銭 懸 松

(高野尾町)

歩き方

JR一身田駅を出て左折する(北西側)。
直ぐに踏み切りがあるので渡り右折する。
常夜燈が右手に見えてくる。これが窪田の常夜燈である。
もう少し直進すると車道に突き当たる。
左折(西側)する。これが伊勢別街道。

伊勢別街道(津ー関線)を西(関町)の方に進む。
後は真っ直ぐに歩き約4`の道のりである。
車が多いのと歩道が狭いので、車には十分注意が必要である。
この街道の右側(北側)には平行に小道がある。小道をゆっくり歩くのもいいだろう。ただし、道を間違えないようにご注意を!!!

道が左右に分かれる所にガソリンスタンドがある(小道を歩いている時は、ここを間違えないように)。左は主道路、右は旧伊勢別街道となる。
どちらの方向に進んでもいいが、右側に入る(押しボタン信号を使用する)。50bで着く。
この当たりは松並木のあった所の為か、大きな松の木のある家が多い。

帰りは、主道路に出て西(関町)の方に進むといいだろう。
ウナギやさんもあり、植物園もある。
休日は多くの人が来ているので、ちょっと寄って見るのもいいだろう。
バス道でもあるので、帰りはご自由に。

写真撮影は2001年1月12日
第5代(?)ぜにかけ松 ぜにかけ松全景(左常夜燈近くが松)
松の横の常夜燈 石碑 石碑 石塔 ぜにかけ松 と記載

松はまだ若い。何代目かの表示は見当たらないが、近所の人に聞くと5代目との事であった。

常夜燈には文政5年(1822年) 安政4年(1857)再建と記載がある。
その他の記載もあるが、私では読めないので、改めて調べる。

大きい桜の木があるので咲く時はきれいだろう。

津市教育委員会発行の「津市の歴史散歩」は次の様に解説している。

 平安時代のはじめごろ、小野篁(たかむら)が隠岐に流罪になったとき、妻の命姫が夫の許される事を祈願するため、一人の盲人をともに連れて伊勢参宮に旅立ちました。
 そしてこの高野尾の縄手に来かかったとき、疲れ果てたので、草刈をしていた男に神宮までの道のりを尋ねたところ、
「十日通る豊久野、七日通る長縄手、三日通る三渡」
などと、まだ20日余りもかかると答えたので姫はとても神宮までは行けない、とそばにあった松に銭の束をかけて遥拝をして立ち帰ろうとしました。
 草刈の男が、ものかげからその銭をとろうとすると、銭はたちまち蛇となって襲いかかりましたので、男は大いに驚いて嘘をいったことをあやまり、斎宮まで案内して送り、めでたく参宮したと言い伝えています。
 この種の伝説は、新潟県などにもあって(「参宮松の口碑」柳田国男)、伊勢参宮が盛んになったことから発生した伝説のようです。

北郊地区へ戻る