第 4 号  2006年1月4日発行
      index
政務調査費支給条例可決 12月議会主な議案
水道料金改定 藤田勝彦一般質問
仲江孝丸一般質問 町政トピックス


政務調査費支給条例可決  年額20万円

 九月議会で総務委員会に付託されていた政務調査費条例は委員会での可決を受けて、十二月議会にかけられました。これは通常の議員歳費以外に年間二十万円の政務調査費を支給するというものです。
 委員長報告と質疑が終わり採決に移って、日本共産党の藤田議員が報酬審議会にかけていないことなどを指摘して「住民の納得と合意が得られているとはいえない」と反対討論。谷口議員は現行の議員報酬が安いこと、政務調査費は二十万円でも安いことなどを主張し賛成討論。次に梅野議員が「行政がコストダウンしているときに町民の理解を得られない。現在でも住民の批判を招いている」旨の反対討論をして、更に水口議員が「議員は国・県への陳情は自費で行かなければならないので政務調査費が必要」といった旨の賛成討論を行ったあと、条例提案者の角議員が異例の賛成討論。(提案者は賛成に決まっていますから、普通は討論などしないものです)
 採決の結果八対九の僅差で可決されました。政務調査費が実際に支給されるのは来年度からになります。

 【採決の結果】
 
反対したのは
仲江 藤田 浜田 村上 辻 
寺町 漆畑 梅野    
賛成したのは
谷口 水口 結城 清水
古久保 橋爪 椿谷 和田  

12月議会主な議案 top

○火災予防条例改正
 各家庭に火災警報器等の設置を義務づけるものですが、罰則はありません。高齢者や障害者の日常生活用具給付事業での対応や、低所得者対策が重要です。

○個人情報保護条例
 総務委員会に付託されました。

○和歌山県地方税回収機構の設立
 税の滞納整理を進めるために県下の全市町村で事務組合をつくるもの。回収機構へ任すのは徴収困難な悪質滞納者に限るよう、町の姿勢が重要。

○常任委員会視察報告
 11月に各常任委員会が行った行政視察について、それぞれの常任委員長が報告を行った。

○旧町の決算認定
 決算委員会の結果を受け、古座の住宅貸付会計のみが不認定となった。

 一般会計補正(主なもの)

○防災無線屋外スピーカー増設(田並) 75万円
○地域包括支援センターシステム購入 250万円
○ゴミ処理施設運営分担金      2091万円
  衛生組合の新焼却炉管理委託料他
○紀南環境整備公社分担金      751万円
  公設・広域の最終処分場を作るために設立された公社への出資。平成22年度までに建設予定だが、串本町内にも5箇所の候補地がある。
○重畳山ポンカン加工施設補助金   258万円
○串本小学校施設維持補修費     123万円
○潮岬中学校新増改築事業     5546万円 
 設計管理委託料・仮設校舎建築工事・既設校舎解体撤去・浄化槽設備等
○有田・田並・和深中学校統合事業  998万円
 記念品・各移設費用・スクールバス購入費等
○尾藤氏(元箕島高校野球部監督)講演会  42万円

    
旧古座町地域ではおよそ7割の世帯が値上げ  水道料金の改定 top

 旧両町間で格差が残されていた水道料金を統一する議案が出されましたが、基本水量を八立米にすることで旧古座町地域では使用量の少ない世帯が値下げになるものの、七割近い世帯では値上げになります。
 水道企業団を廃止したことなどにより、経費を低く抑える努力をすれば、全体を値下げさせることも十分可能です。日本共産党藤田議員は「将来計画も不十分で、住民のくらしを守る観点からも反対する」と討論。他に角議員も反対討論・結城議員と和田議員が賛成討論をして採決の結果、十対七の賛成多数で可決されました。

【採決の結果】

反対したのは
仲江 藤田 漆畑 椿谷
清水      
賛成したのは
谷口 水口 結城 古久保 橋爪
梅野 村上 浜田 寺町 和田

 
 
