このアンプのボード線図(ボーデ線図とも言います。)を書いてみました。ループ利得は下の回路図中に赤の矢印で表しているEfをEiで割ったものです。ループ位相はEiとEfの位相差ですが、これはオシロスコープのカーソル機能を利用して時間遅れを測定し、後で角度を算出したものをグラフ化しました。したがって位相差については、結構測定誤差が大きいであろうと思われますが、(感覚的にしか言えませんが)最大でも10°くらいの誤差で収まっている様に思います。

ボード線図についての説明は多くの書物で読むことが出来ますが、大体は安定度が確保するために利得余裕(ゲインマージン)で6dB、位相余裕(フェイズマージン)で45°くらい欲しいと書かれている様です。このアンプのボード線図からは、利得余裕が約7.5dB、位相余裕が約66°と読み取れますので、安定度は充分取れていると思います。

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