<力石に関する情報・俳句・短歌・川柳・狂歌など>を募集しています。

 画・井上眞理子

★★★★★★★【拙著に掲載済み】★★★★★★★
<掲載拙著>【①~⑪力石を詠む(一)~(十一)】
<協力句会>

【四季】【
草の芽】【顧問・顧問のいないネット句会 【椿本・椿本氏関係】 【姫・姫路青門】【中山・伊予市中山町】
【三重・NPO俳句三重】【末政・末政氏関係】【雉・俳句結社「雉」】【けやき・浦和けやき句会】【桶・桶川地域文化研究会】
【雲・雲の峰】【萌の会】【ゴ・ゴスペル俳句】【田・田俳句会】【春月】【北軽・北軽井沢句会】【江戸・江戸崎俳句会】
【ひらの・ひらの句会】【池辺・池辺俳壇】【西岡・西岡句会】【陸・陸俳句会】【軸・軸俳句会】【D・Drops】
【ろんど・ろんど俳句会】【いには・いには俳句会】【末黒野・末黒野俳句会】【三郷・三郷俳句塾】【春耕】【滑稽俳句協会・滑稽】
【俳写・俳写倶楽部】
【あ】
涼風や力抜けたる力石(藍沢律)⑩
秋蝉の声わき立てり力石(青木和枝)金沢市尾山町「尾山神社」⑥《雉》
力石宮の大樹の下闇に(青木和枝)金沢市尾山町「尾山神社」⑥《雉》
あかがねに光る盤石青しぐれ(青木和枝)金沢市尾山町「尾山神社」⑥《雉》
赤石の梅雨に艶増す力石(青木和枝)金沢市尾山町「尾山神社」⑥《雉》
百万石祭の宮の力石(青木和枝)金沢市尾山町「尾山神社」⑥《雉》
新涼の雅楽ひびけり力石(青木和枝)金沢市尾山町「尾山神社」⑥《雉》
うみうみてとおつみおやの古ゆ力 
  競そいしほぞ拝む石(青木義春)藤沢市遠藤「御嶽神社」④
草若葉力競べの石ふるび(青木由芙)⑩《末黒野》
力石辺りひつそり秋の風(青山壽子)名張市八幡「善福寺」③《三重》
力石隅に置かれしちちろ鳴く(青山壽子)名張市八幡「善福寺」③《三重》
力石山寺に鳴く昼の虫(青山壽子)名張市八幡「善福寺」③《三重》
いくさ止み菜の花漬けの力石(赤尾恵以)④
雷電も担いだのかな力石
  秋祭(まつり)ばやしが聞こえてくる(赤坂紘子)⑥
力石いくつも並ぶ境内は
  杉の木立の神聖なところ(赤坂紘子)⑥
古は賑わいの声力石(赤坂紘子)⑥
神馬とも共に過ごせし時も有り
  変わる世の中力石ぞ知る(赤坂紘子)⑦
一筋に力石(いし)を求めて行く人の
  杉の木立の風吹く道(赤坂紘子)⑦
力石過ぎし世の常埋もれても 歴史と成りて名を馳せまじし(赤坂紘子)⑦
古えの賑わい偲び力石 捜し求めしゆく人のあり(赤坂紘子)⑦
風薫る青葉の中の力石 秋は華やぐ紅葉に戯る(赤坂紘子)⑦
何時の世も仕事のあるは有難き 汗の尊さ力石にも(赤坂紘子)⑦
大杉に負けぬ歳月過ごしおり 力を競った力石(いし)の苔むす(赤坂紘子)⑦
お神楽のひょっとこおかめその仕草
  力石(いし)も観ていた目出たき舞も(赤坂紘子)⑧
下萌えや転がりさうな力石(赤塚五行)③
露けしや里の民話の力石(赤塚靖子)①《三重》
力石少し傾ぎてちちろ鳴く(赤塚靖子)②《三重》
力石じつと動かぬ百足の子(あかね)⑧《春月》
七噸の動かぬ力石涼し(明子)倉敷市浅原「安養寺」⑧《西岡》
大地にでんと力石春乗せて(明子)倉敷市浅原「安養寺」⑩《西岡》
力石恐れず秋の蛇よぎる(明子)倉敷市浅原「安養寺」⑩《西岡》
五月闇気配消したる力石(明子)倉敷市浅原「安養寺」⑩《西岡》
力石寒に入りてもたぢろがず(章子)倉敷市浅原「安養寺」⑧《西岡》 
春立つや力石とて立ちたかろ(章子)倉敷市浅原「安養寺」⑩
《西岡》
力石産土に古る椎若葉(秋葉晴耕)⑧
力石試す人なし色おとこ 金と力のなかりけりらし(秋元某)①
排ガスを浴びて石たち何思う(秋山保)戸塚区下倉田町「路傍」⑦
義家のゆかりの宮の力石
  目立たぬままに寂びたるままに(秋山嘉恵)茅ヶ崎市赤羽根「神明大神」⑧
力石に賽の上がれる青葉蔭(秋山嘉恵)大田区東雪谷「雪ケ谷八幡神社」⑧
歳の市賑はひよそに力石(秋山嘉恵)台東区浅草「浅草寺」
力石銀杏黄葉の明るさに(秋山嘉恵)台東区浅草「浅草寺」

力石読みとり難き刻字あり
  石面撫でて其を辿りけり(秋山嘉恵)台東区浅草「浅草寺」

百貫の熊遊の碑に侍りをる 
  六十貫目五十貫目等(秋山嘉恵)台東区浅草「浅草寺」

修学旅行長崎よりの女生徒と 
  力石見る暮の浅草寺(秋山嘉恵)台東区浅草「浅草寺」

紅梅や持つなかれとふ力石(晶)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」⑥
差し石に小草敷きたる日向ぼこ(浅川悦子)②《雲の峰》
下闇を離れ一つの力石(浅川悦子)①《雲の峰》
女郎花地蔵に隣る力石(浅川加代子)箕面市粟生間谷東「路傍」⑪《雲》
字界に埋まる晩夏の力石(浅川加代子)箕面市粟生間谷東「路傍」⑪《雲》
道端の噂聞いてる力石(浅川静子)坂井市三国町加戸「消防倉庫前」⑤《末政》
禊して担ぎ納めた力石(浅川静子)池田町千代谷「八幡神社」⑤《末政》
ダム底になるか池田の力石(浅川静子)池田町千代谷「八幡神社」⑤《末政》
宮涼し祖父の上げたる力石(浅川操子)①《雲》
理髪屋の庭に差し石夕涼し(浅川操子)②《雲》
力石起こし巣蟻を騒がしぬ(浅川正)①《雲》
差し石の冷ゆ在るさへも忘れられ(浅川正)②《雲》
僧兵の力石撃つ木の実かな(浅川正)大山町大山「大山寺」③《雲》
度外れの力石なり鵙猛る(浅川正)大山町大山「大山寺」③《雲》
野仏を横に炎暑の力石(浅川正)箕面市粟生間谷東「路傍」⑩《雲》
力石てふを撫でゐる端午かな(浅川正)箕面市粟生間谷東「路傍」⑩《雲》
見て撫でて叩く炎暑の力石(浅川正)茨木市車作「皇大神宮」⑩《雲》
艶少し留めて冷ゆる力石(浅川正)茨木市車作「皇大神宮」⑩《雲》
薫風や座るに小さき力石(浅川正)茨木市車作「皇大神宮」⑩《雲》
僧兵の力石とや木の実落つ(浅川正)大山町大山「大山寺」⑩《雲》
夏草や力石てふ只の石(浅川正)茨木市車作「皇大神宮」⑪《雲》
力石を迂回して行く穴惑ひ(浅川正)茨木市車作「皇大神宮」⑪《雲》
啓蟄や頑と根をはる力石(浅田季祐)⑪《俳写》
差し石は六十余貫小鳥来る(朝妻真知子)伏見区鳥居崎町「藤森神社」②《雲》
藤袴揺れ雷電の力石(朝妻力)①《雲》
灼けすぎしゆえに手出せず力石(朝妻力)①《雲》
炎昼や勝負の宮の返し石(朝妻力)伏見区鳥居崎町「藤森神社」②《雲》
実桜や寺に伝はる力石(朝妻力)②《雲》
差し石に握り乗せ行く寒施行(朝妻力)③《雲》
柏餅三つ食うてさて力石(朝妻力)③《雲》
行く春の風化きざせる力石(朝妻力)③《雲》
炎天や熱くて持てぬ力石(朝妻力)姫路市大津区天満「神明神社」⑦《雲》
力石の裾を起点に蛇の衣(朝妻力)神戸市北区山田町中「大歳神社」⑩《雲》
風花や四股名を深く力石(朝妻力)神戸市北区山田町中「大歳神社」⑩《雲》
秋高し禁札の辺に力石(朝妻力)豊能町高山「高札場跡」⑪《雲》
高札場に力石四つ鵙高音(朝妻力)豊能町高山「高札場跡」⑪《雲》
立春や知恵と技出す力石(淺野義光)大洲市平野町平地「厳島神社」⑨《ひらの》
力石抱いて逆立天高し(淺野義光)大洲市平野町平地「厳島神社」⑨《ひらの》
しぐるるや刻印しるき力石(明日香)香芝市別所「十二社神社」
《ゴ》
秋の蚊を払ひつつ撫づ力石(明日香)香芝市別所「十二社神社」《ゴ》
身に入むや慰霊碑に侍す力石(明日香)香芝市別所「十二社神社」《ゴ》
この杜の秋聞くならむ力石(明日香)香芝市別所「十二社神社」《ゴ》
秋霖に黒光りせる力石(明日香)香芝市別所「十二社神社」《ゴ》
黄葉を帯びる宮居の力石(明日香)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑩《ゴ》
力石の裏より落つる馬陸かな(東人)⑤
朝市の出合い南瓜のちから石(足立武久)④
埋もれた日本一の力石 
  陽の目を当てた桶地文研(悪鬼夜魔)桶川市寿「稲荷神社」②《桶》
見てほしい六百キロの怪物(ほんもの)を(悪鬼夜魔)桶川市寿「稲荷神社」②《桶》
三ノ宮卯之助持った力石 
  うそかまことか知る由もなし(悪鬼夜魔)桶川市寿「稲荷神社」②《桶》
わが街の誇り増しけり力石(悪鬼夜魔)桶川市寿「稲荷神社」③《桶》
力石街道一から日本一 
  稲荷の境内(にわ)に鎮座まします(悪鬼夜魔)桶川市寿「稲荷神社」③《桶》
奥浜名願いを込めて石抱けば 
  おもかる地蔵に桜舞い散る(渥美教代)②
冬日向神色自若力石(家鴨)瀬戸内市邑久町「豊原北島神社」④
柿若葉かげさす庭のちから石(阿部ひろし)④
露けしや沈みて深き力石(阿部ひろし)⑨
力石たれも触れずに苔の花(天口進)金山町上台「熊野神社」⑦
若き日に力だめしに担ぎたる
  石に苔生え境内にあり(天口進)金山町上台「熊野神社」⑦
いにしえの響き聴こえし力石 
  若人集う村の鎮守(天沼青道心)桶川市松原「八幡神社」②《桶》
いつよりぞ力石置く沈丁花(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」④
沈丁の香にしづもれる力石(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」④
ひよ鳴くや八拾貫の力石(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」④
いつの世の誰か置きたる力石 
  幹失へる銀杏のそばに(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」④
卯之助とふ人の納めし力石 
  奥津宮の亀石が横(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」④
たかが石されど石かもその村の 
  歴史を知ればうち捨てがたし(天野翔)④
力石亀石おける境内に 
  石の鳥居をくぐりて入りぬ(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」④
力石亀石に幣めぐらせて 
  由来記せり奥津宮は(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」④
しののめの奥津宮にしづもれる 
  二つの石を撮りにけるかも(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」④
手玉石ふたつ置かれて楠若葉(天野翔)鎌倉市大町「八雲神社」④
弁慶の腕きたへし手玉石 
  今にのこれり野牡丹の花(天野翔)鎌倉市腰越「満福寺」⑤
鎌倉のそこここにある力石 
  名ある武将が手玉にとりし(天野翔)⑥
弁慶が手玉にとりし力石 
  腰越状の寺にのこれる(天野翔)鎌倉市腰越「満福寺」)⑥
三郎が手玉にとりし力石 
  注連縄張れる松の根方に(天野翔)鎌倉市大町「八雲神社」⑥
袂石横にならべる手玉石 
  景正公の神霊やどす(天野翔)鎌倉市坂ノ下「御霊神社」⑥
沈丁のかをりがとどく力石(天野翔)⑥
義経の首を祀りて弁慶の 
  力石置く白旗の杜(天野翔)藤沢市藤澤「白旗神社)⑦
そのかみの石占(いしうら)なりし力石 
  事の成否は軽き重きに(天野翔)藤沢市藤澤「白旗神社」⑦
弁慶の力石とぞ平たくて 
  十円銅貨二個置かれたり(天野翔)藤沢市藤澤「白旗神社」⑦
葉桜の奥津宮には亀石と 
  力石あり幣に囲める(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」⑦
亀石と力石見てさくら散る 
  道を歩めば竜宮(わだつみのみや)(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」⑦
景政が手玉にとりし力石 袂石より十二貫重き(天野翔)鎌倉市坂ノ下「御霊神社」⑦
景政が手玉にとりてすり減りし 
  丸き石あり二十八貫(天野翔)鎌倉市坂ノ下「御霊神社」⑦
袂石十六貫と手玉石 二十八貫並べ置きたり(天野翔)鎌倉市坂ノ下「御霊神社」⑦
銀杏ちる村社にふたつ力石(天野翔)大磯町高麗「高来神社」⑦
時を経て力試しの石となり 街道脇に置かれてゐたり(天野翔)藤沢市藤澤「白旗神社」⑦
境内に餅のやうなる力石 子に触らせる初宮まゐり(天野翔)藤沢市藤澤「白旗神社」⑦
七五三村社にふたつ力石(天野翔)大磯町高麗「高来神社」⑦
鎌倉の今日は七夕石めぐり(天野翔)⑧
説明もなく置かれたる石あれば つやと形に見る力石(天野翔)⑧
人見れば神社の所在尋ねつつ 道をさまよふ力石まで(天野翔)⑧
力自慢競ひし後に奉納の 力石なれ名前刻める(天野翔)⑧
秋晴れに復興願ふ力石(天野翔)⑧
初秋のわが歌枕力石(天野翔)⑧
さねさし相模の国の村々の 力石訪ふわが歌枕(天野翔)⑧
秋風に見つけてうれし力石(天野翔)⑧
鎌倉をめぐりて探す力石 梅雨の晴れ間の今日は七夕(天野翔)
天高し村社にのこる力石(天野翔)⑧
散り来るは銀杏の黄葉力石(天野翔)大磯町高麗「高来神社」⑧
銀杏散る高来神社の参道に 
  「力石」とふ立札の見ゆ(天野翔)大磯町高麗「高来神社」⑧
炎帝が睨みつけたる力石(天野翔・戸塚区下倉田町「路傍」⑧
汗しとどかけば爽快力石(天野翔)⑧
秋風の遠近(をちこち)に訪ふ力石(天野翔)⑧
そのかみに力自慢を競ひしと 今に伝えて力石あり(天野翔)⑧
力石欅もみぢを見上げたり(天野翔)藤沢市藤澤「白旗神社」⑧
弁慶の力石より見渡せり 義経祀る社のもみぢ(天野翔)藤沢市藤澤「白旗神社」⑧
力石ふたつあらはに銀杏散る(天野翔)大磯町高麗「高来神社」)
力石ふたつをめぐる落葉掻(天野翔)半田市岩滑中町「八幡神社」
本殿を正面に見て右左 参拾五貫と参拾弐貫(天野翔)半田市岩滑中町「八幡神社」
力石ふたつ据ゑたる境内に
 子らとあそびし新美南吉(天野翔)半田市岩滑中町「八幡神社」
南吉の童話に出るか力石 
 八幡神社にふたつ鎮まる(天野翔)半田市岩滑中町「八幡神社」

亀石と力石置く奥宮の 
  境内に聞くとほき和太鼓(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」
力石七つ見おろす吾亦紅(天野翔)川崎区観音「石観音堂」
石の面の文字に影さす吾亦紅(天野翔)川崎区観音「石観音堂」
力石、手洗石に石燈籠、
  石仏もあり石観音堂(天野翔)川崎区観音「石観音堂」
ドデカミン・ストロング飲みひと休み 次の目当ての力石まで(天野翔)
一之宮目久尻川のほど近く 河原不動と力石あり(天野翔)寒川町「一之宮不動堂」⑩
かたはらに大山道の標(しるべ)石
  六十貫の力石あり(天野翔)寒川町「一之宮不動堂」⑩
弁慶の手玉石とぞ春うらら(天野翔)鎌倉市腰越「満福寺」⑩
手玉石、腰掛石も古りにけり 腰越状の写し見る寺(天野翔)鎌倉市腰越「満福寺」⑩
石五つ残暑厳しき大師堂(天野翔)川崎区大師町「川崎大師平間寺」⑩
鋒(とがり)には秋の日に照る力石(天野翔)三浦市南下浦町「鋒神社」⑩
秋風に黒潮匂ふ力石(天野翔)三浦市南下浦町「鋒神社」⑩
鋒(とがり)とふ珍しき名の漁村には
  丸と楕円の力石ふたつ(天野翔)三浦市南下浦町「鋒神社」⑩
大寒に耐へ袂石(たもといし)手玉石(天野翔 )鎌倉市坂ノ下「御霊神社」⑩
秋雨の洗ひてすがし力石(天野翔)鎌倉市坂ノ下「御霊神社」⑩
関城の跡から出でしと伝へられ
 寺に保存の力石ふたつ(天野翔)横浜市港南区野庭町「浄念寺」⑩
ちる花はとどめがたしも力石(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」⑪
今ははや持ちあぐることかなはざり
  伏見稲荷のおもかる石は(天野翔)京都市伏見区深草薮之内町「伏見稲荷大社」⑪
弁慶の手玉石あり義経が
  とどめをかれし腰越の寺(天野翔)鎌倉市腰越「満福寺」⑪
さりげなく板碑の前に置かれたる
  力石あり五所神社にて(天野翔)鎌倉市材木座「五所神社」⑪
小春日のふたつ静かな力石(天野翔)鎌倉市扇ガ谷「八坂大神」⑪
風薫る銀杏のそばの力石(天野翔)茅ヶ崎市小和田「熊野神社」⑪
「力多免しの以志」とあるらし文字などは
  歳月を経て判読できず(天野翔)茅ヶ崎市小和田「熊野神社」⑪
西行と蝉のこゑ聞く力石(天野翔)大磯町大磯「鴫立庵」⑪
小春日の力石見る円位堂(天野翔)大磯町大磯「鴫立庵」⑪
力石炎暑に汗のとめどなく(天野翔)茅ヶ崎市・十間坂「第六天神社」⑪
白々と石の鳥居の立つ元に
  力石二つつやめきてあり(天野翔)茅ヶ崎市・十間坂「第六天神社」⑪

青葉潮にほふ社の力石(天野桃花)福山市鞆町「住吉神社」⑥《雉》
罅(ひび)深く注連鉢巻の力石(天野和喜子)桑名市本町「春日神社」①《三重》
緑陰の中に眠りし力石(天野和喜子)桑名市本町「春日神社」②《三重》
昼の虫一徹通す力石(天野和喜子)桑名市本町「春日神社」③《三重》
色鳥来恋叶ふてふ力石(天野黎子)②《雲》
秤屋の七ツ下れはちから石(甘谷)素袍のゑりにたゝみいはしは(巴人)④

力石残夢の杜にまどろみて(雨宮清子)静岡市葵区日向「観音堂」⑤
冬銀河富士に抱かれ力石(いし)眠る(雨宮清子)⑤
道の神力石しり目にいちゃついて(雨宮清子)富士宮市淀川町「路傍」⑤
力石(いし)尋ぬ古老記憶を巻きもどし(雨宮清子)⑤
夕明かり力石いつまでかくれんぼ(雨宮清子)⑤
力石薬師の庭に揃い踏み(雨宮清子)清水区由比東山寺「薬師堂」⑤
石担ぐ父や友らの息づかい
  八十五翁の記憶に生きる(雨宮清子)清水区宍原「福聚院」⑤
石二つ恋閉じ込めて固まれり(雨宮清子)⑤
春雨や美男揃いの力石(雨宮清子)清水区由比東山寺「薬師堂」⑤
朝寒や声なき石の声を聞く(雨宮清子)清水区由比東山寺「薬師堂」⑤
人気なき宮居の奥におるものは
  金精さまと力石なり(雨宮清子)東伊豆町稲取入谷「山神社」⑥
伊豆巡る「ここだここだ」と力石(いし)が呼ぶ(雨宮清子)伊東市宇佐美「城宿会館」⑥
肌ざわり美男の力石(いし)の心地よさ(雨宮清子)伊豆市土肥町「土肥神社」⑥
見つけたぞ金杉藤吉刻字石(雨宮清子)清水区本町「西宮神社」⑥
山里は力石ごと梅雨に濡れ(雨宮清子)富士市北松野「神明宮」⑥
力石彫られし文字のかぼそさよ(雨宮清子)清水区追分「春日神社」⑥
大杉に負けじと肩をいからせて
 大傳石は誇らかに立つ(雨宮清子)伊東市物見が丘「仏現寺」⑥
炎天下エンマ大王真っ赤っ赤(雨宮清子)下田市須崎「庚申堂」⑥
先人の思い刻みし「力石」
  今、しっかりとカメラに収む(雨宮清子)御殿場市上小林「公民館」⑥
ちんまりと寺に身を寄す力石(雨宮清子)裾野市葛山「仙年寺」⑥
リサイクル狛犬になった力石(雨宮清子)沼津市市場町「八幡神社」⑥
露天風呂流れる先に力石(雨宮清子)松崎町石部「平六地蔵露天風呂」⑥
力石道祖神場に居を定め(雨宮清子)富士宮市月代「道祖神」⑥
盃状穴どんな願いをかけたやら(雨宮清子)富士宮市月代「道祖神」⑥
失せぬ身を恥じるが如き力石(雨宮清子)沼津市内浦重須「老人集いの家」⑥
長らえて重須の海を眺めおり
  力石六つ泥にまみれて(雨宮清子)沼津市内浦重須「老人集いの家」⑥
歌碑として命脈保つ力石(雨宮清子)清水区広瀬「餘光園」⑥
身延みち辿れば果てに石ひとつ(雨宮清子)南部町南部西町「道祖神」⑥
百八十五段を登りつめ力石に会いにゆく 
  振り向けば寥々の空海の満々
(雨宮清子)清水区興津清見寺町「清見神社」⑥
金文字で「力石」と刻みたり
  清見神社は夏草の中(雨宮清子)清水区興津清見寺町「清見神社」⑥
人も石も隔絶の中に存在す
  目の前はただ海と空(雨宮清子)南伊豆町伊浜落居「三社神社」⑥
雨叩くひさしの下に力石(雨宮清子)川根本町久野脇「八幡宮」⑥
天高く舞えとばかりに石担ぐ
  せえの神さん二人がかりで(雨宮清子)裾野市富沢下モヨリ「塞の神」⑥
力石木の根を友に月を見る(雨宮清子)東伊豆町稲取「八幡神社」⑥
力石も十五夜お月さんも一人ぼち(雨宮清子)東伊豆町稲取「八幡神社」⑥
力石(いし)探す行脚巡礼に相似たり(雨宮清子)⑥
若者の集い遊びし三叉路は
  力石残し原野となりぬ(雨宮清子)下田市下大沢「路傍」⑥
足元に小さく影を落としつつ
  見知らぬ町に力石尋ぬ(雨宮清子)姫路市広畑区才「天満神社」⑥
石あげる子らの頭上に夏の雲(雨宮清子)総社市「総社宮」⑥
「かあさん、がんばれ」の声援に
  妻軽々と石を挙ぐ(雨宮清子)総社市「総社宮」⑥
力石刻みし文字の深さかな(雨宮清子)姫路市広畑区才「天満神社」⑥
力石(いし)のほかは我を迎える者もなし 
  笠岡の海は沈黙の海(雨宮清子)笠岡市笠岡「笠岡市立郷土館」⑥
雲流る力石(いし)どっかりと世を見据え(雨宮清子)富士宮市内房大晦日「五輪の大榧」⑥
大カヤの真下に二つ力石(雨宮清子)富士宮市内房大晦日「五輪の大榧」⑥
「十九貫担いだ」と老人は語る昨日の如く(雨宮清子)富士宮市内房大晦日「望月正一宅」⑥
「十九貫担いだ」と語る老人の 
  力石(いし)つかむ指瞬時花やぐ(雨宮清子)富士宮市内房大晦日「望月正一宅」⑥
ファインダー覗けば力石(いし)に手を添えて
  六十年(むそじ)昔の青年がいる(雨宮清子)富士宮市内房大晦日「望月正一宅」⑥
「いらない」と若き当主は言い放つ
  亡父の愛でし力石哀し(雨宮清子)富士宮市淀師町「個人宅」⑦
たたずみて土に埋もれし力石(いし)見つむ 
  師の遺志継ぎし探究の人(雨宮清子)東伊豆町稲取水下「愛宕神社」⑦
富士氷る裾野の力石(いし)よ風邪ひくな(雨宮清子)⑦
力石と並び天下の富士を見る(雨宮清子)富士市今泉「吹上天満宮」⑦
初春や装い新た片手差し(雨宮清子)清水区追分「春日神社」⑦
息切らせ祭りの子らが登りゆく
  大カヤの木の力石まで(雨宮清子)富士宮市内房大晦日「五輪の大榧」⑦
杖揃え力石背に並びおり 
  美しきかな翁と媼(雨宮清子)富士宮市内房大晦日「五輪の大榧」⑦
わっ立派!さすがお江戸の力石(雨宮清子)江東区富岡「富岡八幡宮」⑦
若き巫女の指さす先に力石(雨宮清子)江東区富岡「富岡八幡宮」⑦
大ぢょうちん大わらじ見て「熊遊碑」(雨宮清子)台東区浅草「浅草寺」⑦
那閉神社エビス大黒ちからいし(雨宮清子)焼津市浜当目「那閉神社」⑦
注連縄をしめて胸張る力石(雨宮清子)焼津市駅北「天皇神社」⑦
力石物言いたげに私見る(雨宮清子)清水区本町「西宮神社」⑦
草生やし蓑亀になる力石(雨宮清子)富士宮市内房仲「山王社」⑦
春風や力石三つ顔を出す(雨宮清子)富士宮市内房大嵐「薬師堂」⑦
力石(いし)囲み遠き日語る老女らに 
  昔と同じ花の香流る(雨宮清子)富士宮市内房大嵐「薬師堂」⑦
霧雨や三十三メ苔ごろも(雨宮清子)小山町用沢「八幡宮」⑦
線路越え力石(いし)の頭を撫でにゆく(雨宮清子)駿河区石部「石部神社」⑦
霧深し井川の峰に力石(いし)尋ぬ(雨宮清子)「葵区井川」⑦
力石(いし)発見勇んで寄ればなんと冬瓜(雨宮清子)⑦
春うらら浮かれ出そうな力石(雨宮清子)江東区南砂「富賀岡八幡宮」⑦
搗き立ての餅か台座の力石(雨宮清子)焼津市小川「庚申堂」⑦
寄り添うて過ぎし日語る力石(雨宮清子)清水区由比阿僧瘤山「観音堂」⑦
わが恋は力石の如野辺にあり(雨宮清子)松崎町那賀「仲神社」⑦
力石(いし)探す旅の途中の藤の花(雨宮清子⑦
新しき台座に座る力石(雨宮清子)富士宮市内房大晦日「五輪の大榧」⑦
東風はまだ鬼丸石も雪の中(雨宮清子)江戸川区南小岩「天祖神社」⑧
てやんでぇこんな大雪屁でもない
 こちとら江戸の力石だい!(雨宮清子)江戸川区南小岩「天祖神社」⑧
花桃に目を奪われつ力石(いし)探す(雨宮清子)浜松市天竜区月「路傍」⑧
秋葉道に人待ち顔の力石(雨宮清子)浜松市天竜区月「路傍」⑧
家並みも力石(いし)もセピアに塗り込めて
  こぬか雨降る山あいの町(雨宮清子)浜松市天竜区佐久間町浦川「五社神社」⑧
孫の顔見がてら力石(いし)も見て歩き(雨宮清子)今帰仁村謝名「公民館」⑧
シーサーが見守る謝名の力石(雨宮清子)今帰仁村謝名「公民館」)⑧
遠来の客待つ力石(いし)や謝名の村(雨宮清子)今帰仁村謝名「公民館」⑧
灯ろうの流るる岸辺力石(いし)三つ(雨宮清子)清水区本町「西宮神社」⑧
蝉しぐれchikaraishiworldに遊ぶ日々(雨宮清子)⑧
虫めがねに浮かび上がった力石 よくぞ描きたり江戸名所図会(雨宮清子)⑧
注連縄を締めて卯之助神になり(雨宮清子)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑧
石を挙げ博打もやった村祭り(雨宮清子)葵区平野「三浦宅」⑨
深川の力持ちらが片手にて
 さし挙ぐ俵天高く舞う(雨宮清子)深川力持ち(雨宮清子)⑨
今はただ木の根枕に夢の中
  力石(いし)は語らず人も語らず(雨宮清子)清水区由比阿僧瘤山「観音堂」⑨
ここもまた木の根枕の力石(雨宮清子)清水区由比入山白井沢「第六天神社」⑨
まぼろしの大王石を今日も追う(雨宮清子)
幕末の元柳橋隅田川
  大王石は古写真の中(雨宮清子)「今はない元柳橋。写真の中の大王石」⑨
主馬蔵に竹松萬平重吉さん 
  徳蔵囲みみな力石(いし)になる(雨宮清子)千代田区神田須田町「柳森神社」⑨
力石背後をのたり神田川(雨宮清子)千代田区神田須田町「柳森神社」⑨
力石羅漢の如く並びおり(雨宮清子)千代田区神田須田町「柳森神社」⑨
♪よーく訪ねてくーれたネと力石群歌いだす
  右に左に肩を揺らして(雨宮清子)杉並区高円寺「氷川神社」⑨
さし石のし~と伸ばした筆の跡(雨宮清子)杉並区高円寺南「氷川神社」⑨
力石(いし)残し主は南の海に散る(雨宮清子)江戸川区南小岩「円蔵院」⑨
現代の力持ちらに会いにゆく
  姫路天満石かつぎ(雨宮清子)姫路市大津区天満「神明神社」⑩
力石の全資料を収納す 日本唯一の三重博物館(雨宮清子)⑩
水ぬるむそろそろ行くか三重博へ(雨宮清子)⑩
徳蔵が足で支えし百度石
  朱色キリリと炎天に立つ(雨宮清子)千代田区神田須田町「柳森神社」⑩
力石老兵の如沈みゆく(雨宮清子)杉並区阿佐ヶ谷「馬橋稲荷神社」⑩
力石記憶も文字も薄れゆく(雨宮清子)杉並区阿佐ヶ谷「馬橋稲荷神社」⑩
肩寄せてデコボコ並ぶ力石(雨宮清子)杉並区高円寺南「氷川神社」⑩
廃村はただ白し力石に花ふりつむ(雨宮清子)富士宮市内房大晦日「五輪の大榧」⑩
風炎や信玄砦の力石(雨宮清子)富士宮市内房尾崎「相沼浅間神社」⑩
力石居座る砦春はやて(雨宮清子)富士宮市内房尾崎「相沼浅間神社」⑩
学び舎に居並ぶ三つの力石
  昔と今の若人らつなぐ(雨宮清子)龍ヶ崎市平畑「流通経済大学」⑩
四百年の眠りから覚めし万治石
  令和の御世に生きて輝く(雨宮清子)野田市今上下「八幡神社」⑩
人々の笑顔行き交うみやしろに
  万治の石は誇らかに座す(雨宮清子)野田市今上下「八幡神社」⑩
力石に砕け散ったか春はやて(雨宮清子)富士宮市内房尾崎「相沼浅間神社」⑪
城跡の力石(いし)不動なり春嵐(雨宮清子)富士宮市内房尾崎「相沼浅間神社」⑪
力石と連れ立ち歩む去年今年(雨宮清子)⑪
縁結び任せといてと力石(雨宮清子)蕨市塚越「稲荷神社」⑪
縁結び寂しい人はみなおいで(雨宮清子)蕨市塚越「稲荷神社」⑪
大兼の刻字撫でつつ汗ぬぐう(雨宮清子)杉並区高円寺南「氷川神社」⑪
力石春夏秋冬出番なく(雨宮清子)⑪
万治石のうれし涙か雨の降る(雨宮清子)野田市今上下「八幡神社」⑪
撫でられて力みなぎる万治石(雨宮清子)野田市今上下「八幡神社」⑪
力石なる菓子を食うのも一人(雨宮清子)⑪

