Satan 土星


撮影日
2003/12/5
滅多にお目にかかれないほとんど風のない透明度の良い空でした。
あらかじめ外気にならしておいたシュミカセを赤道儀に取り付け
覗いてみるとシーイングも抜群によい。カッシーニも見えそうだ。
1時間ほど撮影準備するうちにほぼ南中近くなった。
覗いてみるとはっきりと鉛筆で線を書いたように
カッシーニの隙間が見え、デジカメでも確認できた。
撮影場所
自宅駐車場
撮影時間
00:55-01:06
シーイング&透明度
8/10 8/10
カメラ
Nikon coolpix4300
撮影枚数
300枚
画面サイズ
1024*768
露出
1/2 f/4.8 ISO 200
望遠鏡
シュミカセ C8EX 2000mm
赤道儀
EM200
接眼レンズ
ビクセンPL5mm
コリメート撮影

ほんの数年前まではフィルムで撮影していた天体写真でしたが、現像するまではどのように撮れていたのかわからなかったのが
最近になりデジカメが解像度も高く安価になり充分に天体写真の実用の域に達しました。
というよりすでに銀塩写真に取って代わった感があります。
フィルムと違い今撮影した画像がわかりパソコンに取り込んだ後削除して何度も撮影できる便利なものです。
ところが2003年には今まで手作業で苦労してコンポジットしていた作業を自動的にやってくれる魔法のようなソフト(RegiStax)が現れ
とくに惑星写真においてはその絶大なる威力に目を丸くするばかりです。
振り返れば10年前は2枚のフィルムの位置を正確に合わせてテープで張り合わせて現像所に無理頼んでいた時代が嘘のようです。

以下土星の作例です。左上のデジカメで300枚撮影した中の一枚の写真は頼りなげですが
連写撮影した300枚の画像をコンポジットして処理したものが右下の画像です。
デジカメで撮影したオリジナル画像の一枚 加工なし
左の画像をPhotoshoで加工してもカッシーニがわからない
デジカメで連写撮影した300枚の画像をRegiStax処理する
左の画像にRegiStaxでWavelet処理して
コントラスト ガンマ Histogram調整をする