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平成28年度 第3回 歴史の旅

高台寺・清水寺・清水三年坂美術館・東福寺

            平成28年12月1日(木)、今回の歴史の旅は、京都府内紅葉の
           名所ベスト7に入る東福寺、清水寺、高台寺の紅葉狩りを楽しんで
                            きました。
            三寧坂(三年坂)途中の、蒔絵、七宝、金工などの細密華麗な
           名品を展示している清水三年坂美術館にも立ち寄ってきました。

高台寺
  臨済宗建仁寺派の寺院、寺号は詳
しくは高台寿聖禅寺と称する。豊臣秀
吉の正室である北政所(高台院)が秀
吉の冥福を祈るため建立した寺院で
あり、寺号は北政所の落飾(仏門に入
る)後の院号である高大院にちなむ。
  釈迦如来を本尊とする禅宗寺院で
あるとともに、秀吉と北政所を祀る霊
廟としての性格を持った寺院である。
 
三年坂
 寧坂(さんねいざか)は、三年坂と
も呼ばれる。狭義には音羽山清水寺の
参道である清水坂から北へ石段で降り
る坂道をいう。
  「三寧坂」の語源には諸説あり、この
坂の上の清水寺にある子安観音へ「お
産が寧か(やすらか)でありますように」
と祈願するために登る坂であることから
「三寧坂」呼ばれるようになったという説
が有力です。
清水三年坂美術館
  七宝、金工、漆塗りの技法は、遠くシ
ルクロード周辺の国々で生まれたもの
ですが、日本に伝わった後、大きく進化
を遂げ、独自の技法として定着した。
特に無線七宝や漆塗りにおける蒔絵の
技法は日本で独自に生まれたものです。
これらの技法は刀装具、印籠、香道具
等の装飾に多用され、幕末から明治に
かけて、その技術レベルや表現力は頂
点に達しました。
 当館では、幕末・明治時代にその技術
清水三年坂美術館の玄関前(上)


と芸術性において頂点を迎えた、蒔絵、
七宝、金工、京薩摩のなかでも、特に細
密華麗で優れた名品を厳選し展示され
ています。
清水寺
  山号は音羽山。本尊は千手観音、開
基(創立者)は延鎮である。法相宗系の
寺院で、広隆寺、鞍馬寺とともに、平安
京遷都以前からの歴史を持つ、京都で
は数少ない寺院の1つである。
 清水寺の宗旨は、当初は法相宗で、
平安時代中期からは真言宗を兼宗して
いた。明治時代初期に一時真言宗後醍
醐派に属するが、明治18年に法相宗に
復す。昭和40年に当時の住職大西良
慶が北法相宗を立宗して法相宗から独
立した。
東福寺
 臨済宗東福寺派大本山の寺院。山号
を慧日山(えにちさん)と号する。本尊は
釈迦如来、開基(創立者)は、九条道家
、開山(初代住職)は円爾である。京都五
山の第四位の禅寺として中世、近世を通
じて栄えた。明治の廃仏毀釈で規模が縮
小されたとはいえ、今なお25ヶ寺の塔頭
を有する大寺院である。
九条道家は、この地に高さ5丈(約15m)
の釈迦像を安置する大寺院を建立するこ
とを発願、寺名は奈良の東大寺、興福寺
の二大寺から1字ずつ取って「東福寺」と
した。