初詣いよよ重たき力石(綾部きみ)⑩
大寒のどすんとすわる力石(荒井龍聲)⑤《末政》
露の世の移ひ今は只の石(荒井龍聲)⑤《末政》
力石珠といただきて草萌ゆる(荒井龍聲)⑤《末政》
人肌を忘れし露の力石(荒井龍聲)⑤ 《末政》
下萌えや磐持石としてのこる(荒井龍聲)⑤《末政》
蛇穴を出て差し石を離れけり(荒井龍聲)⑤《末政》
力石持ち上げ危険冬うらら(あらえびす)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」⑥
力石揺るがして立つ霜柱(荒久子)⑧
さくら咲く社の隅に力石(有賀充峰)⑥
お祭りに力の石が色を添え(有賀充峰)⑥
青い空菊人形と力石(有賀充峰)⑥
さくら散る社の隅に力石(有賀充峰)⑥
お祭りに色を添えおり力石(有賀充峰)⑥
里の宮桜木の根に力石(有賀充峰)⑥
牡丹咲く宮の軒先力石(有賀充峰)⑥
注連縄を締めてどっかり力石(有賀充峰)⑥
山装い麓の社力石(有賀充峰)⑥
お祭りや提げて称えて力石(有賀充峰)⑥
山飾る宮の磴の脇力石(有賀充峰)⑥
宮の森鯖雲仰ぐ力石(有賀充つる)⑥
若葉萌えどっかり坐りて力石(有賀充峰)⑦
お祭りの社にずっしり力石(有賀充峰)⑦
牡丹咲く故里(さと)の社の力石(有賀充峰)⑦
山笑い下(しも)の社の力石(有賀充峰)⑦
お祭りに一役買うて力石(有賀充峰)⑦
お祭りに一役支え力石(有賀充峰)⑦
山装う力の石も注連飾り(有賀充峰)⑦
山装う下社にすわる力石(有賀充峰)⑦
山飾る峠の茶屋の力石(有賀充峰)⑦
浴衣着て力石(いし)を横目に優男(有賀充峰)⑦
村祭り注連縄締めて力石(いし)二つ(有賀充峰)⑦
夏祭り提げて抱えて力石(有賀充峰)⑦
力石子等に撫でられお祭り日(有賀充つる)⑦
若者が競う自慢の力石(有田晋作・ふるさと小川かるた)④
初詣語り草聞く力石(有元純)③《姫》
熱燗や祖父差し上げし力石(有元純)③《姫》
アルバムに祖父、父汗の力石(有元純)③兵《姫》
空蝉の縋り付きたる力石(阿波谷和子)②《雲》
鳥渡る村社に苔の力石(餡子)④
力石田植のそばで相撲の子(安渡いてん)伊予市中山町出渕小池「お堂」⑥《中山》
風薫るお堂の前に力石(安渡いてん)伊予市中山町出渕小池「お堂」⑥《中山》
文政の世の力石初夏の陽に(飯島冶蝶)千代田区外神田「神田明神」⑤
神田社に初夏の陽を浴ぶ力石(飯島冶蝶)千代田区外神田「神田明神」⑤
境内に初夏の陽を浴ぶ大盤石(飯島冶蝶)千代田区外神田「神田明神」⑤
江戸の世の大盤石や若葉風(飯島冶蝶)千代田区外神田「神田明神」⑤
若葉風吹く境内に力石(飯島治蝶)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」⑦
力石隙間に落葉の飾りつけ(飯島治蝶)中野区新井「北野神社」⑧
冬の晴社に幾つもの力石(飯島治蝶)中野区新井「北野神社」⑧
冬うららこんなにいくつも力石(飯島治蝶)中野区新井「北野神社」⑧
冬日差す社に十三力石(飯島治蝶)中野区新井「北野神社」⑧
力石隙間に落葉積もりをり(飯島治蝶)中野区新井「北野神社」⑧
力石を詠む本頂く春立つ日(飯島治蝶)
春日和力石群境内に(飯島治蝶)千代田区神田須田町「柳森神社」⑩
初夏の旅社の境内に力石(飯島治蝶)川口市差間「東沼神社」⑩
春日和社の境内に力石(飯島治蝶)千代田区神田須田町「柳森神社」⑪
春日和社に十三個の力石(飯島治蝶)千代田区神田須田町「柳森神社」⑪
力石新米二俵より重たし(伊々山)⑧
拝殿の鈴鳴りひびく力石(飯野歌子)桶川市寿「稲荷神社」⑥《桶》
初詣光りみなぎる力石(飯野歌子)桶川市寿「稲荷神社」⑥《桶》
力石差し上げている霜柱(五十嵐道夫)⑤《末政》
磐持の石に縁なく端居かな(五十嵐道夫)⑤《末政氏》
力石枯葉に沈む峡の宮(五十嵐道夫)⑤《末政氏》
しぐるるや光り初めたる力石(猪狩千次郎)⑩
菊の香や諸手でゆする力石(いくこ)⑦⑧
日盛や子が押してゐる力石(育田外志子)神戸市北区山田町中「大歳神社」③《雲》
万緑や大樹に守らる力石(池内多恵子)③《姫》
力石支え底よりちちろ鳴く(池内多恵子)③《姫》
力石の由来読み過ぐ秋燈下(池内多恵子)③《姫》
働きてこころをみがき身を鍛え
  力比べし磐持ち石(池田栄市)④
毎夜ごとわら打ち縄なひ働きし
   祖々の苦労のにじむ石(池田栄月)④
夏草に覆はれ鎮座の力石(池田京華)①《けやき》
力石由来棒読み旅六月(池田京華)①《けやき》
力石里人守り冬に入る(池田京華)②《けやき》
山櫻浴びし力士の力石(池田京華)②《けやき》
里祭鬼の形相力石(池田京華)③《けやき》
力石三つ奉納落葉積む(池田京子)⑨《けやき》
差し石の十四並ぶしゃがの花(池田京子)杉並区大宮「大宮八幡宮」⑨《けやき》
力石尋ねし宮の臥竜梅(池田京子)杉並区大宮「大宮八幡宮」⑨《けやき》
庭園は勝負の石や竜の玉(池田京子)杉並区大宮寺「大宮八幡宮」⑨《けやき》
春浅し木洩れ日やさし担ぎ石(池田京子)杉並区大宮寺「大宮八幡宮」⑨《けやき》
水郷の春風受くる担ぎ石(池田京子)香取市香取「香取神宮」⑨《けやき》
春うらら過去のものなる力石(池田京子)鹿嶋市宮中「鹿島神宮」⑨《けやき》
紅白梅咲きそむ宮の力石(池田京子)杉並区善福寺「井草八幡宮」⑨《けやき》
丸き石丸き風過ぐ宮の春(池田京子)杉並区善福寺「井草八幡宮」⑨《けやき》
冬枯の境内明るし力石(池田京子)杉並区善福寺「井草八幡宮」⑨《けやき》
寒風や砂塵の中の力石(池田京子)三鷹市下連雀「八幡大神社」⑩《けやき》
年用意幣(ぬさ)新しき力石(池田京子)三鷹市下連雀「八幡大神社」⑩《けやき》
宮の春絵馬重たかる担ぎ石(池田京子)杉並区大宮「大宮八幡宮」⑩《けやき》
担ぎ石昔のことよ桜散る(池田京子)鹿嶋市宮中「鹿島神宮」⑪
来し方の汗も浮き出る力石(池田京子)鹿嶋市宮中「鹿島神宮」⑪
冬木立一つ返らぬ力石(池田千恵子)芦屋町船頭町「岡湊神社」⑥
凍土や誰も返せぬ力石(池田千恵子)芦屋町船頭町「岡湊神社」⑥
何年も人の手わたる力石
  今度はだれの誇りとなるか(池野)千葉市中央区神明町「神明神社」⑧《D》
力石を見んと日傘の影ひいて(井澤やすゑ)東京都港区芝大門「芝大神宮」⑪《閏》
百日紅見上げて居りぬ力石(石井忠)稲敷市江戸崎「管天寺」⑨《江戸》
力石抱(いだ)く走り根三尺寝(石井忠)稲敷市月出里花指「鹿島神社」⑨《江戸》
杉の祠雨に洗わる力石(石井忠)稲敷市月出里花指「鹿島神社」⑨《江戸》
若き日にかつぎし寺の力石 昔のままに置かれてありぬ(石井英章)①
力石横はりけり冬木立(石井露月)⑩
さし石の朱の文字しかと春日濃し(石垣喜代子)東京都中央区佃「浪除・於咲稲荷神社」⑪《閏》
銀杏若葉肩寄せ合うて力石(石垣喜代子)東京都中央区湊「鉄砲洲稲荷神社」⑪《閏》
夏盛りスイカと競う音比べ(石川真澄)戸塚区下倉田町「路傍」⑦
寒明の硫黄にむせぶ力石(石川みさ子)①
老梅の根元守りし力石(石黒茂)春日部市粕壁「八幡神社」⑪《閏》
松手入れ根方に百貫力石(石澤敏秀)⑧
中山道桶川宿の力石 古武士の如く座して動かず(石田利夫)桶川市寿「稲荷神社」②《桶》
ウエルカム里の祭りの力石(石野シルク)③《姫》
幾年月語り部宮の力石(石野シルク)③《姫》
秋風や黒々と坐す力石(石橋みちこ)市川市八幡「葛飾八幡宮」⑩
秋桜や六つおかれた力石(石脇茉青)⑨
穂芒や石に置かれし力石(泉田政子)①《雲》
力石神社に土俵ありし夏(伊豆山)杉並区大宮「大宮八幡宮」)⑩《古志》
庭石菖八十貫の力石(磯田なつえ)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」
でで虫の登る八嶋の力石(五十畑文男)④
世々へてもつよきちからは名とともに
  いしにのこれる人のおもかけ(磯丸)岡崎市樫山町「路傍」⑪
世にのこる君かちからにひかれきて
  こと葉の花をたむけてそ行(磯丸)岡崎市樫山町「小太郎墓所」⑪
八月の堂守観音力石(板倉肱泉)大洲市西大洲安場「墓地」)⑧《ひらの》
ででむしの昼のねむりや力石(板倉肱泉)大洲市西大洲安場「墓地」⑧《ひらの》
緑蔭や母の担ぎし力石(板倉肱泉)大洲市西大洲安場「墓地」⑧《ひらの》
八月や三界万霊力石(板倉肱泉)大洲市西大洲安場「墓地」⑧《ひらの》
蜩や船形手水力石(板倉肱泉)大洲市西大洲安場「墓地」⑧《ひらの》
振り向けば亀鳴き止みて力石(板倉肱泉)大洲市平野町平地「厳島神社」⑨《ひらの》
雪女消えたるところ力石(板倉肱泉)大洲市平野町平地「厳島神社」⑨《ひらの》
着ぶくれに見下ろされをり力石(市川翠峯)②
草の芽や文字の薄るる力石(市川ルミ)②《雲》
春陰やさし石立てて天満宮(市川ルミ)大阪市北区天神橋「大阪天満宮」③《雲》
実南天決闘の地に力石(市川ルミ)左京区一乗寺下り松町「下り松」⑦《雲》
大寒をものともせずに力石(市堀玉宗)④
風光る抱き地蔵とは力石(いっぷう)みやこ町豊津「みやこ町歴史民俗博物館」⑥
暑の兆す宮に力士の力石(いっぷう)博多区上川端町「櫛田神社」⑥
夏草や父祖伝来の力石(伊津野ひとし)博多区上川端町「櫛田神社」⑧《三重》
力石踏んで一声羽抜鶏(伊津野均)杉並区荻窪「田端神社」⑪《雲》
山笑う中のお堂の力石(井手窪理)伊予市中山町中山森「お堂」⑥《中山》
花の下誰も試さぬ力石(伊藤以玖子)⑩
大柿の花のこぼれし力石(伊藤和子)菰野町大強原「内田敏幸宅」①《三重》
秋の日の静かにゆるる力石(伊藤和子)四日市市富田西町「八幡神社」①《三重》
力石くさむらに鳴く昼の虫(伊藤和子)四日市市広永町「穂積神社」①《三重》
置く露の光る路傍の力石(伊藤和子)四日市市南富田「路傍」②《三重》
蜩や杜の奥なる力石(伊藤和子)四日市市広永町「穂積神社」②《三重》
力石語る翁の汗光る(伊藤和子)菰野町川北「門脇芳男宅」②《三重》
力石担ぐ裸の胸厚し(伊藤和子)菰野町川北「門脇芳男宅」②《三重》
豊の秋願を掛けし力石(伊藤和子)四日市市富田「北村八幡神社」②《三重》
老松や注連飾られし力石(伊藤和子)四日市市松原町「聖武天皇社」③《三重》
力石競ひて担ぐ村祭(伊藤和子)菰野町川北「門脇芳男宅」③《三重》
蜩の鳴きつぐ根方力石(伊藤和子)四日市市天カ須賀「明願寺」③《三重》
力石桔梗の風の撫でて過ぐ(伊藤和子)四日市市天カ須賀「明願寺」③《三重》
虫の音に押し上げられし力石(伊藤和子)四日市市天カ須賀「明願寺」③《三重》
力石浜の男の汗のあと(伊藤和子)四日市市冨田一色「飛鳥神社」⑤《椿本》
蜩や晩年はかく力石(伊藤菰風)菰野町田光「多比鹿神社」⑤《椿本》
立春の川音高し力石(伊藤菰風
)菰野町田光「多比鹿神社」⑤《椿本》
力石探し辿り来し炎天(伊藤菰風)菰野町田光「多比鹿神社」⑤《椿本》
古えをたずねて今につれもどし
  名付けて力石と人の言う(伊藤すみゑ)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑦
娯楽無き時代の楽しみ力自慢
  我こそ負けじ持つ力石(伊藤すみゑ)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑦
寒空に汗する若等力石
  時流しも今もなほ尋ぬ(伊藤すみゑ)・四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑧
下萌や五つ揃ひし力石(伊藤智恵子)あわら市滝「白山神社」⑤《末政》
下萌や吉宗の世の力石(伊藤智恵子)あわら市滝「白山神社」⑤《末政》
卯波立つ社の裏に力石(伊藤通明)③
力石にも枯色のおよびけり(伊藤通明)③
萬緑の色のまはりし力石(伊藤通明)⑤
杜鵑草斜に苔むす力石(伊藤月江)①《雲》
啄木鳥や杜に三つの力石(伊藤月江)④《雲》
力石抱へ上ぐとき秋の声(伊藤とら)①《雲》
秋深し樟の根方に力石(伊藤とら)②《雲》
秋草の中に埋もれし力石(伊藤夏代)①《三重》
知る人も無き力石秋暑し(伊藤夏代)②《三重》
狸様多くの力石(いし)とご一緒に(伊藤美穂)千代田区神田須田町「柳森神社」⑪
ギャラリーが囃し立てるよ力石(伊藤美穂)⑪
力石(いし)の上ナメクジが這いヘビが這う(伊藤美穂)⑪
エッ俺?路傍の石よ愛でられて(伊藤美穂)⑪
百日紅見守るダルマの力石(伊藤美穂)東京都港区白金「立行寺」)⑪
転がらぬ人生も有り神社隅(伊藤美穂)⑪
芝の地に歴史ありけり力石(伊藤美穂)東京都港区芝大門「芝大神宮」⑪
燃ゆる風百日紅撫で達磨石(伊藤美穂)東京都港区白金「立行寺」⑪
江戸の町かっぽれ踊る力石(いし)踊る(伊藤美穂)東京都港区浜松町「小白讃岐稲荷神社」⑪
汽笛なる音聞こえしか力石(伊藤美穂)東京都港区新橋「烏森神社」⑪
盤持のあか石あお石汗の痕(伊東弥太郎)①
大小の力石みな冬ざるる(稲田眸子)
滴りや社に眠る力石(稲穂・東温市牛渕「浮嶋神社」⑧
春ごとや力石にも人並び(井上綾子)明日香村飛鳥「飛鳥坐神社」⑪《運河》
空蝉や八幡宮の力石(井上芳子)江東区富岡「富岡八幡宮」①
雪明り元禄時代の力石(井上登)葵区有永「大御戸神社」⑥
亡き人の思い重なる力石(井上律夫)坂井市三国町池見「稲荷神社」⑤《末政》
力石強者どもの指の跡(井上律夫)坂井市三国町池見「稲荷神社」⑤《末政》
魅せられた盤持ち石に傾む女(井上律夫)坂井市三国町池見「稲荷神社」⑤ 《末政》
夢の跡社草に横たう力石(今井正文)桶川市篠津「多気比売神社」②《桶》
力石力自慢の声どこに(今井正文)桶川市篠津「多気比売神社」②《桶》
人集うこの力石夢模様(今井正文)桶川市篠津「多気比売神社」③《桶》
日本一ここ桶川の力石(今井正文)桶川市寿「稲荷神社」③《桶》
緑陰の馬頭観音力石(入岡夢生)伊予市中山町出渕漆「堂」⑥《中山》
竹皮脱ぎ盤石隠す堂の跡(入岡夢生)伊予市中山町中山添賀栃の木「山王さん」⑥《中山》
盤石に滲み入る喜雨や弘法堂(入岡夢生)伊予市中山町中山柚木「堂」⑥《中山》
まくなぎを拂いて撫する力石(入岡夢生)伊予市中山町中山柚木「堂」⑥《中山》
おもかるの石の重さに春遠し(岩倉佳子)伊賀市柘植町下町「成田不動尊」⑦
力石ごろごろ並びちちろ虫(岩野正幸)津市神戸野田「知円寺」①《三重》
空蝉の離れずにある力石(岩野正幸)津市神戸野田「知円寺」②《三重》
伊勢力士讃ふ碑文の施餓鬼寺(岩野正幸)津市神戸野田「知円寺」③《三重》
武運長久祈りし梅宮力石(井上四郎)③
強者が盤持ち石にかけた意思(井上律夫)坂井市三国町池見「稲荷神社」⑤《末政》
立冬や浮き上がりさうな力石(岩淵喜代子)⑦
ひぐらしや三十貫の力石(岩淵喜代子)⑧
万緑や殿の励みし力石(岩渕ちよ)熊本市北岡自然公園「細川家墓地」⑤
蜩や廟に三個の力石(岩渕ちよ)熊本市北岡自然公園「細川家墓地」⑧
柿の木と共に語り部力石(位田克巳)③《姫》
初場所や宮に鎮座の力石(位田克巳)③《姫》
力石に供ふ御神酒や紅椿(上井恵美子)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑩《山繭》
草茂る尋ねたづねて力石(上岡貞義)伊予市中山町中山上平村「天神宮」⑥《中山》
風薫る宿場名残りの力石(上岡貞義)伊予市中山町出渕「永田三島神社」⑥《中山》
帰省子に試して抱かす力石(上田信隆)⑧《田》
コスモスや寺に三つの力石(上西美枝子)奈良市般若寺町「般若寺」⑪《雲》
梅東風や不動に並ぶ力石(植松幸子)②《雲》
宮寒し脇にかたまる力石(植山和代子)芦屋町船頭町「岡湊神社」⑥
力石彫りに力や冬芽吹く(植山和代子)芦屋町船頭町「岡湊神社」⑥
過ぎ去りし力自慢をしのびつゝ
  どっしりたゝずむ力石かな(上村末子)郡上市高鷲町大鷲「同氏宅」⑦
力石仰向くままに年迎ふ(植山和代子)芦屋町船頭町「岡湊神社」⑥
辻堂のおもかる地蔵ちちろ鳴く(鵜飼紫生)②
力石大黒様の米俵(鵜澤寒月)浦和区本太「氷川神社」⑦《けやき》
書き綴り重ねる想いもちからいし(宇河雅之)⑦
夏晴れや百弐拾キロの力石(宇佐見万作)佐渡市赤泊「東光寺」《佐渡すがも会》②
下萌えのもたげて重き力石(氏家頼一)練馬区高野台「長命寺」⑥
力石五拾弐貫や蕗の薹(氏家頼一)練馬区高野台「長命寺」⑦
力石長命密寺実南天(氏家頼一)練馬区高野台「長命寺」 ⑦
榧の実の転がる処力石(氏家頼一)練馬区高野台「長命寺」⑦
蹲踞の馬酔木の花や力石(氏家頼一)練馬区高野台「長命寺」⑦
力石六拾五貫や菩提の実(氏家頼一
)練馬区高野台「長命寺」⑦
荒梅雨や目方の増えし力石(氏家頼一)練馬区高野台「長命寺」⑧
しぐるるやくろがねもちへ力石(氏家頼一)練馬区高野台「長命寺」
力石除夜の鐘撞く長命寺(氏家頼一)練馬区高野台「長命寺」⑩
大盤石の頭上に盛る棕櫚の花(牛込はる子)越谷市三野宮「香取神社」⑪《閏》
力石に縁なき夫よ荻若葉(牛込はる子)越谷市三野宮「香取神社」⑪《閏》
石蕗咲くや二十五貫の力石(牛太郎)⑩
夏休み謂れ訪ねて力石(牛朗)⑦《顧問》
力石より解け初めり春の雪(薄井逸走)①《けやき》
彼岸花今は動かぬ力石(薄井逸走)①《けやき》
力石転がすほどに春一番(薄井逸走)①《けやき》
雨蛙抱えているや力石(薄井逸走)①《けやき》
力石男の汗がしみてゐし(薄井逸走)①《けやき》
早春の陽のふわふわと力石(薄井逸走)②《けやき》
力石文字の窪みに夏の苔(薄井逸走)②《けやき》
春昼のひそひそ話し力石(薄井逸走)②《けやき》
陽炎のゆらし易きは力石(薄井逸走)②《けやき》
春泥の深さは知らず力石(薄井逸走)②《けやき》
打ち水の届かぬ処力石(薄井逸走)②《けやき》
郭公や越後の寺の力石(薄井逸走)②《けやき》
花冷えの境内力石二つ(薄井逸走)②《けやき》
木枯らしや文字の薄れし力石(薄井逸走)③《けやき》
力石灼けるがまゝに並び立つ(薄井逸走)③《けやき》
境内に梅の干しあり力石(薄井逸走)③《けやき》
力石汗に男の体透く(薄井逸走)③《けやき》
吹き溜まる落葉の海に力石(薄井逸走)③《けやき》
町が市になりて立春力石(薄井逸走)⑦《けやき》
境内の落花の中に力石( 薄井逸走)⑦《けやき》
春一番動くはず無き力石(薄井逸走)⑦《けやき》
境内に冬の箒目力石(薄井逸走)⑦《けやき》
蟻の列ぐるりと力石の裾(薄井逸走)⑦《けやき》
力石とある立て札も秋の暮(右田俊郎)①《雲》
天高し抱へてみたき力石(内田庵茂)⑦
風に乗り出来た笑窪は花吹雪(内出千鶴)戸塚区下倉田町「路傍」⑦
小判形に力石擦れ宮涼し(内山花葉)大宮区高鼻町「氷川神社」⑩《沖》
蝉しぐれ水神様の力石(内山花葉)土浦市川口「水天宮」⑩《沖》
力石否冬瓜の売れ残る(うつぎ)豊能町高山「高札場」⑥《ゴ》
力石見おろしてをり立葵(うつぎ)能勢町野間中「常夜灯」⑦《ゴ》
秋愁や撫でるばかりの力石(うつぎ)東灘区御影郡家「弓絃羽神社」《ゴ》
力石影を過りて蟻の道(うつぎ)東灘区御影郡家「弓絃羽神社」⑧《ゴ》
寒禽や樹下に鎮もる力石(うつぎ)川西市久代「春日神社」⑨《ゴ》
力石黙し寒禽しきりなる(うつぎ)川西市久代「春日神社」⑨《ゴ》
寒風裡肩寄せあへる力石(うつぎ)川西市久代「春日神社」⑨《ゴ》
遠雷や小さき臍ある力石(うつぎ)能勢町山辺「山辺神社」⑨《ゴ》
身に入(し)むや斎垣(いがき)となりし力石(うつぎ)川西市久代「春日神社」⑩《ゴ》
穂絮(ほわた)とぶ右近の郷に力石(うつぎ)豊能町高山「高札場」⑩《ゴ》
力石撫でて旅立つ草の絮(わた)(うつぎ)豊能町高山「高札場」⑩《ゴ》
秋うらら石の下駄はく力石(うつぎ)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑩《ゴ》
力石に屈めば藪蚊襲ひ来る(うつぎ)池田市鉢塚「五社神社」⑪《ゴ》
竹落葉褥に力石二つ(うつぎ)池田市鉢塚「五社神社」⑪《ゴ》
力石木の実時雨を弾きをり(うつぎ)池田市畑「天満宮」⑪《ゴ》
斑紋は汗の染みかも力石(うつぎ)池田市畑「天満宮」⑪《ゴ》)
下萌の石をもたげて湧き出づる(独活)
頬白や大磐石に雪残り(有働亨)⑧
力石ウド挑戦しへっぴり腰
  おとなりさんが様子にふきだし(ウド鈴木)菰野町田光「高札場」⑩
紅梅や「一力」の名の力石(宇野かよ子)②
七五三の袂触れゆく力石(宇野慂子)③
力石うんとこどっこい天までとどけ(うみすけ)千葉市中央区神明町「神明神社」⑧《D》
うかれ女なれとつよき心中 大磯に残すかたみの力いし(梅翁)④
初午や抱ふる石に願ひ事(梅澤忍)東京都北区岸町「王子稲荷神社」⑪《春耕》
初鵙やこの力石擡(もた)げんと(梅田博)東京都北区岸町「王子稲荷神社」⑩
若ものゝ力くらべや蔵ひらき(梅彦)⑥
秋日和無双を競いし力石(浦上宏)瀬戸内市邑久町「豊原
北島神社」④
吾こそはと強力を競いし石ならん(浦上宏)瀬戸内市邑久町「豊原北島神社」④
力石も庭の景となりにけり(浦上宏)瀬戸内市長船町「浦上宅」④
冬枯れの庭にすえたる力石(浦上宏)瀬戸内市長船町「浦上宅」④
欠け石も水にもまれて丸くなる(浦沢勉)戸塚区下倉田町「路傍」⑦】
力石今は昔のものがたり(浦沢勉)戸塚区下倉田町「路傍」⑦
でで虫の持ち上げてゐる力石(英一郎)倉敷市浅原「安養寺」⑧《西岡》
鵙高音何も語らぬ力石(英一郎)倉敷市浅原「安養寺」⑨《西岡》
銀杏落葉に埋れぬくもる力石(榮水朝夫)春日部市粕壁「春日部八幡神社」⑩
力石神社の隅の先祖たち(江田章子)⑩
力持ち覚えているよ力石(江田章子)⑩
しぐるるや肩まで沈む力石(江戸川散歩・小高根千尋)
力石小栗判官もったかな ぼくも持てたら二個持ちたいな(榎本達二)田辺市本宮町湯峰①
秋祭り力くらべのバンモチ石(江花君夫)①
侘助や腰掛けとなる力石(江見巌)姫路市網干区宮内「魚吹八幡神社」⑪《六花》
水喧嘩でんと置かれし力石(江見巌)姫路市網干区宮内「魚吹八幡神社」⑪《六花》
重ね売る冬瓜力石のごと(江見悦子)⑪《万象》
涼風の宮居の隅に力石(江守瓢太)あわら市二面「日吉神社」⑤《末政》
法師蝉木陰に眠る力石(江守瓢太)あわら市二面「日吉神社」⑤《末政》
薫風や社の中の力石(江守瓢太)あわら市二面「日吉神社」⑤《末政》
汗の手で筆跡なぞる力石(江守瓢太)あわら市二面「日吉神社」⑤《末政》
冴返る瀧の社のちから石(江守寛子)あわら市二面「日吉神社」⑤《末政》
百余年経て涼しきや力石(江守寛子)あわら市二面「日吉神社」⑤《末政》
力石大樹のもとに秋の声(江守寛子)あわら市二面「日吉神社」⑤《末政》
力石石文字なぞる祭りかな(江守寛子)あわら市二面「日吉神社」⑤《末政》
松の花降りかかるこの石かつぎあぐ(江良碧松)①
お祭り青年の一人が力石かつぎ上げたるなり(江良碧松)②
館涼し撫で艶しるき力石(江連江女)栃木市藤岡町藤岡「歴史民俗資料館」⑩
蝉時雨一人占めして力石(遠州悦子)茅ヶ崎市菱沼「八王子神社」⑧
禊して力石あげ玉の汗(遠州悦子)茅ヶ崎市菱沼「八王子神社」⑧
力石どかりと午後の霜柱(遠藤ふみ江)富士宮市内房仲「山王神社」⑦
緑蔭に置く須佐之男の力石(遠藤真砂明)館山市見物「海南刀切神社」⑦
草の芽の持ちあげてゐる力石(遠藤良子)福山市鞆町「住吉神社」⑦
夏来るふんばつてゐる力石(遠藤良子)福山市鞆町「住吉神社」⑨
僧兵青葉の中の力石(大石)大山町大山「大山寺」⑩
花吹雪びくりともせぬ力石(大石ひろ女)
万緑や地にくひ込める力石(大内和憲)川崎区大師町「川崎大師平間寺」⑪《万象》
雪かぶり人肌恋し力石(大江誉志)岐南町平島「大江宅」⑧《力石の會》
今日もまた担がれぬまま陽は落ちて(大江誉志)⑧《力石の會》
力石担ぐ気合で椿落ち(大江誉志)神戸町北一色「白鳥神社」⑧《力石の會》
古の怪力達に憧れて 今日も担ぎし力石かな(大江誉志)⑧《力石の會》
祭り終え肩のすり傷誇らしく(大江誉志)⑧《力石の會》
懐かしやお祭りばやし肩の上(大江誉志)郡上市大和町古道「白山神社」⑨《力石の會》
赤ら顔担ぐ彼見て頬染めて(大江美咲)⑧《力石の會》
平成に復活させたい力石(大江美咲)⑧《力石の會》
苔むした力石見て何想う(大江美咲)郡上市八幡町相生「諏訪神社」⑧《力石の會》
時超えて競い集いし若い衆(大江美咲)郡上市大和町古道「白山神社」⑨《力石の會》
迷い込み訪ねてみたら新発見(大江美咲)高山市大洞町「白山神社」⑨《力石の會》
初紅葉六十貫の力石(大木茂)台東区浅草「浅草寺」⑪《万象》
力石挑む日焼けの力瘤(大木たかし)稲敷市江戸崎「管天寺」⑨《江戸》
秋祭競ひのこもる力石(大木たかし)稲敷市江戸崎「管天寺」⑨《江戸》
甲虫古人の誇り力石(大木たかし)稲敷市江戸崎「管天寺」⑨《江戸》
受験子の立ち尽くしたる力石(大串 章)川崎区大師町「川崎大師平間寺」⑩《百鳥》
奉納者読めぬ大石木の実落つ(大倉正子)①《三重》
飯食った何貫持った力石(大倉正子)①《三重》
力石試して嫁御彼岸花(大倉正子)②《三重》
力石二つ奉納露光る(大倉正子)②《三重》
力石大小ありてライブ告(大倉正子)②《三重》
踏石や落葉ちらちら力石(大倉正子)③《三重》
腕自慢何貫持てた秋の空(大倉正子)③《三重》
力石よわいわたしはまだもてず(大崎)千葉市中央区神明町「神明神社」⑧《D》
うぐひすや座すに手ごろな力石(大崎紀夫)④
弁慶の力石とや春の鵙(大崎紀夫)板野町大寺「金泉寺」⑩
菜の花や元気をもらふ力石(大下好子)大洲市平野町平地「厳島神社」⑨《ひらの》
春浅し今日もお洒落に力石(大下好子)大洲市平野町平地「厳島神社」⑨《ひらの》
ぜいたくとおごりいましむこの石の 
   とおときおしえ忘れざらまし(大嶋嘉則)坂井市三国町池見「稲荷神社」⑤《末政》
陽炎が持ち上げてゐる力石(大関靖博)⑪《轍》
力石へと神苑の道をしへ(大田さつき)那珂川町片縄「十六神社」
《ゴスペル》
大寺につつじと並び力石(太田とし子)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑦
公孫樹ちる古刹の庭の力石(太田とし子)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑦
力石ためして指先まで凍つる(大谷明美)芦屋町船頭町「岡湊神社」⑥
高祖父のかつぎし石や秋の宮(大前繁雄)たつの市新宮町香山家氏「皇祖神社」⑪《雲》
力なく砕けてかなし膝頭(小笠原)千葉市中央区神明町「神明神社」⑧《D》
漁師の地から意思を伝承する(おかちか)千葉市中央区神明町「神明神社」⑧《D》
力石持ち上ぐるまね柿の秋(おたま)⑧
銀杏や安産祈る力石(大津英世)博多区上川端町「櫛田神社」⑥
春疾風港に残る力石(大出豊子)①
老鶯や僧兵道の力石(大野鶴子)③
力石二つを囲ふ芝桜(大野照幸)⑩《雲》
秋高し城守るかに力石(大野照幸)篠山市北新町「篠山城大手門」⑩《雲》
澄む秋の蹲踞の形(なり)の力石(大野照幸)篠山市北新町「篠山城大手門」⑩《雲》
秋祭の賑はふなかに力石(大野照幸)篠山市北新町「篠山城大手門」⑩《雲》
黄ばみたる中に三基の力石(大野照幸)東灘区御影郡家「弓弦羽神社」⑩《雲》
秋高し文久とある力石(大野照幸)東灘区御影郡家「弓弦羽神社」⑩《雲》
行く秋の寝たる姿の力石(大野照幸)東灘区御影町石屋「網敷神社」⑩《雲》
境内の紅葉に映ゆる力石(大野照幸)東灘区御影町石屋「網敷神社」⑩《雲》
秋蝶の二羽戯るる力石(大野照幸)東灘区魚崎南町「魚崎八幡宮神社」⑪《雲》
赤鳥居連なる横の力石(大野照幸)東灘区魚崎南町「魚崎八幡宮神社」⑪《雲》
桂月刻字掠るる力石(大野照幸)灘区高羽町「丹生神社」⑪《雲》
落つるかに見ゆるさし石秋黴雨(大野照幸)灘区高羽町「丹生神社」⑪《雲》
石濡れて九つ並ぶ秋思かな(大野照幸)灘区宮山町「萬福寺」⑪《雲》
秋めくや今は昔の力石(大野照幸)灘区宮山町「萬福寺」⑪《雲》
郭公や痩せの挑める力石(大野裕康)唐津市呼子町「田島神社」③
炎昼の石担ぐ息ふれあへる(大橋敦子)④
さし石は五十五貫目梅雨明けぬ(大橋克己)①《雲》
力持ちなる人揃う荒みこし(大原晴子)①《三重》
ちちろ鳴くあたりどつかと力石(大原晴子)②《三重》
秋時雨力石尚重く見せ(大原晴子)③《三重》
初午や撫づるだけでも力石(大矢白星)東京都北区岸町「王子稲荷神社」⑩
力石土俵斜めに蟻の道(大家三代子)菰野町千種「常夜灯」⑤《椿本》
荒梅雨や路傍に潜る力石(大家三代子)菰野町千種「常夜灯」⑤《椿本》
蟻吹いて重軽石の大擡ぐ(大家三代子)津市美杉町「若宮八幡宮」⑤《椿本》
菅貫や願ひ様々力石(大家三代子)津市美杉町「若宮八幡宮」⑤《椿本》
常夜灯侍して磐石真菰草(大家三代子)菰野町千種「常夜灯」⑤《椿本》
丈揃へさし石三つ春落葉(大柳篤子)大阪市北区天神橋「大阪天満宮」②《雲》
初午や試してをりし力石(大山百花)①
力石駒留め石も露の石(岡澤田鶴)市川市八幡「葛飾八幡宮」⑩
力石少し重くて小鳥くる(岡島毅)伊賀市柘植町下町「成田不動尊」⑦
力石もたげるごとく霜柱(岡田邦男)⑩
炎天の松の根かたの力石(岡田詩音)⑥
赤とんぼ土俵に据ゑし力石(岡田滋夫)①《雲》
早春の水車の音や力石(岡田二枝)大洲市平野町平地「厳島神社」⑨《ひらの》
ままごとのたんぽぽ並べ力石(岡田二枝)大洲市平野町平地「厳島神社」⑨《ひらの》
ひぐらしの境内に座す力石(岡田まさ子)津市一志町井関平岩「住吉神社」①《三重》
西日浴びバス停隅の力石(岡田まさ子)津市一志町井関平岩「バス停横」②《三重》
捜しあて力石三つ秋の空(岡田まさ子)松阪市嬉野町釜生田「長照寺」②《三重》
力石円やかに三つ夏深し(岡田まさ子)松阪市嬉野町釜生田「長照寺」②《三重》
炎天の微動もせずに力石(岡田まさ子)津市美杉町上多気「ふるさと資料館」②《三重》
力石二三の刻字蝉しぐれ(岡田まさ子)津市美杉町上多気「ふるさと資料館」②《三重》
日盛に尋ね来て会ふ力石(岡田まさ子)津市美杉町上多気「ふるさと資料館」③《三重》
力石村里訪ね秋の暮(岡田まさ子)津市一志町井関平岩「バス停横」③《三重》
秋一ト日鎮座まします力石(岡田まさ子)松阪市嬉野町釜生田「長照寺」③《三重》
力石大地もろとも凍てにけり(岡野多江子)神戸市西区押部谷町木津「顕宗仁賢神社」⑥
大年の雨のみがきし力石(岡野多江子)⑦
力石榎に抱かれ木下闇(岡村敏子)稲敷市月出里花指「鹿島神社」⑨《江戸》
やいと花知るや知らずや力石(岡村敏子)稲敷市江戸崎「管天寺」⑨《江戸》
力石紅葉手にせし先祖様(岡村敏子)稲敷市江戸崎「管天寺」⑨《江戸》
露しとどいつよりここに力石(岡本明美)下市町才谷「稲荷神社」①《雲》
残暑厳しおもかる石もあがらずに(岡本明美)②《雲》
力石五拾貫とや夏社(岡本英雄)⑥
電柱にポツンと残る楕円石(岡安邦彦)⑤
恩返し今は社の土台石(岡安邦彦)⑤
疑問符が付いてはぐれた路傍石(岡安邦彦)⑤
長老の記憶もおぼろ力石(岡安邦彦)⑤
壁際に取り残されし力石(岡安邦彦)⑤
乗り継いで未知なる石とご対面(岡安邦彦)⑤
夢に見たあの力石ここにあり(岡安邦彦)⑤
山門の落ち葉にのぞく力石(岡安邦彦)⑤
今の世に取り残されし力石(岡安邦彦)⑤
これは何文字刻まれた石一つ(岡安邦彦)⑤
胸騒ぐ石と出会いて夢気分(岡安邦彦)⑤
先達の教えを辿り夢の石(岡安邦彦)⑤
山門の脇にはぐれた力石(岡安邦彦)⑤
朽ち果てし社にポツン力石(岡安邦彦)⑧
苔むしてなお益荒男の名をとどむ(岡安邦彦)⑧
いにしえの賑わいつたう力石(岡安邦彦)⑧
益荒男の汗しみ込みし力石(岡安邦彦)⑧
差し石の鎮守の森に苔むして(岡安邦彦)⑧
村祭りおとこ舞台に差した石(岡安邦彦)⑧
益荒男の抱きし石も苔むして(岡安邦彦)⑧
茶の花の香る相良の力石(岡山裕美)人吉市麓町「相良護国神社」③《雲》
力石羽根を休める秋の蝶(小川恵美子)市川市八幡「葛飾八幡宮」⑩
花の舞晴れ着姿の力石(小川和雄)桶川市加納「氷川天満宮」②《桶》
黄落葉まとって静か力石(小川和雄)桶川市寿「稲荷神社」②《桶》
春雨に洗われ文字のあざやかさ(小川和雄)桶川市加納「氷川天満宮」③《桶》
春雷のとどろく中に力石(小川和雄)桶川市篠津「多気比売神社」③《桶》
一隅の丸い石にも花衣(小川和雄)桶川市篠津「多気比売神社」③《桶》
紅葉の散りゆく中に力石(小川和雄)桶川市寿「稲荷神社」③《桶》
五十貫と彫る力石銀杏散る(小川達也)⑤
銀杏散る根元にならぶ力石(小川達也)⑤
空蝉を見し天明の力石(小川荻邨)①
力石三つ並べるも麗けし(小川ひさこ)大阪市北区天神橋「大阪天満宮」②《雲》
露けしや触れてつめたき力石(荻原芳堂)東京都北区岸町「王子稲荷神社」①《雲》
秋蝶の羽休めゐる力石(於久昭臣)①《雲》
注連張りて力石あり梅ふふむ(奥清女)坂井市春江町中筋「春日神社」⑤《末政》
下萌えの産土に見る力石(奥清女)坂井市春江町中筋「春日神社」⑤《末政》
春隣り力石見に宮巡る(奥清女)坂井市春江町中筋「春日神社」⑤《末政》
力石三十貫とや梅の宮(奥清女)坂井市春江町中筋「春日神社」⑤《末政》
楠の実の罅ぜし辺の力石(奥野雅應)茨木市車作「皇大神宮」⑪《雲》
力石持てぬ知りつ午祭(小倉修子)東京都北区岸町「王子稲荷神社」⑩
道の隅ポツンと佇むちからいし(小倉良友)戸塚区下倉田町「路傍」⑦
ちからいしみなを見送るバス停で(小倉良友)戸塚区下倉田町「路傍」⑧
身姿(みすがた)を清める梅雨の音しきり(桶崎正憲)戸塚区下倉田町「路傍」⑦
梅雨の朝清められたり力石(桶崎正憲)戸塚区下倉田町「路傍」⑦
力石たたずむ姿に我写す(桶崎正憲)戸塚区下倉田町「路傍」⑧
幼き頃とても大きく見えた石今は小さく萎んで見る影も無し 
   されど地を切る力我に有る筈もなし(尾崎典夫)新温泉町釜屋「三柱神社」④
蝉なくや草の中なる力石 (尾崎放哉)④
ケンタリ句碑となり力石の横へ(オジャラ)⑥
稲雀片手で揺らす力石(おせろ)今治市波方町波方甲里前「波方公民館」⑨
老鶯や片手に重き弥勒石(小田寺登女)高野町高野山「奥の院」⑩
力石石に張り付く赤蜻蛉(小田洋子)津市美杉町上多気「ふるさと資料館」①《三重》
杉落葉ふたつ並びし力石(小田洋子)津市美杉町上多気「ふるさと資料館」②《三重》
力石美杉の里の水澄めり(小田洋子)津市美杉町上多気「ふるさと資料館」③《三重》
とんぼうも目を剥く重さ力石(越智勝利)⑪《雲》
秋時雨力石てふ里妖し(越智勝利)⑪《雲》
まわし締めかけ声ひとつ力石
  うずみし男社は喝采(越智照雄)今治市菊間町佐方「亀山八幡神社」⑪
力石を忘れて生きて敬老日(おっぺす)③
力石子らの拍手と蝉しぐれ(小野和臣)⑨《力石の會》
黒き跡汗落ちる夏力石(小野和臣)⑨《力石の會》
力石置き金時の山笑ふ(小野寺清人)⑪《銀漢》
白南風やこゑも力に力石(小浜史都女)⑥
梅二月ひくりとうごく力石(小浜史都女)⑩
行く秋や旧道辻の力石(小山田柏泡)①《けやき》
月あかり道標わきの力石(小山田柏泡)①《けやき》
この石が祭の主役か力石(小山田柏泡)②《けやき》
月光や地球儀のごと力石(小山田柏泡)②《けやき》
集会所花散り滑る力石(小山田柏泡)②《けやき》
力石語り継がれて年暮るる(小山田柏泡)③《けやき》
力石神と並んで炎天下(小山田柏泡)③《けやき》
力石子らがステップ約十個(折原孝)浦和区上木崎「足立神社」⑦《けやき》
力石眠りつづける冬の宮(折原梨陽)①
【か】
注連縄を巻かれて嬉し力石(かおる)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
お花見に尻寄せ坐する力石(かおる)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
苔むすや鎮守の杜に力石(かおる)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
力石鎮座しておる雨蛙(かおる)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
なよなよと日影の草や力石(柿本久喜)⑤《椿本》
力石声のか細き昼の虫(柿本久喜)⑤《椿本》
力石に真直ぐ行けず蟻の列(柿本久喜)⑤《椿本》
花魁草女にもある力石(花鏡)⑧《春月》
力石見て負けん気の人の秋(蔭山一舟)姫路市広峯「広峰神社」③《草の芽》
力石見て腰碎け宮の秋(蔭山一舟)姫路市広峯「広峰神社」③《草の芽》
強霜や鳥居の下の力石(加古宗也)西尾市一色町赤羽「若一神社」⑩《若竹》
夏草に沈みし宮の力石(加古宗也)⑪《若竹》
夏日向よく持ち上げし力石(加瀬恵子)⑪《若竹》
風光るむかし漁場の力石(片岡久美子)⑪《璦》
力石稲荷の桜紅葉初む(竪ヤエ子)下市町才谷「稲荷神社」①《雲》
力石南無八幡と彫られあり(片山多迦夫)
  前の北条後の北条(吉岡梅游)⑩
夏草や銘の薄れし力石(和雄)⑧《春月》
晩夏てふ火照りの残る力石(和美)倉敷市浅原「安養寺」⑧《西岡》
冬ざれの一山しづめ力石(和美)倉敷市浅原「安養寺」⑩《西岡》
身に入(し)むや影ぽつねんと力石(和美)倉敷市浅原「安養寺」⑩《西岡》
ひっそりと木の実をはじく力石(糟谷倫子)⑩《雲》
汗の子が力石抱く映画村(糟谷倫子)小豆島町田浦「二十四の瞳映画村」⑩《雲》
雪解の野に力石見え初むる(糟谷倫子)⑪《雲》
草餅や名を刻みたる力石(かせだ俳人) ⑧
力石猫もひるねの秋日和(片岡千鶴子)①《三重》
力石見た事もなく秋日差し(片岡千鶴子)②《三重》
「かつぎひや」若者競ふ秋祭(片山和子)朝日町「井後神社」①《三重》
秋祭若者競ふ力石(片山和子)朝日町「井後神社」②《三重》
秋暑し解るる明治の力石(片山和子)朝日町「井後神社」③《三重》
秋寂の櫛田神社に力石(括弧)博多区上川端町「櫛田神社」
麦秋や三十貫の力石(括弧)③
樫の葉を洩るる冬の日力石(括弧)北本市宮本「氷川神社」④
正月の日の斑のとどく力石(括弧)北本市宮本「氷川神社」④
炎昼の日本一の力石(括弧)桶川市寿「稲荷神社」⑤
春浅し五十五貫の力石(括弧)江東区富岡「富岡八幡宮」⑩
力石落葉に埋れねむりたる(かつら子)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
力石汗と涙の歴史あり(かつら子)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
ひなたぼこ仲間となりて力石(かつら子)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
人知れず苔の花さく力石(かつら子)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
春日和小鳥さえずる力石(加藤大二郎)④
コスモスの笑顔にほっと力石(加藤大二郎)④
コスモスが微笑かける力石(加藤大二郎)④
旅人の無事を祈って力石(加藤大二郎)④
旅人の心をいやす力石(加藤大二郎)④
忘れえぬ思い出の地場力石(加藤大二郎)④
秋深し落葉の下に力石(加藤大二郎)④
北風に落葉吹かれて力石(加藤大二郎)④
風雪もそしらぬ振りの力石(加藤大二郎)④
雪国の春がいとしい力石(加藤大二郎)④
指石に微笑みかける藤の花(加藤大二郎)④
天高し誰も試さぬ力石(加藤碩信)杉並区大宮「大宮八幡宮」⑩
杉落葉堂に埋れし力石(門田重明)伊予市中山町中山重藤「お堂」⑥《中山》
夏草や堂に一つの力石(門田重明)伊予市中山町出渕漆「お堂」⑥《中山》
神苑に御輿の集う力石(角谷美智子)③《姫路》
祭太鼓百段舁きあぐ力石(角谷美智子)③《姫路》
力石冴ゆる権内水路かな(角野京子)茨木市車作「皇大神宮境」 ⑪《雲》
帆立貝の絵馬と並んで力石(角野京子)市西淀川区姫島「姫嶋神社」 ⑪《雲》
今昔の町の世相を封じ込め(金子喜久男)戸塚区下倉田町「路傍」⑦
秋蟬のぬけがら縋る力石(兼久ちわき)太宰府市宰府「太宰府天満宮」⑩
境内の木の下かげにうづくまる
  力石あり雨に濡れつつ(加納 久)⑤
行く秋の宮居の隅の力石(金明光威)①《雲》
大江戸を沸かせし力木の芽吹く(金子宗彰)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑪
降る桜背(せな)に休ます力石(金子宗彰)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑪
疫病(えやみ)の世石の力を願ふ春(金子宗彰)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑪
力石二つ並びて小春かな(神蔵 器)⑨《風土》
杉の実の飛びつぐ宮の力石(神谷信子)①《雲》
力石の文字のかすれや亀鳴けり(上和田玲子)尼崎市田能「観音堂」⑪《雲》
初風や大小並ぶ力石(上和田玲子)尼崎市田能「観音堂」⑪《雲》
初秋の紫雲石てふ力石(上和田玲子)尼崎市田能「観音堂」⑪《雲》
力石に小三郎の名秋日燦(上和田玲子)尼崎市田能「観音堂」⑪《雲》
雲記りも晴れ行空の高き石の
  ひろまるからに我はささへる(亀嶋平蔵)江東区佐賀「稲荷神社」④
草茂る棚田の里の力石(亀元はるこ)伊予市中山町出渕漆「お堂」⑥《中山》
万緑や村に残れる力石(亀元はるこ)伊予市中山町高岡「お宮」《中山》
力石昔話が持ち上げる(河合成近)台東区浅草「浅草寺」⑤
お降りのあとをとどめて力石(川崎富子)芦屋町船頭町「岡湊神社」⑥
梅かたし深く銘なす力石(川崎富子)芦屋町船頭町「岡湊神社」⑥
産土や緑雨の中の力石(川崎房恵)白山市北安田町「春日神社」⑨
新緑や吾子の抱きつく力石(川島秋葉男)練馬区豊玉南「氷川神社」⑪《銀漢》
待春の社に丸き力石(川済まさえ)富士宮市内房仲「山王神社」⑦
蚯蚓鳴く陰刻深き力石(川瀬さとゑ)①《雲》
末枯の野にごと転ぶ力石(雅流)能勢町野間中「常夜灯」⑦《ゴ》
力石祖母との願いかなう日々(河田里子)四日市市寺方町「大日寺」⑦
秋空に光り輝く力石(河田里子)四日市市寺方町「大日寺」⑦
祖母からの孫に伝わる力石(河田里子)四日市市寺方町「大日寺」⑦
力石寒さに負けず凛として(河田里子)四日市市寺方町「大日寺」⑦
力石緑の中でかがやいて(河田里子)四日市市寺方町「大日寺」⑦
懐かしい思い出語る力石(河田里子)⑩
力石水車のまわる里の春(川田勝子)大洲市平野町平地「厳島神社」⑨《ひらの》
力石梅の花咲く旧家かな(川田勝子)大洲市平野町平地「厳島神社」⑨《ひらの》
力石心願成就意思の力(河田博行)菰野町田光「多比鹿神社」
「御館」にも力石あり花ハッ手(河西都子)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑦
宮参り古梅と並ぶ力石(河野綾子)③《姫》
秋晴や出番待ちゐる力石(川野喜代子)①《雲》
若鮎や剣豪の地の力石(川野喜代子)②《雲》
花とべら匂ふ荷揚げ場力石(川野喜代子)福山市鞆町鞆「住吉神社」⑪《雲》
小社に差し石幾つ祭笛(川野喜代子)福山市鞆町鞆「住吉神社」⑪《雲》
瑞気吸ひ込み待春の力石(川原瀞秋)市川市八幡「葛飾八幡宮」⑩《百鳥》
澄む秋のみづはの杜の力石(河原まき)灘区高羽町「丹生神社」⑪《雲》
力石のいはれを杜に秋の朝(河原まき)灘区高羽町「丹生神社」⑪《雲》
秋日濃し八十と刻める力石(河原まき)灘区高羽町「丹生神社」⑪《雲》
かたばみの種飛ぶ鞆の力石(神田美穂子)福山市鞆町「住吉神社」⑥《雉》
力石をへたに持てば腰痛になる
  すぐ直るかどうか・・・(神奈備)富田林市嬉「腰神神社」⑥
わくら葉やいなりの鳥居現れて(其角)
  文治二年のちから石もつ(才丸)①~⑥
下萌や境内隅に力石(木々朗)江東区富岡「富岡八幡宮」④
緑さすほのと苔生ふ力石(菊池孝枝)埼玉県越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑪《閏》
稲の香や据えられしまま力石(菊池葉子)①《やぶれ傘》
稲の香や意外に小さき力石(菊池葉子)北本市宮内「氷川神社」③《やぶれ傘》
稲の香やもう誰も来ぬ力石(菊池葉子)北本市宮内「氷川神社」③《やぶれ傘》
荒縄の注連飾して力石(菊池洋子)大宮区高鼻町「氷川神社」⑩《やぶれ傘》
緑陰に誰寄るとなき力石(岸原清行)⑪
境内の隅で埋れた力石(岸本豊平次)⑪
力石の上に逆立つ四月馬鹿(北好夫)千葉市中央区寒川町「寒川神社」⑪《閏》
お前とは無言で語る間柄(木地光雄)岐阜市世保「八幡神社」⑨《力石の會》
下駄履いて力石上ぐ秋祭(北川さちよ)鈴鹿市甲斐町「夜夫多神社」③《三重》
万緑へ居座っている力石(北迫正男)東京都北区岸町「王子稲荷神社」⑩
限りなく火照る大暑の力石(喜多亮司)博多区上川端町「櫛田神社」⑥
「力石を詠む」わが句より読み初め(喜多亮司)⑦
磐持の汗あと染みる黒さあり(北野耀雪)坂井市三国町加戸「消防倉庫前」⑤《末政》
晩年や触れて小春の力石(北見さとる)④⑧
藤の香や社の奥の力石(北村あゆか)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑪《藍生》
花過ぎの火照をさます力石(北村あゆか)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑪《藍生》
沙羅の花持ち上げかねる力石(北村淳子)京都市北区上賀茂深泥池町「貴舩神社」⑩《ろんど》
浜木綿や社にのこる力石(キチロー)④
永き日や文政ころの力石(木下楠夕)①
草の穂に半ば埋もれし力石(木村てる代)①《雲》
力石並ぶ宮居の実南天(木村てる代)②《雲》
差し石に挑む童や若葉風(木村てる代)神戸市北区山田町中「大歳神社」③《雲》
空蝉や八弦力士の力石(木村てる代)神戸市北区山田町中「大歳神社」③《雲》
のどけしや宮居に小さき力石(木村てる代)岸和田市池尻町「久米田寺」⑨《雲》
亀鳴くや神社に夫婦力石(恭子)⑪《いには》
松の芯担いでみたい力石(興津恭子)市川市八幡「葛飾八幡宮」⑩《軸》
親分の門トに目方の知れた石(玉章)「柳多留五◯篇五丁(文化八)より」⑨
銘のある石親分の門に置(玉章)「柳多留二六篇二七丁(寛政八)より」⑨
うぶどうなたの力石(清野土半「よろんかるた」・大島郡与論町」④
木下闇注連縄張りて力石(銀波)⑨
草の花けんか収めて力石(空山)⑩
冬ざれや捨て置かれたる力石(朽木直)「佐保路」⑪《銀漢・春耕》
新雪や降る日降らぬ日力石(工藤深雪)②
初潮の寄する雁木や力石(工藤泰子)福山市鞆町鞆「住吉神社」⑪《運河》
初潮や浜の名を記す力石(工藤泰子)福山市鞆町後地「沼名前神社」⑪《運河》
青葉寺二つ据えたる力石(草深昌子)鎌倉市坂ノ下「御霊神社」④
五十貫目余とやこの石春の泥(草深昌子)⑩
甘酒屋出て触るるや力石(草間三香子)千代田区外神田「神田明神」⑩《万象》
短夜や村に一つの力石(草皆五沼)⑨
秋祭隅にごろりと力石(曷川克)⑥《遠嶺》
蟇出でて朱文字浮きたる力石(邦夫)⑥
力石洗ふがごとく蟬時雨(国弘)倉敷市浅原「安養寺」⑧《西岡》
力石昨夜の雨すふ蝸牛(国弘)倉敷市浅原「安養寺」⑩《西岡》
相撲会の拍手つづく力石(久保一岩)①《雲》
この青石と人のカカァにゃ手を出すな(窪野博)朝日町金山「熊野神社」⑤
かげろはぬ亀甲石と力石(熊谷ふみを)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」④
古里にどっしり一つ力石(倉矢幸)①《三重》
夏休力石ごと親子相撲(倉矢幸)②《三重》
力石背に子ら遊ぶ秋祭(倉矢幸)③《三重》
余花の蕊(しべ)降る重忠の力石(栗原季星)長瀞町長瀞「藤谷渕稲荷神社」⑪《閏》
老鶯や過疎地の堂に力石(栗原季星)皆野町下日野沢「藤原観音堂」⑪《閏》
風薫る堂に謂れの力石(栗原季星)皆野町下日野沢「藤原観音堂」⑪《閏》
万緑や堂に大師の力石(栗原季星)皆野町下日野沢「藤原観音堂」⑪《閏》
山青葉神に祀られ力石(栗原季星)皆野町金崎「十二社大神」⑪《閏》
力石の上や身重の青蜥蜴(栗原季星)皆野町金崎「十二社大神」⑪《閏》
力石巡りし秋の一ト日かな(栗原ひろ子)①《三重》
昔日の秋物語る力石(栗原ひろ子)②《三重》
月明かり仄かに浮かぶ力石(栗原ひろ子)③《三重》
西日射す路傍に置かれ力石(栗原ひろ子)③《三重》
力石三つ置かれし秋の宮(栗原ひろ子)③《三重》
法師蝉鳴きし社の力石(栗原ひろ子)③《三重》
力石日向ぼこりの猫であり(栗原ひろ子)⑨《三重》
花冷えや飽食の世の力石(栗山和子)⑧《軸》
祭礼で勝ちし主は忘れられ
  何がしか語らんちからいし(黒川礼人)新宿区市谷八幡町「亀ヶ岡八幡宮」④
力石をかこんで石蕗の花盛り(黒澤次郎)⑩《やぶれ傘》
大寒に若人勇し力石(黒田佳奈)③《姫》
力石まだらに濡らし青時雨(ケイ)⑧《春月》
力石しぐれの重み加へけり(毛塚静枝)成田市「成田山霊光会館」③
東風突くは五拾五貫の力石(月惑)江東区富岡「富岡八幡宮」⑩《花鳥》
秋嵐なほ鎮座して力石(月惑)朝霞市宮戸「宮戸神社」⑩《花鳥》
秋雨や和暦も遠き力石(月惑)朝霞市宮戸「宮戸神社」⑩《花鳥》
力石地の慟哭を鎮め秋(月惑)朝霞市宮戸「宮戸神社」⑩《花鳥》
力石すぎゆく秋の深き黙(月惑)朝霞市宮戸「宮戸神社」⑩《花鳥》
力石移り碑を得て冬構え(月惑)朝霞市溝沼「氷川神社」⑩《花鳥》
柿落葉掃き清められ力石(月惑)朝霞市溝沼「氷川神社」⑩《花鳥》
木守柿遠くに見やり力石(月惑)朝霞市溝沼「氷川神社」⑩《花鳥》
関八州おらが秋なり力石(月惑)朝霞市宮戸「宮戸神社」⑪《花鳥》
秋空に四股を踏みたる力石(月惑)朝霞市宮戸「宮戸神社」⑪《花鳥》
力石ひかり吸い込み春隣(月惑)千代田区外神田「神田明神」⑪《花鳥》
春浅き神田せきたて力石(月惑)千代田区外神田「神田明神」⑪《花鳥》
春雷や気象神社の力石(月惑)杉並区高円寺南「氷川神社・気象神社」⑪《花鳥》
草若葉どしりと重き力石(月惑)和光市新倉「氷川八幡神社」⑪《花鳥》
蒲公英(たんぽぽ)の絮(わた)の行手に力石(月惑)和光市新倉「氷川八幡神社」⑪《花鳥》
麗らかや猫の寝そべる力石(月惑)朝霞市下内間木「氷川神社」⑪《花鳥》
三月の雨脚光る力石(玄海)⑥
七五三力石にも触れさせる(けん詩)④
涼しさに挑んでみたる力石(言成)高野町高野山「奥の院」⑧
弥勒石護る大師の廟涼し(言成)高野町高野山「奥の院」⑧
老鶯の唄や重軽石に列(言成)高野町高野山「奥の院」⑧
持ち上ぐる指に冷たき力石(言成)大阪市住吉区墨江「大歳神社・おいとしぼし社」⑨
重石の持ち上がらぬや風光る(衒叟)四日市市茂福町「証円寺横」⑩
力石問はれ翁の瞳に光(小圷あゆみ)立川市「阿豆佐味天神社」⑪《閏》
神杉の種舞い降りて力石(小池利夫)①
恋猫や越す一飛びの力石(小池利夫)②
成人して我を試す力石(小池利夫)③
春雪の衣をまとう力石(小池利夫)④
赤トンボ一服どころの力石(小池利夫)④
力石持ち上げたるか七五郎 
  石塚ゐますいこのべの里(小泉恵子)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
七五郎の怪力しのぶ石塚の
  杉山神社に御魂安けし(小泉恵子)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
大欅の紅葉のしたる杉山神社
  石塚は平成三年三月の建立(小泉恵子)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
亡き父の建立したる石塚の
  地雷石に若林七五郎の銘(小泉恵子)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
雨あがりの宮に詣でる初冬の
  力石に注連縄かざられており(小泉恵子)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
力石の文字のうすれし石塚の
  大欅の映ゆる境内にひとり(小泉恵子)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
茜なす桜紅葉は艶めきぬ
  七五郎の御魂いかにゐますや(小泉恵子)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
初冬に病もちつつ七五郎の
  歌を詠みたりあはき陽の中(小泉恵子)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
力石探し求めて辿り着く 箱崎町の倉庫の跡に(小泉恵子)⑨《池辺》
七五郎の力石ありし郵船倉庫 ビルの建ゐて跡形もなく(小泉恵子)⑨《池辺》
飛行機の低く飛びゆく箱崎の 新川七五郎の力石いづこ(小泉恵子)⑨《池辺》
花籠を見たしと訪ひし杉山神社
  父が碑文を書きし石塚のあり(小泉恵子)都筑区池辺町「杉山神社」⑩《池辺》
かけつけて石塚拝む祭の日
  若林七五郎の銘の力石あり(小泉恵子)都筑区池辺町「杉山神社」⑩《池辺》
友の案内に稲荷神社を訪ねれば
  「福壽」といふ力石あり(小泉恵子)都筑区川向町「稲荷神社」⑩《池辺》
内田家の木立の中に置かれある
  「大鵬」といふ力石には明治六年八月の銘(小泉恵子)都筑区川向町「内田宅」⑩《池辺》
内田家に残る「大鵬」といふ力石
  神奈川権次郎が持ち上げゐたり(小泉恵子)都筑区川向町「内田宅」⑩《池辺》
沖仲士として関西方面に出向きゐし権次郎
  力持ち興業を幾度もせしといふ(小泉恵子)都筑区川向町「内田宅」⑩《池辺》
じりじりと照らす日差しも耐え忍び(小泉武彦)戸塚区下倉田町「路傍」⑦
抱卵期座蒲団を敷く力石(甲州千草)⑩《沖》
力石花の下にて幾年ぞ(功雪)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑩
軍神を祀る社に座しており 石柱にそふ力石七つ(河野威士)川西市久代「春日神社」⑪
標にもなりたる石や力石 在所の寺にたちて幾とせ(河野威士)川西市火打「勝福寺」⑪
今は亡き力自慢は石となり(幸路春人)台東区浅草「浅草寺」⑤
蝉しぐれはやし立ており力石(幸路春人)台東区浅草「浅草寺」⑦
桜花散りて化粧の力石(幸路春人)台東区浅草「浅草寺」⑦
露置きてあまた集いし力石(幸路春人)東京都北区赤羽西「香取神社」⑦
力石大小仲良く雪帽子(幸路春人)⑦
ちからいし皆で集まり力(りき)自慢(小倉良友)戸塚区下倉田町「路傍」⑦
熊野なる蔦のはなさぬ力石(こしだまほ)田辺市湯峰「小栗判官力石」⑪《銀漢》
下闇や楕円に並ぶ力石(腰塚弘子)①《雲》
夏落葉忍と刻める差し石に(腰塚弘子)②《雲》
蟻這うて七十貫の力石(腰塚弘子)③《雲》
色鳥の飛び交ふ宮の力石(小柴健一)春日部市粕壁東「東八幡神社」①《雲》
朧の夜寂しくないか力石(小島和子)桶川市寿「稲荷神社」⑥《桶》
力石自由自在の蟻の列(小島和子)桶川市寿「稲荷神社」⑥《桶》
初稽古入る気合いの力石(児島一成)③《姫》
力石炎暑に耐える修行かな(児島一成)③《姫》
あたたかや上総鎮守の力石(小島健)長生郡一宮町一之宮「玉前神社」④《河》
錦秋や卆・米・傘寿の力石(児島たかこ)③《姫》
力石試して終へぬ探梅行(小島利子)日高市野々宮「野々宮神社」⑪《春耕》
力石苔むすままに年明くる(後凋庵)台東区浅草「浅草寺」⑥
旱天や参道わきに力石(後凋庵)東金市松之郷「八坂神社」⑧
林火忌や汗の香残る力石(後凋庵)東金市松之郷「八坂神社」⑧
台風裡大地鎮むる力石(後凋庵)東金市川場「水波能女神社」⑧⑨
注連飾る神木のもと力石(後凋庵)香取市香取「香取神宮」⑨
数へ日の駆込み婚や力石(後凋庵)香取市香取「香取神宮」⑨
歳末の御祓い待てり力石(後凋庵)香取市香取「香取神宮」⑨
秋の声神庫に副へる力石(後凋庵)大宮区高鼻町「氷川神社」⑩
コスモスの迷路辿れば力石(こすもす)奈良市般若寺町「般若寺」《ゴ》
秋風と潮騒を聞く力石(こすもす)豊岡市竹野町宇日「宇日公会堂」《ゴ》
草紅葉しとねとしたる力石(こすもす)豊岡市竹野町須野谷「熊野神社」《ゴ》
露けしや斯く円かなる力石(こすもす)豊岡市出石町口「小野地蔵堂」《ゴ》
海風のとどきて涼し力石(こすもす)豊岡市竹野町宇日「宇日公会堂」⑩《ゴ》
豊秋の郷蔵脇に力石(こすもす)養父市大屋町山路「郷蔵」⑩《ゴ》
力石撫でるやに散る紅葉かな(こすもす)宮津市文殊切戸「知恩寺」⑩《ゴ》
虹消えて神社に三つ力石(COSMOS)⑩
力石凍つ恐竜の卵めき(小袖)⑧《ゴ》
青時雨刻印のなき力石(小袖)能勢町山辺「山辺神社」⑨《ゴ》
草の花谷戸の小径に力石(小袖)豊能町高山「高札場」⑩《ゴ》
尺測る手にひやひやと力石(小袖)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑩《ゴ》
手をおけば芯まで凍る力石(小袖)池田市畑「天満宮」⑪《ゴ》
冬ざれや戦火くぐりし力石(小高根千尋)江東区北砂「志演尊空神社」⑦
玉の汗地にしたたるや力石(五島高資)五島市増田町「水神社」⑦
わたなかに生れて日陰の力石(五島高資)五島市富江町狩立「大山祇神社」⑦
ほのぼのと力石あり五月闇(五島高資)五島市富江町狩立「大山祇神社」⑦
力石二つならべて青田波(五島高資)五島市富江町狩立「大山祇神社」⑦
わたつみの海へつちふる力石(五島高資)五島市増田町「水神社」⑦
滴るや光る海より力石(五島高資)五島市富江町狩立「大山祇神社」⑦
夕焼けの海より光る力石(五島高資)五島市富江町狩立「大山祇神社」⑦
落ちてこそ咲く椿あれ力石(五島高資)五島市岐宿町川原郷神崎「神崎神社」⑦
磐座にみどり滴る力石(五島高資)五島市富江町狩立「大山祇神社」⑦
ガジュマルの片蔭にあり力石(五島高資)五島市富江町狩立「大山祇神社」⑦
速川の瀬に坐す玉や龍天に(五島高資)五島市増田町「水神社」⑦
西日さす千引の石や力石(五島高資)五島市富江町狩立「大山祇神社」⑦
秋風の玉の枕や力石(五島高資)新上五島町有川郷「有川神社」⑧
秋風や玉を生みたる力石(五島高資)新上五島町荒川郷「雄嶽日枝神社」⑧
陽炎や木の根に沈く力石(五島高資)常総市向石下「香取神社」⑧
日盛や株に並め据う力石(五島高資)常総市向石下「香取神社」⑧
炎天や日並めの株に力石(五島高資)常総市向石下「香取神社」⑧
たまきはるいのち身に入む力石(五島高資)新上五島町道土井郷「大山祇神社」⑨
あちかをし値嘉の岬や力石(五島高資)新上五島町道土井郷「大山祇神社」⑨
秋風や肩を寄せ合ふ力石(五島高資)さいたま市西区島根「氷川神社」⑨
かみなりや肩を寄せ合ふ力石(五島高資)さいたま市西区島根「氷川神社」⑩
夕立や力石へと庭只海(五島高資)さいたま市西区島根「氷川神社」⑩
切株に力石措く日の盛り(五島高資)常総市向石下「香取神社」⑩
力石の際に土筆やパリにテロ(寿)川崎区観音「石観音」⑨
椿照る日はなめらかに力石(小濱けえ子)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑪《閏》
力石しじまに葉擦れ棕櫚の花(小濱けえ子)越谷市三野宮「香取神社」⑪《閏》
炎天や四股名を刻む力石(小林朱夏)糸島市二丈吉井「野島山登り口」⑨《空》
動かざる弥勒石なり風死せり(小林伊久子)高野町「高野山奥の院」⑪《雲》
秋冷や試す者なき力石(小林一秋)⑧
木の芽寺鉄鎖が囲む力石(小林寿恵王)稲敷市江戸崎「管天寺」⑨《江戸》
公孫樹の実鈴生る庭の力石(小林寿恵王)稲敷市江戸崎「管天寺」⑨《江戸》
とんぼうの逆立ち捧ぐ力石(小林寿恵王)稲敷市月出里花指「鹿島神社」
⑨《江戸》
秋雨や鎮守の杜の力石(小林寿恵王)稲敷市月出里花指「鹿島神社」
⑨《江戸》
力石持ち上げるかや雨蛙(小林尊子)栃木市惣社町「大神神社」⑨ 《北軽》
新緑の木漏れ日軽し力石(小林尊晴)富士見市勝瀬「榛名神社」②《俳写》
石に笑いかける石も含み笑い(小林尊晴)富士見市勝瀬「榛名神社」③《俳写》
雨に濡れた美味しそうな力石(小林尊晴)富士見市勝瀬「榛名神社」③《俳写》
水打てばうまそうであり力石(小林尊晴)富士見市勝瀬「榛名神社」④《俳写》
静かなり蠅あふ向けに力石(小林尊晴)富士見市勝瀬「榛名神社」⑤《俳写》
卯之助の百三十八貫置き土産(小林尊晴)越谷市三野宮「三野宮神社」⑦《俳写》
台風の眼の中にあり力石(小林共代)⑩
境内の春日しずかに力石(小林牧羊)坂井市春江町中筋「春日神社」⑤《末政》
春風や子等の唄声力石(小林牧羊)坂井市春江町中筋「春日神社」⑤《末政》
春の日に神の温みの力石(小林牧羊)坂井市春江町中筋「春日神社」⑤《末政》
笹鳴や刻字うするる力石(小林昌子)杉並区大宮「大宮八幡宮」⑩《馬酔木》
萬緑や腰割って抱く力石(小林美成子)東京都北区岸町「王子稲荷神社」⑧《雉》
力石は枕の形うららけし(小林美成子)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑩《雉》
五月晴盤持石の由緒書(小林ゆきお)越谷市三野宮「香取神社」⑪《閏》
五月来る卯之助銘の力石(小林ゆきお)越谷市三野宮「香取神社」⑪《閏》
さつき雨両手もて撫づ力石(小林ゆきお)越谷市三野宮「香取神社」⑪《閏》
力石擡(もた)ぐおどけや春の風(小林ゆきお)越谷市三野宮「香取神社」⑪《閏》
花は葉に気魄の詰まる力石(小林ゆきお)越谷市三野宮「香取神社」⑪《閏》

