オーバーオールのNFBが無い状態でも文句の無い歪率ではあります。 このまま仕上げようかとも思ったのですが、ゲインが高すぎて使いにくかった事もあって6dB強のNFBを掛けて最終としました。

なお、歪率の測定に関しては、10〜80kHzのフィルタを入れています。 これは6CK4差動プッシュプルアンプの項でも書いたとおり、歪率の評価に関してスイッチング電源から発生するノイズの影響を避けたかったからです。 本機で採用しているスイッチング電源は、スイッチング周波数が約100kHzですから、フィルタを80kHzまでとしました。 10kHzの信号に対する歪率において8次高調波までは評価できるはずですので、高調波歪率の評価としては問題無いと判断しました。

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