top
  駆けぬけていったひと
            −武力也さんについて−



 2004年12月6日、詩人の武力也さんが急逝された。千葉詩人会議に所属、近年は朗読の分野に情熱を傾け、2004年詩のボクシング全国大会では準決勝にまで進んだ。けれども、その模様がテレビで放映されたときには、その声はもう聞くことができなかった。
 ネットのつながりは、まさに無数の網の目のよう。詩の仲間のうつるさんのご縁で、武力也さんが私の掲示板へはじめて書き込みをしてくれたのが11月。亡くなるまでわずか1ヶ月の間に、8回の投稿をいただいている。おそらく、まだ続くはずだった。そして今年、「こころの温泉」一同で私の住む潮岬を訪れる予定でもあった。
 のんびり屋の私は、出会いの機が熟すのを待っていた。一度、個人的にメールをと思い、ネットテレビで武力也さんの朗読を聴いた感想を初めてしたためた。「よろしかったら、ご住所を教えてください。詩集をお送りしたいので。」とも書いた。その日が、12月6日。なんと間の抜けたことだろう。
 今は、たとえつかのまにせよ出会えたことに感謝したいと思う。お互いに人生のほんの一瞬だったかもしれない。武力也さんはその人柄からあふれ出るものを私に注いで、立ち去った。それを私は両手にすくって、しみじみと味わっている。
                              2005年3月13日 

                                


うつるさんから聞いてここへきました。
武は照れくさかったけど、この頃はこっちが自分らしく思え、仕事のときも武です、と言いそうになり困る。

つたない物をこんなふうに読んでもらえ、濁音たち、屋根の上で飛び跳ねて喜んでいる、と電話がありました。
歯切れのいい音は怒りいいのかもしれないですね。
Uーで終わるほうが得しているのかもしれないですね。
(2004年11月05日 (金) 21時52分)



<潮岬>
潮岬、いい名前なので検索してみました。
私たちは街の中でガチャガチャしていますが、潮岬いいですね。
お書きになっている詩もいくつか読ませてもらいました。
静かで悠久の時間の中にいる思いが伝わります。
自然、子どもたち、小さな花々へ注ぐまなざし。
ここの詩にふれると、せわしないくらしの私が、遠いゆたかな世界へ運ばれて行く。
(2004年11月12日 (金) 18時10分)


<星の位置>
愛するものたちの一部を読みました。
写真がいいですね。今日読んだ中では特に「道」の写真がよかった。
詩は「星の位置」が印象に残った。子どものひと言がいい。
少しずつ読ませてもらっています。
(2004年11月16日 (火) 17時53分)


都月次郎の「さびしい」はいい。実はあの詩が初めて朗読されたのは、船橋の「月」というライブハウスでした。若い人が40人ぐらいいたでしょうか。都月次郎や私は年寄りでした。
都月次郎がさびしいを朗読し始めると、前の方にいた若者たちが食い入るように前傾姿勢になっていた。年寄りが出て来て何をやるんだ、と思っていたのでしょう。
半年ほどして月にいた人たちに会う機会があって、朗読の話になったがあの時一番よかったのは「さびしい」だったという。朗読した人の名前は知らなかった。
そのあと何回も何回も「さびしい」を聞いたが、聞くたびによくなる。
彼の代表作だと思う。
長いはしごを上っていけば、の詩はみな朗読を前提にしたものです。
東京は雪、という都月次郎の詩も、朗読が伝説になるぐらいの詩です。 
(2004年11月17日 (水) 17時51分)


背筋をピンと伸ばしているのは竹勇さんです。私はもう年ですから。でもうつるさん、ありがとう。
都月さんは人を楽しませるという事には、努力もするし才能もある。そこから思いも寄らぬ「こころの温泉」なども生まれてくる。わたしには人の世話ばかりしているように見えて、来年は自分のことで一所懸命になってほしい。
(2004年11月18日 (木) 21時54分)


<少しだけ詩を読みました>
「ほなさいなら」がよかった。
「玉手箱」「巣1」「巣2」もよかった。
その人のぬくもりが伝わってきます。
(2004年11月20日 (土) 21時28分)


<再び ほなさいなら>
書けなかった追悼文のかわりに拝見。
この方の、ほなさいなら、なんですね。
ほなさいなら、この短い挨拶の奥に横たわり流れる物を感じました。
酷く美しく何かをかき立てる物。
若さと情熱をいっぱいに詰めた
ほなさいなら
(2004年11月24日 (水) 08時15分)


<祖母の贈り物 について >
今日は祖母の贈り物を読みました。
しっかりとこころに届いてくる詩でした。
「祖母の贈り物について」も、祖母や人としての生き方が伝わってきます。
10年連れ添った人、60年連れ添った人、それを見守る娘と孫。
詩「祖母の贈り物」そして詩の後書きのような「祖母の贈り物について」とさらに方言についての考察。この三つをひっくるめて1つの詩として読み、読み応えのあるものでした。
(2004年12月03日 (金) 22時10分)


※タイトルのあるのが新規投稿、ないのは私もしくはうつるさんへのレス投稿です。

 
 index back