第 9 号  2007年1月3日発行
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 入札の監査請求を否決  12月議会主な議案
 一般会計補正  藤田勝彦一般質問
 仲江孝丸一般質問  町政トピックス



 旧年中は日本共産党の活動へのご理解とご協力を頂き、まことにありがとうございました。

 年末の知事選挙では談合政治に関する大きな批判の声が巻き起こりました。残念ながら政治変革には至りませんでしたが、企業献金を温存して腐敗政治は無くならないことを、引き続き主張・立証していきます。清潔な政治実現への引き続くご支援よろしくお願い申し上げます。

         日本共産党串本町委員会

                 町議 藤田 勝彦
                 町議 仲江 孝丸

 


入札の監査請求を否決 議会には疑惑解明の責任があるのに

 現職県知事が逮捕されるまでに発展した官製談合問題で、公共工事の入札に関して住民の関心が高まっています。串本町でも古田の水道浄水場移転工事に関わる事業発注で、土木業者から町に対して質問状が提出されていますが、議会の審議でも、問題点がいくつも明らかになっています。

 十二月議会の一般質問でも今年度の町の公共工事における特定業者への発注の偏りと、特定工事に関する高値発注が不自然だと指摘が行われました。

 これらの実態から派生する官製談合疑惑を払拭するため、日本共産党の藤田議員が提出者となり、仲江・村上・浜田・辻・角の各議員が賛成者となって、監査委員に対して、入札に関する事務監査請求の動議が提出されました。

 町が行っている入札に問題がないのなら堂々と監査を行って潔白を表明すればよいので、議会で他の議員が反対する理由など無いだろうと思っていたら、反対討論は誰も無かったのに、採決になって反対した議員が多く、結局動議は否決されてしまいました

<議案に対する態度>

賛成したのは
仲江 藤田 浜田 村上
反対したのは
谷口 水口 結城 古久保 橋爪
梅野 和田 漆畑  
欠席   不明(起立の後着席)
寺町 椿谷

12月議会主な議案 top

◎公衆浴場条例改正
 サンゴ湯の入浴料大人現行310円を400円に値上げし、福祉施策での減免を後退させる内容で、当局も「70歳以上の高齢者の40%。生活保護者等の50%を排除する結果になる」予測をしている。仲江議員は「増税等でただでさえ負担が増えている時期の値上げはするべきではない」旨反対討論したが、採決の結果反対は藤田議員と二人だけで、値上げ条例は可決された。

◎B&G海洋センター条例改正
 プール利用料を会員のみ40〜50%あげるというもの。今年度当初には会員を増やして財政を改善する方針だったのが、一転して会員が減ることを承知で、値上げに踏み切った。

◎和歌山県後期高齢者医療広域連合の設立 
 藤田議員が国会での法律制定から始まって、情報公開の問題・住民参加が保証されていない問題・町長が参与できない問題・高齢者の負担増の問題・差別医療の問題等々指摘した上で反対討論。これに対し賛成討論は誰もなし。しかし結局反対者は仲江と藤田議員の二人だけだった。

◎衛生施設事務組合議会議員の補欠選挙
 清水議員の辞職に伴う選挙。寺町議員が当選。

◎長期総合計画について
 町長の諮問による計画策定委員会が作った長期総合計画は、議会本会議にかけられたが、総務常任委員会に付託されることとなった。

◎特別委員会の設置 ★委員長 ☆副委員長
<病院対策特別委員会>
 公募委員も含む検討委員会が策定した新病院建設マスタープランを審議する委員会。
 ★水口☆漆畑 他議長を除く全議員。
<住宅貸付事業特別委員会> 
 ★谷口☆橋爪
 藤田・仲江・漆畑・浜田・寺町・椿谷・角

