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  リウマチとともに


スニーカーを買った

               


初めてスニーカーを買った。こんな年齢になって初めてというのはおかしいが、ずっと長い間先入観があって、あれは健康な人が履くものと勝手に決めていたのだ。
  ところがデジカメを買って野外へ写真を撮りに行ってみると、草の中を歩くにはサンダルや普通の靴はどうも向いていないように思う。普通の靴といっても私の場合カジュアルシューズのような楽な靴のことだが、それもちょっと違うように思うのだ。
  そこで、そうだスニーカーだと気づき、スーパーの靴売り場に行ってみた。(田舎のことなので、靴屋さんではリウマチの足を出して試着をさせてもらいにくい。)
 ちょうどいいのが見つかった!靴ひもがストレッチで、履き口が大きく広げられてマジックテープで止められるもの。ミッキーマウスの靴のように目立っては困るので、色は黒にする。足幅が3Eであって、その上最近の流行が幸いして、足先が楽なオブリークタイプなのもいい。靴底ももちろんクッションがきいていて、足うらへの衝撃が少ない。価格は3900円。
  早速、日曜日にこれで野外へデビューした。野外に出る前にはまず、休日の行動として温水プールへ行く。プールが済んでから、私は超アマチュアカメラマンに変身するのだ。プールの帰りだからノーメイク。おまけにお昼過ぎで空腹ときている。でも、お天気がよければ、家へ直行するのはなぜか惜しい。ということで、誘われるように野の花に出会える道へ遠回りする。
  車のドアを開けて外に出る動作でOK、コンクリートの路側帯を歩いてOK、石の遊歩道、草の上もOK。少しの衝撃にも弱い足先をすっぽりと包んで守ってくれる感じで、すっかり気に入ってしまった。
  しかしどうして今まで、誰も教えてくれなかったのだろう。いや、ちらっと誰かに聞いたようにも思うが、試してみようとしなかった私がいけなかったのだ。ただ一般的には「はきやすい靴」として、リウマチ患者に紹介される機会が少ないという事実は確かにある。業者さんが扱っている靴でも、スニーカータイプは見かけたことがない。
  お出かけ用の靴とはならないが、私のライフスタイルにぴったりはまってしまったスニーカー。これからもよきパートナーでいてね。

 
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