力石抱へしものに米五升 天保四年の刻字はかすか(小林夕里子)「埼玉県」④
戦前は寄りて競ひし力石に 今は集まる人影もなし(小林米蔵)①
氏神様境内に健やかな子を授けよと
  安産祈願の力石(駒崎美佐子)越谷市大沢「香取神社」⑩
力石若者たちが競いあう(小松清生)堺市五箇荘歴史かるた④
藁砧の台となりけり力石(小室登美子)⑥《雉》
寒波急声ころしあう力石(小柳俊次)⑩《軸》
若草の寄り添っている力石(近恵)江東区富岡「富岡八幡宮」⑥
梅雨の蝶ふりむきもせぬ力石(近藤悦子)東京都北区岸町「王子稲荷神社」⑨
担げるを大試験とす力石(近藤善子)②
力石出番無きまま去年今年(近藤善子)②
益荒男の汗を知りたる力石(近藤善子)③
【さ】
風光る野見宿祢の力石(斉田千枝)太宰府市「太宰府天満宮」④
力石担ぐ真似して秋祭(斎藤 章)⑧
落ち葉降りて積もりて埋む力石(斎藤文乃)④
目覚めたる万治の石や花日和(斎藤文乃)
雪帽子丸くかぶりて力石(斎藤文乃)④
卯之助の石撫で秋の社かな(斎藤文乃)台東区浅草「合力稲荷神社」④
雨水や濡れし力石かきつばた(斎藤文乃)⑤
力石探索の道蝉時雨(斎藤文乃)⑤
木の葉雨力石にも降りそそぐ(斎藤文乃)⑤
力石の上で宿り木葉を落とす(さいとうかぜお)④
茂り葉の影に拾五の力石(斎藤摂子)堺市堺区松屋町「田守神社」⑩《雲》
力石に刻字くつきり冬日濃し(斎藤摂子)堺市北区大豆塚町「ちびっこ老人憩いの広場」⑩《雲》
力石に頼りなげなる冬の蜂(斎藤摂子)堺市北区大豆塚町「ちびっこ老人憩いの広場」⑩《雲》
小春日や子の遊び場に力石(斎藤摂子)堺市北区大豆塚町「ちびっこ老人憩いの広場」⑩《雲》
冬蜂のいのちと縋る力石(斉藤利雄)⑩《遠嶺》
探梅(たんばい)や影まろまろと力石(齊藤保志)⑩
転がれる力石二個梅三分(齊藤まこと)⑧
秋日傘たたみて触るる力石(齊藤眞人)桶川市寿「稲荷神社」⑥《桶》

銀杏のつぶても痒し「百貫余」(斎藤呆人)春日部市粕壁東「東八幡神社」①
籾焼きの白煙煙し力石(斎藤呆人)①
稲刈りの手を休めての石談義(斎藤呆人)①
木枯しや大磐石も身を縮め(斎藤呆人)越谷市三野宮「三野宮神社」②
啓蟄やお前も出でよ力石(斎藤呆人)春日部市備後東「香取神社」②
力石の探索終えて青田風(斎藤呆人)②
「卯之助」を今見つけたり五月晴れ(斎藤呆人)越谷市「三野宮神社」②
刻字をば読むかのごとくあきあかね(斎藤呆人)春日部市下柳「雷電神社」②
誰彼が担ぎし石や萩の風(斎藤呆人)春日部市飯沼「香取神社」②
菊を摘む妊婦に似たり力石(斎藤呆人)春日部市新方袋「天満宮」②
この一献訪ねし石の御年玉(斎藤呆人)春日部市粕壁東「東八幡神社」③
珍しや高みの石に注連飾り(斎藤呆人)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」③
力石御堂の下で春を待つ(斎藤呆人)越谷市袋山「釈迦堂」③
春うららあらら赤塗り力石(斎藤呆人)越谷市大沢「香取神社」③
大磐石紅花商も足揃え(斎藤呆人)桶川市寿「稲荷神社」③
温き陽に八個の石の背比べ(斎藤呆人)越谷市東大沢鷺後「香取神社」③
元禄と漸く読めリ苔の石(斎藤呆人)春日部市西金野井「香取神社」③
力石摩利支天へと秋の蝶(斎藤呆人)鎌倉市材木座「五所神社」③
「卯之助」を探して宮の荷風かな(斎藤呆人)鎌倉市雪ノ下「鶴岡八幡宮」③
境内のさつきの陰や「米七斗」(斎藤呆人)春日部市米島「東光院」③
力石に乗る子触る子蝉時雨(斎藤呆人)春日部市「東八幡神社」③
稲刈りの匂いや藪の力石(斎藤呆人)春日部市不動院野「下谷神社」③
元日や石にも託す祈願望(斎藤呆人)春日部市粕壁東「東八幡神社」③
力石神酒注連飾りで崇められ(斎藤呆人)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」③
雪解けや隠れた石の頭見え(斎藤呆人)春日部市梅田「佐野宅」③
温き日の境内広し石胡坐(斎藤呆人)さいたま市岩槻区飯塚「飯塚神社」③
力石訪ねし杜に梅光る(斎藤呆人)春日部市神間「富多神社」③
埋もれし指し石僅か落椿(斎藤呆人)春日部市牛島「女体神社」③
力石巡りて春の日が暮れリ(斎藤呆人)春日部市西金野井「稲荷神社」③
さし石や花追う園児眺めおり(斎藤呆人)越谷市瓦曽根「観音堂」③
散り急ぐ花を惜しむか力石(斎藤呆人)春日部市下柳「雷電神社」③
石や何処禰宜も見知らぬ春の暮れ(斎藤呆人)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」③
鬼灯に添われ恥ずかし力石(斎藤呆人)春日部市上金崎「舞台集会所」③
蟷螂を背中におんぶ力石(斎藤呆人)春日部市神間「富多神社」③
団栗を踏みつ測るや力石(斎藤呆人)春日部市西金野井「香取神社」③
力石宮を護りて北に居り(斎藤呆人)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」③
日溜りや糞粒つけた石澄まし(斎藤呆人)春日部市新方袋「天満宮」③
冬のたり泰然自若の力石(斎藤呆人)春日部市粕壁東「東八幡神社」③
力石バス待つ幼女の尻の下(斎藤呆人)さいたま市南区広ケ谷戸「バス停」③
小手毬の枝垂れる先に力石(斎藤呆人)③
遥遥と尋ねし石は青葉闇(斎藤呆人)松戸市小金原「茂侶神社」③
「卯之助」を尋ねて初夏に染まるまま(斎藤呆人)横浜市「諏訪・杉山・山田神社」③
紫陽花の華やぎの陰力石(斎藤呆人)鎌倉市雪ノ下「三栄稲荷神社」③
力石木の下闇に涼み居り(斎藤呆人)桶川市篠津「多気比売神社」③
炎昼も十三個の石穏やかに(斎藤呆人)三郷市彦倉「延命院」③
灼け石をくの字への字に走る蟻(斎藤呆人)越谷市北川崎「川崎神社」③
雨俄か尋ぬる石はあと半里(斎藤呆人)富津市八幡「鶴峰八幡神社」③
旱天の慈雨欲しきかな和七像(斎藤呆人)尾道市長江「御袖天満宮」③
風死すや骸の如き力石(斎藤呆人)福山市鞆町「沼名前神社」③
夕凪の浦では石も微眠し(斎藤呆人)福山市鞆町鞆の浦「住吉神社」③
石を掘る吾に地蔵の日陰かな(斎藤呆人)草加市弁天町「観正院」③
土掻きて現る石や哀れなり(斎藤呆人)草加市弁天町「観正院」③
つくばいはもと力石なり一葉忌(斎藤呆人)文京区本郷「法真寺」③
寒凪や飯そこそこに石日和(斎藤呆人)③
豆撒きの声を背中に石探し(斎藤呆人)新宿区早稲田「穴八幡神社」③
彼の石は小春日和を独り占め(斎藤呆人)松伏町松伏「松伏神社」③
小春日や根方の石は孵るかも(斎藤呆人)春日部市米島「香取神社」③
指し石に掌置く二月尽(斎藤呆人)春日部市下柳川端「雷電神社」③
梅の香や寛政の石と聞き染みし(斎藤呆人)松伏町大川戸「天照皇大神宮」③
力石遙か鴉の舞う辺り(斎藤呆人)羽生市稲子「諏訪神社」③
差し石や頬から顎に苔の鬚(斎藤呆人)春日部市粕壁東「東八幡神社」④
風光る社にひとつちから石(斎藤呆人)春日部市水角「稲荷神社」④
奉納と冬日に読めし手をさする(斎藤呆人)春日部市水角「水角神社」④
行く春やちから石には花の雨(斎藤呆人)春日部市下柳「雷電神社」④
寛政四浅き刻字に冬日さす(斎藤呆人)松伏町大川戸「天照皇大神宮」④
元禄の差し石ひとつ墓地の隅(斎藤呆人)杉戸町堤根「共同墓地」④
さし石や刻字の無きは先もなし(斎藤呆人)三郷市彦倉「延命院」④
行く秋や路傍に沈む力石(斎藤呆人)杉戸町下高野「路傍」④
草むらのしとね涼しきちから石(斎藤呆人)加須市駒場「八幡社」④
念仏を子守唄にしてちから石(斎藤呆人)岩槻区末田「浄音寺」④
汗拭い黙して宝塔力石(斎藤呆人)越谷市東町「東養寺跡」④
暑き日や大師の元の力石(斎藤呆人)越谷市東町「東養寺跡」④
力石縁の下から四季を観て(斎藤呆人)さいたま市緑区中野田「不動堂」④
神々の護り任さる力石(斎藤呆人)越谷市増森「雷電古峰三峰合社」④
息白し子宝石に祈る女性(斎藤呆人)幸手市北「浅間神社」④
水枯れし池のふちには祈願石(斎藤呆人)久喜市栗橋北「八坂神社」④
苔墓石担がれ落され痛々し(斎藤呆人)東松山市野田「村田家墓地」④
地蔵盆ちから石にも香花あり(斎藤呆人)春日部市不動院野「北向地蔵尊」④
差し石にホケキョウ法華経梅の寺(斎藤呆人)松伏町下赤岩「蓮福寺」④
天高く馬より肥えてちから石(斎藤呆人)宮代町和戸「天神社」④
影うごき日蝕のようちから石(斎藤呆人)白岡市千駄野「稲荷神社」④
暑き日や力石には日陰なし(斎藤呆人)松伏町金崎「新利根川碑前」④
盂蘭盆会僧行に見え力石(斎藤呆人)杉戸町大塚「延命寺」④
立ちたるは華の元禄ちから石(斎藤呆人)加須市間口「八幡浅間神社」④
永き日やさがし草臥れ力石(斎藤呆人)加須市駒場「鷲神社」④
水仙を踏み差し石の刻字読み(斎藤呆人)越谷市増林「平野宅」④
右ひだり蚊を叩きつつ玉子石(斎藤呆人)野田市清水「清水公園」④
福々と肥たる仁王の力石(斎藤呆人)小鹿野町下小鹿野「妙見宮」④
忠敬も断る全国石行脚(斎藤呆人)④
金蔵は内田も飯田も酒はロハ(斎藤呆人)④
さし石や銀杏ひろう老婆見て(斎藤呆人)久喜市上早見「浅間神社」④
小春日やぬっと立ちたる石の群れ(斎藤呆人)江戸川区北葛西「稲荷神社」④
暮れ早しためつすがめつ刻字読み(斎藤呆人)江戸川区上篠崎「池田宅」④
差し石や師走の吾も独りきり(斎藤呆人)④
尾道の和七の像や蝉しぐれ(斎藤呆人)尾道市長江「御袖天満宮」④
蚊をはらい和尚の語る力石(斎藤呆人)松戸市河原塚「本勝寺」④
下駄を履く力石あり梅雨の入り(斎藤呆人)横浜市港北区日吉本町「金蔵寺」④
差し石や植田の彼方塚に立ち(斎藤呆人)春日部市上大増新田「香取神社」④
悪友の暑中メ-ルにチカラ石(斎藤呆人)④
雷鳴やそれ測れ撮れ力石(斎藤呆人)幸手市上吉羽「香取神社」④
差し石や棕櫚の傘にて陽を除けて(斎藤呆人)八潮市緑町「稲荷神社」④
見捨てられ苔も乾きし力石(斎藤呆人)杉戸町遠野「路傍」④
鈍色の差し石除けて枯葉吹き(斎藤呆人)八王子市館町「御霊神社」④
片陰に古武士の如き力石(斎藤呆人)三鷹市新川「勝淵神社」④
力石撮る不意に少女の夏姿(斎藤呆人)三鷹市新川「勝淵神社」④
炎昼も静かなるかなちから石(斎藤呆人)千葉市花見川区幕張町「金毘羅宮」④
差し石につくつく法師一段と(斎藤呆人)白岡市上野田「庚申塚」④
埋み往く差し石二つ死人花(斎藤呆人)野田市東金野井「須賀神社」④
黙々と差し石渡る秋毛虫(斎藤呆人)野田市中里「愛宕神社」④
力石よりは銀杏拾う妻(斎藤呆人)④
差し石や刻字拒否して目鼻乞い(斎藤呆人)④
力石測るや放屁放ちたり(斎藤呆人)④
盤持石とは俺のことかと力石言い(斎藤呆人)④
鷲石に鶴、亀、千鳥、なまこも居 龍虎、鳳凰、麒麟、馬、熊(斎藤呆人)④
卯之助や己が姿を魚吹で見(斎藤呆人)姫路市網干区宮内「魚吹八幡神社」④
久々に魚吹訪ねし卯之助よ
  己れ像見てえへへと三言(斎藤呆人)姫路市網干区宮内「魚吹八幡神社」④
差し石や君らには負けた汗だくだく(斎藤呆人)千葉市花見川区幕張町「金毘羅宮」④
秋になりやっと日の目をちから石(斎藤呆人)野田市関宿江戸町「大日堂」④
思秋期や幻の仕舞を石に観る(斎藤呆人)野田市関宿江戸町「香取神社」④
秋風や陽射しに涼むちから石(斎藤呆人)野田市関宿台町「香取神社」④
差し石や遥か尾花のそよぎ見て(斎藤呆人)野田市木間ケ瀬「水神神社」④
ちから石直ぐに此処にも冬が来るよ(斎藤呆人)野田市今上「路傍」④
玉石の雑めき仕切るちから石(斎藤呆人)野田市今上「女体神社」④
碑に添いて幾たびの秋力石(斎藤呆人)野田市木間ケ瀬「路傍」④
雲龍石見付けて夕の蕎麦の味(斎藤呆人)野田市野田「福寿稲荷神社」④
嚏(くさめ)して野田で撮るなり力石(斎藤呆人)野田市三ツ堀「稲荷神社」④
目に染みる赤き鳥居の稲荷社に
  坐すは卯之助足持石なり(斎藤呆人)台東区浅草「合力稲荷神社」④
花の散る墓地に七斗の身欠き石(斎藤呆人)越谷市相模町「墓地」④
元日や新羅三郎の力石(斎藤呆人)鎌倉市大町「八雲神社」④
力石傾ぐ松をば支えなお(斎藤呆人)久喜市上内「日枝神社」④
田草取る農婦に尋ね力石(斎藤呆人)幸手市下川崎「香取神社」④
暑き日や根方にゴロリちから石(斎藤呆人)宮代町須賀「身代神社」④
土掻きて石に現る万治四年
  往時男の覇気ぞ迫り来(斎藤呆人)野田市今上「八幡神社」④
長々と落ち葉ふとんのちから石(斎藤呆人)宮代町東「西光院」④
枯山にアシカの如きちから石(斎藤呆人)八王子市川町「琴平神社」④
差し石の面で威を張る七人衆(斎藤呆人)江東区南砂「冨賀岡八幡宮」④
鷲石に丈夫六人名を刻み(斎藤呆人)江戸川区北葛西「稲荷神社」④
稲妻やギロリ見上げる雲龍石(斎藤呆人)岩槻区長宮「香取神社」④
夕立や木陰はすでにさし石が(斎藤呆人)越谷市藤森「路傍」④
八坂社の差し石白し夏来たる(斎藤呆人)香取市佐原イ「八坂神社」④
差し石に染みを遺して梅雨往けり(斎藤呆人)三鷹市井口「八幡神社」④
片陰に塚を護るや力石(斎藤呆人)三鷹市新川「勝淵神社」④
力石101㎏の昼寝かな(斎藤呆人)三鷹市中原「中嶋神社」④
牽牛と織女か対の力石(斎藤呆人)見沼区片柳「天満宮」④
天神にかしずく石石秋の声(斎藤呆人)見沼区片柳「天満宮」④
差し石も目鼻をつけりゃ石仏に(斎藤呆人)④
見つけたのにまた忘れたかカメラ・メジャ-(斎藤呆人)④
七拾貫そんなにねぇよと謙遜し(斎藤呆人)④
平蔵は二十五歳から禁酒をし(斎藤呆人)江東区佐賀「稲荷神社」④
姫石に振袖、おた福、観音石 緑、卯の花、梅花、初桜(斎藤呆人④
力石安産の石に蹴り出され(斎藤呆人)越谷市大沢「香取神社」④
ご利益の無き力石柵の外(斎藤呆人)越谷市大沢「香取神社」④
力石も安産の石も唯の石(斎藤呆人)越谷市大沢「香取神社」④
差し石や終の住処が路傍とは(斎藤呆人)野田市古布内「路傍」④
力石入るは赤土野天風呂(斎藤呆人)野田市木間ケ瀬「屋敷神」④
潜りゆく鯨の背ごと力石(斎藤呆人)野田市木間ケ瀬「宝蔵院」④
差し石やつと途切れたり法師蝉(斎藤呆人)野田市船形「路傍」④
秋の日や沈み横たう雲龍石(斎藤呆人)野田市野田「福寿稲荷神社」④
メタボ石見て四本目の団子食い(斎藤呆人)越谷市大沢「香取神社」④
「卯之助」を探せず宮の荷風かな(斎藤呆人)鎌倉市雪ノ下「鶴岡八幡宮」⑤
五月雨の描く洋鼠やちから石(斎藤呆人)さいたま市緑区大門「大門神社」⑤
古狐の化身か石の大狸(斎藤呆人)台東区浅草「合力稲荷神社」⑤
水掛けて読むを乾きの勝る夏(斎藤呆人)花見川区幕張町「金毘羅宮」⑤
伊勢松と巳之助秋の揃い踏み(斎藤呆人)足立区保木間「山王神社」⑤
力技意地の張り合い遊山石(斎藤呆人)江戸川区東小松川「善照寺」⑤
侘しくも怨めしくもありいろは石(斎藤呆人)港区高輪「泉岳寺」⑤
莞爾(かんじ)やな新助喜八の達磨石(斎藤呆人)港区白金「立行寺」⑤
参詣の絵馬にも描かる力石(斎藤呆人)春日部市神間「富多神社」⑥
力石撮る右手より汗の落つ(斎藤呆人)春日部市米島「東光院」⑤
力石撮る背筋にツー汗走る(斎藤呆人)春日部市米島「東光院」⑤
力石撮る指の股蚊に食われ(斎藤呆人)春日部市西宝珠花「清岸寺」⑤
力石測る目盛りのまた翳み(斎藤呆人)春日部市西宝珠花「清岸寺」⑤
炎暑なり石の地衣をば脱がせたき(斎藤呆人)春日部市西宝珠花「清岸寺」⑤
ちから石春のうたた寝石ふとん(斎藤呆人)杉戸町本郷「雷電神社」⑥
あららららうふふふえへへだるま石(斎藤呆人)港区白金「立行寺」⑤
力石測る背後で窓閉まる(斎藤呆人)越谷市増森「豊田宅」⑤
吾を見て石のそばの子呼ばるママ(斎藤呆人)越谷市東町千疋「伊南里神社」⑤
石を観る吾を白目で視るママ・子(斎藤呆人)越谷市東町千疋「伊南里神社」⑤
合点だな力神社に力石(斎藤呆人)川口市伊刈「伊刈力神社」⑤
罰当たりめ水輪代用力石(斎藤呆人)春日部市米島「東光院」⑤
石を撮るどこかで秋刀魚焼いている(斎藤呆人)野田市目吹「熊野神社」⑤
恐ろしき素足美脚や石歪み(斎藤呆人)佐野市大蔵町「星宮神社」⑤
木犀の芳香石に忍び寄り(斎藤呆人)古河市釈迦「香取神社」⑤
差し石の向こうに柿を採る気配(斎藤呆人)常総市内守谷町「香取神社」⑤  
樹の闇によくぞ差し石菊花展(斎藤呆人)古河市仁連「天満社」⑤
短日や差し石隠す影長し(斎藤呆人)坂東市勘助新田「鷲神社」⑤
御力石拝む夫婦や小晦日(斎藤呆人)千葉市中央区院内「千葉神社」⑤
自若たる文八の石初詣(斎藤呆人)佐野市大蔵町「星宮神社」⑤
卯年やな卯之助と共に祝いけり(斎藤呆人)越谷市三野宮「三野宮神社」⑤
さし石や苔の衣に残る雨(斎藤呆人)潮来市潮来「素鵞熊野神社」⑤
石探索終えて夜寒の帰り道 遥か地平にぬっと満月(斎藤呆人)⑥
紅葉を背にし見栄張る力石(斎藤呆人)練馬区高野台「長命寺」⑥
霧雨にひとつ濡れおり力石(斎藤呆人)古河市上片田「香取神社」⑥
天仰ぐ力石あり春嵐(斎藤呆人)上尾市瓦葺「氷川神社」⑥
悪友の投げた渾名や「石狂い」(斎藤呆人)⑥
秋さびて平蔵の石寡黙なり(斎藤呆人)足立区千住河原町「稲荷神社」⑥
介護車の退きて陽の射す夫婦石(斎藤呆人)古河市宮前町「下宮八幡宮」⑥
下闇の勢州人の奉げ石(斎藤呆人)文京区小石川「福聚院」⑥
ご婦人の戦時の話石と聴く(斎藤呆人)品川区戸越「八幡神社」⑥
秋山の角に謂われのちから石(斎藤呆人)古河市磯部「秋山商店角」⑥
広き畑沸き立つごとき杜の内
  力石あり秋蝉の声(斎藤呆人)古河市久能「香取神社」⑥
埋もれし差し石のどか秋の午後(斎藤呆人)古河市東山田「今宮神社」⑥
里の秋今日も見晴るかす力石(斎藤呆人)古河市駒込「鷲香取神社」⑥
差し石の向こうかさこそ胡麻畑(斎藤呆人)古河市大和田「鷲神社」⑥
差し石に映る葉影や秋日和(斎藤呆人)坂東市鵠戸「香取神社」⑥
差し石の向こう社陰か咳払い(斎藤呆人)坂東市平八新田「天神社」⑥
神木を護る差し石花曇り(斎藤呆人)加須市平永「稲荷神社」⑥
ちから石いなご止まるやすぐに発ち(斎藤呆人)古河市前林「香取神社」⑥
差し石よほらふた刷けのあかね雲(斎藤呆人)五霞町江川「天満宮」⑥
麗らかな境内やなぁ力石(斎藤呆人)松戸市幸田「華厳寺」)⑥
潜りゆく力石あり冬構え(斎藤呆人)坂東市猫実新田「香取神社」⑦
木漏れ日に藤の影あり力石(斎藤呆人)松戸市中金杉「医王寺」⑦
力石よもやアルミの檻の中(斎藤呆人)品川区南大井「海運稲荷神社」⑦
夜這い石色醒め褪めて囲われて(斎藤呆人)川越市大袋「白鬚神社」⑦
差し石の目上菜の花青い空(斎藤呆人)春日部市不動院野「屋敷神」⑦
住職婦人力石(いし)の在るのを今知りぬ(斎藤呆人)豊島区長崎「金剛院」⑦
目指す力石(いし)まだ先もっと先漕いで漕いで(斎藤呆人)稲敷市浮島「尾島神社」⑦
若衆の競い彷彿力石(いし)の群れ(斎藤呆人)古河市高野「八幡神社」⑦
差し石を語る老婆や鄙の秋(斎藤呆人)境町下小橋「香取神社」⑦
差し石に石工座りて栗弁当(斎藤呆人)境町蛇池「香取神社」⑦
蟻地獄いつか差し石地中かも(斎藤呆人)境町西泉田「香取神社」⑦
荷鞍石語る古老の背にやんま(斎藤呆人)古河市山田「香取神社」⑦
将門に奉げたる力石(いし)秋日射し(斎藤呆人)坂東市岩井「国王神社」⑦
身に沁むや伏して息せぬ力石(いし)二つ(斎藤呆人)坂東市駒跿「香取神社」⑦
夫婦石羨ましきかな春の暮(斎藤呆人)加須市割目「久伊豆神社」⑦
梅の香や峯の薬師の力石(斎藤呆人)和光市新倉「東林寺(峯薬師)」⑦
炎昼や石塔屋根有り力石(いし)に無し(斎藤呆人)見沼区南中丸「白山神社」⑦
さし石の捨て場か藪蚊蜘蛛毛虫(斎藤呆人)江東区富岡「富岡八幡宮」⑦
風立ちぬ江戸期の力石(いし)のかたわらに(斎藤呆人)越谷市三野宮「三野宮神社」⑦
『熊遊』の彼方や此方祭り笛(斎藤呆人)台東区浅草「浅草寺」⑦
力石(いし)群れに目を凝らしつつ行く浴衣(斎藤呆人)台東区鳥越「鳥越神社」⑦
スッスッと力石(いし)の此方を行く素足(斎藤呆人)台東区鳥越「鳥越神社」⑦
下闇に控え勇むや力石(いし)の群れ(斎藤呆人)台東区鳥越「鳥越神社」⑦
春だろか力石(いし)を越えてく揺らめきは(斎藤呆人)浦和区本太「氷川神社」⑦
咲き散りし梅を仰ぎて力石(斎藤呆人)文京区湯島「湯島天神」⑦
欠けてなお鎮守護るや力石(斎藤呆人)境町下砂井「香取神社」⑦