◎請願・意見書
○障害者自立支援法施行に伴う請願
厚生常任委員会に付託され、会期中に採択すべきとの結論が出され、本会議でも全員一致で可決。

○医師・看護士等の等の増員を求める意見書

○森林交付税の創設を求める意見書

○障害者自立支援法施行等に関する意見書

 上記の意見書はいずれも全員一致で可決され関係各省庁に送付された。

    
一般会計補正(主なもの) top

○地方バス路線維持対策費       435万円
 熊野交通に対する赤字路線維持の補助。今年度合計で1156万円の負担となった。

○上野山保育所運営委託料      1118万円
 今年度合計で8704万円になった。

○伊串地区農道測量設計委託料     491万円

○二色公営住宅建設土地購入費    3669万円

 ※歳入歳出それぞれ8278万円を追加し、今年度予算の総額は86億2917万円となった。

 
藤田かつひこ一般質問 top

@町長の政治姿勢について。
 ○紀南環境整備公社の最終処分場について。  
 ○マルハ養殖事業・企業誘致について。  
 ○社会福祉法人への助成のあり方について。  
 ○第二次合併への考え方について。  
 ○同和月間について。  

A入札、契約事務のあり方について。
 ○県の官製談合疑惑からの教訓について。  
 ○漁港改修事業について。
 ○入札・契約事務の改善について。  

@紀南環境整備公社の最終処分場計画は七月の首長会議以後、なんの進展もない。元々、ラムサール条約の湿地登録をうけた海域に近接する高富地区を最終候補地として選定した公社と、それを容認した松原町長の軽率な姿勢が問われている。この際両者が反省し、過ちは勇気をもって是正すべきことを求めた。

 マルハ養殖事業の誘致に当たって、反対の声が強い串本漁協の関係者に「賛成しなければ、組合の荷揚場施設の改良に協力しない。」と脅しともとれるような発言があったことは事実かと確認したが、町長は「そんなことはいっていない。」と否定した。

B入札、契約事務のあり方について町内の漁港工事は多額の投資を四半世紀を超えて終着点もみえないまま続けられている。 しかも、同一業者が九十五%前後の高い落札率で受注し続けている。 
 行政の業者指名は受注調整を黙認してきたのではないか。更にこの業者は町長選挙で松原町長を全面的に支援したことは広く知られている。業者指名の改善を求めた。

 一方では町長の公約で最低制限価格の撤廃で壱千万円前後の仕事の多くを受注する中小業者は五十%前後の落札率で経営の悪化に悲鳴をあげている。町長の公約は町民受けを狙ってのもので国のしめす「公共事業の適性化行動計画」に反しているので撤廃を求めた。

仲江たかまる一般質問 top

@町の重要文書・資料の保管・管理・公開について。
 ○エルトグロール号遭難に関する文書・資料について。
 ○第5福竜丸建造に関する文書・資料について。
 ○明治の公図について。
 ○図書館の果たす役割。

A戦争体験を語り継ぐために。
 ○戦争体験記を町史として残すべき。
 ○戦跡の保存・公開を。

B実務の確立について。
 ○合併に伴う実務の調整に関する経過について。
 ○実務のあり方について。
              
@町の重要文書・資料の保管・管理・公開については、それぞれの文書・資料がバラバラの課で管理・保管されていて管理がずさんな物もあり、このままでは資料が活用されないばかりか散逸する危険もあることから、図書館で一括管理すべきと提案。そのためには図書館に学芸員を置くなど充実が求められていること。また現在計画されている図書館の管理委託は法的にみて偽装請負であることを指摘して、委託計画の中止を求めた。

B古座川病院と税務課で、これまで使用してきたコンピューターシステムが、職員によるカスタマイズで特定の職員にしか扱えなくなっており、誰でもが扱えるシステムに変更するため、多額の経費が必要とされている問題で、「いつでも次の人に引き継げる状態にしておくのが行政実務のあるべき姿」だと、再度指摘をし、改善を求めた。
町政トピックス top

★ 関西電力が田原荒船に購入していた原発建設予定地を町に無償譲渡することになった。旧古座町が原発候補地に名乗りを上げたのは一九六八年。三八年目にしてようやく「関電が断念した」と言えるようになった。

★ 町職員や町民の代表により作成された、長期総合計画・教育環境整備審議会答申・学校給食検討委員会報告書・新病院建設マスタープランが年末相次いで発表された。
 国や県の進める第2次広域合併に肯定的な町長のもと、新しいまちづくりにどう生かされるのか注目される。

★ 小学生や中学生の代表が参加する市町村対抗ジュニア駅伝の練習が佳境。2月の本番を目指している。 走る練習は単調で苦しいものだが、久保浩子監督以下のコーチ陣が工夫を凝らしている。子ども達が練習を通して走ることの楽しさと、学年を超えた友情が培われることを願う。

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