伊吹山3合目 お花観察会
−2009年8月23日くもり一時雨 風強し 寒かった!−

ノダケ オオナンバンギセル
ワレモコウ、センニンソウ、ヘクソカズラ ミズタマソウ

伊吹の地元に住みながら、よく知らない伊吹山の花々。

 やっぱり、春から秋にかけて咲く続ける花々が、他にはない魅力。これをまず知ることが大事と、地元の若手が企画した観察会。講師は、植物の権威、村瀬先生と地元の花の先生、森さん。
 3合目のユウスゲは盛りを過ぎたが、でもなんとたくさんの花が咲いていることか。

 ざっと記すと、
イブキコゴメグサ、シュロソウ、セリモドキ、ノダケ、ヤマハッカ、ユウスゲ、コオニユリ、オトコヨモギ、オオアブラススキ、カリヤス、オオナンバンギセル、イブキボウフウ、ハクサンフウロ、イブキフウロ、ゲンノショウコ、ヘクソカズラ、センンソウ、アキカラマツ、メハジキ、キセワタ、ヤマニガナ、キツリフネ、ノカンゾウ、ツリガネニンジン、ツルボ、クサボケ(実)、イブキアザミ、イブキヒメヤマアザミ、ミズタマソウ、オオハナウド、タムラソウ、キンミズヒキ、ミズヒキ、ウツボグサ、クルマバナ、オオバギボウシ、ワレモコウ、オオダイコンソウ、カワラナデシコ、クサフジ、オトギリソウ、ここまでで41種。それに書き漏らし多数。

教えてもらったことを思い出すままに、
まず、「カリヤス」

 ススキに似ているが、やわらかく刈りやすい。
古くからオウミカリヤスとして有名で、草木染の材料に使われ、「延喜式」にも伊吹のカリヤスは一番、という記載もある。
 カリヤスは黄色だが、藍色と混ぜて緑色となり釣鐘の染料にもなる。カリヤスの根には、上の写真のように「オオナンバンギセル」が寄生する。




 以前は地元の住民が家で飼っていた牛の餌として草を刈り、伊吹の南斜面には草原が広がっていたが、燃料の変化でその習慣も廃れ、南斜面にはコクサギなどの小灌木が多くなり、草花を駆逐。「伊吹山を守る会」が計画的に小灌木伐採し、今では、キバナハタザオ、オオハナウド、シシウド、エゾノタチスボスミレ、イブキレイジンソウなども増えてきたということらしい。

イブキボウフウ アキカラマツ

上は、葉っぱがニンジンのような「イブキボウフウ」、花全体が黄色っぽく見えるアキカラマツ。
下は、メハジキと好石灰植物で伊吹特産種のイブキコゴメグサ。

メハジキ イブキコゴメグサ

 なお、伊吹山は石灰岩質で、岩盤の上にわずか30cmほどしか土壌がない。だから、普通なら標高800mより上であればブナ林が広がるところ、伊吹ではカエデの仲間のオオイタヤメイゲツ林が低く広がっているという・・・。
 もっと、勉強します。


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