紀州梅本マグロ
TopPage 紀州梅本マグロ 会社概要
*元祖クロマグロ養殖
・今でこそ数々の業者がマグロ養殖に参入しているが、弊社は日本でも先駆けの存在といえる。弊社がクロマグロ養殖との関わりが始まったのは、1960年代に遡る。それは弊社が管理していたカツオ漁用のイワシの生簀で起きたことから始まる。先代である東八郎がイワシの群れに偶然入ったヨコワ(クロマグロの幼魚)が、5mほどの小さな生簀の中で、元気に育っていた事を発見し、その事から「クロマグロも養殖できるのではないか」と考えた。
その当時、近畿大学はクロマグロの養魚の可能性を探って全国から情報を集めていた。そんなとき、東八郎と出会い、彼のアドバイスによって研究が本格化したそうだ。
そして近畿大学である程度養殖技術が進んだ1994年から近畿大学に続く形で弊社もクロマグロの養殖を始めた。
生産スタイルについて
飼 育
・現在、生簀は全部で17基あり、その内訳は20m円形×13、12m角×4である。まず12m角生簀に稚魚を導入し、成長段階に合わせて分養していく。
環境
・紀伊半島の最南端に位置する和歌山県串本町紀州大島は、黒潮の影響を受けて温暖な水域である。しかし、潮の流れが早く、水温は高水温期でも27℃ほどとそれほど上昇しないのが特徴で、低水温期では14℃ほどに下がる。紀州大島は温暖な地域ではあるが、奄美大島ほど温暖ではなく、最低水温はどうしても低いので成長は遅れる。しかし、ここで育ったクロマグロはその分、身の絞まりが良くなる。
生餌のみ使用
・餌には、サバ、マイワシなど生餌を使用する。その魚のサイズに合った生餌を揃える事は難しいが、それらの生餌のほとんどを和歌山県で漁獲された和歌山県産を使用している。
梅エキスの使用
・弊社の、餌のこだわりは素材だけではない。生餌に和歌山特産品の紀州南高梅のエキスを入れている。この梅エキスは和歌山県農林水産総合技術センター水産試験場(以下 水産試験場)の協力のもと、開発したものである。
梅エキスは生餌1尾に対して10~20mlぐらい腹部に注入する。1尾1尾に注入するのはとても手間がかかる作業である。
水産試験場が(財)日本食品分析センターに依頼した分析結果では、タンパク質、脂質、EPA、DHA、オレイン酸、遊離グルタミン酸が対照とした通常の給餌のマグロの数値を上回っている。
その中でもEPA、DHAおよびオレイン酸といった健康増進成分が、紀州梅本マグロの方が他のマグロよりも高くなっている。ちなみにEPAは塞栓症(脳梗塞、心筋梗塞)などの予防に、DHAは中性脂肪の低下等に、オレイン酸は動脈硬化などの予防にそれぞれ効果があると言われている成分である。
また水産試験場の協力のもと味覚の専門家による官能評価も行った。官能評価試験結果は5段階評価において行い、数値の高いほど評価が良いとなる。〆後55、105、154時間後で行い、水分、キメの細かさ、ねばり、てり(色)、脂ののり、赤身の状態、旨味の項目で数業者の平均点をとり、その結果が以下に示す通りである。
梅エキスBX70
・クエン酸やアミノ酸などを多く含む梅のエキスBX70を与えることにより、筋肉中の脂質低下や鮮度低下を抑制し脂質改善ができる飼料添加物として分析試験結果が報告されています。
メッセージ
・本州最南端南紀串本町大島の黒潮が躍る自然豊かな海と長年の養殖技術を駆使し、さらに日々の工夫を加えながら愛情たっぷりに育てた「紀州梅本マグロ」天然まぐろに劣らない身の絞まりと良質の脂がのった健康美溢れる最高のマグロに仕上げました。
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