秋寒や差し石ほかに何も居ず(斎藤呆人)古河市小堤「白山神社」⑦
吾を待つ差し石よたり春疾風(斎藤呆人)上尾市畔吉「諏訪神社」⑦
今朝ほどの梅雨乾きしや力石(斎藤呆人)栃木市都賀町家中「八幡宮」⑦
力石(いし)肌に温もりがある春近し(斎藤呆人)世田谷区奥沢「奥澤神社」⑧
力石も「影向(ようごう)の松」に目を見張り(斎藤呆人)江戸川区東小岩「善養寺」⑧
そこにだけ春が宿るや願以石(斎藤呆人)春日部市米島「香取神社」⑧
誰ひとり詠むことのなき力石
  室の八嶋の煙(けぶ)に鎮めり(斎藤呆人)栃木市惣社町「大神神社」⑧
草陰に隠れ涼むや力石(斎藤呆人)練馬区南田中「観蔵院」⑧
暑き日や歌舞伎化粧の智加良石(斎藤呆人)江東区白河「白笹稲荷神社」⑧
埋む力石(いし)首なき地蔵…半夏生(斎藤呆人)五霞町元栗橋「稲荷神社」⑧
横綱の露払いかな力石(斎藤呆人)印西市大森「厳島神社」⑧
あっ鳥居え~貝塚の跡おっ力石(斎藤呆人)野田市岡田「八幡神社」
炎昼も昭和さし石鯔背かな(斎藤呆人)江東区永代「福住稲荷神社」
膝痛も力石(いし)を尋ねて古希の春(斎藤呆人)鶴見区東寺尾中台「二本木不動堂」
力石(いし)を撫で膝さすりつつ春を食み(斎藤呆人)鶴見区東寺尾中台「二本木不動堂」
秋の蚊や差し石の天絶え絶えに(斎藤呆人)坂東市幸田「朝比奈大神」⑨
石群れに刹那の想い射し入れて
  見れば「玉鶴」弥五郎の力石(いし)(斎藤呆人)吉川市八子新田「須崎宅前」⑨
艮(うしとら)に立ちて威を張る寒の力石(いし)(斎藤呆人)加須市水深「藤井宅」⑨
墨堤や力石(いし)の向かいに「桜もち」(斎藤呆人)墨田区向島「石庭の隅田川」⑨
言問えば力石(いし)より団子桜もち(斎藤呆人)墨田区向島「石庭の隅田川」⑨
武骨やな杜の差し石石灯籠(斎藤呆人)境町大歩「香取神社」⑨
鰻食わず謂れの里の力石(斎藤呆人)野木町潤島「星宮神社」⑩
炎暑なり差し石こぞりて陰目指す(斎藤呆人)久喜市外野「外野自治会館前」⑩
師走にも睦み合うかや力石(いし)二つ(斎藤呆人)取手市駒場「青龍神社」⑩
冬陽あびて万治の力石(いし)の笑みこぼれ(斎藤呆人)野田市今上下「八幡神社」⑩
万治より令和の今もここに在る
  力石(いし)よ永遠(とわ)なれ今上の里に(斎藤呆人)野田市今上下「八幡神社」⑩
天明の春から此処に差し石よ(斎藤呆人)加須市岡古井「八幡神社」⑩
一つだけ蚊帳の外かよ無刻力石(いし)(斎藤呆人)千代田区神田須田町「柳森神社」⑩
貧しくも終の棲家に眠る力石(いし)(斎藤呆人)川越市下小坂「白鬚神社」)⑩
差し石や柘植に隠るも尻の見え(斎藤呆人)我孫子市江蔵地「水神社」⑩
春うらら木漏れ日力石(いし)の頬を撫で(斎藤呆人)世田谷区代沢「北澤八幡神社」⑩
姫娑羅のさざめく木陰力石(斎藤呆人)町田市成瀬「杉山神社」⑪
朔風も共に忍ぶや歌碑と力石(いし)(斎藤呆人)越谷市増林「天神宮社」⑪
ふと想い力石(いし)を重ねた墓尋ね(斎藤呆人)野田市中野台「報恩寺墓地」 ⑪
さくら仰ぎ力石(いし)も崇めて独り言(斎藤呆人)さいたま市岩槻区馬込「第六天神社」⑪
花冷えや力石(いし)見る女性(ひと)の銀の髪(斎藤呆人)台東区浅草「浅草寺」⑪
「巳之助」の墓にも香華入り彼岸(斎藤呆人)台東区西浅草「清光寺墓地」⑪
終えた力石(いし)この梅の香にまどろみて(斎藤呆人)加須市砂原「鷲神社」⑪
刻字無き力石(いし)の悲哀や柳森(斎藤呆人)千代田区神田須田町「柳森神社」⑪
土掻きて石に現る万治四年  往時男の覇気ぞ迫り来(斎藤呆人)野田市今上下「八幡神社」⑪
足棒にして力石(いし)尋ぬ秋の暮れ(斎藤呆人)千葉市緑区下大和田町「鹿殿神社(集会所隣)」⑪
力石(いし)巡り終えて一献春の宵(斎藤呆人)「春日部市内「蕎麦屋」にて」⑪

早稲は黄に村社に力石ふたつ(西放)伊根町本庄「浦嶋神社」⑦
ぼけ封じの御力石や青木の実(さえ子)千葉市中央区院内「千葉神社」⑩《いには》
葉桜の陰角柱の力石(坂圭子)桑名市本町「春日神社」①《三重》
注連飾古びたりける力石(坂圭子)桑名市本町「春日神社」②《三重》
木の葉散る石段となり力石(坂圭子)桑名市芳ケ崎「天王八幡社」③《三重》

大百天百合さしかけて力石(酒井一止)さいたま市緑区間宮「大百天社」①
大石を差したり今朝の霜柱(酒井一止)さいたま市南区関「神明神社」①
百日紅散らす根方の力石(酒井一止)岩槻区長宮「大光寺」②
遅き日の影切付けに力石(酒井一止)見沼区南中野「猿花稲荷神社」②
夏草や尻隠さずの力石(酒井一止)さいたま市中央区新中里「稲荷神社」②
差し石の白き背中や木下闇(酒井一止)見沼区大宮「馬頭観音堂②
力石裏に小さき冬籠(酒井一止)見沼区宮ケ塔「氷川神社」②
力石潜む繁みの竜の玉(酒井一止)岩槻区慈恩寺「十二天社」②
元禄の切付け幽か苔の花(酒井一止)岩槻区慈恩寺「十二天神社」②
「棒石」の裾に幾つか蟻地獄(酒井一止)さいたま市中央区本町西「井原宅」②
車座に花の宴や力石(酒井一止)岩槻区馬込「第六天神社」②⑥
春光や姫と銘打つ力石(酒井一止)見沼区中川「中山神社」②
蚊柱の礎にして力石(酒井一止)緑区芝原「神明神社」②
去年今年地蔵の蔭の力石(酒井一止)岩槻区南辻「地蔵堂」③
藪陰に冬日を惜しむ力石(酒井一止)岩槻区柏崎「久伊豆神社」③
川の字に力石あり神の留守(酒井一止)岩槻区古ケ場「八幡神社」③
神の留守敷石枕に力石(酒井一止)岩槻区古ケ場「八幡神社」③
夕立の跳ね一尺や力石(酒井一止)さいたま市南区内谷「東光寺」③
指石の凹みの底の薄氷(酒井一止)見沼区大谷「大谷会館」③
小社の蚊柱立たす力石(酒井一止)さいたま市緑区芝原「神明神社」③
笠地蔵に御座すか雪の力石(酒井一止)桜区西堀「氷川神社」③
拝殿の左右端居の力石(酒井一止)見沼区丸ヶ崎町「氷川神社」③
苔生して古墳神社の力石(酒井一止)さいたま市南区関「神明神社」③
汗の児の馬に替りて力石(酒井一止)浦和区大東「神明神社」③
卯之助の汗血はるか大王石(酒井一止)さいたま市緑区大門「大門神社」③
下闇に亀や兎の力石(酒井一止)見沼区片柳「熊野神社」③
百年の昼寝亀石黄金石(酒井一止)見沼区片柳「熊野神社」③
七拾貫驚く間蚊の寄りて(酒井一止)さいたま市緑区宮本「氷川女体神社」③
指石の裾を取り巻く蟻地獄(酒井一止)さいたま市中央区本町西「井原勇宅」④
黄落の海にぷかりと力石(酒井一止)桜区田島「如意輪観世音堂」④
秋燈や踞るのみ力石(酒井一止)桜区田島「如意輪観音堂」⑤
薮際に冬陽を惜しむ力石
  無聊を託つ年の暮れかな(酒井一止)岩槻区柏崎「久伊豆神社」⑤
歓声は遠き日の夢力石  蝉の時雨の常しえとこそ(酒井一止)桜区西堀「氷川神社」⑤
参道に敷石枕の力石  夢は往事の男振りかも(酒井一止)岩槻区古ケ場「八幡神社」⑤
初午や鳥居隠れの力石(酒井一止)さいたま市西区清河寺「稲荷祠」⑤
枡形に力石あり由井の宿 桜海老漁る男持ちしか(酒井一止)清水区由比「由井宿」⑤
大きさに難あり無銘力石 怪童恋ひし百年の夢(酒井一止)さいたま市南区鹿手袋「日月社」⑤
力石連れて合祀の稲荷かな(酒井一止)さいたま市緑区三室「稲荷神社」⑧
邂逅や馴染みの力石(いし)の向こう傷(酒井一止)さいたま市緑区三室「稲荷神社」⑧
力石(いし)の背を色なき風の撫でゆけり(酒井一止)さいたま市緑区三室「稲荷神社」⑧
力人ありしと伝ふ大磐石(酒井一止)
花片を化粧ひて雨の力石(酒井一止)
蟻地獄ぐるりとりまく力石(酒井一止)

力石夏衣の禰宜に案内さる(坂井翠波)①《けやき》
勝者の名涼しく刻む力石(坂井翠波)②《けやき》
はだれ雪除きたしかむ力石(坂井翠波)②《けやき》
その往時汗で競ひし力石(坂井翠波)③《けやき》
神の庭霜を纏へる力石(坂井翠波)③《けやき》
養花天宮に三つの力石(酒井多加子)大阪市北区天神橋「大阪天満宮」②《雲》
力石江戸の昔を偲ぶれば
  江崎の山にかなかなの鳴く(酒井美智子)稲敷市江戸崎「管天寺」⑩
かなかなや力石在る江崎山(酒井涼花)稲敷市江戸崎「管天寺」⑨《江戸》
虫集(すだ)く寺や二つの力石(酒井涼花)稲敷市江戸崎「管天寺」
⑨《江戸》
力石訪ぬ古刹に秋の蝉(酒井涼花)稲敷市江戸崎「管天寺」
⑨《江戸》
力石撫でつつ太る七変化(坂下千枝子)墨田区押上「飛木稲荷神社」⑪《春耕》
蟻穴を出で攀ぢりはじめの力石(坂下千枝子)台東区浅草「浅草寺」⑪《春耕》
力石の上に踏んばる雨蛙(坂下千枝子)台東区浅草「浅草寺」⑪《春耕》
力石祭の男醸しをり(坂下充子)桑名市本町「春日神社」①《三重》
法師蝉啼き初む杜の石三つ(坂下充子)四日市市広永町「穂積神社」②《三重》
秋涼し木漏れ日載せし力石(坂下充子)四日市市町松原町「聖武天皇社」③《三重》
秋蝶に力抜きたる力石(坂本禮子)桶川市寿「稲荷神社」⑥《桶》
その昔若者囲む力石(佐川佳)大洲市平野町平地「厳島神社」⑨《ひらの》
力石せめて揺れ方競い合う(佐川佳)大洲市平野町平地「厳島神社」⑨《ひらの》
奉納の力石抱く蜥蜴かな(佐久間清観)⑩
啓蟄や五十貫目の力石(さくまゆうこ)⑪
下萌や四十五貫の力石(桜井筑蛙)土浦市中央「不動院」
蟾蜍(ヒキガエル)注連張る力石の陰(櫻井幹郎)
力石に雨の窪みや実万両(佐々木建成)⑦
結婚を願ひ青葉の力石(笹木弘)東京都北区岸町「王子稲荷神社」⑩
注連張られ昨日とちがふ力石(佐々木よし子)市川市八幡「葛飾八幡神社」⑩《沖》
一蝶の影の流るる力石(笹田富士子)伊予市中山町出渕日南登「お堂」⑥《中山》
一山の一寺涼しき力石(笹田富士子)伊予市中山町出渕日南登「お堂」⑥《中山》
夏草や先人夢の力石(笹田富士子)伊予市中山町出渕日南登「お堂」⑥《中山》
力石丸み帯びたり秋の声(佐竹昌子)桑名市中桑部「教専寺」①《三重》
前庭に力石坐し新松子(佐竹昌子)②《三重》
持てさうな力石坐す秋の寺(佐竹昌子)桑名市能部「西徳寺」③《三重》
力石お気に入りらし赤とんぼ(さつき)那珂川町片縄「十六神社」《ゴ》
樹下涼し苔むす力石もまた(さつき)那珂川町仲「現人神社」《ゴ》
夏草に覆ひ隠され力石(さつき)那珂川町仲「現人神社」《ゴ》
相撲場の隅に鎮座す力石(さつき)福岡市中央区港「住吉神社」《ゴ》
力石銀杏落葉をしとねとす(さつき)博多区上川端町「櫛田神社」⑨《ゴ》
力石水引草の花影に(さつき)太宰府市宰府「太宰府天満宮」⑨《ゴ》
梅雨に濡れ深き刻字や力石(さつき)太宰府市宰府「太宰府天満宮」⑨《ゴ》
力石銀杏紅葉をしとねとす(さつき)博多区上川端町「櫛田神社」⑨《ゴ》
碑新に卯之助の石風薫る(佐藤和子)越谷市越ヶ谷「越谷中央市民会館」⑪《閏》
風薫る我は得意と力石(佐藤和子)越谷市三野宮「香取神社」⑪《閏》
力石手でふれて見る霜の朝(佐藤幸子)富士宮市内房仲「山王神社」⑦
緑陰や三つ一列に力石(佐藤利雄)①《雲》
境内に火照りのさめた力石
  ハレの地響き今は昔(流石埜魚水)高津区野川「影向寺」③
力石凍つる猛者なる男居ず(紗智子)藤沢市遠藤「御嶽神社」⑦
春風に影やさしかれ力石(佐藤かずえ)⑨ 《北軽》
十薬や室の八嶋の力石(佐藤かずえ)栃木市惣社町「大神神社」⑨ 《北軽》
子供の日びくともしない力石(佐藤さゆり)中之条町五反田「親都神社」⑨ 《北軽》
残雪に見えかくれする力石(佐藤さゆり)⑨ 《北軽》
桃の花順番に持つ力石(佐藤さゆり)⑨ 《北軽》
紅梅や大きさ比べ力石(佐藤さゆり)⑨ 《北軽》
春めくや大小あれど力石(佐藤さゆり)⑨ 《北軽》
風薫る体力戻る力石(佐藤さゆり)田辺市本宮町「小栗判官の力石」⑨ 《北軽》
新樹光力授かる力石(佐藤さゆり)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」⑨ 《北軽》
夏木立熱さ伝わる力石(佐藤さゆり)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」⑨ 《北軽》
夏めくや力みなぎる力石(佐藤さゆり藤沢市江の島「江島神社奥津宮」⑨ 《北軽》
春きざす力比べの力石(佐藤さゆり)⑩《北軽》
神宿るてふ力石春の風(佐藤さゆり)⑩《北軽》
春めくや力自慢の力石(佐藤さゆり)《北軽》⑪
早春や力出し切る力石(佐藤さゆり) 《北軽》⑪
凍てしまま挑み手のなき力石(佐藤山人」 君津市根本「白山神社」⑥
こけむして古城址語る力石(佐藤久子)①《鴫》
冬日差す五家武士の手玉石(佐藤満智子)鎌倉市坂ノ下「御霊神社」④
まろまろと木陰にすゞし力石(佐藤喜孝)⑩《あを》
大盤石叩けば杜の風光る(佐怒賀直美)桶川市寿「稲荷神社」⑥《桶》
神無月宮鳩力石宮守る(早苗)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
木の実降る痛さにたえる力石(早苗)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
夕虹を背にうけ雄々し力石(早苗)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
さし石も儘にならない現代ッ児(早苗)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
秋日傘めぐりて道の力石(佐野弓子)四日市市茂福町「証円寺横」①《三重》
ちちろ鳴く社の隅の力石(佐野弓子)四日市市松原町「聖武天皇社」②《三重》
花木槿赤き台座の力石(佐野弓子)四日市市西富田一丁目「地蔵堂」②《三重》
豊の秋村一番の力石(佐野弓子)四日市市富田西町「八幡神社」②《三重》
秋の蚊をはらひて触れむ力石(佐野弓子)四日市市松原町「聖武天皇社」②《三重》
秋の日に灼かれて道の力石(佐野弓子)四日市市茂福町「証円寺横」③《三重》
百度踏む人に萩散る力石(佐野弓子)四日市市松原町「聖武天皇社」③《三重》
度肝抜く月光著き力石(沢井三柳)桶川市寿「稲荷神社」⑥《桶》
春深き大盤石の大欠伸(沢井三柳)桶川市寿「稲荷神社」⑥《桶》
受験生大盤石へ来て憩ふ(沢井三柳)桶川市寿「稲荷神社」⑥《桶》
力石銀杏落葉に温められ(澤田宏)高岡市福岡町沢川「愛宕神社」⑥
かるがると力石越す蟻の列(澤田佳久)桶川市寿「稲荷神社」⑥《桶》
力石つわものどもの名をきざむ(猿谷紘平)松伏町「まつぶし郷土かるた」④
秋愁や押して動かぬ力石(三刀)下関市豊浦町室津「公民館」《ゴ》
秋雨に濡れて艶めく力石(三刀)下関市豊浦町室津「公民館」《ゴ》
秋日影量目を刻す力石(三刀)防府市台道「繁枝神社」《ゴ》
爽やかに教師の語る力石(三刀)山口市秋穂二島「二島小学校」《ゴ》
力石軽く持ち上ぐ新社員(山遊亭金太郎)東京都北区岸町「王子稲荷神社」⑩《百鳥》
青葉風少し持ち上ぐ力石(山遊亭金太郎)野田市野田「愛宕神社」⑩《百鳥》
老鶯やびくともせずに力石(山遊亭金太郎)墨田区向島「牛嶋神社」⑩《百鳥》
力石にどかと腰掛け日向ぼこ(山遊亭金太郎)我孫子市江蔵地「水神社」⑩《百鳥》
体育の日国旗の下の力石(三遊亭金太郎)茂原市長尾「橘神社」⑩《百鳥》
重いのさ鞆に置かれた力石(サンライズ)福山市鞆町鞆「住吉神社」
末枯れや担ぎ手待ちぬ力石(塩谷健人)藤崎町常盤「八幡神社」⑨《力石の會》
降る花や往時の男の力石(J次郎)⑧《顧問》
さし石や遊びと見えぬ腕くらべ(茂丸)川部茶酔「木場名所図絵・力持の図に添えて」①
晩夏へと力石とて力抜く(静恵)倉敷市浅原「安養寺」⑧《西岡》
俤(おもかげ)の立つ力石冱(いて)返る(静恵)倉敷市浅原「安養寺」⑩《西岡》
炎天を躱す力や力石(しずく)杉並区大宮「大宮八幡宮」⑧
木下闇城主眠るや力石(篠田邑草)稲敷市江戸崎「管天寺」⑨《江戸》
下闇に城主は眠り力石(篠田邑草)稲敷市江戸崎「管天寺」
⑨《江戸》
力石触るれば聞こゆ法師蝉(篠田邑草)稲敷市江戸崎「管天寺」
⑨《江戸》
飛魚北風(あごきた)や男を待てる力石(柴田佐知子)福岡市東区志賀島「志賀海神社」⑨《空》
寒晴やふれたるのみの力石(柴田志津子)福岡市東区志賀島「志賀海神社」⑨《空》
秋蝉や手にまわしみる力石(柴口れい子)四日市市楠町南川「瓜生神明社」①《三重》
秋空の躄(いざ)つてをりし力石(柴口れい子)四日市市楠町小倉「小倉集会所」②《三重》
力石卓袱台とし青き踏む(柴山つぐ子)⑨ 《北軽》
雪解風ふれて通るよ力石(柴山つぐ子)⑨ 《北軽》
力石撫ぜて心願成就かな(柴山つぐ子)⑨ 《北軽》
触れさせて貰ふ蛙や力石(柴山つぐ子)栃木市惣社町「大神神社」⑨ 《北軽》
若葉風包みてゆける力石(柴山つぐ子)栃木市惣社町「大神神社」⑨ 《北軽》
力石撫でまわされし秋の声(島崎萌芽)⑩
鎌倉権五郎景政の宮の力石
  かかえみんとて餅をほうばる(嶋武志)鎌倉市坂ノ下「御霊神社」⑩
とりもどす自信残暑の力石(島田房生)⑩《軸》
枯れるもの枯れてどっかと力石(志水千代子)①《雲》
あたたかや村の鎮守の力石(志水芳秀)①《雲》
いにしえを偲びて辿る力石(下久保義一)伊予市中山町佐礼谷竹ノ内「お堂」⑥《中山》
うららかやだれも担がぬ力石(下鉢清子)⑩《繪硝子》
喝采をあびる秋空力石(下村久美子)③《姫路》
東男の大石持國技を偲ぶ 江戸趣味力遊び(秀太郎)墨田区向島「隅田川テラス」
力持ち自慢の石を奉納す(樹筒)江戸川区南小岩「天祖神社」⑩
雲の峰大中小の力石(純)⑧《春月》
力石一山治めたる淑気(純子)倉敷市浅原「安養寺」⑧《西岡》
大暑ゆるがず雷電の手玉石(純子)東京都港区赤坂「報土寺」⑩《いには》
宮相撲おっととっとと力石(祥雲)⑦《顧問》
力石撫でたるあとの風蘭よ(城貴代美)⑩
十薬の花に埋もれし力石(しょうく)⑥
石だけがおれの努力を知っている(しようぶ)千葉市中央区神明町「神明神社」⑧《Drops》
初午や力石にも日の当たり(白石渕路)⑩
力石やんわり止まる赤とんぼ(しらぶる)⑦《顧問》
道半ば力石撫で伊勢参り(白木ひろ海)⑤《椿本》
磐石の心で歩む初詣(白木ひろ海)⑤《椿本》
鏡餅持ち上ぐ男女力持ち(白木ひろ海)⑤《椿本》
御鏡の持ち上げ競ふ力持ち(白木ひろ海)⑤《椿本》
持ち上ぐる大鏡餅力持ち(白木ひろ海)⑤《椿本》
夕涼や番持ち石の残りけり(白崎匠)坂井市春江町金剛寺「春日神社」⑤《末政》
父の日や男を競ふ力石(白崎匠)坂井市春江町金剛寺「春日神社」⑤《末政》
夕涼や番持石の置くところ(白崎匠)坂井市春江町金剛寺「春日神社」⑤《末政》
力石なかば埋もれ藤袴(白鳥国男)⑪
柊の花や宮居の力石(しんい)⑥
力石の文字の剥落諸葛菜(新香)④
日脚伸ぶ寺の静かな力石(神野宗義)①
緑陰や微かに動く力石(西瓜堂)⑧
大空にあぐらかきたる力石(翠峯)①
夏立つや大・中・小の力石(水明)⑪
残る虫鳴かずに縋る力石(すえ子)⑩
懐かしいお堂の庭の力石(スエコ)⑪
磐持の謂繙く春灯下(末政千代子)⑤《末政》
落椿磐持石の艶めけり(末政千代子)坂井市三国町安島「大湊神社」⑤《末政》
着ぶくれて差し石巡る一日旅(末政千代子)あわら市宮谷「区民館」⑤《末政》
八斗石担ぎし老の炬燵守り(末政千代子)あわら市宮谷「区民館」⑤《末政》
(ツチフ)れる盤持石の所在はも(末政千代子)⑤《末政》
遠近に磐持見ゆる春の宮(末政千代子)あわら市宮前「御前神社」⑤《末政》
夕涼や国の文化の力石(末政千代子)あわら市田中中「八幡神社」⑤《末政》
脂汗かいているよな力石(末政千代子)坂井市三国町加戸「消防倉庫前」⑤《末政》
力石地震の瓦礫に埋もれて(末政千代子)坂井市坂井町五本「八幡神社」⑤《末政》
盤持ちに飲めよと注ぐ新走り(末政千代子)坂井市三国町加戸「消防倉庫前」⑤《末政》
夏祭り賑わゐ見てる力石(末政千代子)福井市砂子坂町「普活廼神社」⑤《末政》
颱風に殿と構えし力石(末政千代子)坂井市三国町加戸「消防車庫前」⑤《末政》
露分けて盤持ち石を訪ねけり(末政千代子)坂井市丸岡町野中山王「八幡神社」⑤《末政》
蛇の衣絡まりをりし力石(末政千代子)坂井市丸岡町小黒「春日神社」⑤《末政》
花蕎麦や古村に眠る力石(末政千代子)大野市中津川「白山神社」⑤《末政》
散らばれる力石訪ふ去年今年(末政千代子)⑤《末政》
名にし負う三國湊の力石(末政千代子)坂井市三国町滝谷「吉田宅」⑤《末政》
みんみんと蝉鳴く宮の力石(末政千代子)あわら市布目「龍宮神社」⑤《末政》
露けしや散らばりをりし力石(末政千代子)坂井市春江町大牧「八幡神社」⑤《末政》
磐持の沈むが如し苔の花(末政千代子)あわら市田中中「八幡神社」⑤《末政》
水温む床しき郷の力石(末政千代子)あわら市滝「白山神社」⑤《末政》
露の世に一つ残りし力石(末政千代子)坂井市三国町滝谷「吉田宅」⑤《末政》
力石おわす神社の草萌える(末政千代子)あわら市滝「白山神社」⑦《末政》
春潮波音きこゆ力石(末政千代子)坂井市三国町安島「大湊神社」⑦《末政》
草燃えて殿と動かぬ力石(末政千代子)⑩
下萌えて殿と動かぬ力石(末政千代子)⑩
吹雪中殿と動かぬ力石(末政千代子)⑩
若者の汗にまみれた力石(菅沼重夫)「富士見郷土史かるた」⑧
啄木鳥や大樹のもとの力石(菅野日出子)⑥《末黒野》
力石三つ並べて春動く(菅野奈都子)⑧
きさらぎや手垢まみれの力石(菅谷俊男)①大
炎天の火を吹きさうな力石(菅原末野)吉田町神戸「地蔵堂」④
蜥蜴這ふ海の男の力石(須賀允子)⑪《万象》
紅花の栄え記せし力石
  桶川宿の汝こそ語り部(杉井梢虫)桶川市寿「稲荷神社」②《桶》
いにしえの男は勝負力石
  若人の汗今に輝く(杉井梢虫)桶川市田向「庚申堂」②《桶》
商人の力顕す大盤石
  歴史を語る初午の朝(杉井梢虫)桶川市寿「稲荷神社」③《桶》
炎昼の力石てふ石三つ(杉浦典子)⑧《火星》
力石眼に春の寒さかな(杉浦典子)⑪《火星》
秋蝶の流れてとまる力石(杉江茂義)①《雲》
力石入道雲と果し合い(杉島紘子)⑧
力石七つ並びて黄水仙(杉原祐之)⑥
力石に蟻の老若群れてをり(杉渕真喜子)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑪《閏》
往年のさし石も今日日向ぼこ(杉渕真喜子)東京都中央区佃「浪除・於咲稲荷神社」⑪《閏》
力石ひょいと卯之助街青葉(杉渕真喜子)越谷市越ヶ谷「越谷中央市民会館」⑪
花ふぶき受けて存在力石(杉山佐都子)①《けやき》
神無月社守りて力石(杉山佐都子)①《けやき》
蟋蟀(こおろぎ)のやがて静かに力石(杉山佐都子)①《けやき》
冬枯れを静かに吸いし力石(杉山佐都子)②《けやき》
蔦紅葉からまる里の力石(杉山佐都子)②《けやき》
霜柱大地に沈む力石(杉山佐都子)②《けやき》
蜩の聞き納めなり力石(杉山佐都子)③《けやき》
夏の蝶羽根を休めし力石(杉山佐都子)③《けやき》
秋の蝉抜け殻残す力石(杉山佐都子)③《けやき》
力石守るが如く苔の花(杉山佐都子)⑦《けやき》
蝉の声力石抜け地底まで(杉山佐都子)⑦《けやき》
夏祭り過客をしのぶ力石(杉山佐都子)⑦《けやき》
空蝉の落ち来て跳ねる力石(杉山佐都子)⑦《けやき》
金魚売り寺庭濡らす力石(杉山佐都子)⑦《けやき》
神社に力石あり寒緩む(杉山三記雄)東大阪市小若江「神剱神社」⑨
強者が喝采受けし遠き日よ
  宮にひつそり力石座す(杉山洋子)下呂市金山町金山「柯柄八幡神社」⑪
怪力の小太郎の石汗ばめる(鈴木煙浪)岡崎市樫山町「小太郎墓所」⑪
里の若衆ちから競いし力石
  神明み境内(にわ)にむかしを偲ぶ(鈴木金光)野田市太子堂「神明神社」③
五月雨や苔のむしたる力石(鈴木京子)伊勢市二見町「西農業研修センター」⑤《椿本》
梅雨めくや文字の薄れし力石(鈴木京子)伊勢市二見町「西農業研修センター」⑤《椿本》
青芝に半分うもれ力石(鈴木京子)伊勢市二見町「西農業研修センター」⑤《椿本》
梅雨に入る二つ並びて力石(鈴木京子)伊勢市二見町「西農業研修センター」⑤《椿本》
嘉永春力士卯之助大磐石(チカライシ)(鈴木興仙)桶川市寿「稲荷神社」②《桶》
肌のよき石に遊ばむ花の杜(鈴木興仙)桶川市寿「稲荷神社」③《桶》
力石二つ並んで競い合い(鈴木興仙)桶川市篠津「多気比売神社」⑤《桶》
力石二つ並びて夏落葉
(鈴木興仙)桶川市篠津「多気比売神社」《桶》
玉石に我が名越残し消に計里
  天江登里て雲と難留らん(鈴木武吉)岩槻区表慈恩寺「表慈恩寺東自治会館」②
力石讃える紙垂の風涼し(鈴木直枝)鎌倉市坂ノ下「御霊神社」④
西日受け二つ並びし力石(鈴木義親)四日市市松原町「聖武天皇社」①《三重》
炎天の松の根元の力石(鈴木義親)四日市市富田西町「八幡神社」①《三重》
祭あと松の根元の力石(鈴木義親)四日市市富田西町「八幡神社」②《三重》
狛犬と注連飾られし力石(鈴木義親)四日市市松原町「聖武天皇社」②《三重》
境内は秋蝉の声力石(鈴木義親)四日市市富田西町「八幡神社」③《三重》
力石日向に在りて温くきかな(鈴木義親)四日市市松原町「聖武天皇社」③《三重》
若き日に力だめしに担ぎたる
  石に苔生え境内にあり(進)金山町上台「熊野神社」⑦
蝉止る祖父の名のある力石(せい一)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
空蝉の小爪がとらう力石(せい一)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
蝸牛あゆみの光る力石(せい一)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
雪解水わけて二筋力石(せい一)都筑区池辺町「杉山神社」⑨《池辺》
力石擡(もた)げ競ひし寒修行(清月)
江戸の春力くらべの声聞こゆ(晴好雨独)岩槻区馬込「大六天神社」⑥
小春日や誇らしき名の力石(晴耕雨読)⑧
遠足の子らも撫でゆく力石(せいじ)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑩《ゴ》
天蓋の松色変へぬ力石(せいじ)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑩《ゴ》
蟷螂の尻あげ縋る力石(せいじ)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑩《ゴ》
蟷螂の斧かざしゐる力石(せいじ)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑪《ゴ》
遠足にとり囲まるる力石(せいじ)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑪《ゴ》
日向ぼこ大盤石の文字たどる(正能裕久)桶川市寿「稲荷神社」⑥《桶》
冬日向影もやわらぐ力石(正能秀子)桶川市寿「稲荷神社」⑥《桶》
冷やかに胸押付る力石 桶へ登て肴せる浜(青徳)④
金剛の汗して蟻の力石(青嵐・鈴木浩)⑥
力石に挑むたをや女風爽か(瀬崎こまち)淡路市多賀「伊弉諾神宮」⑪《雲》
力石の掠るる文字にこぼれ萩(瀬崎こまち)淡路市多賀「伊弉諾神宮」⑪《雲》
力石の三つ並ぶ庭秋茜(瀬崎こまち)淡路市多賀「伊弉諾神宮」⑪《雲》
暖かし社殿の右の力石(瀬島洒望)桶川市寿「稲荷神社」⑩《やぶれ傘》
十薬の花明かりして力石(瀬戸十字)①
力石並ぶ境内神の留守(千舟)⑨
深々と落葉に埋もる力石(そうけい)船橋市三山「二宮神社」⑩《ゴ》
力石にも小ぶりなる注連飾(そうけい)千葉市中央区院内「千葉神社」⑩《ゴ》
初詣願掛け撫づる力石(そうけい)千葉市中央区院内「千葉神社」⑩《ゴ》
爽籟や昭和尽きても力石(祖人)⑦
力石立つや落花を浴びながら(祖人)町田市小野路町「小野神社」
若芝に揺らぐかと見ゆ力石(素秀)板野町大寺「金泉寺」⑩《ゴ》
黄落のうち敷く杜に力石(素秀)板野町大寺「金泉寺」⑪《ゴ》
力石なでて祈願す秋遍路(素秀)板野町大寺「金泉寺」⑪《ゴ》
千木高く帰燕見送る力石(素秀)板野町大寺「金泉寺」《ゴ》
黒南風に訪ふ弁慶の力石(素秀)板野町大寺「金泉寺」⑪《ゴ》
雪解やはれて出たるちから石(素水)春日部市神間「富多神社・奉納俳額」④
いにしえの華やぎ秘めり力石(素姓乱雑)南砺市城端「西新田神明社」⑪
濡れそぼる力石(いし)に褥(しとね)の落ち葉かな(素姓乱雑)南砺市城端「西新田神明社」⑪
初雪を載せて寒けきけふの力石(いし)(素姓乱雑)南砺市城端「西新田神明社」⑪
力石鳴動の地を鎮めたり(素姓乱雑)⑪
盤持ちの甚句流るる小京都(素姓乱雑)⑪
もの言わぬ石の謂れを偲びても
  栄華の出番夢のまた夢(素姓乱雑)⑪
静謐の宮に鎮座の力石  眠るがままに年は暮れ行く(素姓乱雑)⑪
梅雨空に乾く間無しや力石(素姓乱雑)⑪
【た】
下萌を円座としたり力石(田岡千章)⑪《空》
降りそそぐ木の実を弾く力石(髙井美智子)町田市小野路町「小野神社」⑪《春耕》
冬怒濤ひびく弁慶力石(髙井美智子)鎌倉市腰越「満福寺」⑪《春耕》
露に濡れ御大師さんの力石(隆雄)川崎区大師町「川崎大師平間寺」④
力石目に留まらず草の花(高尾のり子)①《三重》
風雪に曝さる力石丸き(高尾のり子)②《三重》
ちちろ住む力くらべの石白し(高尾のり子)③《三重》
力石弛みし注連を締め直す(高木満枝)⑪
花の影曳く奉納の力石(高木良多)杉並区久我山「久我山稲荷神社」①《雲》

