手作りベーコン

キャンプで作ったベーコンの味が忘れられず、いつしか手作りすることが定着してしまいました。市販のスライスしてパックになっているベーコンは実際に燻製を行っているわけでなく、燻製液に漬けてそれらしい香りを付けただけの代物で、実際に燻製されたベーコンを一度食べると、もう食べられなくなってしまいます。また、市販のベーコンは添加物の宝庫で、しっかりと化学調味料を添加されています。化学調味料なんぞを使わなくても、煙が最高の調味料だと言ってしまいましょう。

 材料

豚ばら肉の塊 2kg
50g
1リットル
粒コショウ 結構たくさん
その他のスパイス お好みで

燻製の道具として、私は「かんたん くん製セット(イワタニリゾート叶サ)」を愛用しています。それとスモークチップ、温度計、電気コンロを使います。

 作り方

1.大き目のタッパーに合わせて豚ばら肉の塊を切ります。私はいつも2つのタッパーに計4つに切った肉を2つづつ入れます。

2.1リットルの水に塩50gを溶かして、肉を入れたタッパーに、肉が浸るまで注ぎます。もし、塩水が足りなかったら同じ比率の塩水を作って足して、必ず肉が塩水に浸かるようにしてください。

3.粒コショウとその他のスパイスをタッパ−に入れて蓋をします。スパイスはお好みのものを入れたら良いと思います。色々な組み合わせで気に入った味を作り出して下さい。(コショウだけでも美味しく出来ます。)

4.肉と塩水を入れたタッパ−を冷蔵庫に1週間入れておきます。

5.肉を取り出して軽く水分を拭き、網の上に置いて冷蔵庫の中で一昼夜乾かします。

6.肉を吊るせるように、凧糸を毛糸針で肉に通します。(S型の金属フックを使って吊るします。)

7.燻製セットのダンボール箱を組み立て、肉を吊るします。

8.電気コンロの上に、燻製セットに付いている金属皿を載せ、チップを一握り置いて、コンロのスイッチを弱にします。しばらくしてチップから煙が出てくるのを確認して、肉を吊るしたダンボール箱を電気コンロの上に置きます。

9.ダンボール箱から洩れてくる煙が少なくなったら、少しづつチップを足して燻製を行います。温度管理はかなりいいかげんで大丈夫ですが、45℃から65℃くらいの間には保ちたいところです。好みに応じて3〜6時間燻製します。(ちなみに私は5時間くらい燻製しています。)下の画像は燻製が終わったところです。網の上の黄色いのはついでに燻製したプロセスチーズです。(これもとっても美味しいです!)

10.燻製し終わったら、冷蔵庫で一晩寝かせてから、スライスして出来あがりです。

 2kgの肉から作ったベーコン

 アドバイス

我家では一度に2kgの肉を使います。どうもダンボール箱の大きさと肉の大きさに適度な関係があるようで、あまり少ないと煙の香りがあまり肉に付きません。肉を吊るしたときにあまり箱の中にスペースを残さないほうが良い様です。とはいえ2kgより多くなると肉同士が接触してしまい、接触したところに色が付かないことになりますので、このくん製セットには2kgくらいが適当ではないかと思います。

一回分づつラップで包んで冷凍庫で保存すると、かなりの長時間の保存が可能ですが、2kg作ってもだいたい1〜2ヶ月くらいで食べてしまいます。腐敗が怖いのと、煙が結構出るのでご近所が窓を閉めるようになる10月くらいから4月くらいまでベーコンを作っています。

塩漬けの方法は、塩をすり込んでしばらく置いた後に水につけて塩を抜く方法と、ソミュール法という塩水に漬ける方法があります。前者は塩抜きの加減が非常に難しく、なかなかうまく行きませんでしたので、最近ではもっぱらソミュール法で行っています。これだと塩加減の失敗はありません。

スモークチップは、だいたい桜かヒッコリーを使っていますが、ものの本によると広葉樹ならだいたい何でもokだとか。市販のチップにはその他に、なら、ぶな、くるみ、りんご等があります。

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