あ る 記 6

(寺町筋 23号線バイパスコース)

コース概要

近鉄津新町駅−寒松院−極楽寺−光徳寺−天然寺−本徳時−上宮寺−西来寺− 護願寺−子安地蔵院−潮音寺−JR,近鉄津駅
(約8`)

写真撮影は2001年3月22日
近鉄津新町駅を出て右折(東側)する。
直ぐ踏切。真っ直ぐ歩き国道23号線も横切る。
まだ、真っ直ぐ。
23号線のバイパスに突き当たる。渡り左折(北側)。
直ぐ”寒松院”がある。

この地域に寺が集中しているのは、津城形成する為に移転されたものである。

元はこの地域の西側に岩田川につながる”堀川”と呼ばれる川があり、 城下町に荷物を運ぶ船着場として繁栄した。
その後埋め立てられ、現在の姿となった。


寒松院 ”寒松院”
寒松院は藤堂家歴代の菩提寺である。
寒松院の名は、高虎公の院号をとって名付けた。
津藩の10代高兌(たかさわ)迄と、久居藩の藩主が祀られている。
また、明治13年(1880)の明治天皇行幸の時には、安在所となった。
戦災により全焼し、その後の復興がなされていないのは、非常に残念である。
高虎夫人の松寿院を含み、5代高敏迄は五輪搭で6代目からは板石塔婆である。

高虎は愛媛県今治市(現在)からこの地方に赴任してきたが、その時に今治の松の木を伊賀に持って来た。
その松が枯れたため、再度今治から取り寄せたので、この寒松院にも植樹し”伊予の松” と名付けた。
藤堂高虎 伊予の松

寒松院から直ぐ東側に沢山のお寺がある。
次の写真などはその一部。
沢山あるのと、一見普通の民家の様で気が付きにくい。

極楽寺 光徳寺
宝樹院 天然寺 本徳時

北側に歩く。フェニックス通りを越えると直ぐ。

上宮寺

阿弥陀如来立像、聖徳太子絵伝等、市文化財が多くある。
この寺は、真宗高田派に属し、聖徳太子行宮跡、阿漕平治菩提所でもあり、右記の書かれた石碑がある。
上宮寺

伊勢の海 あこぎが浦に引く網も
     度重なれば 人もこそ知れ


浄明寺

上宮寺の東側。通路沿いに三重四国88箇所の小寺が沢山ある。
三重県指定文化財の”宝篋印搭(ほうきょういんとう)”や津市指定文化財の”梵鐘” がある。
浄明寺

上宮寺の通り(バイパスの方向)に帰り、バイパスを北の方に進む。すぐ西来寺

西来寺本堂 西来寺配置図 西来寺

西来寺には沢山のお寺が集まっている。
常照院、慈眼院、観樹院、真浄院、東漸院、普門院
がある。

西来寺には需要文化財、市文化財などがある。
元三大師法要:毎年、4月3日、11月3日に開運・厄除・所願成就祈願が行われる。

元三大師は、比叡山中興の祖と仰がれ、門下から多くの名僧が出た。
その流れをくんだ”真盛(しんせい)上人”が開いたお寺である。


今度は少し歩かねばならぬ。バイパスは常に東側(右側)と通る。
と言ってもバイパスを北上。約1キロだけである。
回転すし屋さんの手前を右側(東側)直ぐ左側(北側)に進むと直ぐ。

護願寺 護願寺

救世山護願寺といい三重四国68番札所となっている。
弘法大師生誕千二百年記念として、弘法大師像がある。


すぐ。北に行き、すぐ右(東)に曲がる。

子安地蔵院 子安地蔵院

若い僧形をした地蔵菩薩が、雲に乗って来迎する姿が描かれており、袈裟の細かい截金(きりがね) 彩色は技術的に優れている。 その他、鎌倉期の磬、鰐口、室町期の延命地蔵などがあり境内の石棺は古墳時代のものである。


潮音寺 潮音寺境内 潮音寺

津市文化財の弥陀如来立像がある。
この像は、織田信長の伊勢侵攻に伴い、平地の乙部から山地の渋見に城を築いて戦った乙部藤政の 守護仏との伝えがある。

北に行き、23号線バイパスに出よう。すぐ右(北側)に曲がる。
バイパスを北上する。道は少し左に曲がり橋を渡る。この川が安濃川である。
あと、300メートルで陸橋がある。この陸橋を渡る(西に行く)。
真っ直ぐ行くと23号線を横切り、津駅が見えてくる。

この4月にオープンした”アスト津”に寄って帰ろう。

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