藤田かつひこ一般質問 top

町長の政治姿勢

藤田 三課の発足式典の庁内・議会での論議と予算措置は。
町長 課職員への激励と私なりの決意表明。単なる広報周知ではインパクト不足と考えた。
藤田 課を分割することが目的ではなく、経済振興の指導援助体制を整えるもの。予算議決されていないのに、獅子舞や餅撒きをするなど許されない。招待者の顔ぶれを見て町長の後援会が中心で行われたと思った。町主催の行事としては極めて取り組みが不十分だ。
町長 思い付き的な発想であった。準備不足は率直に反省する。
藤田 大臣就任を祝う垂れ幕に「しがらみのない清新な政治を町長に期待していたが、裏切られた」との声もある。庁舎管理は町長にあるが、役場は地方自治の砦、町民の福祉・くらしを守る砦であり、町長の考えは事大主義ではないか。
(調べたところ近辺の役場に飾られた所はどこにもありませんでした)

機構改革について

藤田 三月の行政機構改革の考えは。
町長 十一月に二課増やしたので少なくとも当初の十七課に戻したい。
藤田 それでは不十分。繁忙期や余裕のあるとき、柔軟に・横断的に業務を効率化できるよう、班体制やグループ制度も考え、必要最小限度の課に集約する事を検討すべき。

障害者自立支援法

藤田 法律は障害者への生活や医療の負担を大きくするもので問題があるが、町に課せられた責務はなにか。
保健福祉課長 障害区分の認定を行う認定審査会を設置すること。障害者計画を策定することである。
藤田 認定審査会の役割は極めて重要。区分の認定によってサービスが決まる。審査会委員は多様な障害認定を適切に行える体制で選定すべき。障害者計画は今までのようにコンサルタント任せではなく、関係者の声を聞き、実行可能な計画をつくるべき。

  藤田議員はこのほか「定率減税の廃止や原油高騰などで住民の暮らしが大変な時期だからこそ」と、公共料金の軽減を要求し、子育て世帯や零細業者支援の施策を求めました。

仲江たかまる一般質問 top

田原湿地帯の保全を

仲江 田原の湿地は環境省の全国重要湿地に選ばれている。
教育委員長 重要な湿地で、保護していかなければならないと認識しており、保護施策と活用について検討していく。
仲江 これまでは重要性が理解されずに、町は保護する立場よりも、活力ある山村づくり推進事業や残土処理で、湿地を無くす方向で関わってきた。
町長 意図的ではないが重要性を理解していなかった。
仲江 保全すべき所・保全できるところを明確に区分することが必要だ。  

対等合併実現のために

仲江 旧町の慣行を無意識に押しつけているところはないか。
町長 従来通りやった結果として誤解を招いたものについては率直に認めなければならない。
仲江 合併後町から区へ事務をおろすのが増えた。区が行政の下部組織であるかのような印象を受ける。
町長 指摘の点については担当課と洗い直しをする。

分庁方式のメリットを活かして 

仲江 立派な施設があるのだから、新しい庁舎に建て替える必要はない。駐車場の問題も分庁方式でかなり緩和されている。 旧古座町民にとって合併のデメリットを補う役割を果たしている。
町長 個人的には津波対策のために耐震構造上問題のない庁舎にしたいが、当面は分庁方式でのぞんでいきたい。
仲江 庁内LANでグループウェアーの機能があるのに活用されていない。稟議書の提出や簡単な決裁もできるはず。
助役 庁議で話し、個人にも徹底する。

  仲江議員はこのほか住宅貸付 会計の改善と、地下壕調査の進 捗状況を質問しました。

町政トピックス top

★役場庁舎に二階代議士を讃える幕が掛けられている。かかった費用はおよそ二十万円。課の発足式の餅撒き費用を含め議会の同意を得たものではない。

★潮岬中学校建設の仮設校舎はプレハブではなく在来工法で作ることになった。地元の業者に発注でき、経費的にも変わらないという。

★四月より和深・田並・有田の三中学校が統合されるが、スクールバスを購入し走らせることになった。

★宝嶋のゴミ焼却場建設工事の進捗状況は機械設備工事九十五%、総出来高八十六%で、一月末には工事が完了。試験焼きを終えた後、二月上旬にゴミの焼却に入る予定とのこと。

★学校給食検討委員会が串本地域での給食実施に向けて協議を進めている。センター方式にするのか自校方式か。とりあえず養春の給食を試食する予定。

    top




戻る   トップページ