白鳥座(Cygnus) ［夏の星座］
白鳥座は、夏の天の川の真ん中に
見事な十字を作っています。
南十字に対比して北十字とも云われています。
α星が尻尾でγが胴体でβがくちばしです。
主星の一等星αはデネブと呼ばれ夏の第三角のの一つです。
βはアルビレオと呼ばれる３等星で白鳥のくちばしに当たります。
小望遠鏡で見ると色の対比の美しい二重星です。
白鳥は天の川をさそりに向かって飛んでいきます。
βの先をどんどんのばしていくとそこにサソリのアンタレスがあります。
天の川のただ中にある白鳥座は、双眼鏡で見るととてもにぎやかで
楽しい部分です。
ところどころで星が抜けたように見えるのが暗黒星雲です。
伝説のハクチョウは天の大神ゼウスの化身である。
ゼウスは絶世の美女レダ（スパルタの大妃）のもとに、
ハクチョウに変身して通ったのだ。
やがて、レダの２個の卵を産み落とす。
その一つから双子カストルとボルックス（双子座）、
もうひとつから女の双子トロイの美姫ヘレンと悪女クリュテムネストラ
が誕生したのだといわれています。
白鳥座の学名がキグヌスというのは、
もう一つ別の伝説によるもので、エリダヌス川に落ちた日の神アポロンの子の
フエートンを探し求めた親友キクヌスの姿が
ハクチョウになったのだと云われています。
(ほしぞらの探訪 山田卓著 より引用)
円の部分をクリックするとその部分を望遠鏡で撮影した画像が
別ブラウザにて表示されます。
この写真は長野県乗鞍岳の畳平の駐車場で撮影しました。
この日はよくガスがでてあまり条件がよくなかったのですが
さすが標高があるため空の抜けがよく
いっぱいの星を写すことができました。
よくもこんなに星があるものですね。
たくさん見えるのはとても楽しいことですね。
Pentax 105mm 67body G400 50min 1996/9/14 Norikura Nagano
Photo by Hirokazu Yamamura
