ドイツのアパート(その1)

ドイツのアパートには、通常、階段の入り口にドアがあって、鍵がなければ入れないようになっています。その鍵は部屋の鍵と共通になっており、一つの鍵で階段の入り口と自分の部屋の入り口の両方が開けられるのが普通です。

私が住んでいたアパートでは、自分の部屋のドアに付いているノブは、回して開けるものではなく、ノブ自体は回転せず、いわゆる取っ手になっているだけでした。ノブの横にある鍵穴に、鍵を差し込んで2回廻した後にドアの留め金が外れる様な機構になっていて、ドア開ける時には、必ず鍵が必要でした。つまりホテル等でよく見るオートロック式みたいなドアです。

幸いなことに、私や私の妻は鍵を部屋に閉じ込めてしまうことはありませんでしたが、日本ではこういったアパートは珍しいので、赴任している日本人の中には閉じ込めてしまったという人もおられるようです。この場合、階段の入り口のドアと部屋のドアが共通ですから、自分の部屋の鍵だけではなく同じ階段から入る部屋に住んでいる人たちの鍵も一緒に作り直す必要があり、かなりの出費を強いられます。

あ、そういえば、まだありました。ドイツのアパートにはKeller(ケラー)という地下貯蔵庫(日本でいうトランクルームでしょうか?)が付いているのが普通ですが、私のアパートでは、ここに入る時も同じ鍵を使っていました。また、地下ガレージに入るのも鍵が必要ですが、これも部屋の鍵を使っていました。

ということは、もしかすると部屋の鍵を落としたり、無くしたりすると地下ガレージを使っているすべての人の鍵も一緒に作り直したりするんでしょうか???改めて、鍵を失くさなくてよかったな〜と思います。

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