猛暑にも凛と立ちたる力石(高島愼助)さいたま市緑区間宮「大百天神社」①
「遠郷」の文字刻みたる力石
  出稼ぎ人の想い潜めて(高島愼助)住吉区遠里「極楽寺」①
人垣と石担ぐ人鰯雲(高島愼助)①
力石太根枕の日向ぼこ(高島愼助)岩槻区黒谷「久伊豆神社」①
去年今年全国行脚力石(高島愼助)①
力石に河津桜の散りそそぐ(高島愼助)河津町谷津「河津八幡宮」①
春風や戸越の杜の力石(高島愼助)品川区戸越「戸越八幡神社」②
鶺鴒の尾に叱られる力石(高島愼助)②
「魁」と「虎勇」足下に従えて
  力持碑の栄華いずこに(高島愼助)名古屋市中村区「妙行寺」②
富士塚の今踏み石か力石(高島愼助)豊島区池袋本町「氷川神社」②
祭衆に靴を脱がれる力石(高島愼助)九度山町九度山「阿弥陀堂」②
曼珠沙華石取り囲み警護かな(高島愼助)②
五月雨のほとほとと打つ力石(高島愼助)②
足差しと言えど恐ろし巨石かな
  百六拾貫をいかに支えし(高島愼助)桶川市寿「稲荷神社」②
ムムムムムムムムムムムム力石(高島愼助)②③
ふんぞって地蔵護るか力石(高島愼助)③
土蜘蛛の巣のへばりつく力石(高島愼助)③
力石辿り振舞い麦茶かな(高島愼助)③
力石ポツネンとあり遍路道(高島愼助)二戸市福岡長嶺「歴史民俗資料館」③
ローで登る道最終の力石(高島愼助)二戸市白鳥天ケ塚「高塚宅」③
廃宮の苔むすままの力石(高島愼助)天津小湊町四方木「山の神」③
秋風に馬の絵踊る力石(高島愼助)大網白里市永田富谷「矢口神社」③
「おた福」の名の微笑まし力石(高島愼助)三郷市彦倉「延命院」③
力石知る人もなくひっそりと(高島愼助)③
力石優しく抱くやウマゴヤシ(高島愼助)③
埋もれゆく羊歯の葉陰の力石(高島愼助)③
堂前の靴脱ぎ石に姿変え(高島愼助)九度山町九度山「阿弥陀堂」③
蜻蛉の休み場所かや力石(高島愼助)③
力石杯状穴に夏の雨(高島愼助)③
廃村の静かに眠る力石 かつては人のざわめきの中(高島愼助)③
秋祭り益荒男達の石担ぎ(高島愼助)姫路市大津区天満「神明神社」③
それ担げ周りやかまし秋祭り(高島愼助)姫路市大津区天満「神明神社」③
盆踊り腰掛けにされ力石(高島愼助)③
先祖の名残す石にも靴の跡(高島愼助)③
梅散りて白き衣の力石(高島愼助)③
恐竜の卵と子らが力石(高島愼助)小浜町矢代「ふれあい会館」③
力石刻字を埋めし初氷(高島愼助)③
廃宮の鳥居に代わる力石(高島愼助)③
力石そっと寄り添う蕗の薹(高島愼助)③
夕立にさも涼しげな力石(高島愼助)③
霰打つたかが霰と力石(高島愼助)③
力石持ち上げるほど力無し(高島愼助)③
雪かぶり宮居に耐える力石(高島愼助)③
花蔭に隠れて眠る力石(高島愼助)③
胸の傷やゝ誇らしげ秋祭り(高島愼助)③
転がせば蟻の住処か力石(高島愼助)③
力石二つ寄り添い年をとり(高島愼助)③
力石愛しき人の触れる場所
  人知れぬ時頬紅を塗る(高島愼助)「天草地方の聞き書き」③
力石藪蚊とともに文字を読む(高島愼助)③
切付にぼうふら踊る力石(高島愼助)③
奉納の文字埋もれゆく力石(高島愼助)③
力石土筆が包む暖かさ(高島愼助)③
富士塚を支える雪の力石(高島愼助)③
力石三つ並びても忘れられ(高島愼助)③
冬枯れに刻字も寂し力石(高島愼助)銚子市中島町「路傍」③
冬の日にゴロリ昼寝か力石(高島愼助)淡路市草香「八幡神社」③
子供らが跳び跳び遊ぶ力石(高島愼助)見沼区蓮沼「菅原神社」③
二の腕の震えも空し石落とす
  悔やむ益荒男肩落とす(高島愼助)姫路市大津区天満「神明神社」③
忘れられ瓦礫の仲間力石
  過去の栄華か利根の秋風(高島愼助)野田市今上上「稲荷神社」③
もうアカン担げず落とす力石(高島愼助)姫路市大津区天満「神明神社」③
たかが石ビクリともせず頭掻く
  「恥掻き石」の銘に微笑む(高島愼助)③
ゴロゴロリ裏の文字読む力石(高島愼助)③
昔河岸面影も無く力石(高島愼助)野田市今上上「稲荷神社」③
雪吊りの重しか今は力石(高島愼助)③
日溜まりに寄り添い語る夫婦石(高島愼助)見沼区片柳「見沼くらしっく館」③
蓑虫のすがりつきたる力石(高島愼助)下関市豊北町粟野「金比羅神社」③
蓑虫よ持ち上げるのか力石(高島愼助)下関市豊北町粟野「金比羅神社」③
大力に鶴亀立花才の春(高島愼助)姫路市広畑区才「天満神社」③⑥
遠き地に卯之助の立つ宮の春(高島愼助)姫路市網干区宮内「魚吹八幡神社」③
田に力男を示す力石(高島愼助) ③④
忠敬の鼻くそほどの仕事かな(高島愼助)④
力石自重で土に身を沈め 昔の姿少しとどめん(高島愼助)④
力石の露を払いて刻字読む(高島愼助)④
力石に座っている無礼者め(高島愼助)さいたま市南区広ケ谷戸「バス停」④
力石からはみ出している大きなお尻(高島愼助)さいたま市南区広ケ谷戸「バス停」
六十歳に力石追う秋の風(高島愼助)④
陣取りか蝸牛三つ力石(高島愼助)④
石担ぐ人を想いて石を撫で(高島愼助)④
上がるかな鬼の形相力石(高島愼助)
そら担げ老いのうるさい力石(高島愼助)姫路市大津区天満「神明神社」④
紅鎧、花遊、遠郷、初桜 鶴亀、一心、千鳥、魁(高島愼助)④
炎天の「卯之助石」の熱きかな(高島愼助)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」④
亀石と力石とに見守られ
  幹半なる銀杏色づく(高島愼助)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」④
忘れられ無情の雨に力石(高島愼助)④
草枕記憶の隅の力石(高島愼助)④
力石記憶の隅に押しやられ 若人の夢、若人の汗(高島愼助)④
春時雨薄紅衣力石(高島愼助)④
御柱法被行き交う力石
  やや寂しげに下馬橋の横(高島愼助)下諏訪町「諏訪大社春宮」)④
春うらら御衣黄まとう力石(高島愼助)⑤
臍まではなんとか上がる力石(高島愼助)⑤
霜柱北風小僧力石(高島愼助)⑤
麦秋を背にうたた寝の力石(高島愼助)⑤
石担ぐ褌姿の益荒男の
  白き体の赤く染まりて(高島愼助)姫路市大津区天満「神明神社」⑤
力石すら担げないのに 君を抱き上げるなどとてもとても(高島愼助)⑤
冬の朝力石ほのかに白し(高島愼助)⑤
闇長く石探索の日短し(高島愼助)⑤
力石六人衆の揃い踏み(高島愼助)清水区由比東山寺「薬師堂」⑤
寒椿ぽとりと乗せて力石(高島愼助)⑤
道祖神力石巻く冬薔薇(高島愼助)⑤
七変化紫陽花の下力石(高島愼助)⑤
ミッキーのねぐらか雨の力石(高島愼助)さいたま市緑区大門「大門神社」⑤
力石やゝ温かし伊予の春(高島愼助)松山市美沢「芳野宅」⑤
春を見る由加蓮台寺力石(高島愼助)倉敷市由加山「蓮台寺」⑤
最強の縁石に化け力石(高島愼助)中野区上高田「大星宅前」⑤
古株に寄り添い添い寝力石(高島愼助)白山市福留町「味知郷神社」⑤
あら可愛いだるまに化けた力石(高島愼助)東京都港区白金「立行寺」⑤
虫すだく栗名月の力石(高島愼助)⑤
君すらも抱き上げられないのに力石など(高島愼助)⑤
秋の宵刻字をたどる白き指(高島愼助)松山市谷町「伊能忠敬休息之地」⑤
大御戸社鳥居転用力石(高島愼助)葵区有永「大御戸神社」⑤
日緬寺寒風六個力石(高島愼助)沼津市下香貫牛臥「日緬寺」)⑤
富士よりも泰然自若力石(高島愼助)富士宮市万野原新田「琴平神社」⑤
振れません石で作った小槌など(高島愼助)総社市長良「石槌神社」⑤
風温む伊予路に二つ力石(高島愼助)今治市馬越町鯨眠山「三嶋神社」⑥
露天風呂平六地蔵力石(高島愼助)松崎町石部「平六地蔵露天風呂」⑥
春を待つ力くらべの石ふたつ(高島愼助)⑥
力石木の根枕の夢見かな(高島愼助)東伊豆町稲取「八幡神社」⑥
力石(いし)を追い直ぐな航跡隠岐の島(高島愼助)⑥
見晴るかす富士の麓の力石(高島愼助)富士市神戸上村「神戸弁財天水神」⑥
緑陰に力くらべの石みっつ(高島愼助)伊予市中山町中山永木森「堂」⑥
力石見て力石なる菓子を食う(高島愼助)桶川市寿「稲荷神社」⑥
力石(いし)椅子に玉蜀黍をかじる子等(高島愼助)杉並区荻窪「田端神社」⑥
縋り付く空蝉哀れ力石(高島愼助)⑥
シュラフ積みヤドカリの旅力石(いし)を追い(高島愼助)⑥
大榧を守るか二個の力石(高島愼助)富士宮市内房大晦日「五輪の大カヤ」⑥
鶯のこゑ聴く社力石(高島愼助)宇和島市三間町大内「三嶋神社」⑥
御衣黄のさくら咲きそむ力石(高島愼助)⑥
御神木護るや春の力石(高島愼助)加須市平永「稲荷神社」⑥
冬枯れや力くらべの石ひとつ(高島愼助)⑥
見晴るかす白鷺の城力石(高島愼助)姫路市広峯「広峰神社」⑥
宮に雨ふるふる
  力石ゆるゆる埋もれ行く(高島愼助)高岡市福岡町沢川「愛宕神社」⑥
かなかなと蝉の声聞く力石(高島愼助)⑦
ひとひらのはなびらふわりちからいし(高島愼助)鈴鹿市須賀「阿自賀神社」⑦
下倉田町を見守る夫婦石(高島愼助)戸塚区下倉田町「路傍」⑦
のどかなり鴫立庵の力石(高島愼助)大磯町大磯「鴫立庵」⑦
力石冷たき石に血が通う(高島愼助)⑦
十薬の十字の花と五十貫(高島愼助)⑦
風香る松竹梅の力石(高島愼助)太宰府市太宰府「太宰府天満宮」⑦
大榧も人もうらやむ夫婦石(高島愼助)富士宮市内房大晦日「五輪の大榧」⑦
大榧に抱かれ寄り添う夫婦石(高島愼助)富士宮市内房大晦日「五輪の大榧」⑦
高札場鈴鹿おろしと石三つ(高島愼助)菰野町田光「多比鹿神社」⑦
力石馬頭観音与良の春(高島愼助)小諸市与良町「馬頭観音」⑦
顔真っ赤担ぐか落とすか力石(高島愼助)姫路市大津区天満「神明神社」⑦
風寒し月洲の宮の力石(高島愼助)堺市南島町「月洲神社」⑦
秋深し瀬田八幡に石三つ(高島愼助)和木町瀬田「瀬田八幡宮」⑦
若人の愛惜秘める力石(高島愼助)⑦
海童社雲龍久吉力石(高島愼助)柳川市大和町皿垣開甲木「海童神社」⑦
春近し竹冷の句碑力石(高島愼助)千代田区外神田「神田明神」⑧
春風と影向(ようごう)の松と力石(いし)の群れ(高島愼助)江戸川区東小岩「善養寺」⑧
弁天を護り寄り添う力石(高島愼助)加須市下崎「八幡神社」⑧
小春日や花と銘ある力石(高島愼助)柏市花野井「香取神社」⑧
ひたすらに老婆の撫でる長寿石(高島愼助)四日市市松原町「聖武天皇社」⑧
時を経て健康長寿の石となり(高島愼助)南伊勢町五ヶ所浦「五カ所神社」⑧
初春の注連飾られし力石(高島愼助)
玉遊と刻まれし石春日浴び(高島愼助)玉村町下新田「玉村八幡宮」
力石「松竹梅」の文字刻む
  東風吹く宮の片隅にあり(高島愼助)太宰府市宰府「太宰府天満宮」⑨
与良の春馬頭観音力石(高島愼助)小諸市与良町「馬頭観音」
石庭を春風撫でて力石(高島助)墨田区向島「石庭の隅田川」
凛と立ち銀杏を守る力石(高島助)豊島区雑司ヶ谷「法明寺(鬼子母神)」
力石の火照り少なく秋めきぬ(高島助)
瑠璃色の蜥蜴の遊ぶ力石(高島助)
「玉鶴」と優しき銘の力石(高島助)吉川市八子新田「須崎宅」
春ふふふ肩を寄せ合う力石(高島助)さいたま市西区島根「氷川神社」

燈籠の宝珠で威張る力石(高島愼助)まんのう町神野「神野神社」⑤⑨
花の昼宴の横の力石(高島愼助)⑩
いこのべの白樫守る力石(高島愼助)都筑区池辺町「杉山神社」⑩
杯状穴に五月雨ためて力石(高島愼助)⑩
子供らが卓袱台にする力石(高島愼助)見沼区蓮沼「菅原神社⑩
デンとして台風一過力石(高島愼助)⑩
八拾貫江戸のは組の力石(高島愼助)伊勢崎市境萩原「諏訪神社」⑩
凛として江戸のは組の力石(高島愼助)東京都中央区日本橋人形町「末廣神社」⑩
力石挑む力士の力瘤(高島愼助)⑩
力石の刻字をたどり風薫る(高島愼助)⑩
啓蟄に埋もれていく力石(高島愼助)⑩
虚子庵と力石見て与良の春(高島愼助)小諸市与良町「馬頭観音」⑩
藤の花匂う社の力石(高島愼助)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑩
春うらら今日も昼寝か力石(高島愼助)⑩
力石刻字に薄く初氷(高島愼助)⑩
病葉を一枚乗せて力石(高島愼助)⑩
青時雨ごろんとひとつ力石(高島愼助)⑩
風光る鞆の港の力石(高島愼助)福山市鞆町鞆「住吉神社」⑪
蝉時雨焼けつくような力石(高島愼助)⑪
力石に座らんといてでかい尻(高島愼助)⑪
押すもダメ引いてもダメだ力石(高島愼助)⑪
ギブアップピクリともせぬ力石(高島愼助)⑪
夏草を掻き分け探す力石(高島愼助)⑪
緑陰にひっそりとある力石
  卯之助生家の庭の片隅(高島愼助)越谷市三野宮「向佐宅」⑪

力石迂回してゆく蟻の列(高嶋文清)⑧
力石どつしり据ゑて島の冬(高瀬俊次)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」⑪
初東風や宮に明治の力石(高田佐土子)⑪《青野会》
笑み栗や城に謂れの力石(高野清風)郡上市八幡町柳町「郡上八幡城」②《雲》
つくつくや城に謂れの力石(高野清風)郡上市八幡町柳町「郡上八幡城」③《雲》
樫の実や末社の脇の力石(高野清風)川西市一庫「高皇産霊神社」⑪《雲》
小鳥くる鳥居に並ぶ力石 (高野清風)川西市久代「春日神社」⑪《雲》
春満月芝神明の力石(高橋紀美子)東京都港区芝大門「芝大神宮」

神の留守四十貫の力石(高橋城山)④
青葉風薄れし銘の力石(高橋敏子)大宮区高鼻町「氷川神社」⑦《けやき》
町内の団結示す力石(高橋宣之)戸塚区下倉田町「路傍」⑦
町内の絆深める石と意志(高橋宣之)戸塚区下倉田町「路傍」⑦
力石の持ち上げ競う町自慢(高橋宣之)戸塚区下倉田町「路傍」⑧
花梨咲く柳屋守る力石(高橋某)③
二つ持つ纏と力石(いし)の三次郎(高橋久雄)江東区北砂「妙久寺」⑪
凄い男だ三次郎纏も振れば力石(いし)も持つ(高橋久雄)江東区北砂「妙久寺」⑪
纏持ち墓前の力石(いし)が物語る
  力持ちでも光ってた(高橋久雄)江東区北砂「妙久寺」⑪
下闇に力たくはへ力石(高橋美智子)杉並区大宮「大宮八幡宮」⑪《閏》
春昼や江戸の名残りの力石(高橋善子)③
力石底をくすぐる蟻の塔(高橋玲子)⑤《椿本》
蜻蛉の寄辺となりし力石(高橋玲子)⑤《椿本》
下萌の大盤石をもたげたる(高浜虚子)④
元旦の畏(かしこ)まりたる力石(田上登志郎)上富田町市ノ瀬「一ノ瀬王子社」⑨
力石凭(もた)れ合ひして春寒し(田上登志郎)上富田町市ノ瀬「一ノ瀬王子社」⑨
力石王子の花に並び座す(田上登志郎)上富田町市ノ瀬「一ノ瀬王子社」⑨
水仙の合唱を聴く力石(田上登志郎)上富田町市ノ瀬「一ノ瀬王子社」⑨
時雨るるや畏まりたる力石(田上登志郎)上富田町市ノ瀬「一ノ瀬王子社」⑨
力石庭に額づき神迎(田上登志郎)上富田町市ノ瀬「一ノ瀬王子社」⑨
力石王子に鎮座神迎(田上登志郎)上富田町市ノ瀬「一ノ瀬王子社」⑨
力石畏まりして神迎(田上登志郎)上富田町市ノ瀬「一ノ瀬王子社」⑨
露けしや王子の跡の力石(田上登志郎)上富田町市ノ瀬「一ノ瀬王子社」⑨
力石時雨顔して神無月(田上登志郎)上富田町市ノ瀬「一ノ瀬王子社」⑨
草紅葉河津ゆかりの力石(高見洋三)河津町谷津「河津八幡宮」①《雲の峰》
夏草にふたつ重ねて力石(高道章)泉佐野市佐野町場⑪《運河》
梅天神二つ並びし力石(高村令子)①
堂裏の若葉明りに力石(高本がん)伊予市中山町中山永木森「堂」⑥《中山》
竹落葉堂の静寂に力石(高本がん)伊予市中山町中山重藤「堂」⑥《中山》
秋うらら窪みもまろき力石(武井まゆみ)板橋区西台「天祖神社」 ⑪《春耕》
五月雨や苔つやつやと力石(武井まゆみ)板橋区西台「天祖神社」 ⑪《春耕》
秋興に持ち上げてみる弥勤石(武井まゆみ)高野町「高野山奥の院」 ⑪《春耕》
力石蛙飛びつく大神社(武井康弘)栃木市惣社町「大神神社」⑨ 《北軽》
室の八嶋蛙飛び付く力石(武井康弘)栃木市惣社町「大神神社」⑩《北軽》
風囲(かぜかこひ)神社に鎮座力石(武井康弘)新座市野火止「若宮八幡神社」⑩《北軽》
青葉光おんあびらうんけん力石(竹内弘子)⑩《あを》
緑蔭の「力石」試す若きパパ(竹内律子)小山市間々田「間々田八幡宮」⑪
力石灼けて突くかに元寇碑(武田花果)墨田区向島「三囲神社」⑪《銀漢・春耕》
鯛網や波止場に並ぶ力石(武田禪次)福山市鞆町鞆「住吉神社」⑪《銀漢・春耕》
蝉しぐれ丸み増したる力石(竹笛)④
力石試す気はなし業平忌(竹森美喜)伏見区深草「伏見稲荷大社」⑪《閏》
一の宮苔の花咲く力石(田島和生)⑩《雉》
力石句碑に新門辰五郎(田島貞雄)台東区浅草「浅草寺」⑦
虫干のさまに並ぶる力石(多田悦子)杉並区大宮「大宮八幡宮」⑪《銀漢・春耕》
小雀のとんと飛び乗る力石(立崎ひかり)⑩
秋の野を転がりさうな力石(立脇操)①《雲》
十薬に囲まれている力石(立脇操)①《雲》
新春のどんと置かれし力石(立脇操)②《雲》
露けしや注連を廻らす力石(立脇操)⑥《雲》
力石に細き縄影島うらら(田中一美)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」④
冬日まろし二十八貫の手玉石(田中一美)鎌倉市坂ノ下「御霊神社」④
力石五拾五貫余露しぐれ(田中彼方)さいたま市南区広ヶ谷戸「バス停」⑦《けやき》
七之助奉納(おさめ)し力石(いし)に秋の草(田中彼方)さいたま市南区広ヶ谷戸「バス停」⑦《けやき》
野ざらしの露こぼれゆく力石(田中彼方)さいたま市南区広ヶ谷戸「バス停」⑦《けやき》
草茂るままに暮れゆく力石(田中彼方)さいたま市南区広ヶ谷戸「バス停」)⑦《けやき》
紅梅の下にどつかと力石(田中順)⑦
力石苔むすまでも其処に在り(田中滝子)四日市市寺方町「大日寺」⑦
銀杏は力石とは知らず落ち(田中紘美)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑦
冬日向幾年御座す力石(田中紘美)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑦
蝉の声したたかとあり力石(田中ゆきみ)③《三重》
切り干しの筵に一つ力石(田中與志子)⑤
優男(やさおとこ)明日は明日はと素通りし(谷克己)戸塚区下倉田町「路傍」⑦
たまり場に自慢の声が行き交いし(谷克己)戸塚区下倉田町「路傍」⑦
鬼が来て漬け物石に持ち帰り(谷克己)戸塚区下倉田町「路傍」⑧
比べあう自慢話に石歩く(谷克己)戸塚区下倉田町「路傍」)⑧
村町(むらまち)の歴史を語る道標(みちしるべ)(谷克己)戸塚区下倉田町「路傍」⑧
軽々と持ち上げてるのは夢の中(谷克己)戸塚区下倉田町「路傍」
まだまだの修行足らずと石笑う(谷克己)戸塚区下倉田町「路傍」⑧
歳明ける動かぬ石にも鐘響き(谷克己)戸塚区下倉田町「路傍」⑧
石も泣く努力三年(みとせ)の冬の朝(谷克己)戸塚区下倉田町「路傍」⑨
信念を曲げぬ力で石動き(谷克己)戸塚区下倉田町「路傍」⑨
変わりゆく町を見守り幾年ぞ(谷克己)戸塚区下倉田町「路傍」⑨
雪帽子かぶる姿や辻の角(谷克己)戸塚区下倉田町「路傍」⑨
若者に負けじと石も腕磨く(谷克己)戸塚区下倉田町「路傍」⑨
秋深し今は昔の力石(谷久雄)⑤《椿本》
村祭ちから自慢の力石(谷久雄)⑤《椿本》
刻字消え藪蚊立たせし力石(谷口晃成)①《三重》
蝉捕りのすこしとどかぬ力石(谷口晃成)②《三重》
半分は凍土かぶり力石(谷口晃成)③《三重》
庭涼し建御名方(たけみなかた)の力石(谷口和子)小松市浜田町「兎橋神社」⑥《雉》
色鳥や座布に据ゑたる力石(谷野由紀子)②《雲の峰》
頭を揃へ宮居に灼くる力石(田野倉和世)杉並区善福寺「井草八幡宮」⑪《春耕》
力石亡父と競へる夫の汗(田端薫)鈴鹿市若松「小川神社」⑤《椿本》
ドスン胸越しきらんかたげ石(田端睦雄)①
落し文三十貫の力石(田原山人)⑥
二礼二拍花びら溜める力石(珠子)⑥
冬ざれや持てるはずなき力石(田村公平)福山市鞆町鞆「住吉神社」⑦
釈迦堂を抜けて緑蔭力石(智恵子)鎌倉市坂の下「御霊神社」⑩《ゴスペル》
秋晴れや小兵が担ぐ力石(近沢正人)③《姫路》
渾身に稔りの秋を力石(近沢正人)③《姫路》
万緑や尾道にある力石(直心)①
卯の助の刻印無きも力石(千草啓一)越谷市蒲生「久伊豆神社」⑧
桜散る境内に咲く力石(千草啓一)越谷市蒲生「久伊豆神社」⑧
お参りのパワー授かる力石(千草啓一)越谷市蒲生「久伊豆神社」⑧
刻印の意味解せぬが力石(いし)二つ(千草啓一)越谷市蒲生「久伊豆神社」⑧
彩の国天保の力石(いし)が久伊豆に(千草啓一)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑧
越谷に鎮座まします三の宮(千草啓一)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑧
地まつりに俵かついで米褒美(千草啓一)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑧
椿咲く社に鎮座卯之助が(千草啓一)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑧
しめ縄が霊験あらた力石(千草啓一)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑧
刻まれし五十貫の力石(千草啓一)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑧
天保力石(いし)朝陽を浴びて輝けり(千草啓一)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑧
力石縁起かついで宮参り(千草啓一)越谷市蒲生「久伊豆神社」) 
秋高し宮司の祓ふ力石(筑紫次郎)①《雲》
七椙の大きな陰に昼寝かな(遅足)松川町元大島「大洲七椙神社」⑥
夏場所や片手で挙ぐる力石(知念哲庵)春日部市粕壁「春日部八幡神社」③
ちから石冬日をしかとなか空に(茅野溪水)東京都港区高輪「高輪神社」⑥
鎌倉の秋や祖神の力石(千葉喬子)鎌倉市坂ノ下「御霊神社」⑪《繪硝子》
権五郎の武勇身に入む手玉石(千葉喬子)鎌倉市坂ノ下「御霊神社」⑪《繪硝子》
力石に海の記憶や男郎花(千葉喬子)鎌倉市小袋谷「公会堂」⑪《繪硝子》
建替へや秋草に置く力石(千葉喬子)鎌倉市小袋谷「公会堂」⑪《繪硝子》
秋濤寄す島奥院の力石(千葉喬子)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」⑪《繪硝子》
腰越状守るや時雨の手玉石(千葉喬子)鎌倉市腰越「満福寺」⑪《繪硝子》
四手を吹く色なき風や袂石(千葉喬子)鎌倉市坂ノ下「御霊神社」⑪《繪硝子》
厄日来るたぢろぎもせで力石(千葉喬子)鎌倉市坂ノ下「御霊神社」⑪《繪硝子》
稲の香や以外に小さき力石(茶猫)⑦
桜蘂ふる産土の力石(茶猫)⑦
下萌えて担ぐ人なき力石(千代子)⑨末政千代子?《花鳥》
顔のない男が石を抱いてくる(塚本道子)①
力石余熱残れり夏の夜(佃実)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」)⑦
萩咲いて名刹に座す力石(佃実)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑦
草茂る中に立札力石(佃実)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑧
万緑の宮に鎮座す力石(辻トシ)鈴鹿市岸岡町「貴志神社」①《三重》
白蛇祀る垣の礎力石(辻トシ)鈴鹿市岸岡町「貴志神社」②《三重》
秋晴れの御堂の陰の力石(辻トシ)菰野町諏訪「薬師堂」③《三重》
秋祭ありし主役の埋もれ石(辻二喜子)菰野町千種「常夜灯」①《三重》
秋天の大燈籠の力石(辻二喜子)菰野町千種「常夜灯」②《三重》
子等遊び社の萩の三つ石(辻二喜子)菰野町田光「多比鹿神社」③《三重》
子等の声三つ石並び天高く(辻二喜子)菰野町田光「多比鹿神社」③《三重》
力石二つ並びて草紅葉(辻井桂子)①《雲》
老鶯や産土神の力石(辻が花)⑩
赤とんぼひとつとまりし力石(筒井みつ江)いなべ市北勢町「小森久馬宅畑」③《三重》
壮士(ますらお)の抱ける想い力石 
  高く奉げるそいと一息(角田晶生)鎌倉市小袋谷「小袋谷公会堂」⑦
染みたるは汗のみならず力石 是非に聞きたし何の染みたる(角田晶生)⑨
成し遂げし吐息も荒く血管の 両の腕(かいな)に浮かび脈打つ(角田晶生)⑨
冬空に何も語らぬ力石 くちなきおもいいかにはからむ(角田晶生)⑩
人々の想い担いし力石 益荒男どもが戯れの跡(角田晶生)⑩
境内の隅に転がり眠りたる
  力石(いし)の見たるは在りし日の夢(角田晶生)⑩
若草に転がってゐる力石(角田桑里)⑩
初明り光返せし力石(椿本格三)①《三重》
力石男の汗の染み光る(椿本格三)①《三重》
春の雪落ちては溶けぬ力石(椿本格三)②《三重》
嬌声も飛び力持ち競ふ秋(椿本格三)②《三重》
朱のもみぢ力比べの頬に散る(椿本格三)②《三重》
名月に定かに泛(うか)ぶ力石(椿本格三)③《三重》
藁塚囲む村の鎮守の力石(椿本格三)③《三重》
持ち上げし石を濡らせし秋時雨(椿本格三)③《三重》
力石空を見上げて細雪(辻 光政)四日市市寺方町「大日寺」)⑦
担ぐほど汗の重みや力石(椿本格三)⑤《椿本》
磐石や稲架の向かうに神の森(椿本格三)⑤ 《椿本》
積りたる雪の丸みや力石(椿本格三)⑤《椿本》
磐石を秋の時雨の鎮めたる(椿本格三)⑤《椿本》
冬温し棚の中なる力石(坪内秋野風)坂井市春江町中筋「春日神社」⑤《末政》
力石貫匁で表示して寒し(坪内秋野風)坂井市春江町中筋「春日神社」⑤《末政》
放置さる盤持石にある余寒(坪内秋野風)坂井市春江町中筋「春日神社」⑤《末政》
春を待つ盤持石の五つかな(坪内秋野風)坂井市春江町中筋「春日神社」⑤《末政》
春寒し宮居に残る力石(坪内秋野風)坂井市春江町中筋「春日神社」⑤《末政》
待春の丸き顔して力石(土永竜仙子)①
遠き日の青空高く力石(鶴井玲子)⑩
誇らしく持ち上げ示す一人前(鶴井玲子)⑩
秋燕や水屋の横に力石(鶴崎久枝)①《雲》
風花や大きさ違ふ力石(鶴田武子)①《雲》
薫風や少し動かす力石(鶴田武子)②《雲》
小鳥来る海人の社に力石(出口サツエ)⑥
冬すみれ咲いて名のある力石(てつや)③
力石並ぶ境内四万六千日(徹矢)⑧《春月》
石二つ声なく置かれ秋日和(寺本ひで子)①

秋深し丸三角の力石(寺本ひで子)①《三重》
長老の話の涼し力石(寺本ひで子)②《三重》
判読の出来ぬ字涼し力石(寺本ひで子)③《三重》
力石王子の花に競ひけん(出羽里石)上富田町市ノ瀬「一ノ瀬王子社」⑨
力石影を一つに冬に入る(土居静香)久万高原町二名「葛城神社」⑨
初不動江戸のむかしの力石(戸板康二)④
磐石へ道ののりたる落葉かな(橙黄子・とうこうし)⑤
夏場所や綱歴代の力石(道舟)博多区上川端町「櫛田神社」⑧
力石太陽の光に輝きぬ(トシばあちゃん)四日市市寺方町「大日寺」⑦
力石手を合わせれば願い事(トシばあちゃん)菰野町田光「多比鹿神社」⑦
力石持てないままにだいている(トシばあちゃん)菰野町田光「多比鹿神社」⑦
力石重くて持てぬ幼き子(トシばあちゃん)菰野町田光「多比鹿神社」⑦
力石雪におおわれ美しい(トシばあちゃん)菰野町田光「多比鹿神社」⑦
力石寒さに負けず鎮座する(トシばあちゃん)四日市市寺方町「大日寺」⑦
力石遠い昔より鎮座する(トシばあちゃん)四日市市寺方町「大日寺」⑦
秋空をそめて拝む力石(トシばあちゃん)四日市市寺方町「大日寺」⑦
力石おがめば長生きできるでしょう(トシばあちゃん)四日市市寺方町「大日寺」⑦
力石かつぐ力で世をかつげ(徳安実蔵)鳥取市田島「毘沙門堂」④
初詣五十貫目の力石(ととろ)④
梅雨晴や苔の生えたる力石(TOTORO)⑩
秋声や家守りゐる力石(殿尾千恵)②
秋声や代々のこる力石(殿尾千恵)②
力石座する山風秋の声(殿尾千恵)③
無患子や享保と記す力石(土橋正子)桶川市篠津「多気比売神社」⑥《桶》
注連飾る郷土自慢の力石(土橋正子)桶川市寿「稲荷神社」⑥《桶》
いつまでも変らぬ御代の力石
  六十一で心持よさ(富田久右衛門)博多区上川端町「櫛田神社」③
啓蟄の志演神社の力石(富田澄江)江東区北砂「志演神社」③
うららかに指の窪ある力石(鳥居美智子)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」④
炎天や真黒き鬼の力石(鳥越梺)高千穂町三田井「高千穂峡」⑩

力石蹴つて飛び立つ初雀(内藤静)世田谷区宮坂「世田谷八幡宮」⑨《風土》
ねんねこや社傍への力石(内藤羊皐)⑩
かげろへる火の見櫓や力石(長井敦子)国分寺市本多「八幡神社」⑪《閏》
蟻の巣やおむすび型の力石(長井敦子)国分寺市本多「八幡神社」⑪《閏》
秋の蚊のよろけ出づるや力石 (中井一雄)④
青嵐駆け降りたる参道を 昇り到れば力石あり(長井那智子)香取市香取「香取神宮」⑥
天高し子らの跨がる力石(仲井義明)明石市人丸町「人丸神社」①《雲》
ニコライの鐘きく春夜の力石(永井良和)千代田区外神田「神田明神」⑨《陸》
力石まつりの騒の遠くあり(永井良和)千代田区外神田「神田明神」⑨《陸》
春雷や鬼が置き去る力石(永井良和)千代田区外神田「神田明神」⑨《陸》
朧めく重さ明かさぬ力石(永井良和)千代田区外神田「神田明神」⑨《陸》
蟷螂の構へてゐたる力石(仲尾弥栄子)①《雲》
神の留守諸手に余る力石(仲尾弥栄子)②《雲》
力石試す子どもや夏祭り(長岡 実)④
鉢巻の浴衣姿や試し石(長岡 実)④
汗浮かべじっとたえゐる力石(長岡 実)④
持ち上げて汗の笑顔や力石(長岡 実)④
過し世のロマンを語る力石(長倉千代)⑥
時は今忘れないでと力石(長倉千代)⑥
弁慶の力石とや草青む(中川達雄)①《雲》
七斗石担ぐ褌や祭笛(中川晴美)①《雲》
差し石につけても父を秋風裡(中川晴美)②《雲》
力石競うて秋の里神楽(中川晴美)③《雲》
浦祭を明日に運べる力石(中川晴美)福山市鞆町後地「沼名前神社」⑧《雲》
力あり病いも癒す力石(長倉千代)⑥
粋だよね男を示す力石(長倉千代)⑥
雨に濡れイケメンだよね力石(長倉千代)⑥
過疎の村忘れ去られた力石(長倉千代)⑥
春浅し冨士を見上げる力石(長倉千代)富士宮市内房大晦日「五輪の大榧」⑨
笹鳴きをじっと聞いてる力石(長倉千代)⑨
若衆の汗のにじんだ力石(長倉千代)⑨
ふる里の寺に座したる力石(長倉千代)⑨
力石静かに見ている秋祭り(長倉千代)⑨
落椿力石をもかくしおり(長倉千代)⑨
卯の花や連れの上げたる力石(ながこ)住吉区住吉「住吉大社」⑪《雲》
緑蔭や試してみたき力石(ながこ)住吉区住吉「住吉大社」⑪《雲》
青水無月まう上げられぬ力石(ながこ)高野町「高野山奥の院」⑪《雲》
木下闇濡るることなき力石(ながこ)高野町「高野山奥の院」⑪《雲》
力石ひびに触れもす愁思かな(中斎ゆうこ)半田市東本町「業葉神社」⑦《ゴ》
秋興や腰かけてみる力石(中斎ゆうこ)左京区一乗寺下り松町「下り松」《ゴ》
あきらめて腰をかけたか力石(中澤清)戸塚区下倉田町「路傍」⑦
さし上げる桜載せたる力石(中澤清)戸塚区下倉田町「路傍」⑦
赤とんぼちょっと休んだ力石(中澤清)戸塚区下倉田町「路傍」⑧
夕焼けに見とれ休んだ力石(中澤清)戸塚区下倉田町「路傍」⑧
つくしんぼ横から顔出す力石(中澤清)戸塚区下倉田町「路傍」⑧
幼子もためしてみるか力石(中澤清)戸塚区下倉田町「路傍」⑧
力石蟻登り来て仰ぐ空(中嶋きよし)杉並区大宮「大宮八幡宮」⑪《閏》
花苔を纏ひ幾年担ぎ石(中嶋きよし)杉並区大宮「大宮八幡宮」⑪《閏》
新緑に鎮もる杜の力石(中島八起)⑪《雲》
注連の藁打つにほどよき力石(中者正機)敦賀市松島町「神明神社」⑦
仲仕の名彫りし秋暑の力石(永田英子)福山市鞆町鞆「住吉神社」⑤
秋蝉や集めてありし力石(永田二三子)④
さへづりのつぶだちてくる力石(永田満徳)熊本市北岡自然公園「細川家墓地」⑧
冬ぬくし柵の中なる力石(中谷葉留)⑨《風土》
進学の子を占ってみる力石(長谷弘)④
力石自慢の腕汗光る(長谷弘)④
境内の紅葉映して力石(長谷弘)④
力石雪に埋もれて時機を待つ(長谷弘)④
たんぽぽを咲かせ二トンの力石(中塚玲子)上板町「路傍」①《雲》
萬緑の色に伝はる力石(長戸健市)⑩
雷はげし対峙せしごと力石(中西美穂子)①《三重》
夏草や埋もれし石にある力(中西美穂子)①《三重》
丸々と月日を重ね露の石(中西美穂子)②《三重》
夏草や埋まるる石の力秘め(中西美穂子)③《三重》
松過ぎの今年は重き力石(長野眸)芦屋町船頭町「岡湊神社」⑥
力石動いてゐたる宮日あと(永淵惠子)福岡市西区能古島「白髭神社」⑨《空》
なだらかなさし石三つ草青む(中御門あや)大阪市北区天神橋「大阪天満宮」②《雲》
夏落葉一枚のせて力石(中村和子)③
啓蟄の最もすみに力石(中村和弘)⑨《陸》
差し石の番付を見る浦祭(中村克久)①《雲》
この石をあげたら言うぞ愛してる(中村圭吾)千葉市中央区神明町「神明神社」⑧《D》
頭が暗くなる炎天の力石(中村武男)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑩《軸》
冬霧を来て黎明の力石(中村武男)足立区西新井「西新井大師」⑩《軸》
木の葉散る五十貫目の力石(中村千久)千代田区三番町「東郷元帥記念公園」⑩《万象》
蝉ぬけし穴八方に力石(中村千恵子)上富田町市ノ瀬「一ノ瀬王子社」⑩《少年》
眼を閉ぢて触れれば聞こゆ力石(いし)の声(中村幹子)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑪《閏》
祭りの夜娘子魅せん力石(中村幹子)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑪《閏》
勇み肌祭りの主役力石(中村幹子)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑪《閏》
力石祭囃子に勇み肌(中村幹子)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑪《閏》
注連縄を掛けてこの力石(いし)晴れ姿(中村幹子)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑪《閏》
祭りの夜社の隅の力石
  目覚めて見るや今の賑わい(中村幹子)蕨市中央「和楽備神社」⑪《閏》
力石挑む男にほれぼれと  娘のありて力瘤(中村幹子)蕨市中央「和楽備神社」⑪《閏》
力石寂と境内苔の花(灘岡怜子)伊予市中山町高岡「宮」⑥《中山》
樟若葉日差しをはじき力石(灘岡怜子)伊予市中山町栗田「三島神社」⑥《中山》
蟻地獄覗く床下力石(灘岡怜子)伊予市中山町栗田「三島神社」⑥《中山》
匂ひ立つ茅の輪の先に力石(夏柿)⑨
伝説になった惣作神の石(夏目)富士宮市内房尾崎「相沼浅間神社」⑩
神の石子供相撲に目を細め(夏目)富士宮市内房尾崎「相沼浅間神社」⑩
惣作よ良くぞ担いだ神の石(夏目)富士宮市内房尾崎「相沼浅間神社」⑪
春の雲役目を終えし力石(波野)今治市波方町波方甲里前「波方公民館」⑧
力石上げれば天国落とせば地獄(浪速の長州力)⑧
金秋の洩れ日を浴びる力石(菜々)東灘区御影郡家「弓絃羽神社」《ゴ》
力石銘の達筆さはやかに(菜々)東灘区御影郡家「弓絃羽神社」《ゴ》
歌膝に力石撫ず木の葉髪(菜々)東灘区御影郡家「弓絃羽神社」《ゴ》
力石三つ並びて日向ぼこ(菜々)東灘区御影郡家「弓絃羽神社」《ゴ》
どんぐりの杜にまろびて力石(菜々)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑨《ゴ》
力石武蔵決闘碑に並ぶ(菜々)左京区一乗寺下り松町「下り松」⑨《ゴ》
力石冷ゆ一乗寺下がり松(菜々)左京区一乗寺下り松町「下り松」⑨《ゴ》
小鳥来るおむすびに似し力石(菜々)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑩《ゴ》
平成の小春にまろぶ力石(菜々)京都市左京区一乗寺下り松町「下り松」⑩《ゴ》
豊年や俵型なる力石(菜々)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑩《ゴ》
力石に朝日の翳りちよつとこい(鍋島広)⑪《万象》
夏落葉大磐石にとまりけり(行方克巳)⑧
きらん草紫紺に敷きて力石(楢崎智恵子)⑨《ゴスペル》
落蝉や軽く叩きて力石(成田美代)宇佐市南宇佐「宇佐神宮」⑨《鴫》
秋暑く撫でて三つの力石(成田美代)⑩《鴫》
古枝地に着き新芽出て
  満開樹齢は600年 細長丸形力石(南陽彰悟)新富町新田「座論梅」⑩
刻(とき)かけて北風さらされ力石(生川弥生)四日市市西坂部御館「浄蓮寺」⑦
我一番木枯あらがふ力石(生川弥生)四日市市西坂部御館「浄蓮寺」)⑦
六月の陰りありけり力石(鳴海清美)①
炎昼や肌着掛けある力石(新保主)①《雲》
打水のすぐに乾ける力石(新保主)②《雲》
磐石に張り付くやうな冬の蜂(新保笑子)菰野町田光「多比鹿神社」⑥《椿本》
冬天や個個に名の有り力石(新保笑子)菰野町田光「多比鹿神社」⑥《椿本》
冬の日や路標にまがふ力石(新保康子)①《雲》
秋風や今は用なき力石(仁木道代)名張市安部田「雪岡源一宅」①《三重》
萩の野に力だめしの石四つ(仁木道代)名張市安部田「雪岡源一宅」②《三重》
声かけて角力けいこの力石(仁木道代)名張市安部田「雪岡源一宅」③《三重》
あやめ咲く室の八島や力石(西聰太郎)栃木市惣社町「大神神社」)⑧
里宮に神楽の太鼓力石(西尾芳子)伊予市中山町中山高岡「宮」⑥《中山》
宮の灯の点り神楽や力石(西尾芳子)伊予市中山町中山高岡「宮」⑥《中山》
神楽酒酔ひ痴れし人力石(西尾芳子)伊予市中山町中山高岡「宮」⑥《中山》
力石と宮も古りし里神楽(西尾芳子)伊予市中山町中山高岡「宮」⑥《中山》
里人の集ふ神楽や力石(西尾芳子)伊予市中山町中山高岡「宮」⑥《中山》
力石座る宮居や里神楽(西尾芳子)伊予市中山町中山高岡「宮」⑥《中山》
葉桜や昔も今も力石(西尾芳子)伊予市中山町高岡「宮」)⑥《中山》
新樹光自慢の祖父の力石(西尾芳子)伊予市中山町出渕「永田三島神社」⑥《中山》
短夜の祖父の語りし力石(西尾芳子)伊予市中山町出渕「永田三島神社」⑥《中山》
桐の花祖父が掲へし力石(西尾芳子)伊予市中山町出渕「永田三島神社」⑥《中山》
宮若葉土俵名残や力石(西尾芳子)伊予市中山町出渕「永田三島神社」⑥《中山》
去年今年宮の灯りや力石(西尾芳子)伊予市中山町出渕「永田三島神社」⑦《中山》
接待の草餅ぬくし力石(西尾芳子)伊予市中山町中山重藤「堂」⑥《中山》
遍路みち鈴の音響く力石(西尾芳子)伊予市中山町中山重藤「堂」⑥《中山》
堂縁に草笛吹く子力石(西尾芳子)伊予市中山町中山柚木「堂」⑥《中山》
栗の花匂ふお堂や力石(西尾芳子)⑥《中山》
田植終へお堂に憩ふ力石(西尾芳子)伊予市中山町中山永木「堂」⑥《中山》
亥の子唄宮に聞こゆる力石(西尾芳子)⑦《中山》
初詣子等にぎやかに力石(西尾芳子)⑦《中山》
くれなゐの落葉を載せし力石(西尾芳子)⑦《中山》
力石木の葉時雨の中にあり(西尾芳子)⑦《中山》
暮早し参道脇の力石(西尾芳子)⑨《中山》
時雨るゝや社の庭の力石(西尾芳子)⑨《中山》
初詣力石にも声をかけ(西尾芳子)⑨《中山》
力石ならぶお堂や初詣(西尾芳子)⑩
寒明や力を秘めし力石(西村雅夫)⑥
秋暑し担ぐ人なき力石(西村美由紀)姫路市広峯「広峰神社」③《四季》
雷神に揺がぬ宮の力石(西村美由紀)姫路市広峯「広峰神社」③《四季》
力石羽根を休めて赤蜻蛉(西村美由紀)姫路市広峯「広峰神社」③《四季》
秋風や忘れられゆく力石(西村美由紀)姫路市広峯「広峰神社」③《四季》
夕立に打たれし神の力石(西村美由紀)姫路市広峯「広峰神社」③《四季》
人知れず風雪に耐へる力石(西村美由紀)⑤《四季》
月揺れて漁火遠く力石(西村美由紀)⑤《四季》
春惜しむ宮の片隅力石(西村美由紀)⑤《四季》
満月に見られてをりし力石(西村美由紀)⑤《四季》
もう読めぬ字の薄れたる力石(西村美由紀)⑤《四季》
目の前に鰯雲ある力石(西村美由紀)⑤《四季》
早春のあまねく日ざし力石(西村美由紀)⑤《四季》
明の春掃き清められ力石(西村美由紀)姫路市広峯「広峰神社」⑥《四季》
峯の宮歴史を語る力石(西村美由紀)姫路市広峯「広峰神社」⑥《四季》
初御空でんと構へて力石(西村美由紀)姫路市広峯「広峰神社」⑥《四季》
法師蝉鳴く小社の力石(西村美由紀)姫路市広峯「広峰神社」⑥《四季》
満月や音一切あらず力石(西村美由紀)姫路市広峯「広峰神社」⑥《四季》
星空を湛えて避暑の力石(西村美由紀)姫路市広峯「広峰神社」⑥《四季》
力石三つ並んで夏に入る(西山かず)伊予市中山町出渕「永田三島神社」⑥《中山》
苔の花昔を語る力石(西山かず)伊予市中山町中山重藤「堂」⑥《中山》
力石片陰にあり艶持てり(西山サチ子)鈴鹿市岸田町「集会所」⑤《椿本》
梅雨空に角落としたる力石(西山サチ子)鈴鹿市岸田町「集会所」⑤《椿本》
暖かや境内の脇力石(新田雅一)大洲市平野町平地「厳島神社」⑨《ひらの》
春の日の郷人集う力石(新田雅一)大洲市平野町平地「厳島神社」⑨《ひらの》
力石撫でて立ち去る桃の花(二宮英子)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑩《雉》
佃暑し鬼が上げたか力石(丹生谷劔多利)①
力石あれば持ち上げてみたいような(丹生谷劔多利)②

