上のふたつのグラフは、ドライブ段までとスピーカ出力までの高域特性の比較です。ドライブ段の正相/逆相は入出力の位相との比較です。スピーカ出力の補正の有/無というのは、出力段の両プレート間に入っている330pのコンデンサと8.2kの抵抗で構成されたフィルタの有/無のことです。ドライブ段までと出力段のポールが結構近いので、安全のために挿入しました。

低域の方は1kHzを基準にすると、10Hzのとき、Lchの−0.4dBに対し、Rchが−1.4dBと差が出ています。これは調整回路を省いたので、Rchの出力段のDCバランスがかなり狂っており、その為に出力トランスのインダクタンスが落ちているためだと思われます。

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