このクロストーク特性は、一方に1V(8Ω負荷なので125mW)を出力した状態で、入力VRを最小にした他方のスピーカ出力端子の信号レベルを測定したものです。 またまたずぼらをして周波数特性を測るついでにクロストークを測定したので、クロストークがあまり良くない様な印象を受けますが、ノイズレベルに達しています。 本機ではスイッチング電源を使用しているので、ノイズレベルが高く、結果的にクロストークが良くないような結果になっているだけです。 本機の回路自体は大変ノイズの少ない回路ですので、スイッチング電源を使用しなければ良い結果が出るはずです。

もう一つクロストークを良く見せるには、出力レベルを上げる方法があります。 本機の最大出力近く、例えば2W(電圧で4V)出力で測定すると、信号レベルが12dB上がりますので、中低域のクロストークもそのまま12dB良くなります。

 

今度はBPFを入れてもう一度クロストークを測定してみました。

BPFを入れたために、残留ノイズよりも低いクロストークが測定できました。60Hz、120Hz、240Hzにピークがあるのは、ハムノイズの影響です。クロストークは少なくともハムノイズよりも低いことが判ります。BPFを入れなければ、Lch→Rchの6,70kHzの部分しか本当のクロストークが測れないという結果となりました。(2003.08.11追記)

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