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  歌を



みどりの光のなか
ゆっくりとふくらんで
周到に用意されるもの

いとおしく小さなものたちから
わたしにいたるまで
ひとしくその手のなかに落ちてゆく

落ちながら
やっぱり歌っている
歌わずにいられないというように


























                                                       
(1991年7月)

 
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