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平成29年度 第2回 ふるさと講座

初瀬街道② 「六軒から伊勢中川」
平成29年8月31日(木)

今回は、初瀬街道と伊勢街道との分岐点で、初瀬街道の東部
に位置する六軒地区から中原地区、権現地区、中川地区を
白山道しるべの会のみなさんにガイドして頂きました。
さらには、伊勢街道筋に生家があった松浦武四郎の記念館
にも行ってきました。

三渡橋の道標
  初瀬街道の追分を示す。現在は橋
の架け替え工事のため、別のところに
置いてあった。「いがごえ追分」「右いせ
みち」と刻まれている。
  六軒とは、旅人が干潮の時川を渡る
ため六ッ時(明け6ッ暮れ6ッ)に川に差
し込む潮位見計らった六見がなまったい
う説があると言われている。

中原神社
  明治43年に、旧中原村全域の各神
社を合祀して中原神社と称した。また、
当社は、灯篭の森・鶴の森とも呼ばれ
大晦日の夜には神々集う宮と伝えられ
ている。雨乞いの宮ともいい、境内に石
積みの5坪ほどの空の池があり、この池
をさらえると雨が降るという。


式内社 須賀神社
 式内社とは、平安時代の康保4年(8
67)に施行された三大式の一つ、延喜
式があるがその中の延喜式名帳に記
載された神社を特に式内社と呼ぶ。
  嬉野考古館
過去におこなわれた嬉野地域内の発
掘調査で出土した土器・埴輪・瓦などの
考古資料を展示し、この地域の歴史が
紹介されています。
 縄文時代から中世(鎌倉・室町時代)に
かけて、中村川流域に生きた人々の歴史
やくらしを解説しています。国宝重要文化
財に指定されている。釜生田辻垣内瓦窯
跡出土の鴟尾(しび)は必見です。
  小川山 西芳寺
  真宗高田派専修寺末寺。本尊は阿弥
陀入来。昔、小川山清流寺といった。別
堂に元真言宗清流寺本尊大日如来の坐
像あり、身丈3尺5分、この坐像は見永廃
寺大日堂に安置してある胎蔵界大日如来
坐像と全く同型の仏体で鎌倉仏の作風が
うかがわれる。
  式内式 小川神社
  中川地区の中央部にある式内社。高
淤加美神、盞鳴尊・大国主命を祀る。
  社伝によると、往古医師「丹波𧮾戸」
を常に信仰していた高淤加美神、盞鳴
尊・大国主命は後に宮帳に入れ、郷名
を採って社号を小川神社、村名を小川
村にしたという。
  小泉山 常念寺
  天台真盛宗西来寺末寺。門前に「真盛
上人御旧蹟」と刻まれた石の標柱がある。
門をくぐれば鐘楼があり、本堂がある。本
堂に珍しい向拝造りの仏像であった。ご本
尊は身丈9寸の来迎阿弥陀如来像である
  松浦武四郎 記念館
  はじめに、中野館長さんから、記念館
の近くで誕生した武四郎さんの幼少期の
こと、16歳から全国各地を旅したこと、2
8歳で初めて蝦夷地を調査し、以後6度に
及ぶ詳細な調査は、アイヌ人との信頼関
係を築き、アイヌの人々の協力を得て行
われたことなど、またさまざまな価値観を
受け入れる広い心、偏見を持たない眼、
常に先を切り拓く力をもっていた。ことを
お話して頂きました。その後も館内の展 
示物や資料についての説明をして頂き
ました。