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平成29年度  第2回  歴史の旅

法隆寺・中宮寺・薬師字・唐招提寺

平成29年9月7日(木)、世界文化遺産や国法、重要文化財の
宝庫とも言われている古都・奈良に行ってきました。
今回は、世界文化遺産に登録されている法隆寺・薬師寺・
唐招提寺と国宝に指定の彫刻像や刺繍を保存する中宮寺へと
出かけてきました。

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法隆寺・南大門
  参加者は二班に分かれ、それぞれ
の班には、観光ガイドさんから法隆寺
と薬師寺での説明等をしていただきま
した。
  南大門前では、主に法隆寺の歴史
について説明があり、「法隆寺の七不
思議」の一つの南大門前の「鯛石(た
いいし)についてのお話がありました。
中門
 現在は、保存補修工事中でした。
 実物は見ることができませんでした
が、写真に写した中門の左右に金剛
力士像の阿形(あぎょう)像とう形(う
ぎょう)像についての説明もありました
五重の塔
 仏舎利(釈迦の遺骨)を祀るために
造られた塔で、楼閣形状の仏塔のうち、
五重の屋根を持つものを言うようです。
  現存する木造建築の五重塔としては
世界最古のものである法隆寺五重塔は
、初重から五重までの屋根の遍減率が
高く設計されていることが大きな特色。
五重目の屋根の一辺はは、初重の屋
根のおよそ半分のサイズです。
  五重の塔は全体を心柱が貫く構造に
なっていますが、その心柱を支えるのが
地下1.5mの深さにある大礎石。礎石
の上部には舎利容器などが納められて
おり、舎利容器の中には釈迦の遺骨が
六粒納められています。
大講堂
  大講堂は、僧侶たちの研鑽の場。
大講堂の内部には、日光、月光の脇
侍を左右に従えた薬師三尊像が安置
されています。
金堂
  法隆寺のご本尊を安置する聖なる殿
堂が金堂。金堂の内部には、聖徳太子
のために造られた金銅釈迦三尊像、太
子の父君用明天皇のために造られた金
銅薬師如来座像、母君穴穂部間人皇后
のために造られた金銅阿弥陀如来座像
、それを守護するように、樟で造られた
わが国最古の四天王像が、邪鬼の背に
静かに立っています。

大宝蔵院
 平成10年に落成した百済観音堂を中
心とし、東西2つの宝蔵からなる大宝蔵
院です。建物内部には、夢違観音、玉
虫厨子、橘夫人厨子をはじめ百万塔、
九面観音像など、わが国を代表する宝
物類が多数安置さえています。
夢殿
  西暦601年に造営された斑鳩宮跡に
、行信僧都という高層が、聖徳太子の遺
徳を偲んで伽藍を上空王院といいます。
その中心となる建物がこの夢殿です。
 八角円堂の中央の厨子には、聖徳太
子等身の救世観音像を安置し、行信僧
都像、夢殿の修理をされた道詮律師の
塑像なども安置しています。
中宮寺
  中宮寺は、聖徳太子の御母穴穂部間
人(あなほべのはしひと)皇后の御願に
よって、太子の宮居斑鳩宮を中心として
西の法隆寺と対照的な①に創建された
寺であります。
  国宝菩薩半跏像(如意輪観世音菩薩)
は其の金堂の本尊で、天寿国曼荼羅は
講堂の本尊薬師如来像の背面に奉安さ
れたものと伝えております。
薬師寺
  薬師寺は天武天皇により発願(680)
持統天皇によって本尊開眼(697)、さ
らに文武天皇の御代に至り、飛鳥の地
において堂宇の完成を見ました。その後
、平城遷都(710)に伴い現在の地に移
されました。
 まず受付を済ませると、勧進所で、薬
師寺の縁起、伽藍(龍宮造り、白鳳伽藍
、写経勧進などの講話(お話)して頂きま
した。
  東塔は、解体修理中で、現在は覆屋
に覆われておりその姿を拝むことはで
きませんでした。平成32年に修理完了
の予定。
  西塔は、昭和56年に復興されまし
た。まずその鮮やかな色に目を奪われ
ますが、またそれは奈良を表す色使い
であると言えます。塔の連子窓に使わ
れている色を「青(あお)」色、扉や柱に
使われている色を「丹(に)色と呼び、
「あおによし ならのみやこは さくはな
の におうがごとく いまさかりなり」と
歌われている。
金堂
  金堂は薬師寺縁起によると二重二
閣、五間四面、瓦葺の建物で各層に
裳階をつけた美しい堂で、龍宮造りと
呼ばれています。
金堂内には、薬師如来を中央に右が
日光菩薩、左が月光菩薩、あわせて
薬師三尊と申します。薬師如来は、東
方浄瑠璃浄土の教主で、またの名を
医王如来とも言い、私たちの身と心の
病気を救ってくださる仏さまです。
大講堂
  講堂が金堂より大きいのは古代伽
藍の通則で、これは南都仏教が教学
を重んじ講堂に大勢の学僧が参集し
て経典を講賛したためです。
 大講堂の本尊には弥勒三尊像、後
堂には、仏足石・仏足跡歌碑が安置
されています。


玄奘三蔵院伽藍
  玄奘三蔵院伽藍中央の玄奘塔は、
法相宗(ほっそうしゅう)の始祖・玄奘
三蔵のご頂骨を真身舎利として奉安
し、須弥壇には玄奘三蔵訳経像をお
祀りしています。

この日は閉館、平山郁夫画伯が30年
の歳月をかけ完成された玄奘三蔵求
法をの精神を描いた壁画を見ることは
できませんでした。
東院堂
  東院伽藍は養老年間に吉備内親王
が元明天皇の冥福を祈り、発願建立さ
れたものです。
聖観世音菩薩像
  心の目で見ることを「観(かん)」と言
います。色なき色を見、色なき音を聴く、
これが「観」です。この観の働きをもって
私たちの悩みや苦しみや悶えをお救い
くださるのが観音菩薩です。
 
唐招提寺
  唐招提寺は唐僧・鑑真が759年、
新田部(にたべ)親王(天武天皇皇子)
の旧宅地を朝廷から譲り受け、寺とし
たものです。唐招提寺とうい寺号は、
「唐僧鑑真和上のための寺」という意
味合いでもあります。