若ものの目になって見る力石(丹生谷劔多利)品川区南品川「海雲寺」⑥
力比べの若者もいない夏(丹生谷劔多利)神奈川区二ケ谷町「稲荷神社」⑥
秋の田の小高き杜の力石(丹羽みどり)①《三重》
新米を供へし宮の力石(丹羽みどり)②《三重》
爽やかに翁の語る力石(丹羽みどり)③《三重》
力石湧き立つ蝉の声の中(丹羽みどり)四日市市西阿倉川「御厨飽良川神社」⑤《椿本》
微動だにせぬ炎天の力石(丹羽みどり)四日市市西阿倉川「御厨飽良川神社」⑤《椿本》
蝉採りの親子撫でゆきう力石(丹羽みどり)四日市市西阿倉川「御厨飽良川神社)⑤《椿本》
力石撫でる日焼の太き腕(丹羽みどり)四日市市西阿倉川「御厨飽良川神社」⑤《椿本》
今年米供ふ社の力石(丹羽みどり)四日市市西阿倉川「御厨飽良川神社」⑤《椿本》
鳥居より虹を抱きし力石(丹羽みどり)四日市市西阿倉川「御厨飽良川神社」⑤《椿本》
力石おれがおれがと群とんぼ(野木編)⑩
花苔の靴跡くつきり力石(野木編)長生郡一宮町一宮「玉前神社」⑪
下萌や古き社の力石(野木編)江東区亀戸「香取神社」⑪
福野四つ角人寄せ石は  ひるの日中も寝てばかり(野口雨情)南砺市福野「福野神明社」⑤
力石影に寄り来る寒さあり(野口加津美)芦屋町船頭町「岡湊神社」⑥
力石根のある如き寒さかな(野口加津美)芦屋町船頭町「岡湊神社」⑥
力石居据ってをり竜の玉(野口加津美)芦屋町船頭町「岡湊神社」⑥
秋雨やまあるく濡れし力石(野坂潭)杉戸町高野台西「香取神社」⑧
春愁や重さうにある力石(野坂潭)大宮区高鼻町「氷川神社」⑨
緑陰に五十貫もの力石(野崎フク子)杉並区大宮「大宮八幡宮」⑥
力石落葉の中に据りけり(野村喜舟)④
色男力と金はなかりけり(野村真富)関市洞戸市場天神前「天神社」④
力石三十五貫日短(紀子)①
春夕焼赤き文字浮く力石(海苔子)④
さし石の朱き文字消す冬の雨(海苔子)④
手弱女の凭る紅葉や力石(のり子)砥部町麻生「理正院」⑤
力石明るくなりし枯木山(のり子)砥部町麻生「理正院」⑤
力石硬く巻きたる冬キャベツ(のり子)砥部町麻生「理正院」⑤
竜の玉鑿跡浅き力石
(のり子)砥部町麻生「理正院」⑤
冬草の色あはあはと力石(のり子)砥部町麻生「理正院」⑤
綿虫や土にめりこむ力石(のり子)砥部町麻生「理正院」⑤
天高し五十貫余の力石(則子)東京都港区芝大門「芝大神宮」⑨
炎昼や微動だにせぬ力石
(のんちゃん)今治市波方町波方甲里前「波方公民館」⑤
【は】

宮若葉鉛色なす力石(俳人男)桶川市寿「稲荷神社」⑪
春泥や肩に差し上ぐ力石(俳人二百面相)豊島区雑司ヶ谷「法明寺(鬼子母神)」⑨
秋冷やぎくりと腰に力石(俳人二百面相)東京都北区岸町「王子稲荷神社」⑩
暗がりに虫鳴く寺の力石(萩原和子)①《三重》
百日紅真下にありし力石(萩原和子)②《三重》
尼寺の力石とは文字刻む(萩原和子)③《三重》
小鳥来る日のぬくもりの力石(萩原まさこ)町田市小野路町「小野神社」⑪《春耕》
露けしや宿場の端の力石(萩原まさこ)町田市小野路町「小野神社」⑪《春耕》
力石へ急なきざはし鵙猛る(萩原まさこ)町田市小野路町「小野神社」⑪《春耕》
炎昼やどこへも行けぬ力石(萩原陽里)⑪《銀漢》
神苑の力石より秋の声(はく子)加賀市栢野町「菅原神社」⑧《ゴ》

暦日の苔露けしや力石(はく子)加賀市栢野町「菅原神社」⑧《ゴ》
触れもしてあひ秋惜しむ力石(はく子)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑩《ゴ》
小鳥来る巨卵のごとき力石(はく子)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑩《ゴ》
歴年の汗の滲みたる力石(はく子)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑩《ゴ》
秋しぐれ力石あり村の辻(白雲)山都町川野「路傍」)⑦
奥殿にさし石三つ花の昼(橋口熱子)大阪市北区天神橋「大阪天満宮」②《雲》
秋日和切付のある力石(橋爪吉雄)津市美杉町上多気「ふるさと資料館」①《三重》
秋日さす二つ並びて力石(橋爪吉雄)津市美杉町上多気「ふるさと資料館」②《三重》
力石ここにありけり天高し(橋爪吉雄)津市美杉町上多気「ふるさと資料館」③《三重》
春の雪小栗判官力石(橋本まり子)田辺市本宮町湯峯⑧《鶴》
春を経し七ツの年の力石(芭蕉翁)「出羽羽黒山本坊において、元禄二、六、四」①
古稀よりは永き枯野や力石(長谷川霜月)⑧
鵙鳴いて休むことなし力石(長谷川霜月)⑧
初蝶は牛若丸か「弁慶の力石」てふ石に止まれり(長谷川瞳)⑥
石臼を餅つく場所に持ち運ぶ(秦なつ)⑤《椿本》
力石揚げし腕持て祭ばち(秦なつ)⑤《椿本》
力石持たげし人と紅葉狩(秦なつ)⑤《椿本》
秋うらら力石抱き恋芽生ふ(秦なつ)⑤《椿本》
のどかさや世変り置かる力石(秦なつ)⑤《椿本》
長き夜に語り継がれし力石(服部武)①《三重》
力石苔むし今は夏草に(服部武)②《三重》
鏡餅賭けて挑んだ力石(服部武)③《三重》
先人の汗がしみ入る力石(服部善男)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑦
力石誰かためしてほしそうな(服部善男)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑦
力石いつからそこに居るのやら(服部善男)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑧
力石あまた並びて油蝉(法被衣)⑧《顧問》
掌の汗を拭きて一撫で力石(英平八郎)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑦
浄蓮寺西日に染みる力石(英平八郎)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑦
試めさずに触れて旱の力石(英平八郎)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑧
晩年と言ふ掌に触れて旱力石(英平八郎)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑧
力石九十キロの灼けに触れ(英平八郎)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑧
乾きたる力石も恵みの夏の雨(英平八郎)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑧
秋霖に濡れて艶めく力石(英平八郎)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑧
去年今年此処に鎮まる力石(英平八郎)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑧
力石御館に示す年新た(英平八郎)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑧
力石緑雨に濡れて青さ増す(英平八郎)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑧
夏の夜を競ひし昔力石(馬場良亀)島原市①
秋暑し男を試す力石(羽林)⑦《顧問》
炎天に忘れられしか力石(馬場菜摘)③
今はたゞ灼くるのみなる力石(馬場菜摘)③
力石海軍記念日忘れざる(馬場菜摘)③
力石水無し池の傍にあり  庭師の手入れが行き届いて居る(ばふき)⑨
力石固定されたる風情なり  動かせそうにないのが残念(ばふき)⑨
力石五穀豊穣願うもの  祭礼の具よ皆を集めて(ばふき)⑨

春女苑山の形の力石(浜田優子)国分寺市本多「八幡神社」⑪《閏》
力石腹ひくひくと瑠璃蜥蜴(塙 光子)⑪《閏》
二才中(青年)のことなら
  俺に聞けと無言の石(浜崎秀吉)鹿児島市喜入瀬々串町「上公民館」④
風雪に耐えいる五個の力石(林貞子)あわら市滝「白山神社」⑤《末政》
春祭みなぎる力ちから石(林貞子)あわら市滝「白山神社」⑤《末政》
力石日差をあびて山笑う(林貞子)あわら市滝「白山神社」⑤《末政》
朝露の流るる跡の力石(林千代子)四日市市八王寺町「吉田神社」①《三重》
秋暑しぬくもり残る力石(林千代子)四日市市西阿倉川「御厨飽良川神社」②《三重》
とんぼ飛ぶ野路に鎮座の力石(林千代子)四日市市八王寺町「吉田神社」③《三重》
蝶々も羽を休める昼下がり(林淑子)横浜市戸塚区下倉田町「路傍」⑦
下萌や軽きにみゆる力石(林紀夫)⑪《春燈》
若連の力比べの夢の跡(林保夫)富田林市佐備「下佐備地車庫」⑪
ちちろ鳴く宮に二つの力石(原茂美)①《雲》
小鳥来る樟の根元に力石(原茂美)大阪市北区天神橋「大阪天満宮」②《雲》
白露やしこ名刻める力石(原茂美)博多区上川端「櫛田神社」⑧《雲》
川石を力石とす初紅葉(原田しずえ)⑩《万象》
秋祭いにしえびとの力石(原田峯子)ふじみ野市下福岡「天満宮」⑪《響焰》
石蕗咲けり乾ききったる力石(針ヶ谷隆一)①
滝しぶきかかる鬼八の力石(播广義春)高千穂町三田井「高千穂峡」⑥《雲》
力石を挙げて意気込む年の暮れ(播广義春)明日香村飛鳥「飛鳥坐神社」⑥《雲》
緑陰に彼の僧兵の力石(播广義春)大山町大山「大山寺」⑦《雲》
弁慶の力石あり秋の橋(治男)板野町亀山下「金泉寺」)⑦
力石の句歌あつめし本涼し(治男)⑧
力石家宝に稲を刈りにけり(春生)⑥
江の島に花の雨降る力石(春名あけみ)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」⑪《雲》
秋蝉や累々と臥す力石(東人はるひと)大宮八幡宮⑧《春月》
秋冷や自己申告の力石(東人はるひと)大宮八幡宮⑧《春月》
ちちろ鳴く永遠の命の力石(半田卓郎)東村山市秋津町「秋津神社」⑩
力石銘は横綱菊の紋(ひかり)東住吉区「山阪神社」《ゴ》
宮相撲揃ひ踏みめく力石(ひかり)東住吉区山坂「山阪神社」《ゴ》
村祭り土俵の脇に力石(ひかり)東住吉区山坂「山阪神社」《ゴ》
出来秋の宮に伝はる力石(ひかり)東灘区御影郡家「弓絃羽神社」《ゴ》
秋日洩る樹下大小の力石(ひかり)住吉区長居東「保利神社」《ゴ》
力石寄せて祀りし宮さやか(ひかり)住吉区長居東「保利神社」《ゴ》
宮小春誰も彼も撫づ力石(ひかり)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑨《ゴ》
力石宝と寄せし宮さやか(ひかり)住吉区長居東「保利神社」⑨《ゴ》
緑蔭に息凝らしけり力石(蟇目良雨)江東区富岡「富岡八幡宮」①《春耕》
緑蔭に大中小の力石(蟇目良雨)江東区富岡「富岡八幡宮」④《春耕》
緑陰の斑影受けし力石(樋口威虎)⑦《けやき》
残鶯の声幽かなり力石(樋口威虎)⑦《けやき》
仏法僧鳴く境内や力石(樋口威虎)⑦《けやき》
六日はや忘られもして力石(ひこばえ日向亮司)横浜市港北区日吉本町「金蔵寺」⑩
五月雨や小さくも見え力石(ひこばえ日向亮司)大磯町高麗「高来神社」⑩
冬ざれやどかんとかまへ力石(比沙子)倉敷市浅原「安養寺」⑧《西岡》
一枚の寒晴れを乗せ力石(比沙子)倉敷市浅原「安養寺」⑨《西岡》
凍蝶の息ととのふる力石(久重凛子)サヨ子・東京都北区岸町「王子稲荷神社」④《春耕》
力石訪ぬる道に秋の雨(久田青藤)①《雲》
三伏の社にあまた力石(秀子)杉並区大宮「大宮八幡宮」⑩《古志》
梅東風や四拾八貫力石(秀島千鶴)④
紅葉散る大横綱の力石(英世)博多区上川端町「櫛田神社」⑨
袴著や大横綱の力石(英世)博多区上川端町「櫛田神社」⑨
力石もち上げるふり秋うらら(日根野聖子)今治市馬越町鯨眠山「三島神社」⑪《滑稽》
か弱さを演じて秋の力石(日根野聖子)今治市馬越町鯨眠山「三島神社」⑪《滑稽》
赤とんぼに去られて只の力石(百鬼)⑥
秋立ちて重軽石の軽きかな(百姓)③
ちから持ち汗かく業もすすみかな(百丈)①
意思あらば動かざるものなし力石(兵頭正敏)⑤
恐竜の卵にまごう力石(兵頭正敏)新宿区市ヶ谷八幡町「市ヶ谷亀ヶ岡八幡宮」⑤
夏草や鳥居を守る力石(兵頭正敏)⑤
その力恵み下され力石(兵頭正敏)⑤
我が力いざ試みん力石(兵頭正敏)⑤
力石尋ねあぐねて力尽き(兵頭正敏)⑤
これこそが力石ぞと思いきに(兵頭正敏)⑤
我が望み世に再びの力石(兵頭正敏)⑤
その昔集うや村人力石(兵頭正敏)⑤
力こぶ百千倍の力石(兵頭正敏)⑤
寄りそえる夫婦のごとく力石(兵頭正敏)⑤
試みる人絶えたるか力石(兵頭正敏)⑤
苔むしてしばし憩える力石(兵頭正敏)⑤
刻みたる文字跡かすむ力石(兵頭正敏)⑤
厳かに鎮座まします力石(兵頭正敏)⑤
持つは無理尻の下なる力石(兵頭正敏)⑤
力石金と力は無かりけり(兵頭正敏)⑤
へめぐりて憩う社の力石(兵頭正敏)⑤
春昼や誰も試さぬ力石(平井さち子)①
力石たたいてなぜて初詣(平井智子)③《姫》
薫風や五つ六つと力石(平井秀策)伊予市中山町中山重藤「堂」⑥《中山》
古里に力石あり竹落葉(平井秀策)伊予市中山町佐礼谷竹ノ内「堂」⑥《中山》
霜の朝力石押しのけ蕗の薹(平井正次)⑥
坊さんも墓石になりて力石(平井正次)清水区宍原「福聚院」⑥
うららかや大小並ぶ力石(平井紀夫)新宿区市谷八幡町「市谷亀岡八幡宮」⑩《雲》
夏の日や榊の蔭に力石(平井紀夫)大津市大萱「萱野神社」⑩《雲》
爽やかに薄明纏ふ力石(平井紀夫)大津市大萱「萱野神社」⑪《雲》
権五郎鎌倉一の力持ち(平岩新)「鎌倉かるた」⑩
草萌ゆる磐持石に小糠雨(平野紀美子)坂井市三国町加戸「消防倉庫前」⑤《末政》
磐持の謂かすれし花の冷え(平野紀美子)坂井市三国町加戸「消防倉庫前」⑤《末政》
力石に添ふて一ひら桜かな(平野杉盗子)⑧《田》
力石上げし男や雑煮餅(平野杉盗子)⑧《田》
杖ついて眺む祭や力石(平野杉盗子)⑧《田》
木枯しの力石にも挑むなり(平野杉盗子)⑧《田》
稲刈るや社にどかと力石(平野杉盗子)⑧《田》
力石力石秋風が見え(平野 貴)①
炎天の木陰にひっそり力石(肥留間康一)⑦《けやき》
春桜咲く桜散る古の力比べ(廣川敏子)富士宮市大中里「丘路八幡宮」⑥
桜蘂(しべ)降る曽我兄弟の力石(廣上正市)⑩
囀りや五拾五貫目力石(弘子)⑩
朴落葉被りてゐたり力石(廣瀬雅男)蕨市中央「和楽備神社」⑨
佐保姫の座り給ふや力石(ひろちゃん)⑧
春陰の農の庭なる力石(ひろちゃん)⑧
農の家どつかと凍てし力石(ひろちゃん)⑨
力石残して廃れ農の家(ひろちゃん)⑩
三月や力やや抜き力石(ひろちゃん)⑪
力石由緒の重さ秋惜しむ(宏虎)⑦《ゴ》
力石侍らしておる冬木かな(宏虎)神戸市東灘区御影郡家「弓絃羽神社」⑧《ゴ》

木の葉髪持ち上げられぬ力石(宏虎)東灘区御影郡家「弓絃羽神社」⑩《ゴ》
手を添へて秋声聞かむ力石(宏虎)東灘区御影郡家「弓弦羽神社」⑪《ゴ》
鈴虫の鈴振りやまぬ力石(宏虎)東灘区御影郡家「弓弦羽神社」⑪《ゴ》
新松子落ちて刎ねたる力石(宏虎)東灘区御影郡家「弓弦羽神社」⑪《ゴ》
力石置かるる宮に佗助咲く(廣畑育子)④
慰霊碑や秋に後るる力石(皓皓)⑧
力石夏日に焼けてをりにけり(風天)⑨
冬草のなほ青あおと力石(深川知子)②《雲》
炎昼や手擦れのしるき力石(福江ちえり)小矢部市小矢部町「熊野神社」⑥《雉》
秋雨や苔のかがふる力石(福江ちえり)射水市串田「櫛田神社」⑥《雉》
白露や貫目を刻む細き文字(福江ちえり)南砺市福野「福野神明社」⑥《雉》
巣穴より蟻湧き出せば力石(福江 ちえり)小矢部市小矢部町「熊野神社」⑥《雉》
肌色の盤持石へ秋の雨(福江ちえり)射水市布目沢「布目澤神社」⑥《雉》
秋草を四方に倒せる力石(福江ちえり)⑥《雉》
神の留守門前に立つ力石(福江ちえり)富山市呉羽町「神明社」⑥《雉》
苔むせば落葉の刺さる力石(福江ちえり)津幡町中山ソ51甲「水上社」⑦《雉》
下萌や盤持石の影まろし(福江ちえり)金沢市下安原町「子安神社」⑦《雉》
根上りの藤に抱かれ力石(福江ちえり)高岡市大工中町「大木白山社」⑦《雉》
青蛙盤持石に坐りけり(福江ちえり)射水市串田「櫛田神社」⑧《雉》
夏闇に対の灯明力石(福江ちえり)金沢市尾山町「尾山神社」⑧《雉》
病葉の掠めて散るや力石(福江ちえり)金沢市尾山町「尾山神社」⑧《雉》
まづ夫の触るるさし石夏祭(福江ちえり)金沢市尾山町「尾山神社」⑧《雉》
炎帝の盤持石へ諸手かな(福江ちえり)金沢市尾山町「尾山神社」⑧《雉》
さし石の刻字の摩滅夏の露(福江ちえり)金沢市尾山町「尾山神社」⑧《雉》
横たはる抱き石に触れ原爆忌(福江ちえり)金沢市尾山町「尾山神社」⑧《雉》
拝殿に並ぶさし石初茜(福江ちえり)金沢市尾山町「尾山神社」⑩《雉》
さし石の刻字うるほふ春の雪(福江ちえり)金沢市尾山町「尾山神社」⑩《雉》
力石話を聞きに出たならば
  我が祖先の名が出る内田金蔵 今日も墓石に花と香を(福岡勇)三郷市高州「墓地」
田植機の止め置くところ力石(福岡三品)伊予市中山町栗田「三島神社」⑥《中山》
雨合羽投げ掛けられし力石(福岡三品)伊予市中山町栗田「三島神社」⑥《中山》
大杉の空ろにむささび力石(福岡三品)伊予市中山町栗田「三島神社」⑥《中山》
時鳥社に尋ぬ力石(福岡モモエ)伊予市中山町栗田「三島神社」⑥《中山》
大杉の新緑暗き力石(福岡モモエ)伊予市中山町栗田「三島神社」⑥《中山》
小流れの水音夏めく力石(福岡モモエ)伊予市中山町栗田「三島神社」⑥《中山》
つちふるや漁港に二個の力石(福島きさ子)①《雲》
お遍路が腰掛けてゐる力石(福島せいぎ)①
露しとど女人が試す力石(福島せいぎ)高野町高野山「奥の院」⑩
力石くろきは汗の手型かも(福田多計夫)①《椿本》
十の文字四っつの重き花の昼(福田太ろを)桶川市柏原「泉福寺」②《桶》
落葉浴ぶ埋もれし力石(いし)に染みひとつ(福田太ろを)桶川市柏原「泉福寺」②《桶》
大磐石の銘春光に隠れなし(福田太ろを)桶川市寿「稲荷神社」②《桶》
ひめみやさまのすみれやさしき力石(福田太ろを)桶川市篠津「多気比売神社」②《桶》
力石ぬくし仁王の力瘤(福田太ろを)桶川市柏原「泉福寺」③《桶》
蟻穴を出でて上がれる力石(福田太ろを)桶川市寿「稲荷神社」③《桶》
春落葉老樹が護る力石(福田太ろを)桶川市篠津「多気比売神社」③《桶》
寒月に腰を浮かせる力石(福田太ろを)桶川市寿「稲荷神社」⑥《桶》
秋茜つんつん寄り来力石(福冨清子)⑧
ひつそりと力石なる春日かげ(福村陽子)③《三重》
若い衆の汗のにほひの力石(福村陽子)③《三重》
力石強者どもが夢の跡(藤井一彦)④
木漏れ日に静かに眠る力石(藤井一彦)④
力石あゝ力石力石(藤井一彦)④
今年こそ上げてみせるぞ力石(藤井一彦)④
力石上げた男の仁王面(藤井一彦)④
赤鬼の顔して上げる力石(藤井一彦)④
楠若葉語らざれども力石(藤井ただし)松戸市小金原「茂侶神社」③
力石負ひ素戔鳴の神還る(藤井ただし)松戸市下矢切「矢切神社」⑥
力石半分埋れ麦の秋(藤井なお子)⑪《雲》
緑陰や続々消ゆる力石(藤井なお子)⑪《雲》
さし石を一重二重の蟻地獄(藤枝昌文)東京都中央区佃「浪除・於咲稲荷神社」⑩《いには》
初しぐれ宮に無銘の力石(藤枝昌文)東京都中央区佃「浪除・於咲稲荷神社」⑩《いには》
産土神の磐持石の秋湿り(藤枝昌文)杉並区大宮「大宮八幡宮」⑩《いには》
産土神の秋の日の斑の担ぎ石(藤枝昌文)杉並区大宮「大宮八幡宮」⑩《いには》
一枚の楠落葉置く力石(藤枝昌文)杉並区大宮「大宮八幡宮」⑩《いには》
力石に柞紅葉の二三片(藤枝昌文)杉並区大宮「大宮八幡宮」《いには》
力石の担ふ梵鐘木の実落つ(藤枝昌文)足立区西新井「西新井大師」⑩《いには》
力石に柞(ははそ)紅葉の二三片(藤枝昌文)杉並区大宮「大宮八幡宮」⑪《いには》
力石担ぎあげたる涼しさよ(藤岡稔郎)①
磴(とう)上るヨイショ炎暑の力石(藤垣とみ江)宇佐市南宇佐「宇佐神宮」⑩
冬日向八十貫の力石(藤田千代子)⑦
春愁や艶々とある力石(藤田良)志木市柏町「館氷川神社」)⑨
わかき日のおもかげしのぶ力石(藤永善章)紀の川市打田古和田「藤永宅」①
小春日や手擦れて丸き力石(藤野某)④
参道の十三の石風薫る(藤原俊朗)中野区新井「北野神社」⑪《雲》
神前に紅葉そめたる力石(藤原俊朗)中野区白鷺「鷺宮八幡神社」⑪《雲》
野分だつ微動だにせぬ力石(藤原俊朗)中野区白鷺「鷺宮八幡神社」⑪《雲》
青嵐力試しの石七個(藤原俊朗)中野区沼袋「沼袋氷川神社⑪《雲》
力石打つてころがる木の実かな(布施まさ子)④
成人式に力石かつぐひ孫かな(ブチ君)⑦
梅雨空にドスンとふたつ力石(文雄)江戸川区北小岩「小岩公園」⑩
にび色に沙羅の芽吹きや力石(古岡壽美恵)市川市八幡「葛飾八幡宮」⑦
緑立つ松の根方や力石(古岡壽美恵)市川市八幡「葛飾八幡宮」⑧
若きどち集い競いしバン持ちの
  石に触れれば秋陽の温し(古川一耕)①
冬晴るる宮に昔の力石(古川さかえ)①
秋雨に艶めく苔や力石(古川泰山)福岡市中央区西公園「中司孫太郎稲荷神社」⑧《ゴ》
沈丁や八十貫の力石(文蔵)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」④
草萌や文字の朱の浮く力石
(文蔵)④
力石転がる社草萌ゆる(文蔵)④
蟋蟀の本降りとなる力石(文蔵)⑥
うろこ雲岬に三つの力石(文ちゃん)福山市鞆町鞆「住吉神社」⑦
寒菊や浪除稲荷の力石
(眸子)東京都中央区佃「浪除於咲稲荷神社」④
ちから石揚げて臍にも夏休み(望生)⑩
力石気も集まれば軽くなり(鉾崎ちえみ)◇③
大丈夫と元気与えし力石(鉾崎ちえみ)③
力石昔偲ぶや蝉時雨(細川悦子)稲敷市江戸崎「管天寺」⑨《江戸》
剛力を偲ぶ小社(おやしろ)夏木立(細川悦子)稲敷市月出里花指「鹿島神社」
⑨《江戸》
力石庇護せし古刹ちゝろ鳴く(細川悦子)稲敷市江戸崎「管天寺」
⑨《江戸》
力石ゆすりて子等の夏休み(星川波)⑥
朽ち果てし社の庭の力石
  安永二年の刻み文字見ゆ(保泉一生)⑦
斑雪伝金時の力石(蛍)⑥
木の葉雨二人で挑む返し石(掘一郎)伏見区鳥居崎町「藤森神社」②《雲》
楠若葉四十八貫の力石(堀井より子)世田谷区宮坂「世田谷八幡宮」⑪《雲》
青嵐永久にあがらぬ力石(堀井より子)世田谷区宮坂「世田谷八幡宮」⑪《雲》
蟻の列やすやすのぼる力石(堀井より子)世田谷区宮坂「世田谷八幡宮」⑪《雲》
枯芭蕉室の八嶋の力石(堀越純)栃木市惣社町「大神神社」⑧
影四つ置く力石つづれさせ(堀 瞳子)神戸市北区山田町中「大歳神社」⑪《運河》
椎若葉日を照りかへす力石(堀向博子)福山市鞆町鞆「住吉神社」⑥《雉》
色変へぬ松のしもとに力石(ぽんこ)東灘区御影郡家「弓絃羽神社」《ゴ》
樹下さやか謂れ札読む力石(ぽんこ)東灘区御影郡家「弓絃羽神社」《ゴ》
堆(うずた)かき落葉に埋もる力石(ぽんこ)生野区桃谷「御幸森神社」《ゴ》
遥拝所そびらに秋気力石(ぽんこ)天王寺区勝山「久保神社」《ゴ》
力石まぶしからずや秋日落つ(ぽんこ)天王寺区勝山「久保神社」《ゴ》
下闇に苔むしてをる力石(ぽんこ)生野区桃谷「御幸森天神宮」⑨《ゴ》
樹下涼し謂れ札たつ力石(ぽんこ)東灘区御影郡家「弓絃羽神社」⑩《ゴ》
小鳥来る連理の大樹力石(ぽんこ)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑩《ゴ》
力石へと黄落す百年樹(ぽんこ)大阪市生野区桃谷「御幸森天神宮」⑪《ゴ》
蝉しぐれ文殊の寺に力石(凡士)宮津市文殊「智恩寺」⑪《ゴ》 
下闇に知恵つくとゐふ力石(凡士)宮津市文殊「智恩寺」⑪《ゴ》
降りしきる松葉に埋もる力石(凡士)宮津市文殊「智恩寺」⑪《ゴ》
緑陰に従軍の碑と力石(凡士)川西市久代「春日神社」⑪《ゴ》
蛞蝓の銀の道あり力石(凡士)川西市久代「春日神社」⑪《ゴ》
文月の光を反し力石(本多静枝)七尾市国分町中川原「御輿蔵」⑥《雉》
蝉時雨鎮守の杜の力石(本多静枝)七尾市国分町中川原「御輿蔵」⑥《雉》
力石祭の子らの囲みをり(本多静枝)七尾市国分町中川原「御輿蔵」⑥《雉》
啓蟄や動かぬものに力石(本玉秀夫)⑩
凌霄花(のうぜんかずら)散り行く先の力石(ほんだらつこ)⑨
【ま】
新緑や五十貫目の力石(マーちゃん)蕨市中央「和楽備神社」④
雨しとど立夏の午後の力石(マーちゃん)蕨市中央「和楽備神社」④
吹き溜まる落葉に埋もれ力石(麻衣)⑩《いには》
力石座する山村稲の秋(前川紀美代)伊賀市青山町奥鹿野「八柱神社」①《三重》
運ためす小さき石の秋祭(前川紀美代)伊賀市青山町奥鹿野「八柱神社」②《三重》
秋の空一尺ほどの力石(前川紀美代)伊賀市青山町種生「種生神社」③《三重》
力石横たふふたつ新松子(しんちぢり)(前川千可子)津市神戸野田「知円寺」②《三重》
なにげなき力石とや秋の風(前川千可子)津市雲津本郷町「浄蓮寺」②《三重》
力石刻字うすれし秋の寺(前川千可子)津市神戸野田「知円寺」③《三重》
力石峙(そばだ)てくらべ秋祭(前川千可子)津市神戸野田「知円寺」③《三重》
晒(さら)されし力石とや草の花(前川千可子)津市神戸野田「知円寺」③《三重》
力石ふたつどっしり秋の寺(前川千可子)津市神戸野田「知円寺」④《三重》
秋晴や昔語りの力石(前田雅章)①《雲》
力石高々盆の月に差す(牧田正太郎)⑤《末政》
祭来る神室の中に力石(牧田正太郎)⑤《末政》
弁慶の手玉の石や秋暑し(まこ爺)⑤
力石ごろんと置かれ実南天(まこと)⑩
陽炎や土に埋もる力石(正岡子規)④
春風や肩をはなるゝ力石(正岡子規)④
秋祭りの魂が忘れぬ力石(正城房子)③《姫》
草相撲宮に鎮座の力石(正城房子)③《姫》
秋日燦長寿萬歳力石(正城房子)③《姫》
緑蔭に町衆寄りし力石(増井美和)伊勢市二見町「西農業研修センター」⑤《椿本》
虫時雨磐石草に埋もれし(増井美和)伊勢市二見町「西農業研修センター」⑤《椿本》
梅雨湿り滑らかなりし力石(増井美和)伊勢市二見町「西農業研修センター」⑤《椿本》
御神木茂りし辻に力石(増井美和)伊勢市二見町「西農業研修センター」⑤《椿本》
力自慢二見が浦に御祓(みそぎ)せる(増井美和)伊勢市二見町「西農業研修センター」⑤《椿本》
力石試しもすなる神の留守(増田敏子)⑪
初秋の古刹に古(こ)りし力石(増田みきお)稲敷市江戸崎「管天寺」⑨《江戸》
力石ふたつ鎮座す盆の寺(増田みきお)稲敷市江戸崎「管天寺」
⑨《江戸》
新涼や鎮守に丸(まろ)き力石(増田みきお)稲敷市月出里花指「鹿島神社」
⑨《江戸》
春遠からじ若衆の力石(まちこ)砥部町麻生「理正院」⑤
力石三十五貫笹子鳴く(まちこ)砥部町麻生「理正院」⑤
新雪の遠嶺かがやく力石(まちこ)砥部町麻生「理正院」⑤
雲浮ぶ春の伊予路の力石(まちこ)松山市谷町「伊能忠敬休息之地」⑤
料峭や松影うつす力石(まちこ)松山市美沢町「芳野宅」⑤
力石春水ひびく里にかな(まちこ)⑥
馬酔木咲くほどよき距離に力石(まちこ)久万高原町直瀬仲組「集会所」⑥
力石めのう文様きぎす鳴く(まちこ)西予市野村町四郎谷「三嶋神社」⑥
しずかなる辛夷咲く村力石(まちこ)⑥
傾ぎ咲く薄墨桜ちから石(まちこ)西予市野村町四郎谷「三嶋神社」⑥
御降りや蛇を模したる力石(松井徒歩)中村区名駅5「花車神明社」⑦
春北風(はるきた)や仲仕の競りし力石(松井徒歩)福山市鞆町鞆「住吉神社」⑦
木枯や決闘地なる力石(松井徒歩)京都市左京区一乗寺下り松町「下り松」⑧
力石おちばをそっとのせてみた(松浦竜昇)伊賀市柘植町下町「成田不動尊」⑧
祀られて秋暑のいたる力石(松尾杏史)①
十六夜や宮居にのこる力石(松尾利夫)①
梅探る鎮守に円き力石(松尾良久)⑩
花の城持ち上がりそう力石(松岡明子)③《姫》
力石足跡拝むおじぎ草(松岡明子)③《姫》
葺原の国を担ぐや力石(松岡明子)③《姫》
力石豊年満作勇み肌(松岡明子)③《姫》
凩や日本男子の力石(松岡明子)③《姫》
力石ごろりと二つ冬日中(松岡洋己)姫路市広峯「広峰神社」③《四季》
力石転がりそこら下萌ゆる(松岡まさこ)⑧
父さんと力石持ってみたけど重かった(松崎岳)「鳩ヶ谷郷土かるた」④
冬至とて男にやどる力かな(松瀬青々)⑩
露のせて五十余貫の力石(松田明子)新宿区西新宿「成子天神社」⑨《空》
深秋や「おもかる石」を試し持ち(松田和子)⑧
歓声に秋の灯ゆらら力石(松田郷人)入善町新屋「住吉神社」⑦
力石合社のいわれ語りつぐ(松田郷人)朝日町金山「日吉社合殿熊野社」⑦
明治の世半里かつぎて力石(松田郷人)朝日町金山「日吉社合殿熊野社」⑦
どんど焼く灰の降り積む力石(松田郷人)朝日町金山「日吉社合殿熊野社」⑦
力石かこむ人びと夏祭り(松田郷人)入善町新屋「住吉神社」⑦
頬かぶりして軽々と力石(松田郷人)入善町新屋「住吉神社」⑦
力石うずうず銀杏紅葉まだ(松田ひろむ)①
力石枯れ葉の中に沈んでる(松谷卓紀)あわら市馬場「大溝神社」⑤《末政》
力石昼寝してゐる神社かな(松谷卓紀)あわら市馬場「大溝神社」⑤《末政》
空蝉の持ち上げてゐる力石(松谷梨加)あわら市馬場「大溝神社」⑤《末政》
夏草や路傍に久し力石(松平菩提子)⑤《椿本》
花冷えや焦土のいろの力石 (松永さち子)
力石どすんと寒の来てゐたり(松永浮堂)④
秋風や舟石玉石力石(松原利恵)小諸市与良町「馬頭観音」①《けやき》
力石人肌こいし居待月(松原利恵)①《けやき》
山若葉六根清浄力石(松原利恵)②《けやき》
春光や生きいきセミナー力石(松原利恵)②《けやき》
力石落葉引寄せくつろげり(松原利恵)③《けやき》
身に泌むや公然と座す力石(松原利恵)③《けやき》
力石摩すれば冬日ざらざらす(松本旭)桶川市寿「稲荷神社」⑥《桶》
青時雨たれが差したか力石(松本案山子)江東区富岡「富岡八幡宮」⑧《田》
緑蔭に忠敬像も力石も(松本案山子)江東区富岡「富岡八幡宮」⑧《田》
黒南風の境内に座し力石(松本案山子)江東区富岡「富岡八幡宮」⑧《田》
雷鳴や重なる朱書き力石(松本案山子)江東区富岡「富岡八幡宮」⑧《田》
力石並ぶや蝉の声援に(松本島春)福山市鞆町後地「沼名前神社」③
梅雨明けの地にやや沈み力石(松本島春)福山市鞆町後地「沼名前神社」③
夏痩や父祖の名残る力石(松本俊介)⑧
力石這ひのぼりたる毛虫かな(松本節美)淡路市多賀「伊弉諾神宮」⑧《雉》
力石南天の花零れをり(松本正子)⑧
秀吉の力石あり桜咲く(松本ヤチヨ)唐津市呼子町加部島「田島神社」④
藤の実の落ちてはじける力石(豆狸)柳川市大和町皿垣開甲木「海童神社」⑧《ゴ》
秋蝶の翅やすめをる力石(豆狸)柳川市大和町皿垣開甲木「海童神社」《ゴ》
落とし水四囲に高鳴る力石(豆狸)柳川市塩塚「住吉神社」⑧《ゴ》
草隠れなるは白露の力石(豆狸)広川町一條「八幡宮」⑧《ゴ》
下闇の龕に鎮もる力石(豆狸)三原市幸崎能地「常盤神社」⑨《ゴ》
冬眠の蛇の真上の力石(丸谷三砂)杉並区善福寺「井草八幡宮」④
寒明けや手唾で挑む力石(丸見恵美子)大洲市平野町平地「厳島神社」⑨《ひらの》
屋根替や今は無名の力石(丸見恵美子)大洲市平野町平地「厳島神社」⑨《ひらの》
秋蝶のつかずはなれず力石(満天)東灘区御影郡家「弓絃羽神社」《ゴ》

小鳥来る樹下に寄り添ふ力石(満天)東灘区御影郡家「弓絃羽神社」《ゴ》
秋日和鳥居くぐれば力石(満天)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑨《ゴ》
小鳥来る宮居の樹下に力石(満天)東灘区御影郡家「弓絃羽神社」⑩《ゴ》
黄落の樹下に鎮座す力石(満天)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑩《ゴ》
春潮や社に今も力石(ミーコ)⑥
力石祭団扇に赤い帯(三浦秀水)①《けやき》
神木の茂りて暗き力石(三浦秀水)②《けやき》
産土の幟はためく力石(三浦秀水)②《けやき》
朱の鳥居落葉はりつく力石(三浦秀水)③《けやき》
村祭幣振る禰宜や力石(三浦秀水)③《けやき》
菊咲くや二十七貫力石(三浦政子)①《けやき》
秋風や銘文うすき力石(三浦政子)①《けやき》
力石そ知らぬごとき秋の風(三浦政子)①《けやき》
秋立てる野に吹かれをり力石(三浦政子)①《けやき》
秋水をなすり読みとく力石(三浦政子)②《けやき》
秋天や奉納の文字力石(三浦政子)②《けやき》
露むすぶ宴のあとの力石(三浦政子)②《けやき》
洗われて台風一過力石(三浦政子)②《けやき》
露けしや村社にありぬ力石(三浦政子)③《けやき》
力石指なぞらえて暖かし(三浦政子)③《けやき》
力石夜辺の秋水ためてをり(三浦政子)③《けやき》
力石むかし気負いの音頭取(三浦政子)③《けやき》
一輪の露草のぞく力石(三河晃)④
力石五十貫とや薄暑光(幹三)伊丹市宮ノ前「猪名野神社」⑪《待兼山》
祭り笛でんと置かるる力石(三澤福泉)①《雲》
黄水仙庭に置かるる力石(三澤福泉)②《雲》
木下闇五十五貫の力石(三澤福泉)③《雲》
力石取り囲みゐる落椿(三澤福泉)船橋市東町「意富比神社」 ⑪《雲》
力石の言はれの碑文祭笛(三澤福泉)船橋市東町「意富比神社」⑪《雲》
霜柱の持ち上げてゐる力石(三澤福泉)船橋市東町「意富比神社」⑪《雲》
桃咲くや宮に並べて力石(水井豊月)福山市鞆町後地「沼名前神社」⑧
力石芯の芯まで灼けており(水谷英一)③《姫》
力石掌の触れられぬほど灼けり(水谷英一)③《姫》
差し石の窪みに映るる夏の雲(水谷道子)下市町才谷「稲荷神社」③《雲》
蝶々や御祓ひ受けし力石(水谷光子)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑪《閏》
力石競べ遥かや里若葉(水谷光子)越谷市三野宮「香取神社」⑪《閏》
陽炎や文字のうするる力石(水谷光子)越谷市三野宮「香取神社」⑪《閏》
枯蔓に大きな力石を巻く(水野悦子)⑧
秋風や鎮守の森の力石(溝口稔)⑦
下闇やまづは一服力石(みち)倉敷市浅原「安養寺」⑧《西岡》
秋深し哀歓抱きて力石(みち)倉敷市浅原「安養寺」⑨《西岡》
冬萌や持ちあげてみん力石(道子)東京都北区岸町「王子稲荷神社」
昂(たかぶ)れるもの抱かせり露の石(光野及道)①《三重》
下萌や鞆の仲仕の力石(みどり)福山市鞆町鞆「住吉神社」⑥
寒禽や父が動かす力石(南桂介)⑩《少年》
彫りし文字古りて露けき力石(みのる)東灘区御影郡家「弓絃羽神社」《ゴ》
秋日影矩形卵形力石(みのる)東灘区御影郡家「弓絃羽神社」《ゴ》
秋風や力石にも裏表(みのる)東灘区御影郡家「弓絃羽神社」《ゴ》
物言はぬ力石にも秋意あり(みのる)東灘区御影郡家「弓絃羽神社」《ゴ》
力石撫でて秋思を分かちけり(みのる)東灘区御影郡家「弓絃羽神社」《ゴ》
身に沁むや瓦礫紛れに力石(みのる)香芝市五位堂「十二神社」《ゴ》
力石探し巡りて秋の野路(みのる)香芝市狐井「杵築神社」《ゴ》
妹背めく力石あり村時雨(みのる)香芝市狐井「杵築神社」《ゴ》
かたけ石とて一碑たつ紅葉影(みのる)香芝市狐井「杵築神社」《ゴ》
力石撫づ時雨傘傾けて(みのる)香芝市狐井「杵築神社」《ゴ》
慰霊碑に侍る白露の力石(みのる)香芝市別所「十二社神社」《ゴ》
しぐるるや海鼠に似たる力石(みのる)香芝市別所「十二社神社」《ゴ》
力石撃ちたる神の木の実かな(みのる)香芝市別所「十二社神社」《ゴ》
力石訪ひて秋蚊に恋はれけり(みのる)香芝市別所「十二社神社」《ゴ》
力石撫でて末社の秋惜しむ(みのる)香芝市別所「十二社神社」《ゴ》
力石抱擁したる小春かな(みのる)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑨《ゴ》
力石行脚のひと日野路の秋(みのる)香芝市狐井「杵築神社」⑨《ゴ》
街道の千種隠れに力石(みのる)豊能町高山「高札場」⑩《ゴ》
力石撃ちて刎ねたる木の実かな(みのる)香芝市別所「十二社神社」⑩《ゴ》
力石存問の掌にあたたかし(みのる)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑩《ゴ》
赤とんぼ翅やすめゐる力石(みのる)西宮市「越木岩神社」⑪《ゴ》
力石めぐりす里は豊の秋(みのる)香芝市狐井「杵築神社」⑪《ゴ》
錦して神さぶ杜や力石(みのる)香芝市別所「十二社神社」⑪《ゴ》
磐持ちの石に跳ね飛ぶ霰かな(稔)⑩《少年》
春風や肩欠けもして白龍石(宮内和代)越谷市三野宮「香取神社」⑪
神木と伴に大磐石の春(宮内和代)越谷市三野宮「香取神社」⑪
荒梅雨の雨跳ね返す力石(宮内圭子)伊勢市二見町「西農業研修センター」⑤《椿本》
力石永遠に伝えん去年今年(宮口信正)福井市舟橋「黒龍神社」⑤《末政》
左義長の火の粉を浴びし力石(宮口信正)福井市舟橋「黒龍神社」⑤《末政》
あぎいす むちあぎらいだな あららがま
  (力石 持ち上げられず コンチクショウー)(宮国勉)「宮古かるた」⑥
春雨に打たれ艶めくちから石(宮﨑二健)東京都港区新橋「烏森神社」⑥
おみくじも小枝に濡れて力石(宮﨑二健)東京都港区新橋「烏森神社」⑥
シクラメン濡れ烏森神社の力石(宮﨑二健)東京都港区新橋「烏森神社」⑥
鬼が来て置き忘れたか力石(宮﨑二健)東京都港区新橋「烏森神社」⑥
歓楽街の路地の芽ぐみや力石(宮﨑二健)東京都港区新橋「烏森神社」⑥
ちから石見やり傘さす春の暮(宮﨑二健)東京都港区新橋「烏森神社」⑥
力石夏草の中鎮座する(宮崎やすこ)伊予市中山町中山梅原「堂」⑥《中山町》
薬師堂葉桜の影力石(宮崎やすこ)伊予市中山町中山柚木「堂」⑥《中山町》
力石可憐に咲いたトルコ花(宮原喜行)⑪
薄暑光神社にひとつ力石(宮本百合子)横浜市港北区樽町「杉山神社」④
秋風や庭に黙せし力石(宮本芳子)稲敷市江戸崎「管天寺」⑨《江戸》
蝉時雨滲み入る如く力石(宮本芳子)稲敷市江戸崎「管天寺」
⑨《江戸》
ちちろ鳴く寺に安らぐ力石(宮本芳子)稲敷市江戸崎「管天寺」
⑨《江戸》
秋日濃しめ組ゆかりの力石(三代川次郎)東京都港区浜松町「讃岐小白稲荷神社」①《雲》
神の留守餅のやうなる力石(みよ子)大田区山王「天祖神社」⑧《林棲》
力石夜毎に蚯蚓遶り啼く(麦門冬)⑤
近づけば数多の蛙力石(宗田桔梗)能勢町野間中「常夜燈」⑨《ゴ》
さし石の梅雨の重さといふべかり(村上喜代子)東京都中央区佃「浪除・於咲稲荷神社」⑩《いには》
力石一番小も持ち上がらぬ  45キロとは吾より重い(茂木敏江)川越市下小坂「白髭神社」⑩
氾濫の小畔川から流れ着く  ごとくに鎮座す力石三つ(茂木敏江)川越市下小坂「白髭神社」⑩
神木の赤青欅の葉陰には  力石三つ要のようだ(茂木敏江)川越市下小坂「白髭神社」⑩
大男のだいだらぼっちが軽々と  かかげたろうか力石三つ(茂木敏江)川越市下小坂「白髭神社」⑪
力石どこかにないかとてくてくと  神社や寺をめぐる朝なり(茂木敏江)⑪
休憩に寄りし神社に見つけたり
  秋陽を受けて力石二つ(茂木敏江)川越市古谷本郷「古尾谷八幡神社」⑪
揚げ雲雀囀ずる神社にどっしりと  刻印のある力石あり(茂木敏江)川島町上八ツ林「氷川神社」⑪
四ヵ所の神社をめぐり力石  探せどまたもや収穫はなし(茂木敏江)⑪
おもかる石やっと上がって椎若葉(持田忠子)②
無造作に置かるる寒の力石(望月昭子)富士宮市内房仲「山王神社」⑦
松過の日差に映ゆる力石(望月昭子)富士宮市内房仲「山王神社」⑦
力石まあるく丸く雪積もる(望月昭子)富士宮市内房仲「山王神社」⑦
紫陽花にかくれ力石顔覗く(望月茂)⑥
寒晴や宮居に残る力石(望月志津子)富士宮市内房仲「山王神社」⑦
青春の思い出浮ぶ力石(望月順代)富士宮市内房大晦日「五輪の大榧」⑦
力石むねまであげてホッと一息(望月順代)富士宮市内房大晦日「五輪の大榧」⑦
榧の木と共にいすわる力石(望月順代)富士宮市内房大晦日「五輪の大榧」⑦ 
力石かつげた俺に娘くれ(望月順代)富士宮市内房大晦日「五輪の大榧」⑦
江戸つ子の力石なり鵙高音(望月澄子)千代田区外神田「神田明神」⑪《春耕》
黄落や鬼門守るかに力石(望月澄子)千代田区外神田「神田明神」⑪《春耕》
力石持ち上げる如霜柱(望月久代)清水区由比東山寺大門「薬師堂」⑤
うららけし土俵に並ぶ力石(望月久代)清水区由比東山寺大門「薬師堂」⑤
葉桜の下に佇む力石(望月三千生)早川町雨畑「六社神社」⑩
手に触れるだけに残暑の力石(元木伝吉)④
力石雪を被りて尚丸く(本西満穂子)⑨
散る柳どかと居座る力石(森岡恵子)⑪《万象》
山つゝじ集ふ神社の力石(森幸子)いなべ市北勢町田辺「多奈閉神社」①《三重》
力石鎮めとも座す宮の秋(森幸子)いなべ市北勢町田辺「多奈閉神社」②《三重》
力石訪ぬ玉垣竹の春(森幸子)いなべ市北勢町田辺「多奈閉神社」②《三重》
力石訪ね昂ぶる蝉時雨(森幸子)・いなべ市北勢町田辺「多奈閉神社」③《三重》
力石の朱字の百貫桜東風(森清堯)⑩《末黒野》
年男担がにゃならぬ力石(森下久恵)③《姫》
力石触って明日の運動会(森下久恵)③《姫》
判官の力石あり山笑ふ(森田 峠)⑧
昔の人はたんでもこんくれえの石は
  ふんがちいだもんだ(杜の住人ふくろう鳥)館山市笠名「神明神社」⑥

