串本町の化石について 写真 解説 | |
写真1の説明 ゴカイのような多毛類の糞化石(写真2はペン先のもの)で小さなオーバル型の 糞が腸詰状になっています。 砂の中を移動しながら排泄したと考えられます。 その他もう少し大きなオーバル型のものや、シート状に広がったものも 見つかります。 |
写真2の説明 ※写真1の説明を参照のこと。 |
写真3の説明 いくつかに枝別れした構造物は、砂の中に棲む生物の住居か、 或いは餌を食べながら移動した、 際に出来る穴に砂が詰まったもので、一般にはサンドパイプと呼ばれるものです。 |
写真4の説明 くびれの持った棒状や枝状のもので、これが生痕化石なのか、 なんらかの底棲生物の化石なのかは分かっていませんが、大変興味深いものです。 これらの生痕化石は非常に長い時間で風化した地層表面に浮かび上がったもので、 むやみに採集や壊したりせず大切にしたいものです。 |
写真5の説明 ※写真4の説明を参照のこと |
写真6の説明 ※写真4の説明を参照のこと ※生痕化石と呼ばれるものは、生物の実体ではなく、生物の生きていた痕の化石のことで、 排泄物・住み跡・移動跡・捕食跡・等で、そこに生物が生きていた(現地性)証拠であり、 当時の様子を知る大きな手がかりになります。 |