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  夢のつづき



もう少し
もう少しでとどく と思うのに
そこで目が醒めてしまうのである

指先は何をまさぐっていたのか
夏雲が去ったあとに
ふいに草丈だけが高くなっている
昼下がり

とどきそうで
とどかないまま
朽ちるにまかせている廃船と
1本の
むごいほどに際立った水平線の風景

夢のつづきは
見ることができるだろうか




















                                                    
 (1994年6月)

 
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