大小の力石置く街暑し(森本和子)四日市市茂福町「証円寺横」①《三重》
蝉しぐれまつただ中の力石(森本和子)四日市市松原町「聖武天皇社」①《三重》
力石三個に託す里祭(森本和子)四日市市広永町「穂積神社」①《三重》
担ぐ人無き力石秋深し(森本和子)四日市市八王子町「吉田神社」①《三重》
新秋や人知れず置く力石(森本和子)四日市市楠町「瓜生神社」①《三重》
力石萩こぼる宮眺め置く(森本和子)朝日町「井後神社」①《三重》
祭旗並ぶ街道親子石(森本和子)四日市市茂福町「証円寺横」②《三重》
まんまるの力の石に月白し(森本和子)四日市市小牧町「小牧南集会所」②《三重》
秋声に力の石も加はりぬ(森本和子)四日市市小牧町「小牧南集会所」②《三重》
秋風の杜に包まる力石(森本和子)朝日町「井後神社」②《三重》
力持ち競ふ石群とんぼ生る(森本和子)川越町南福崎「神明神社」②《三重》
秋嶺を背に並べ置く力石(森本和子)いなべ市藤原町阪本「敬善寺」②《三重》
麓村力石ある紅葉寺(森本和子)いなべ市藤原町阪本「敬善寺」②《三重》
秋立つや力比べの石三つ(森本和子)菰野町田光「多比鹿神社」②《三重》
里村の力比べの石さやか(森本和子)菰野町田光「多比鹿神社」②《三重》
夏木陰長寿の石の謂れ読む(森本和子)四日市市松原町「聖武天皇社」③《三重》
大木の涼も新たに力石(森本和子)四日市市広永町「穂積神社」③《三重》
力石包み込みたる蝉しぐれ(森本和子)四日市市広永町「穂積神社」③《三重》
秋暑し石段続く力石(森本和子)四日市市八王子町「吉田神社」③《三重》
力石取り巻く樹々のもみぢけり(森本和子)四日市市八王子町「吉田神社」③《三重》
力石尋ねて走る秋日和(森本和子)四日市市楠町「瓜生神明神社」③《三重》
力石桜もみぢの影写し(森本和子)四日市市楠町「瓜生神明神社」③《三重》
黒々と力の石に月照らす(森本和子)朝日町「井後神社」③《三重》
秋雨や忘れられたる力石(森本和子)川越町南福崎「神明神社」③《三重》
力石長老に聞く盆休(森本和子)川越町高松「八幡神社」③《三重》
人知れずある力石木の実降る(森本和子)川越町高松「八幡神社」③《三重》
とんぼうの宿り場となる力石(森本和子)いなべ市藤原町阪本「敬善寺」③《三重》
力石遊び場になる夏休(森本和子)いなべ市藤原町阪本「農事集会所」③《三重》
蘆の川望む麓の力石(森本和子)菰野町田光「多比鹿神社」③《三重》
力石陰で鳴きたる昼の虫(森本和子)菰野町諏訪「薬師堂」③《三重》
こほろぎの住処となりし力石(森本和子)菰野町諏訪「薬師堂」③《三重》
散る桜祠の横の力石(森本泰司)桶川市川田谷「松原八幡神社」⑪
椿落つ大地にでんと力石(森本泰司)川島町出丸下郷「赤城神社」⑪
力石サツキに抱かれ幾年か(森本泰司)岩槻区末田「浄音寺」⑪
力石木漏れ日揺れて時刻む(森本泰司)上田市新町「氷上王子神社」⑪
境内の忘れし石に桜舞ふ(森本泰司)さいたま市岩槻区横根「北辰神社」⑪
雨上がり生き生き緑力石(森本泰司)川口市差間「東沼神社」⑪
誰が産みしか炎日の力石(守屋明俊)杉並区大宮「大宮八幡宮」⑪《閏》
前の世は力石かも日焼けの子(守屋明俊)江東区亀戸「香取神社」⑪《閏》
蟻と我どちらが非力力石(守屋明俊)国分寺市本多「八幡神社」⑪《閏》
草若葉して力石明るうす(守屋明俊)東村山市秋津町「秋津神社」⑪《閏》
力石不動明王風薫る(守屋明俊)東村山市秋津町「秋津神社」⑪《閏》
力石濡らす卯の花腐しかな(守屋明俊)国分寺市西元町「八幡神社」⑪《閏》
夏落葉に埋もれてゐたる力石(森山久代)尼崎市常松「春日神社」⑪《運河》

紅葉散る村社に力石ふたつ(矢浦詠正)半田市岩滑中町「八幡神社」⑦
童話野の村社に残る力石
  猛者来る時を待ちてゐしかに(矢浦詠正)半田市岩滑中町「八幡神社」⑧
五月雨に面磨かるる力石(矢浦詠正)半田市岩滑中町「八幡神社」⑧
神の留守童話にもなる力石(矢浦みち子)半田市岩滑中町「八幡神社」⑦
自惚れを加勢に担ぐ力石(八木健)砥部町高尾田「高雄神社」⑪《滑稽》
力石肩によろめく色男(八木健)砥部町高尾田「高雄神社」⑪《滑稽》
担ぐ目に汗が沁み込む力石(八木健)砥部町高尾田「高雄神社」⑪《滑稽》
秋天にもちあげられし力石(八木健)砥部町高尾田「高雄神社」⑪《滑稽》
秋祭いそいそとして力石(八木健)砥部町高尾田「高雄神社」⑪《滑稽》
荒梅雨に洗はれ光る力石(八木健)砥部町高尾田「高雄神社」⑪《滑稽》
力石雪間に丸く坐りをり(康)⑥

力石でんと座りて秋高し(安井博子)姫路市広峯「広峰神社」③《四季》
末枯や根付いてゐたる力石(安田青葉)⑨
春疾風どんとかまえる力石(安原敬太郎)④

幾年や五月雨を受く力石(八尋信子)越谷市越ヶ谷「久伊豆神社」⑪《閏》
力石持ち上げてをる霜柱(柳紅生)⑥

さし石を撫でてやすらう鯊日和(柳田芽衣)④
花楠や俵の形の力石(矢野孝子)桑名市多度町下野代「野志里神社」⑧
提灯花揺れゐる道に力石(山内英子)大山町大山「大山寺」⑦《雲》
片蔭もなき力石身じろがず(山内京子)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑦
大西日眺むるばかり力石(山内京子)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑦
注連張って力石ありほとどきす(山内窓柿)①

風待ちの古江や露の力石(山内節子)福山市鞆町鞆「住吉神社」⑪《運河》
法師蝉独りぼっちの力石(山内卓)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑦
鐘の音や紫薇搖れでんと力石(山内卓)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑦
力石モダンな庫裏と花蘇鉄(山内卓)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑧
力石据わる寺出て稻稔る(山内卓)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑧
力石陰に躊躇ふ蟻のゐて(山内卓)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑧
梅雨の闇叶ふ重さの力石(山尾かづひろ)東京都北区岸町「王子稲荷神社」⑨
正月の力石なり触れてもみ(山岡蟻人)目黒区下目黒「目黒不動」⑥

力石揚げし窪みや薄氷(山岡蟻人)館山市館山「館山神社」⑦
力石たづねたづねて奥美濃の
  山奥までも訪れたまひけり(山川京子)郡上市高鷲町切立「山川宅」④
これやこの郡上高鷲の力石
  村の若い衆競ひし思ほゆ
(山川京子)郡上市高鷲町切立「山川宅」④
稗飯を食べつつ意気の高かりし
  村人ゆかしき力石かも(山川京子)郡上市高鷲町切立「山川宅」④
めりこんで力石三つ春の昼(山岸樵鹿)⑪
灸花若衆娯楽の力石(山口須美子)稲敷市江戸崎「管天寺」⑨《江戸》
力石宝前の百日紅もえ(山口須美子)稲敷市月出里花指「鹿島神社」⑨《江戸》
秋の雨力石抱く榎の根(山口須美子)稲敷市月出里花指「鹿島神社」
⑨《江戸》
冬初め少し動ける力石(山口たけし)京都市伏見区鳥居崎町「藤森神社」②《雲》
天神にさし石三つうららけし(山口たけし)大阪市北区天神橋「大阪天満宮」③《雲》
千両や丸く小さき力石(山口たけし)⑩《雲》
さし石や鳩のつきくる春の宮(山口マサエ)大阪市北区天神橋「大阪天満宮」②④《雲》
笹鳴や謂れ彫りたる力石(山口美智)江田島市大柿町大原「新宮八幡神社」⑨
力石五拾貫とや枇杷熟るる(山崎桂子)文京区根津「根津神社」⑦
《雉》
力石われの居場所と青蛙(山崎ちづ子)栃木市惣社町「大神神社」⑨ 《北軽》
雄略の御世の郷宮宵祭り
  力石あげ若者競う(山崎雅也)香美市香北町美良布「大川上美良布神社」⑩
身のしまる霊気の石の神無月(山崎美智代)①《三重》
願ひ事多き力の石に露(山崎美智代)①《三重》
宵宮の灯のとどく力石(山崎美智代)②《三重》
益荒男の日焼も眩し力持(山崎美智代)②《三重》
力持ち胸を叩くや胸の汗(山崎美智代)②《三重》
旅立ちに手を置く石のあたたかし(山崎美智代)②《三重》
力石路傍のしるべ小鳥くる(山崎美智代)③《三重》
力持ち気合を入れる極暑かな(山崎美智代)③《三重》
無住寺に遊ぶ子等あり力石(山崎美智代)③《三重》
信仰の心うすくも石に願(山崎美智代)③《三重》
道端の暑さに灼ける力石(山崎美智代)⑤《椿本》
古墳へと続く路傍の力石(山崎美智代)⑤《椿本》
子等触れし夏越の宵の力石(山崎美智代)⑤《椿本》
茅の輪あり自若泰然力石(山崎美智代)⑤《椿本》
村祭り力石には近寄らぬ(山下美津留)八尾市山本町「山本コミュニティセンター」⑩
越ヶ谷の巡行跡に力石 語り継がれる卯之助のこと(山下ヨシ子)⑩
力石撫でては偲ぶ名を馳せた 我の郷土の卯之助のこと(山下ヨシ子)⑩
蟬時雨保利の社の力石(山田天)住吉区長居東「保利神社」⑪《凧》
力石孤高の威風いなびかり(山田天)住吉区長居東「保利神社」⑪《凧》
秋風と樟の大樹と力石(山田天)住吉区長居東「保利神社」⑪《凧》
力石近づく蜈蚣(むかで)寄せつけず(山田天)住吉区長居東「保利神社」⑪《凧》
対のまま重き春秋力石(山田とみ代)稲敷市江戸崎「管天寺」⑨《江戸》
蹲くまる落葉の中の力石(山田とみ代)稲敷市月出里花指「鹿島神社」
⑨《江戸》
若衆がかって汗した力石(山田とみ代)稲敷市月出里花指「鹿島神社」
⑨《江戸》
枯蓮や雷電の墓力石(山田南耳)東京都港区赤坂「報土寺」⑦
鶯の声の真下の力石(山田弘子)⑤
春昼や誰も試さぬ力石(山田弘子)
寒に入るころがるだけの力石(山田文子)芦屋町船頭町「岡湊神社」⑥
宮の凍て維新またぎし力石(山田みちを)③
清正の力石なり落葉舞ふ(山田嘉子)①《雲》
行司立つ土俵の真中の力石(山近由美子)総社市総社「総社宮」⑪《運河》
照り雨の四葩やかへし石もまた(山根真矢)伏見区深草鳥居崎町「藤森神社」⑪《鶴》
力石黒光りして梅祭る(山野きみ子)①
満月や松の根方の力石(山野きみ子)②
大きさは愼先生のお墨付き(山村和由)桶川市寿「稲荷神社」②③《桶》
桶川に名跡残す力石(山村和由)桶川市寿「稲荷神社」②《桶》
名跡に日本一の力石(山村和由)桶川市寿「稲荷神社」③《桶》
風雪雨に耐えたご褒美稲荷城(山村和由)桶川市寿「稲荷神社」③《桶》
楽しみに力くらべを待っている(山村和由)桶川市寿「稲荷神社」③《桶》
力石保存管理に知恵がいる(山村和由)桶川市寿「稲荷神社」③《桶》
花冷をまとひ更なる力石(山本鬼之介)《水明》⑪
力石君のランクは超一流(山本髙三)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑦
いにしえを永久(とわ)に伝えるちからいし(山本髙三)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑦
いにしえを未来につなぐちからいし(山本髙三)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑧
いにしえの夢を伝えるちからいし(山本髙三)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑧
若衆を手玉に取った力石(山本髙三)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑧
力石あなたの出番待っている(山本髙三)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑧
力石これまでもこれからも(山本髙三)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑧
浄蓮寺仁王に代わる力石(山本髙三)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑧
浄蓮寺連れ合いを待つ青い石(山本髙三)四日市市西坂部町御館「浄蓮寺」⑧
空風に盤持石の並び居り(山元重男)射水市串田「櫛田神社」④
初蝶の吹きもどされし力石(山元志津香)①
蝉時雨能登の神社の力石(山本修巳)七尾市古府町「総社」⑩
力石上げし余韻の爽やかに(山本はじむ)高野町「高野山奥の院」⑪《滝山》
力石どすんと坐る白露かな(山本はじむ)かつらぎ町久木花園「丹生神社」⑪《滝山》
坐りたるままに九月の力石(山本はじむ)かつらぎ町久木花園「丹生神社」⑪《滝山》
七五三記念写真は力石(山本万象)三郷市彦倉「延命院」⑩《三郷》
宮相撲社の一隅力石(山本万象)⑩《三郷》
力石思わず拝む秋日和(山本久枝)桶川市寿「稲荷神社」⑥《桶》
花苔の力石ふと撫でてみし(山本ふみ子)伊勢市二見町「西農業研修センター」⑤《椿本》
草茂るふたつ並びし力石(山本ふみ子)伊勢市二見町「西農業研修センター」⑤《椿本》
夏草の寄り添ふ如く力石(山本ふみ子)伊勢市二見町「西農業研修センター」⑤《椿本》
草むしり埋もれたままの力石
(山童)④
残雪やお堂の前の力石(山童)④
初詣力石にも置く一貨(優)④
初午や重し軽しと力石(裕子)東京都北区岸町「王子稲荷神社」⑧
力石ふたつまろべり草雲雀(悠人)青梅市駒木町「郷土博物館」⑦
力石三十二貫目柿若葉(悠人)青梅市駒木町「郷土博物館」⑧
酉の市力石なぞ持てりやせぬ(悠人)東京都北区岸町「王子稲荷神社」⑨
啄木鳥や刻印著き力石(有香)能勢町山辺「山辺神社」《ゴ》
力石肩を並べし樹下涼し(有香)川西市久代「春日神社」⑩《ゴ》
囀や弥彦の杜の力石(幸恵)⑪《いには》
落葉降るまろまろとして力石(ゆき子)大田区山王「天祖神社」⑧《林棲》
万緑を支へてをりし力石(由美子)倉敷市浅原「安養寺」⑧《西岡》
秋祭り力較べの丸い石(ゆらぎ)⑤
どんぐりを拾ひて供ふ力石(よう子)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑩《ゴ》
秋思あり持ち上げ禁と力石(よう子)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑩《ゴ》
力石おしやべりしさう宮小春(よう子)福山市鞆町鞆「住吉神社」⑩《ゴ》
寒禽の鋭声が射抜く力石(よう子)池田市畑「天満宮」⑪《ゴ》
春の蠅とまる百貫力石(要介)⑥
雲の峰男或る日の力石(横井正光)菰野町田光「多比鹿神社」⑤《椿本》
炎天下熱ほとばしる力石(横井正光)菰野町田光「多比鹿神社」⑤《椿本》
力石かついだ分だけ力こぶ(よこかな)千葉市中央区神明町「神明神社」⑧《D》
力石の上にも三年オレのもの(よこかな)千葉市中央区神明町「神明神社」⑧《D》
力石みたいなパンが食べたいな(よこかな)千葉市中央区神明町「神明神社」⑧《D》
啓蟄や鯰抑ふる力石(横田初美)千葉県香取市香取「香取神宮」④《春燈》
力石動かざる日々冬日向(横田嘉男)豊島区雑司ヶ谷「法明寺(鬼子母神)」⑩
百年の石百年の冬構え(横田嘉男)豊島区雑司ヶ谷「法明寺(鬼子母神)」⑩
小男の汗の気合や力石(横手季)①《けやき》
萩むらをささえてをりし力石(横手季)②《けやき》
腰下ろす冬日を溜めし力石(横手季)③《けやき》
花びらを浴びて眠そう力石(横手季)③《けやき》
懸巣鳴く金時神社の力石(横森みゆき)①《雲》
山茶花や四股名刻める力石(横森みゆき)②《雲》
茂りたる社を守る力石(横山照子)茅ヶ崎市菱沼「八王子神社」⑧
夏祭り注連新しき力石(横山照子)茅ヶ崎市菱沼「八王子神社」⑧
力石持てれば大人でもどうなる?(横山 豊)⑪
うぐひすや村に伝はる力石(与志魚)⑪
力石試す人なく灼けにけり(よし子)能勢町野間中「常夜灯」⑦《ゴ》
力石灼けゐて何も語らざる(よし子)川西市久代「春日神社」⑩《ゴ》
野路さやか試してみよと力石(よし子)豊能町高山「高札場」⑩《ゴ》
銀杏を掃き寄せてある力石(好子)千葉市中央区院内「千葉神社」⑩《いには》
木犀の香にまとわるる力石(好子)浦安市猫実「庚申堂」⑩《いには》
台風一過一葉張り付く力石(好子)浦安市猫実「庚申堂」⑩《いには》
台風に叩かれてゐる力石(好子)浦安市猫実「庚申堂」⑩《いには》
小春日やのっぺらぼうの力石(好子)⑩《いには》
芽起しの雨に艶増す力石(吉沢美佐枝)練馬区石神井台「石神井図書館」⑥
力石ここよここよとちちろ虫(よし女)下関市豊浦町室津「公民館」《ゴ》
秋雨に濡れて円かや力石(よし女)下関市豊浦町室津「公民館」《ゴ》
緑陰に昔のまゝの力石(吉田伝治)③《三重》
力石の湿りてゐたる秋の昼(吉田康子)②
力石七つ転がり露しづく(吉田 泰子)射水市串田「櫛田神社」⑥《雉》
力石くぼみに光る露の玉(吉田 泰子)射水市串田「櫛田神社」⑥《雉》
玉垣を滑る一葉や力石(吉田 泰子)射水市串田「櫛田神社」⑥《雉》
尺蠖に測られゐたり力石(吉田 泰子)⑥《雉》
奥宮の水音澄めり力石(吉田 泰子)射水市串田「櫛田神社」⑥《雉》
訥々と露の謂れを力石(吉武三和子)①《三重》
蟷螂の斧ふりかざし力石(吉武三和子)②《三重》
力石輪中の郷に秋惜む(吉武三和子)桑名市長島町西川「輪中の郷」③《三重》
石、俵担げなくては半人前(吉原晃)戸塚区下倉田町「路傍」⑦
石よりも重くなったか女房殿(吉原晃)戸塚区下倉田町「路傍」⑦
若人の汗の滴で穴が穿(あ)き(吉原晃)戸塚区下倉田町「路傍」⑧
意志硬しされど挙がらぬ力石(吉原晃)戸塚区下倉田町「路傍」⑧
重量挙げ今は昔の力石(吉原晃)戸塚区下倉田町「路傍」⑧
強力(ごうりき)も勝てぬ力の霜柱(吉原尚誠)戸塚区下倉田町「路傍」⑦
力石私の方が重いかな(吉原絵里菜)戸塚区下倉田町「路傍」⑦
風光る誉れ刻める力石(吉村征子)淡路市多賀「伊弉諾神宮」⑪《雲》
力石抱き上げてみる四月馬鹿(よしむら忠治)⑥
蝸牛登り切ったり力石(よしむら忠治)⑥
下萌えや動かぬままの力石(米田陽子)⑩
今や昔力自慢と力石(頼住一昭)⑦
力石春の土より抱き起こす(依田善朗)⑩
【ら】
良日に力石触れ鳥帰る(蘭丸)⑨
鳥雲に深川八幡力士石(瞭)江東区富岡「富岡八幡宮」⑥
力石たなびく桜が持ち上げる(リラ)⑧
葉桜や拝殿横の力石(りんこ)⑩
力石傾きしまま注連飾り(れいこ)①
力石さする男の大マスク(麗子)千葉市中央区院内「千葉神社」⑩《いには》
国一の誰やら揚たちから石(呂笳)④
【わ】
なで肩の石に刻みし担(に)の思い(若月和豊)堺市船堂町「大黒宅」④
お前なぁ~未だ持てんかと父笑う(若月和豊)⑤ 
スマンけど退いてくれるか赤蜻蛉  お前が重い…と言い訳す(若月和豊)⑤
お前なぁ~未だ持てんかと六斗石(若月和豊)⑤
まだまだか?若中組の六斗石(若月和豊)⑤
軽々と曲持ち見せる人気者(若月和豊)⑤
若中組の稽古に注ぐ蝉時雨(若月和豊)⑤
掛け声を黙って見上げる切付石(若月和豊)⑤
動かんか~可愛いあの子が待っている(若月和豊)⑤
丁髷を結えばあの力石(イシ)上がるかなぁ?(若月和豊)網干区宮内「魚吹八幡宮」⑥
漬物石上がらんようではあれ(力石)は無理!(若月和豊)⑥
力石路地の奥で睨んでる(若月和豊・堺市船堂町「大黒宅」⑥
一斗酒飲んで差し石片手持ち(若月和豊)⑥
酒(ササ)気分勢いで持つ石の面(カオ)  石は黙って身じろぎもせず(若月和豊)⑥
力石小春の日差し去年(こぞ)の雪(若月和豊)⑦
秋茜湧く境内の力石(わかば)東灘区御影郡家「弓絃羽神社」《ゴ》
宮うらら斎垣に覗く力石(わかば)福山市鞆町鞆「住吉神社」《ゴ》
秋さぶや触るれば動く力石(わかば)西宮市甑岩町「越木岩神社」⑨《ゴ》
樹下涼し大中小と力石 (わかば)神戸市北区山田町中「大歳神社」⑪《ゴ》
身に入むや苔の判官力石 (わかば)田辺市湯峰「小栗判官力石」⑪《ゴ》
いにしへの汗しみこみし力石(若林照子)①《三重》
草いきれ忘れ置かれし力石(若林照子)②《三重》
力石葛広がりし隠さるる(若林照子)③《三重》
囀りや鹿島の森の力石(湧甫・鹿嶋市宮中「鹿島神宮」⑦
若者ら力競ひし力石  競はずなりていつか失せたり(和田喜代數)①
差し石を差したる肩も里祭(和田清)①《雲》
差し石の肩なだらかや秋日差し(和田きよし)②《雲》
雛の灯や弛みてをりぬ力石(和田照海)福山市鞆町鞆「住吉神社」⑩《京鹿子》
力石祀られてより遠卯波(和田照海)福山市鞆町鞆「住吉神社」⑩《京鹿子》
磯蟹の夜這遊びや力石(和田照海)福山市鞆町鞆「住吉神社」⑩《京鹿子》
寄生虫の風にもこぼれ力石(和田照海)福山市鞆町鞆「住吉神社」⑩《京鹿子》
海酸漿立ち上らむと力石(和田照海)福山市鞆町鞆「住吉神社」⑩《京鹿子》
どんよりとして夕凪の力石(和田照海)福山市鞆町鞆「住吉神社」⑩《京鹿子》
春の潮岬に三つの力石(和田照海)福山市鞆町鞆「住吉神社」⑩《京鹿子》
力石担ぐ勇像萩こぼる(和田照海)尾道市長江「御袖天満宮」⑩《京鹿子》
秋の潮岬に三つの力石(和田照海)福山市鞆町鞆「住吉神社」⑪《京鹿子》
蘇る黒虎相撲や力石(和田義男)旭市二「太田神社」⑤
寒晴れの風息留め力石(渡辺をさむ)大山町大山「大山寺」⑨
力石明治男の汗が染む(渡辺庄一)四日市市茂福町「証円寺横」⑤《椿本》
夏の雨力石尚重く見ゆ(渡辺庄一)四日市市茂福町「証円寺横」⑤《椿本》
炎昼の微動だにせず力石(渡辺庄一)四日市市茂福町「証円寺横」⑤《椿本》
重軽の石撫でてより初詣(渡辺強)弥彦村弥彦「弥彦神社」⑪《白魚火》
ちちろ鳴く飛鳥の杜の力石(渡辺政子)明日香村飛鳥「飛鳥坐神社」②《雲》
行く秋の地衣の乾ぶる力石(渡辺政子)東住吉区「山阪神社」⑦《雲》
力石桜紅葉を映しをり(渡辺僚子)桑名市本町「春日神社」①《三重》
秋の蝉大樹の下の力石(渡辺僚子)桑名市本町「春日神社」②《三重》
山神に添うて奉らる力石(渡辺僚子)桑名市桑名「神明社」②《三重》
彫りあとの薄らへてをり力石(渡辺僚子)桑名市桑名「神明社」②《三重》
木漏れ日に注連に紙垂力石(渡辺僚子)桑名市本町「春日神社」③《三重》
清水も奉られてをり力石(渡辺僚子)桑名市桑名「神明社」③《三重》
力石の要領でスイカ抱え上げ(wariオジ)⑧
【詠み人知らず】
東男の力を飾る祭りかな(千代田区神田須田町「柳森神社」①
力持名残りを止めし江戸の華①
力持辰巳男の伊達姿①
ちちろ鳴く半眼蘇生の力石①
下萌や村の社の力石①
力石こころむ男山動く①
初詣ためしてもみる力石①
しぐるるや社に四つの力石①
腕自慢昔のバーベル力石②
昔の仕事は力が必要力石(川崎市幸区かるた)②
おもかるの石の雪や誕生日②
根切には浅間神社の力石(守谷市のふるさとかるた)守谷市高野「浅間神社」③
力石を見つけた裏通りのお稲荷さま③
団栗を拾ひ並ぶる力石④
触れてみたいな力石八幡様が待っている「栃木市藤岡町部屋・八幡宮」④
名おあげて若き力の花納(葛飾区東新小岩「天祖神社碑文」)④
若い衆の虫薬なりちから石(雑俳・住吉みやげ)④
明神様の力石とてその石に 腰をかくればその豪い石を上げねばならぬ(浄瑠璃)④
磐石の力露一顆の力④
磐石のいのち息づく寒の闇④
金色の蜥蜴大磐石を攀づ④
石庭のそこかしこにぞ力石 差し挙げ易く丸形にして④
持ち上がるかな力石(「いちきくしきのかるた)「いちき串木野市」④
昔の若しゅう力くらべ(城南小かるた)前橋市「六供八幡宮」④
力石を上げて腕くらべ(住吉かるた)④
草茂り沈みし谷戸の力石④
ひとひらの花散りかかる力石

花冷えやびくともせざる力石

力石ひょいと持ち上ぐ老の春④
雷電の力石知る梅雨最中「東御市滋野乙「雷電生家」」④
寒晴やぴくりともせぬ力石
「左京区一乗寺下り松町・下り松」④
わしが総社の力石 そんじょそこらの石じゃねえ(力石総社ちらしより)④
あげれるもんならあげてみい わしが総社の力石(力石総社ちらし)④
野谷峠の番持石は馬狩「おその」さ
  思い返せば軽る御座る(白川村大窪野谷「地蔵堂」)⑤
西東力競ふる仲仕衆 山も散して運ふ町方(笠岡市笠岡「笠岡市立郷土館」)⑤
大江には力自慢の盤持石(小杉いろは唄・射水市大江「永森神社」)⑤
綿虫の過ぎる古刹の力石⑤
綿虫の消えゆく力石の影⑤
貫目摩れ霜の花咲く力石⑥
顔がよくても女にゃもてぬ 腕と度胸で力石⑥
若き日に競いて挙げし力石
  この七椙の森に安らぐ(松川町元大島「大洲七椙神社」)⑥

おのこらの力競いし時は過ぎ
  美を競い合う現代(いま)の青年⑥

力くらべばんもち石を軽々と(櫛田かるた・射水市串田「櫛田神社」)⑥
四十八貫石ふん担いだよ
  俺がむらのこのわかもの(館山市大網「舎那院入口」)⑥
力持ち担ぎ望み果たさん五つ石
  若い衆の声髙らかに勲しの石(飾磨区中野田「公民館」)⑥
力石谷保から運んだ長五郎(こがねい郷土かるた・小金井市中町「小金井神社」)⑥
持ちゃげてみられーけえが昔の力石じゃー(岡山市東区沼「沼城趾」)⑥
江戸期民の力 秋意ほのかに山谷の里力石(世田谷区上北沢「山谷稲荷神社」)⑥
神様になった黒渕力石(新柞田いろはかるた・観音寺市柞田町「山田神社」)⑥
八兵衛うなるばかりで持ち上がらず(清水区本町「西宮神社」)⑥
力石若衆たちの腕自慢(藍住歴史かるた・藍住町住吉神蔵「住吉神社」)⑦
力石担ぐ男の心意気⑦
時雨るるや力試しの江戸の石(半田市岩滑中町「八幡神社」)⑦
持ち上げて力自慢が懐かしい
  今の若者できるかな(野々市市三納「日下日吉神社」)⑧
大人への登竜門と言われても
  力およばぬわが身かなし(野々市市三納「日下日吉神社」)⑧
久岑寺満瑞さんは力もち
  昔話の志段味小僧(志段味カルタ・守山区上志段味道光「久岑寺」)⑧
凍つる手に滑り落ちたる力石⑧
行岡のげんじょはやしのちから石
  あげたばかりで日がくれた(青森市浪岡北中野沢田「源常林・姥神社」)⑧
弁慶の力を当てに初もうで(藤沢市藤澤「白旗神社」)⑧
年寄りの仲間入りしてお守りに
  弁慶の力石我は買いけり(藤沢市藤澤「白旗神社」)⑧
秋與やごろんと二つ力石(市川市八幡「葛飾八幡宮」)⑧
新涼や一七〇キロの力石(市川市八幡「葛飾八幡宮」)⑧
持てあぐむ稷のもとの力石⑧
今もなお力自慢を待ちわびて(札幌市福住一条「厳島神社」)⑧
りきみたる顔まっかっか力石(富士見文化財かるた)⑧
秋暑しどつしり鬼の力石(高千穂町三田井「高千穂峡」)
貫目摩れ霜の花咲く力石

力石傳がしてあり銀杏の實

陽炎や棚の中なる力石

下萌やためして合点力石

正月や奉然自若の力石

桃月夜若衆がきほふ力石

若人が力ためすと挑みあい
  汗しみこみし名物の石(新上五島町道土井郷「大山祇神社」)

冬日あび鈍く輝く力石

武者人形百十貫の力石

力石立ち公孫樹を囲みをり(豊島区雑司ヶ谷「法明寺(鬼子母神)」)

勇者の名刻む力石天高し(江戸川区東小岩「善養寺」)

堂裏の紅山茶花や力石(台東区浅草「浅草寺」)

秋風や注連縄古りし力石

冬菊の盛る祠や力石

寒晴や六十貫の力石

天を衝く公孫樹若葉や力石

白梅のふくらむ蕾力石

梅雨明や己が目方の力石探す(足立区花畑「大鷲神社」)
⑨⑩
力石晩夏の火照残りたる

重いのさ鞆に置かれた力石(福山市鞆町鞆「住吉神社」)

