伊吹山山麓〜3合目あたり−春から初夏への花々−

 探訪日:2013年5月25日、26日

 スミレなどの春爛漫の季節が終わり、ちょっと落ち着いた5月下旬。伊吹山山麓から3合目の花々を訪ねました。
一番見たかったのはキンランとギンラン。やっと出会うことができました。キンランは賑やかに、ギンランは清楚な、いい花でした。そのほかにも、興味深い花やシダがたくさん。
 伊吹の東部の山麓や3合目で、花の森先生にあちこちでご教授いただきました。

まずは、山麓から

ホウチャクソウ(宝鐸草)花の形が寺の軒に吊るす宝鐸に似る ヤマダイミンガサ(山大明傘)−ヤブレガサより切れ込みが少ない
ナルコユリ(鳴子百合) フタリシズカ(二人静)
ミズタビラコ(水田平子) ヤマゴボウの蕾−漬物のヤマゴボウはこれじゃなくサワアザミらしい
クサノオウ(草の黄または瘡の王)茎の黄色い汁は有毒、薬用にも。 シシガシラ(獅子頭)
ジュウモンジシダ(十文字羊歯)−下部の葉の形から リョウメンシダ(両面羊歯)−見事に裏面も緑色でどっちが表で裏?

 そして山へ登りだすと、ありました。キンラン、そしてギンランも。
初めて見て、その可憐さに感激しました。これで今日一日は満足な気分。

キンラン(金蘭) 盛りでした。森の中に数株。一際、鮮やかに咲きます。
キンランは比較的大きく、高さは30cmくらいあります。
一方、ギンラン(銀蘭)は2株ほど。小さく10cm少々で、清楚です。

 さらに、3合目の植物保全活動(この時はユウスゲを覆い尽くすササなどを草刈機で刈り取る作業。)を15時まで実施。そのお昼時に花を探すと、これまでとは違った花があちこちに。確実に季節は移っています。

ヒメハギ(姫萩) アヤメ(菖蒲)
ゴマギ(胡麻木) 葉をもむと胡麻の匂い アマドコロ(甘野老) 茎がカクカク
サワシバ この果穂は特徴的 エゾノタチツボスミレ−スミレの季節の最後 距が太短く、先端に割れ目

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