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  リウマチとともに


終の住処の小さな工夫・・・・バリアフリーをめざして

               

 

玄関とアプローチ
 

   
■まず、入り口スロープを緩やかにというのが私の基本だった。将来車いすを使用するにしても、現在歩くにしても、標準の1/12勾配は私にはきつい。(公共施設のスロープで痛感していたので。)
 そこで、ハウスメーカーの標準よりも床高を10cm下げて、40cmとした。下の写真のように、あえて上がり框の高さを11cmとり、玄関の床も少々勾配をつけて調整。その結果、25cm程度の高さに対して8m弱の距離でスロープができた。スロープいうよりも、どこにでもある「水勾配」に近い。
 車は、バックで玄関前に乗り入れる。荷物の積み卸し、雨の日の乗り降りが楽になった。そして何よりも、体調の悪い日でも車にたどり着きさえすれば外出ができる。



■玄関扉には、ずいぶん悩んだ。自動引き戸、電子ロックシステム、便利な設備はいくらでもあったが、開口幅を全面変更しなければ2枚引き戸では通路が狭くなること、その上3枚引き戸にすると電子ロック採用ができない、ということがわかった。
 結局、建物の設計変更はしないで、車いすも通れる有効開口幅を確保しようと、手動開閉のこの引き戸に。戸が非常に軽くて、左右どちら側からでも開閉できるので、便利だ。
 写真でわかるように、玄関の内と外には段差はないが、レールの幅が3枚分あってずいぶん広い。この引き戸、メーカーはオプションとして外側にグレーチングを埋め込むことを推奨していたが、それはしなかった。しかし、雨水の浸入は、今のところ大丈夫だ。



■上がり框には、ハウスメーカーの標準仕様としてI型の手すり。段差11cmは望むところではなかったが、スロープ優先の結果だ。車いすが必要になったら、段差をなくしてポーチを本格スロープとするつもりだ。
 ただ、実際に車いすを使用していないので、実感が伴わず心配ではある。       

 
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