唯の石ちから石とや冷たかり
初不動江戸のむかしの力石⑩
住吉さんあきつ休める力石(尾道市土堂「住吉神社」)⑩
酔芙蓉朝青龍の力石(福岡市博多区上川端町「櫛田神社」)⑩
綿虫や彫り文字赤き力石⑩
今ちっと端からきばる力もち(文政七年「手引草」)⑩
すゞみ場で汗かいて見るちから石(元文五年「銀の月」)⑩
ロマンあり我堂八幡宮力石(まつばらいろはかるた「松原市天美我堂「我堂八幡神社」)⑩
力石ほんとに持てたか七十貫目⑩
恐竜の卵めく力石たんぽぽ黄⑩
力石軽きカメラに収まりぬ⑩
兵(つわもの)が腕力競う力石(ふるさと港南の歴史かるた)⑩
力持ち三ノ宮卯之助旅巡業(越谷いろはかるた)⑩
力石より虫の音響く⑪
清水鳴る寺に在るもの力石⑪
剛力を高めし力石(いし)の末哀れ⑪
春めきて力石(いし)をおとなう鳥の声⑪
桜花(はな)だより力石(いし)に一片舞い来る⑪
すずみ場で汗かいてみるちから石(古川柳)⑪
いい馬鹿さ涼んだ石で汗をかき(古川柳)⑪
★★★未使用★★★
雪雲を案じて探す力石(天野翔)寒川町「一之宮不動堂」
力石探しに妻を伴へば
  歩き疲れて遅れ気味なる(天野翔)寒川町「一之宮不動堂」
夕立や稲荷にふたつ力石(天野翔 )鎌倉市雪ノ下「三栄稲荷神社」
夕立をあやぶみて去る八幡宮
  稲荷に寄りて力石見る
(天野翔)鎌倉市雪ノ下「三栄稲荷神社」
大小の忘れられたる力石
  八坂大神(おおかみ)社務所の庭に(天野翔)鎌倉市扇ガ谷「八坂大神」
立冬や細き罅入る力石(天野翔)鎌倉市扇ガ谷「八坂大神」
炎帝が見下ろすふたつ力石(天野翔)鎌倉市扇ガ谷「八坂大神」
汗ぬぐふ八坂大神力石(天野翔)鎌倉市扇ガ谷「八坂大神」
見てをれば寒さを忘る力石(天野翔)鎌倉市扇ガ谷「八坂大神」
力石ふたつを避けて銀杏散る(天野翔)鎌倉市扇ガ谷「八坂大神」
力石ふたつ鎮もる大神の
  社の前に歴史説く人(天野翔)鎌倉市扇ガ谷「八坂大神」
大神の社に力競ひけむ
  知る人ぞ知る力石ふたつ(天野翔)鎌倉市扇ガ谷「八坂大神」
椨の木の木陰およばぬ境内に
  力石ふたつ熱き日を浴ぶ(天野翔)鎌倉市扇ガ谷「八坂大神」
それとなくふたつ置かるる力石
  もののふが手に馴染みて丸き(天野翔)鎌倉市扇ガ谷「八坂大神」
力石ふたつ確かめ写真撮る
  梅雨の晴れ間の風むし暑き(天野翔)鎌倉市扇ガ谷「八坂大神」
寄進者は江戸浜町の富之助 鴫立庵に力石あり(天野翔)大磯町大磯「鴫立庵」
枯葉散るさつきの蔭の力石(天野翔)大磯町大磯「鴫立庵」
歳晩の朝日さしくる力石(天野翔)大磯町大磯「鴫立庵」
年暮れて探しあてたり力石(天野翔)大磯町大磯「鴫立庵」
「火気厳禁」の札のうしろの力石
  枯葉の散れるさつきの下に(天野翔)大磯町大磯「鴫立庵」
しぐるるや斐芽(ひめ)の祠の力石(天野翔)半田市東本町「業葉神社」
江戸の世に据えられしとふ力石
  子安、子宝、安産に効く(天野翔)半田市東本町「業葉神社」
いつしかに赤き祠に納めらる
  女陰の形の力石はや(天野翔)半田市東本町「業葉神社」
そのかみの旅人たちも試しけむ
  藤沢宿の弁慶の石(天野翔)藤沢市藤澤「白旗神社」
お賽銭ともみぢの落葉力石(天野翔)藤沢市藤澤「白旗神社」
力石けやき黄葉(もみぢ)をまぶしめる(天野翔)藤沢市藤澤「白旗神社」
義経の御霊を祀る忠友殿 
  よこに鎮もる弁慶の石(天野翔)藤沢市藤澤「白旗神社」
弁慶の力石から身を反らし
   けやき黄葉(もみぢ)のかがやきを見る(天野翔)藤沢市藤澤「白旗神社」
弁慶の力石見る七五三(天野翔)藤沢市藤澤「白旗神社」
七五三子に触らせる力石(天野翔)藤沢市藤澤「白旗神社」
義経の首洗ひ井戸弁慶の
  力石見る白旗の秋(天野翔)藤沢市藤澤「白旗神社」
年越すか返事を待ちて手玉石(天野翔)鎌倉市腰越「満福寺」
手玉石古りて今年も暮れにけり(天野翔)鎌倉市腰越「満福寺」
腰越に待たされし日々弁慶が
  身体きたへし手玉石あり(天野翔)鎌倉市腰越「満福寺」
春まつり客の立ち寄る力石(天野翔)神奈川県藤沢市江の島「江島神社奥津宮」
力石亀甲石と並べおく
  奥津宮の柏手の音(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」
初春や幣の真白き力石(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」
奥宮の亀甲石と力石
  注連(しめ)新しくありがたく見ゆ(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」)
花にほふ奥津宮(おくつのみや)の力石(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」)
力石亀甲石にも初詣(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」)
岩槻藩卯之助寄進の力石
  八十貫に一円硬貨(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」
江ノ島や鳥居と桜力石(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」
力石桜の下に年を経ぬ(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」
注連縄(しめ)張りて春陽(はるひ)を浴ぶる力石
  鳥居にかかる桜見てをり(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」
奥津宮参道わきの力石
  春陽(はるひ)をあびて笑ふが如し(天野翔)藤沢市江の島「江島神社奥津宮」
春待つや注連縄(しめ)新しき力石(天野翔・藤沢市江の島「江島神社奥津宮」
海舟の書の「賀来神社」
  境内に力石見る梅雨に濡れつつ(天野翔)藤沢市鵠沼「賀来神社」
梅雨日照り糸杉下の力石(天野翔)鎌倉市十二所「十二所神社」
つやめきて楕円形なる石あれば
  これぞと思ふ十二所神社(天野翔)鎌倉市十二所「十二所神社」
溶岩の一部とし見ゆ駐車場
  南西隅の小さき稲荷に(天野翔)鎌倉市雪ノ下「三栄稲荷神社」
浄智寺の知る人ぞ知る力石
  受付小屋のすぐ裏にして(天野翔)鎌倉市山ノ内「浄智寺」
あらたまの朝日まぶしむ力石(天野翔)鎌倉市山ノ内「浄智寺」
浄智寺の受付裏の木の元に
  忘れられたる力石二個(天野翔)鎌倉市山ノ内「浄智寺」
花ちるを見上げてをりし力石(天野翔)鎌倉市山ノ内「浄智寺」
はすかひに桜見上ぐる力石
  「七福神」の幟はためく(天野翔)鎌倉市山ノ内「浄智寺」
浄智寺の花に魅せられ入る客の
  誰も気付かぬこの力石(天野翔)鎌倉市山ノ内「浄智寺」
タチヒガンさくらの大樹力石(天野翔)鎌倉市山ノ内「浄智寺」
力石ふたつつややか立彼岸(天野翔)鎌倉市山ノ内「浄智寺」
力石ふたつを訪ねタチヒガン
  咲きたるを見て引き返したり(天野翔)鎌倉市山ノ内「浄智寺」
炎帝がからから笑ふ力石(天野翔)藤沢市立石「立石神社」
炎天下どこまで探す力石(天野翔)藤沢市立石「立石神社」
本殿の縁側石に腰かけて
  「山神宮」の力石見る(天野翔)藤沢市立石「立石神社」
ラグビーのボールのやうな力石
  「山神宮」と刻まれてあり(天野翔)藤沢市立石「立石神社」
つやめける「山神宮」の力石
  幾千人の手に擦(こす)れけむ(天野翔)藤沢市立石「立石神社」
見つけたり梅雨の路傍に力石(天野翔)藤沢市宮前「大門」
力石そばに日焼の道祖神(天野翔)藤沢市宮前「大門」
「大門」の立札下にふたつあり
  「力石」とふ文字のかすれて(天野翔)藤沢市宮前「大門」
「大門」の立札下の力石
  大小合はせ四十六貫(天野翔)藤沢市宮前「大門」
力石ふたつの横にレリーフの
  夫婦(めをと)祭神かすか微笑む(天野翔)藤沢市宮前「大門」
緑陰やほぞの形の力石(天野翔)藤沢市遠藤「御嶽神社」
注連(しめ)張れる陰(ほと)のかたちの力石
  御嶽神社は富士に真向かふ(天野翔)藤沢市遠藤「御嶽神社」
そのかみの若衆が力競ひけり
  今注連(しめ)張れる陰形の石(天野翔)藤沢市遠藤「御嶽神社」
力石見つけてうれし夏木立(天野翔)戸塚区平戸町「白旗神社」
力石探す神社の正面に
  笹竜胆の家紋が光る(天野翔)戸塚区平戸町「白旗神社」
盆栽のごとき植木の傍にあり
  角張る石の横の丸石(天野翔)戸塚区平戸町「白旗神社」
それらしく見えねば困る力石
  ためつすがめつ顔近づけて(天野翔)戸塚区平戸町「白旗神社」
力石見つけて帰る軒先に
  雀ちゆりちゆり鳴きにけるかも(天野翔)戸塚区平戸町「白旗神社」
緑陰の石段のぼり本殿の
  めぐりに探すかの力石(天野翔)戸塚区平戸町「白旗神社」
七つ石うちの三つは小さめで
  持ち上ぐること可能なるらむ(天野翔)横浜市南区弘明寺町「弘明寺」
あぢさゐや親鸞と見る力石(天野翔)横浜市栄区上郷町「光明寺」
鐘楼のそばの八つ手の下にあり
  見過ごしやすきその力石(天野翔)横浜市栄区上郷町「光明寺」
立札に石の由来の書かれたり
  八つ手掻き分けその文を読む(天野翔)横浜市栄区上郷町「光明寺」
親鸞の視線の先に力石
  鐘楼横の八つ手の下に(天野翔)横浜市栄区上郷町「光明寺」
立札は八つ手に隠れ読み難し
  一度見過ごすその力石(天野翔)横浜市栄区上郷町「光明寺」
力石見て牛に逢ふ梅雨の空(天野翔)横浜市港南区上永谷「永谷天満宮」
丸き石いくつもあれば
  台に載るものこそ力石と思へり(天野翔)横浜市港南区上永谷「永谷天満宮」
力石の所在確かめのぼりたり
  天神山の紫陽花の道(天野翔)横浜市港南区上永谷「永谷天満宮」
小学生中学生にたづねつつ
  お寺に着きて見る力石(天野翔)横浜市港南区野庭町「浄念寺」
石ふたつ並べおかれて力石の
  由来書きありトイレの横に(天野翔)横浜市港南区野庭町「浄念寺」
にいにいのかぼそき声や力石(天野翔)戸塚区矢部町「街山八幡神社」
この水に汗拭ひけむ力石(天野翔)戸塚区矢部町「街山八幡神社」
石段をのぼりきりたる左手に
  水盤舎あり力石あり(天野翔)戸塚区矢部町「街山八幡神社」
力石見つけて休む本殿の
  庭に一尾の蚯蚓のたうつ(天野翔)戸塚区矢部町「街山八幡神社」
樟青葉根方にあまた力石(天野翔)磯子区岡村「岡村天満宮」
蝉鳴いて牛が寝そべる力石(天野翔)磯子区岡村「岡村天満宮」
あらたまの年を占ふ力石(天野翔)磯子区岡村「岡村天満宮」
梅雨明けや触れば熱き力石(天野翔)磯子区岡村「岡村天満宮」
持ち上げて年占ひし力石
  あまた据ゑたり樟の木の元(天野翔)磯子区岡村「岡村天満宮」
園児らの声ひびかへる境内に
  わがデジカメが撮る力石(天野翔)磯子区岡村「岡村天満宮」
天神は高所の森にあるはずと
  それを目当ての石探す道(天野翔)横浜市磯子区岡村「岡村天満宮」
力石三つ鎮まる大暑かな(天野翔)横浜市磯子区杉田「八幡神社」
水浴びの園児うらやむ力石(天野翔)横浜市磯子区杉田「八幡神社」
狛犬の風化可笑しき境内に
  見回し探すかの力石(天野翔)横浜市磯子区杉田「八幡神社」
新しき狛犬横にそれぞれが
  灯籠もてる力石三つ(天野翔)横浜市磯子区杉田「八幡神社」
園児らの唄ふテンポの心地よさ
  浮かれつつ撮る力石三つ(天野翔)横浜市磯子区杉田「八幡神社」
本殿の脇に梅咲く力石(天野翔)茅ヶ崎市本村「八王子神社」
青梅を齧りて試す力石(天野翔)茅ヶ崎市本村「八王子神社」
梅の木の根方にふたつ力石
  笹に隠れず竹垣の中(天野翔)茅ヶ崎市本村「八王子神社」
力石見つけて安堵撮りて読む
  本村(ほんそん)八坂神社御由緒(天野翔)茅ヶ崎市本村「八王子神社」
炎天下石の鳥居と力石(天野翔)茅ヶ崎市十間坂「第六天神社」
天神の御由緒書の下に置く
  鳥居のそばの力石二つ(天野翔)茅ヶ崎市十間坂「第六天神社」
暑き日も雅楽聞えて石三つ(天野翔)保土ヶ谷区天王町「橘樹神社」
力石三つに暑さ極まれり(天野翔)保土ヶ谷区天王町「橘樹神社」
川見ても暑さは癒えず力石(天野翔)保土ヶ谷区天王町「橘樹神社」
力石見に来て渡る帷子川
  アザラシのこと思ひ出したり(天野翔)保土ヶ谷区天王町「橘樹神社」
たすき石さし石とも言ひ持ち上げて
  天地神明に誓ひしといふ(天野翔)保土ヶ谷区天王町「橘樹神社」
両手かけもち上げむとする力石
  小学生の父母が笑へり(天野翔)保土ヶ谷区天王町「橘樹神社」
炎帝が根負けしたり力石(天野翔)戸塚区下倉田町「路傍」
今日もまた無駄足になるをおそれつつ
  「ちからいし」とふバス停に下車(天野翔)戸塚区下倉田町「路傍」
二度訪ひて探し当てたる力石
  ゴミ収集箱の横に見えたり(天野翔)戸塚区下倉田町「路傍」
バス停の名の由来なる「ちからいし」
  個人の家の角に接して(天野翔)戸塚区下倉田町「路傍」
タクシーに乗れば角々曲りゆく
  川匂神社の力石まで(天野翔)二宮町山西「川匂神社」
郷土誌に記載されたる力石
  川匂神社の立札の下(天野翔)二宮町山西「川匂神社」
力石といふには大きすぎないか
  五郎十郎が身体鍛へし(天野翔)二宮町山西「川匂神社」
あらたまの年の日の丸力石(天野翔)茅ヶ崎市小和田「熊野神社」
夏祭りくれば出番の力石(天野翔)茅ヶ崎市小和田「熊野神社」
老人に道を尋ねて着きにける
  熊野神社に石を探せり(天野翔)茅ヶ崎市小和田「熊野神社」
青潮のうねり間近に力石(天野翔)湯河原町吉浜「小道地蔵堂」
土用波とどろく浜の力石(天野翔)湯河原町吉浜「小道地蔵堂」
吉浜の潮風涼し力石(天野翔)湯河原町吉浜「小道地蔵堂」
吉浜の小道地蔵と告げたれば
  タクシーは行く力石まで(天野翔)湯河原町吉浜「小道地蔵堂」
タクシーを待たせて探す力石
  葉月はじめの潮風の中(天野翔)湯河原町吉浜「小道地蔵堂」
地蔵堂庭の片隅大小の
  力石あり潮(うしほ)が匂ふ(天野翔)湯河原町吉浜「小道地蔵堂」
そのかみの浜の漁師が競ひける
  力自慢の石ふたつあり(天野翔)湯河原町吉浜「小道地蔵堂」
それぞれに文字彫られたる四つの石
  アミガサ事件集結の地に(天野翔)中原区上平間「八幡大神」
境内のそこここにある丸石の
  どれもが力石と思へて(天野翔)中原区上平間「八幡大神」
女躰(によたい)といふ珍しき名の神社にも
   力石あり社務所の前に(天野翔)川﨑市幸区幸町「女躰神社」
酒を競ひ力を競ひし境内に
  十一の石肩寄せあへり(天野翔)川崎区大師町「若宮八幡宮」
頭上まで持ち上ぐる力競ひたり
  文字刻まれし「さし石」ふたつ(天野翔)川崎区大師町「川崎大師平間寺」
抱き起こす力競ひし石三つ
  「おつたて石」と名付けられたり(天野翔)川崎区大師町「川崎大師平間寺」
湧水に汗流しけむ力石(天野翔)鎌倉市岩瀬「下関青少年広場」
ただ独りサッカーボール蹴つてゐる
  広場の隅に力石二個(天野翔)鎌倉市岩瀬「下関青少年広場」
上総掘り湧水井戸の水を汲む
  芝生はづれに二個力石(天野翔)鎌倉市岩瀬「下関青少年広場」
立札の下に動かぬ力石
  犬の散歩に広場をめぐる(天野翔)鎌倉市岩瀬「下関青少年広場」
青少年広場の隅に石ふたつ
  固定されたり草いきれする(天野翔)鎌倉市岩瀬「下関青少年広場」
天神の祭りなつかし力石(天野翔)鶴見区矢向「日枝神社」
それぞれに文字刻まれし石六つ
  中に「白虎石」「龍虎石」あり(天野翔)鶴見区矢向「日枝神社」
大津より勧請せしとふ天神の
  庭に鎮まる力石六つ(天野翔)鶴見区矢向「日枝神社」
「白虎石」「龍虎石」とふ名もありて
  力競ひし昔しのばゆ(天野翔)鶴見区矢向「日枝神社」
蝉しぐれ誰が持ち上げし白虎石(天野翔)鶴見区矢向「日枝神社」
万両の朱実かがやく庭隅の
  「水神」脇にならぶ三つ石(天野翔)小田原市堀之内「若宮八幡宮」
若宮の力石見て訪ねけり
  二宮尊徳誕生の家(天野翔)小田原市堀之内「若宮八幡宮」
それらしき石の三つ四つ蝉しぐれ(天野翔)保土ヶ谷区境木本町「境木地蔵堂」
迷ひつつたどりつきたる地蔵堂
  力石また見つけ難しも(天野翔)保土ヶ谷区境木本町「境木地蔵堂」
老人に聞けど知らぬといふ答
  境木地蔵の力石はや(天野翔)保土ヶ谷区境木本町「境木地蔵堂」
本堂の横の植木の元にあり
  三つ四つ並ぶそれらしき石(天野翔)保土ヶ谷区境木本町「境木地蔵堂」
力石いづこと探す境内に
  蝉鳴きやまぬ境木地蔵(天野翔)保土ヶ谷区境木本町「境木地蔵堂」
力石四つが置かれ竹の春(天野翔)横浜市港北区綱島東「諏訪神社」
竹林の小暗きを背に力石
  四つ並べて由来書きたり(天野翔)横浜市港北区綱島東「諏訪神社」
力石鳥居の脇に置かれたり
  卵立てたるごときが二つ(天野翔)横浜市港北区綱島東「諏訪神社」
正月の粥占ひや力石(天野翔)横浜市港北区師岡町「熊野神社」
いの池の蛙を聞くや力石(天野翔)横浜市港北区師岡町「熊野神社」
アカガシの木蔭に涼む力石(天野翔)横浜市港北区師岡町「熊野神社」
力石いづこと問へばいの池の
  ほとりにあると巫女は答へき(天野翔)横浜市港北区師岡町「熊野神社」
いの池の由来書きたる札の下
  名前刻める力石四つ(天野翔)横浜市港北区師岡町「熊野神社」
筒粥の神事の後に競ひけむ
  力石四ついの池の辺に(天野翔)横浜市港北区師岡町「熊野神社」
大楠の根の間(はざま)なる力石
  「子宝安産」の立札の下(天野翔)神奈川区東神奈川「笠䅣稲荷神社
力石探す笠のぎ稲荷には
  子宝を得し祝詞ひびかふ(天野翔)神奈川区東神奈川「笠稲荷神社」
本に載る写真と見合ふ力石
  石燈籠のそばに三つ四つ(天野翔)神奈川区東神奈川「笠稲荷神社」
秋風や栢(かや)の古木と力石(天野翔)金沢区瀬戸「瀬戸神社」
栢の木の秋風を聞く力石(天野翔)金沢区瀬戸「瀬戸神社」
注連張れる栢(かや)の古木の根方には
  石碑とならび力石あり(天野翔)金沢区瀬戸「瀬戸神社」
カヤの木と共に年経る力石
  木は老ゆれども石は変はらず(天野翔)金沢区瀬戸「瀬戸神社」
狛犬の尻辺の下の力石
  楠の古木の根を鎮めたり(天野翔)横浜市港北区箕輪町「諏訪神社」
どんよりと空は曇れり力石
  ひとつ見つけて帰らむとする(天野翔)横浜市港北区箕輪町「諏訪神社」
奉納の手水の鉢を支ふるか
  地に埋めたる力石いくつ(天野翔)神奈川区神大寺「日枝神社」
力石踏みて手水を使ひけり
  狛犬二頭の守る境内(天野翔)神奈川区神大寺「日枝神社」
秋風やひとりわが見る力石(天野翔)開成町「観音堂」
力石ひとつ加へて三つがあり
  観音堂の右脇隅に(天野翔)開成町「観音堂」
戦前の力自慢を伝へたり
  観音堂の上り段そば(天野翔)開成町「観音堂」
力石二十四貫を持ち上げし
  若衆幾人この境内に(天野翔)開成町「観音堂」
草刈の翁と探す力石
  白滝不動の階めぐりつつ(天野翔)横浜市中区根岸「白瀧不動尊」
さはやかな朝の礼拝力石(天野翔)川崎区大島「八幡神社」
大いなる鳥居のそばに力石
  ふたつ置かれて立札のあり(天野翔)川崎区大島「八幡神社」
左のは三十六貫それよりも
  太き右のは重さ分らず(天野翔)川崎区大島「八幡神社」
力石と書かれし場所に石三つ
  「稲荷大明神」の立札の下(天野翔)川崎区渡田「新田神社」
力石三つ見つむる背後には
  新田義貞公の銅像(天野翔)川崎区渡田「新田神社」
力石三つのうちの中の石
  注連縄張られ左右より高し(天野翔)川崎区渡田「新田神社」
力石探す八幡秋まつり(天野翔)平塚市宮前「八幡宮」
力石いづこと問へど池の辺に
  首をかしぐる鴨と家鴨は(天野翔)平塚市宮前「八幡宮」
武蔵山が奉納したる力石
  右の手形と「武運長久」(天野翔)平塚市宮前「八幡宮」
ぎんなんの散り敷くを踏む力石(天野翔)都筑区茅ヶ崎東「壽福寺圓通寺」
大銀杏下の藪陰のぞき込み
  力石ふたつ三つと数ふ(天野翔)都筑区茅ヶ崎東「壽福寺圓通寺」
古びたる鳥居の前に立ちたれば
  秋の日射に照る力石(天野翔)三浦市三崎町六合「妙義神社」
ぎんなんを踏みて近づく力石(天野翔)都筑区茅ヶ崎東「壽福寺圓通寺」
ぼた餅の形をしたる力石 人目引くなり祠の前に(天野翔)三浦市三崎町六合「妙義神社」
古びたる鳥居の前に立ちたれば
  祠の前に力石照る(天野翔)三浦市三崎町六合「妙義神社」
幾人の手に擦(こす)れけむ力石
  朝の日に照る白きぼた餅(天野翔)三浦市三崎町六合「妙義神社」
竹馬を寝かせてありぬ力石(天野翔)三浦市三崎「海南神社」
大銀杏の玉垣に寄る力石(天野翔)三浦市三崎「海南神社」
神木となせる銀杏の玉垣に
  沿ひてあまたの力石あり(天野翔)三浦市三崎「海南神社」
相寄れる力石四つ大銀杏(天野翔)三浦市三崎「海南神社」
蕎麦粒は二十七貫、ボタ餅は二十八貫、
  米粒は十七貫と記されてあり(天野翔)相模原市南区鵜野森「日枝神社」
大欅大楠の根のあらはなる
  日枝神社には力石三つ(天野翔)相模原市南区鵜野森「日枝神社」
三つ石に米粒、ボタ餅、蕎麦粒の
  名前と貫目あるを記せり(天野翔)相模原市南区鵜野森「日枝神社」
力石いづこと探す境内に
  老人ひとり吾を見つむる(天野翔)相模原市中央区矢部「村富神社」
大松と白蛇伝説あるといふ
  力だめしの石を見る庭(天野翔)相模原市中央区矢部「村富神社」
石二つスチールパイプに囲はれて
  「力だめしの石」の立札(天野翔)相模原市中央区矢部「村富神社」
老人の目を気にしつつ力石
  いづこと探す村冨の杜(天野翔)相模原市中央区矢部「村富神社」
本殿の左手奥に囲はれて
  二つならべる力くらべ石(天野翔)相模原市中央区矢部「村富神社」
そのかみに力自慢を競ひしと  今に伝へて力石あり(天野翔)
力石七つのむかひ俳諧の
  「独吟万句詠草塚」あり(天野翔)川崎区観音「石観音堂」
塀際にうち捨てられしごと置かる
  本に記載の力石ひとつ(天野翔)川崎市幸区塚越「御嶽神社」
力石横に見ゆれど老人は
  小学生らに語ることなし(天野翔)川崎市幸区塚越「御嶽神社」
なにごとか文字彫られたる石の面に
  「二十七」なる数字が見える(天野翔)川崎市幸区塚越「御嶽神社」
窪み四つ穿てる石がふたつあり
  窪みの用途に思ひ及ばず(天野翔)中原区刈宿「八幡神社」
公園の一部となりし八幡宮
  誰か気付かむ三つ力石(天野翔)中原区刈宿「八幡神社」
新幹線ガードの脇の八幡宮
  鳥居の下に力石三つ(天野翔)中原区苅宿「八幡神社」
いつよりか力自慢を止めにけむ
  鳥居の下に蹲(うづくま)る石(天野翔)中原区苅宿「八幡神社」
天神の天高くして力石(天野 翔)川崎市市幸区下平間「天満天神社」
もの干し竿とあまたの椅子の寄せられて
  見えがたくありかの力石(天野翔)川崎市市幸区下平間「天満天神社」
力石ほか手ごろなる丸石も
  あまた集めし天神の脇(天野翔)川崎市市幸区下平間「天満天神社」
楠の木と力石三つ奉納の
  碑の立てられて玉垣の元(天野翔)川崎市幸区鹿島田「鹿島大神」
塀際に秋の朝日の力石(天野翔)中原区木月「住吉神社」
ナナハンを停めたる脇に力石
  三つならびて朝の日を浴ぶ(天野翔)中原区木月「住吉神社」
中の石は四拾余貫と彫られたり
  右のは軽く左のは重し(天野翔)中原区木月「住吉神社」
黒潮の三浦に探す力石
  白山神社バス停に降り(天野翔)三浦市南下浦町「白山神社」
力石いづこと探す境内の
  奥に見つけし横穴古墳(天野翔)三浦市南下浦町「白山神社」
「祝七五三詣り」の幟立つところ
  石段下に力石あり(天野翔)三浦市南下浦町「白山神社」
力石探して歩く座間の秋(天野翔)座間市新田宿「公民館」
新田宿公民館と書かれたる
  小さき家の庭隅にあり(天野翔)座間市新田宿「公民館」
庭隅にいくつか石のころがりて
  どれもが力石に見えたり(天野翔)座間市新田宿「公民館」
卵石菱形石を持ち運び
 力競ひし村の先祖は(天野翔)座間市新田宿「公民館」
力石らしくは見えぬ石ひとつ
  古き石碑の間に鎮まる(天野翔)座間市緑ヶ丘「道祖神」
道祖神、力石置く門前に
  立てば二階に布団干せる見ゆ(天野翔)座間市緑ヶ丘「道祖神」
柿熟れて昔を語る力石(天野翔)座間市入谷「道祖神」
青筋をたててふんばり若者が
  二十五貫の石持ち上ぐる(天野翔)座間市入谷「道祖神」
若きらが石持ち上げて自慢せり
  娯楽少なき戦後の村は(天野翔)座間市入谷「道祖神」
石上げて力競ひし若者が
  身体拭きけむ鈴鹿の泉(天野翔)座間市入谷「道祖神」
手玉石春風分かつ袂石(天野翔)鎌倉市坂ノ下「御霊神社」
秋風や主人を待てる手玉石(天野翔)鎌倉市坂ノ下「御霊神社」
指先の跡とおぼしき穴あまた
  手玉石にも袂石(たもといし)にも(天野翔)鎌倉市坂ノ下「御霊神社」
春の日は夫婦(めをと)銀杏(いちやう)を透きてくる
  袂石にも手玉石にも(天野翔)鎌倉市坂ノ下「御霊神社」
袂石十六貫に手玉石
  二十八貫ならべて祀る(天野翔)鎌倉市坂ノ下「御霊神社」
秋雨の乾くも早し手玉石(天野翔)鎌倉市坂ノ下「御霊神社」
新年の開運祈願手玉石(天野翔)鎌倉市大町「八雲神社」
楠若葉根方にふたつ手玉石(天野翔)鎌倉市大町「八雲神社」
手玉石ふたつに楠の若葉影(天野翔)鎌倉市大町「八雲神社」
手玉石ふたつ据ゑたりつばめ来て
  楠の若葉の空にさへづる(天野翔)鎌倉市大町「八雲神社」
神木の楠若葉せり手玉石(天野翔)鎌倉市大町「八雲神社」
立札は「新羅三郎手玉石」
  楠の若葉の匂へる庭に(天野翔)鎌倉市大町「八雲神社」
今の世に残れるふたつ手玉石
  新羅三郎がからだ鍛へし(天野翔)鎌倉市大町「八雲神社」
大いなる銀杏三本を見て歩く
  本殿脇の力石まで(天野翔)茅ヶ崎市円蔵「神明大神」
力石の左手奥に祀られて
  景能公の石像が立つ(天野翔)茅ヶ崎市円蔵「神明大神」
石の重さ一00キロ以上(三0貫位)と書かれたり
  力競べに使はれし石(天野翔)茅ヶ崎市円蔵「神明大神」
古き代の力競べを想ひをり
  弥生時代末期の遺跡(天野翔)茅ヶ崎市西久保「日吉神社」
女護ガ石授かり石の近くにも
  見当らざりしかの力石(天野翔)茅ヶ崎市浜之郷「鶴嶺八幡」
厄割石ガン封じ石いづれもが
  力石にもなると思へり(天野翔)茅ヶ崎市浜之郷「鶴嶺八幡」
朝光(あさかげ)の銀杏根方に力石(天野翔)茅ヶ崎市南湖「八雲神社」
大いなる鳥居くぐりて本殿の
  銀杏根方に見る力石(天野翔)茅ヶ崎市南湖「八雲神社」
本殿の灯籠脇に佇みて
  石を見おろし松風を聞く(天野翔)茅ヶ崎市南湖「八雲神社」
大いなる護国之碑のもと
  力石らしきが二つ他と並びて(天野翔)茅ヶ崎市菱沼「八王子神社」

即位の日万治の石に陽の差して
  門出を祝う浦安の舞(雨宮清子)野田市今上下「八幡神社」
みやしろに鈴の音響く神楽舞
  聞いているかい万治の石よ(雨宮清子)野田市今上下「八幡神社」
地中より掘り起こされし万治石
  今日のよき日に寿ぎを受け(雨宮清子)野田市今上下「八幡神社」
大根に見とれて力石(いし)を見損ない(雨宮清子)江東区亀戸「香取神社」
増村の「五平どんの屋敷の力石」
  石なき今も屋号は五平どん(雨宮清子)清水区増「斎藤宅」
また一人力石(いし)知る人の逝きにけり(雨宮清子)
百年の時空をこえて舞い込んだ  奇跡の便り徳蔵縁者(雨宮清子)
竹ぼうき跳ねるや力石(いし)の前うしろ
  氏子ら集う朝の境内(雨宮清子)江東区牡丹「住吉神社」
力石に片手あずけて草むしり(雨宮清子)江東区牡丹「住吉神社」
神さまの用心棒か力石(雨宮清子)江東区牡丹「住吉神社」)
「やっと見つけてくれたか」とゴロリ傾く力石(雨宮清子)富士宮市内房仲「山王宮・宝鏡庵」
春探し草をめくれば力石
  苔の翁に成果てており(雨宮清子)富士宮市内房仲「山王宮・宝鏡庵」
春陰や忘れ形見の力石(雨宮清子)富士宮市内房仲「山王宮・宝鏡庵」
春陰ひそと堂に埋もるる力石(雨宮清子)富士宮市内房仲「山王宮・宝鏡庵」
疎まるるともそこを動くな力石
 さざれ石から砂になるまで(雨宮清子)富士宮市内巡沢「祥禅寺」
石垣に頭突っ込む力石
 仲間はずれの春ふたたび(雨宮清子)富士宮市内巡沢「祥禅寺」
石垣の仲間はずれか力石(雨宮清子)富士宮市内巡沢「祥禅寺」
石垣仲間はずれの力石を笑う(雨宮清子)富士宮市内巡沢「祥禅寺」
石垣力石の孤独を笑う(雨宮清子)富士宮市内巡沢「祥禅寺」

差し石ようるさくねえか蝉しぐれ(斎藤呆人)三鷹市中原「中嶋神社」
秋晴れて友の見つけし力石(いし)を見に(斎藤呆人)川口市安行吉岡「氷川神社」
立春や子らの落書きちから石(斎藤呆人)野田市中野台「鹿島神社」
差し石に点々黒子吾の汗(斎藤呆人)久喜市上清久「長宮神社」
富岡の「つる乃子」どこぞ消えたのは
  惚れた「飛龍」のもとぞ紀文の(斎藤呆人)江東区永代「紀文稲荷神社」
梅の香や碇と力石(いし)の睨み合い(斎藤呆人)幸手市西関宿「蓮華院稲荷神社(保食神社)」
行っちゃうの?と言う力石梅雨晴れ間(斎藤呆人)野木町友沼「水神宮」
力石(いし)のこと民に教えて門涼み(斎藤呆人)松戸市古ヶ崎「鵜森稲荷神社」
暑いよなぁ力石(いし)泣き幼児泣き止まず(斎藤呆人)松戸市古ヶ崎「稲荷神社」
力石(いし)たちの江戸のささやき五月晴れ(斎藤呆人)三郷市彦糸「彦糸公民館」
温々と新たなしとね休む力石(いし)(斎藤呆人)越谷市大泊「大泊観音堂(慈眼寺)」
睦まじく午睡してるや力石(いし)二つ
  「弥五郎」ついに「八斗」娶るか(斎藤呆人)吉川市木売「集会所」
「卯之助」の力石(いし)よ何処や冬至の湯(斎藤呆人)
あと一つ「卯之助」の力石(いし)見つけたし(斎藤呆人)
力石(いし)を追いまた夏が来て春が去る(斎藤呆人)所沢市南永井「稲荷神社」
言うなればただの力石(いし)にも春が来る(斎藤呆人)越谷市増林城ノ上「稲荷神社」
在る場所で悲喜こもごもの力石(いし)の末(斎藤呆人)久喜市河原代「稲荷神社」
力石(いし)を見るダメージジーンズのペアを観る(斎藤呆人)世田谷区代沢「北澤八幡神社」
吾の咳犬の遠吠え万治力石(いし)(斎藤呆人)野田市今上下「八幡神社」
力石(いし)肌を撫でてくすぐる雪柳(斎藤呆人)野田市清水「清水公園」
枝先を力石(いし)に這わすや雪柳(斎藤呆人)野田市清水「清水公園」
踏み石の正体知れり冬日にて(斎藤呆人)吉川市上笹塚「天満宮」
石碑より小さき力石(いし)よ胸を張れ(斎藤呆人)吉川市川藤「路傍」
いつからか墓を仁王と護る力石(いし)(斎藤呆人)板橋区徳丸「観音寺跡墓地」
いつの日か仁王あうんと力石(いし)挙げむ(斎藤呆人)板橋区徳丸「観音寺跡墓地」
鄙の力石(いし)時代(とき)の狭間に散った華(斎藤呆人)五霞町元栗橋「土与部集落センター」
力石(いし)肌に赤きペンキの傷の痕(斎藤呆人)五霞町元栗橋「稲荷神社・池成集会所」
「三十メ」と初めて読まれ力石(いし)となる(斎藤呆人)五霞町江川「路傍・大澤家畑地」
力石(いし)に成りてやっと二度目の春迎え(斎藤呆人)五霞町江川「路傍・大澤家畑地」
力石(いし)上に銅貨三枚祈・願・望(斎藤呆人)越谷市川柳町「稲荷神社」
力石(いし)巡り終えて身震いクサメする(斎藤呆人)「五霞町郊外」
潜みたる力石(いし)に雨沁む二月尽(斎藤呆人)春日部市下柳「香取神社」
「歌石」の末尾が読めぬスルメ噛む(斎藤呆人)「徳蔵・歌石」の画像見ながら
妖艶なヨシノ見上げる力石(いし)無口(斎藤呆人)さいたま市見沼区小深作「神明神社」
力石(いし)面にひらりはらりとヨシノ舞う(斎藤呆人)さいたま市見沼区小深作「神明神社」
紅白のさくら仰ぐや力石(いし)二つ(斎藤呆人)さいたま市岩槻区掛「稲荷神社」
力石(いし)訊ぬ見知らぬ女性(ひと)と花見酒(斎藤呆人)野田市清水「清水公園内」
花を愛で力石(いし)を語りて美酒を酌む(斎藤呆人)野田市清水「清水公園内」
女性(ひと)去りて力石(いし)話尽く花も散る(斎藤呆人)野田市清水「清水公園内」
春北風ペダル軋ませ力石(いし)巡り(斎藤呆人)
「熊遊」に見入る銀髪春ショール(斎藤呆人)台東区浅草「浅草寺」
「メ」は「貫」と庵主に教え蕎麦たぐる(斎藤呆人)春日部市内「蕎麦屋」
力石(いし)の背の蜥蜴と対峙息を呑む(斎藤呆人)取手市下高井「妙見八幡宮」
力石(いし)肌を忙(せわ)し躊躇(ためら)い往く百足(斎藤呆人)松戸市紙敷「春日神社」
炎昼や力石(いし)にい・ろ・は・す残り干す(斎藤呆人)杉戸町鷲巣「路傍」
秋の日や力石(いし)に気付くは吾ひとり(斎藤呆人)桶川市小針領家「路傍」

谷に沸く夏霧濡らす力石(栗原季星)皆野町下日野沢「藤原観音堂」《閏》
夏霧の晴れ行く堂や力石(栗原季星)皆野町下日野沢「藤原観音堂」《閏》
尺蠖の律儀に測る力石(栗原季星)皆野町下日野沢「藤原観音堂」《閏》
新緑や安産堂に力石(栗原季星)皆野町下日野沢「藤原観音堂」《閏》
梅雨晴れの堂に武張りし力石(栗原季星)郡皆野町下日野沢「藤原観音堂」《閏》
力石祀る三野宮涼し(小林ゆきお)越谷市三野宮「香取神社」《閏》
南吹くなべて角なき力石(小林ゆきお)越谷市三野宮「香取神社」《閏》
のどけしや撫でるならひの力石(小林ゆきお)越谷市三野宮「香取神社」《閏》
春風や試すもおろか担ぎ石(小林ゆきお)越谷市三野宮「香取神社」《閏》
五月晴れ腹から肩へ担ぎ石(小林ゆきお)越谷市三野宮「香取神社」《閏》
花添へて由緒書添ふ力石(小林ゆきお)越谷市三野宮「香取神社」《閏》
五月風喝采宿る力石(小林ゆきお)越谷市三野宮「香取神社」《閏》
五月風朱墨の銘の力石(小林ゆきお)越谷市三野宮「香取神社」《閏》
力石五月の日差し束ねをり(小林ゆきお)越谷市三野宮「香取神社」《閏》
力石担ぎ上げたり五月風(小林ゆきお)越谷市三野宮「香取神社」《閏》
てふてふや差し石およそ三十貫(長井敦子)国分寺市本多「八幡神社」《閏》
力石担ぐつもりか蟻集ふ(中嶋きよし)杉並区大宮「大宮八幡宮」《閏》
名告(なの)らねば路傍の石よ力石(中村幹子)越谷市南荻島「諏訪神社」《閏》
昔人の祭りの証しよ力石(中村幹子)蕨市中央「和楽日神社」《閏》
神名備の力の石や兵どもの
夢の跡なり二ツ三ツ四ツ(中村幹子)蕨市中央「和楽備神社」《閏》
国巡り己の歴史遺しゆく
  力石なる関取り表よ(中村幹子)蕨市中央「和楽備神社」《閏》
力石茅の輪くぐりて力得る(守屋明俊)杉並区大宮「大宮八幡宮」《閏》
夏蝶や力石越えはしご車へ(守屋明俊)国分寺市西元町「八幡神社」《閏》

白靴の集まつてくる力石(藤井なお子)《雲》
少年に髭初夏の力石(ながこ)《雲》
はつなつや男の子輝く力石(ながこ)《雲》 
奉納力士前哨戦の力石(深川隆正)四国中央市土居町上野「千足神社」《雲》
一番亥の子青年競ふ力石(深川隆正)四国中央市土居町上野「本郷自治会館」《雲》
力士苦戦の卵型なる力石(深川隆正)四国中央市土居町上野「本郷自治会館」《雲》
初風や力石三つ撫づる手に(河原まき)灘区高羽町「丹生神社」《雲》
力石にも柏手を打つ厄日かな(河原まき)灘区高羽町「丹生神社」《雲》
爽やかに野良猫歩む力石(大野照幸)東灘区魚崎南町「魚崎八幡宮神社」《雲》
つるつるの小さき丸石秋めけり(大野照幸)東灘区魚崎南町「魚崎八幡宮神社」《雲》
寺の秋ちよこんと座る力石(大野照幸)東灘区魚崎南町「魚崎八幡宮神社」《雲》
祀らるる大石四個敬老日(大野照幸)灘区高羽町「丹生神社」《雲》
草津月まとめて置かる力石(大野照幸)灘区高羽町「丹生神社」《雲》
秋霖に濡れて輝く力石(大野照幸)灘区宮山町「萬福寺」《雲》
艶やかな卍の横に力石(大野照幸)灘区宮山町「萬福寺」《雲》
神の留守勝手代役力石(越智勝利)今治市玉川町鈍川サルガヲ甲「石拆神社」《雲》
紅葉や四股名を刻む力石(伊藤月江)福岡市中央区西公園「中司孫太郎稲荷神社」《雲》

苔の花五十貫目の力石(立崎ひかり)東京都杉並区大宮「大宮八幡宮」《銀漢》

秋の高し沼名前神社の力石(工藤泰子)福山市鞆町後地「沼名前神社」《運河》
草相撲沼名前神社の力石(工藤泰子)福山市鞆町後地「沼名前神社」《運河》
神力の色なき風や力石(工藤泰子)福山市鞆町後地「沼名前神社」《運河》

担ぐとは潜ることなり力石(八木健)砥部町高尾田「高雄神社」《滑稽》
境内に退屈かこち力石(八木健)砥部町高尾田「高雄神社」《滑稽》

弁慶の汗の腕や手玉石(千葉喬子)鎌倉市腰越「満福寺」《繪硝子》
手玉石を過る江ノ電小鳥来る(千葉喬子)鎌倉市腰越「満福寺」《繪硝子》
弓立松の枯れを見てをり力石(千葉喬子)鎌倉市坂ノ下「御霊神社《繪硝子》

秋夕焼パワー漲る力石(山田天)住吉区長居東「保利神社」《凧》

奥ゆかし扉の向こう五つ石(伊藤美穂)江東区亀戸「亀戸天神社」
律の風並べし石よ奥の庭(伊藤美穂)江東区亀戸「亀戸天神社」
挑発ス持ち上げてみろと石が言う(伊藤美穂)
エ?俺❓力石だった(伊藤美穂)
万緑の眠れる義士の墓近く(伊藤美穂)東京都港区高輪「泉岳寺」)
対の石寄り添えぬまま見つめ合う(伊藤美穂)東京都港区高輪「高輪神社」)
藪の中いずこにみえる力石(伊藤美穂)東京都港区芝公園「丸山稲荷神社」)
力石庚申様に見守られ(伊藤美穂)文京区根津「根津神社」
東海路力競いし赤い文字(伊藤美穂)品川区南品川「海雲寺」
石の数地球の中で漂いて(伊藤美穂)星の数ほどあるといいたい
フィットネス並んでいます力石(伊藤美穂)東京都港区芝「御穂鹿島神社」)
夏の空フィットネスだよ力石(伊藤美穂)東京都港区芝「御穂鹿島神社」)
古に共に守られ石友と(伊藤美穂)台東区鳥越「鳥越神社」
探せども尋ねし先に彫られし字(伊藤美穂)東京都港区赤坂「氷川神社」

力石喝と一太刀稲光(うつぎ)能勢町野間中「常夜灯下」《ゴ》
露の世の土に埋もれし力石(小袖)豊能町高山「高札場跡」《ゴ》
もの言はぬ力石撫ぜ秋惜しむ(ぽんこ)生野区桃谷「御幸森天神宮」《ゴ》
こすもすに撫でられてをる力石(ぽんこ)奈良市般若寺町「般若寺」
桐一葉落ちたるところ力石(凡士)川西市火打「勝福寺」《ゴ》
月光の一条力石を射す(凡士)川西市久代「春日神社」《ゴ》

小春日にやや猫背なる力石(月惑)朝霞市宮戸「宮戸神社」《花鳥》
春分や影半分の力石(月惑)杉並区高円寺南「氷川神社・気象神社」《花鳥》
春疾風なほ不動なる力石(月惑)志木市柏町「舘氷川神社」《花鳥》
村はずれ囀(さえず)りしみる力石(月惑)志木市下宗岡「下の氷川神社」《花鳥》
春愁や訪ね人なき力石(月惑)志木市下宗岡「下の氷川神社」《花鳥》
満天星(どうだん)の花に飾られ力石(月惑)志木市上宗岡「羽根倉浅間神社」《花鳥》
日向ぼこ瓜実顔の力石(月惑)埼玉県所沢市本郷「東福寺」《花鳥》
木枯らしをうっちゃりにして力石(月惑)埼玉県所沢市本郷「東福寺」《花鳥》
冬ざれや読経染み入る力石(月惑)埼玉県所沢市本郷「東福寺」《花鳥》
力石さては巨竜の寒卵(月惑)埼玉県所沢市本郷「東福寺」《花鳥》
去年今年古刹の石は微動だに(月惑)埼玉県所沢市本郷「東福寺」《花鳥》
誰ぞ知るや落葉の中の力石(月惑)埼玉県朝霞市浜崎「氷川神社」《花鳥》
行秋や擦れ文字なる力石(月惑)埼玉県朝霞市浜崎「氷川神社」《花鳥》
冬帝も手をこまねきて力石(月惑)埼玉県朝霞市浜崎「氷川神社」《花鳥》
行俊時の流れに力石(月惑)埼玉県朝霞市浜崎「氷川神社」《花鳥》

ストーンと落ちて故なき力石(素姓乱雑)南砺市城端「西新田神明社」
力石忘れないでと言いたげに(素姓乱雑)南砺市城端「西新田神明社」
アキアカネ力石(いし)に止まりて目鼻描き(素姓乱雑)南砺市城端「西新田神明社」
蘇る力石(いし)の威信に胸熱く(素姓乱雑)南砺市城端「西新田神明社」
盤持ちの出番はまだかと力石(いし)は問ふ(素姓乱雑)
力石誰か来ぬかと耳済ませ(素姓乱雑)
力石いまだ老いぬと空見上げ(素姓乱雑)
鐘の音に屠蘇はまだかとふて寝力石(いし)(素姓乱雑)
なぐさめに力石(いし)を訪う雀の子(素姓乱雑)
初夢に石を上げたし縁起よく(素姓乱雑)
一面の雪の世界に力石  わずかに高くここだと示し(素姓乱雑)
力石顧みられず座したまま  ネズミを終えて丑を迎えん(素姓乱雑)
忌服にて宮に入れぬ身となりし
  力石(いし)の姿ぞ見るにかなわず(素姓乱雑)

落ち栗や刀自の名のある力石(東人)《春月》
花魁草女にもある力石(花鏡)《春月》
柿若葉愛のしるしに石かつぐ(靖彦)杉並区大宮「大宮八幡宮」《古志》
バーベルに持ちかえ続く五輪への道(鶴井玲子)
伊佐沼は田植えの最中忘られし
  力石かも稲荷神社に(茂木敏江)川越市伊佐沼「稲荷神社」
立て札のまむしに注意のその先の
  諏訪神社に見っけ力石三つ(茂木敏江)坂戸市赤尾「諏訪神社」
伐採の神木だろうか丸太あり
  力石もあり寂れし神社に(茂木敏江)坂戸市赤尾「諏訪神社」
力石二つ鎮座せし氏神の
  神明神社の森は静もる(茂木敏江)坂戸市中小坂「神明神社」
氏神の神明神社に力石
  あること知りし三十年住みて(茂木敏江)坂戸市中小坂「神明神社」
力石かいつのまにやら置かれたる
  神明神社にオオタカが鳴く(茂木敏江)坂戸市中小坂「神明神社」
この郷で大関の名を残したる  力士の有るは郷土の誇り(山下ヨシ子)