子どもとハイク
弥高百坊から伊吹山5合目へ−伊吹山歴史と自然の登山道

旧弥高寺:壮大な山岳寺院跡 上部から旧弥高寺跡を望む。

日 時:2004年5月22日(土)   天 候:曇り
コース:悉地院先10:12−林道終点10:59−弥高寺跡(弥高百坊)11:10/25−伊吹山5合目12:45/13:15−3合目(お花の観察)−伊吹登山口15:10

 新しい伊吹を楽しめるコースができたので、ガクを連れて行ってきました。
 近江鉱業採石場を抜け林道の先まで車を進めようという魂胆でしたが、道路の状態が悪く、やむなく手前の悉地院先で車を止めて林道を歩き出しました。
 いい加減に、林道にも飽きてきたころに、弥高百坊と上平寺城近道の分岐に着き、左の百坊への山道に入ります。ほどなく百坊に着きました。850年ころに僧三修によって設けられたという旧弥高寺(弥高百坊)跡で、標高700mの地点に約50もの坊跡や門跡があったといわれています。中世の火事により衰退し、今では麓に悉地院および安養院を残すだけとなりました。地元の人たちによってきちっと守られています。

 登山道で見かけた花々
林道には端正な形のコナスビが(sajiさん感謝) 二人仲良くフタリシズカ
ツクバネウツギ これはマムシグサですよね

 さて、弥高百坊跡で休憩の跡、「伊吹山歴史と自然の道」という新しい標識に導かれて、稜線をゆるやかに登り、5合目を目指します。上平寺分岐を経て、伊吹山南面が展望できるビューポイントに到着。いつもと違う伊吹の姿に新鮮さをおぼえます。ここで、きっと今年最後のワラビの採取です。ガクもワラビ採りに慣れてきて一緒にとってくれますが、「おいおい、ちょっとそれは大きくなりすぎや!」。

緑豊かなトラバース道

 下草が伐採された展望のいい尾根道には、マムシグサやもう散りかけになったチゴユリ、そしてカタクリやスミレの葉っぱも沢山あり、もう少し早かったらもっと賑やかだったでしょうね。そして、いよいよ5合目へのトラバースに移ります。ここからは雑木林の中に新しく開かれた登山道です。木々の緑のトンネルの中の道は伊吹の新しい魅力を感じさせてくれますが、この日もカモシカ(たぶん)の足跡がずっと続いて、とっても自然が一杯で静かな(獣の匂いがする、ドキドキする)道です。鈴は絶対に持って行きましょうね。
 小さな沢を渡ると、わずかに急な、がれた登りがあり、また水平道に戻りしばらくで5合目の小屋に着きました。
さぁ、おまちどうさま、ラーメン作ろうか!

純白のオドリコソウ イブキノエンドウ

 5合目でイブキノエンドウとご対面。古く伊吹に伝わったヨーロッパ原産の牧草ですね。オドリコソウは真っ白からピンクっぽいのまで沢山咲き出しました。
 休憩の後、3合目まで下りて、ここで、「花の散歩道」に立ち寄ったあと、今日は登山口まで2人でのんびり歩いて下山しました。

ホウチャクソウ アヤメ 3〜4合目に沢山咲き出しました
クルマムグラ  輪生の葉が整然と並んで ホタルカズラ 3合目あちこちにたくさん

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