コーヒー・ブレイク(29)カフェコーナー
2015.12.31
テーブルもストゥールも、パイプ部分は私が自分でペンキを塗ったもので、5年の歳月に錆びている部分もあるが、これはこれで面白いのだ。それにしても、これらを屋外で使うことなどもはや考えられない。悩んだ挙句、中庭に面した居間の隅に置いてみた。気候のよい晴れた日には外に出したっていい。思いもかけず、お洒落なカフェコーナーが誕生したのである。
中庭に置いてあったガーデンテーブルとストゥールは、もともと屋外で使うには無理があり、雨に晒され木製の天板が朽ち果ててしまっていたが、木のリフォームをしてくれる店が近くにあると聞き早速出掛けてみた。懐かしい道具類が所狭しと置かれた店内には、古材を使った店主自作の椅子やテーブル、時計や食器、おもちゃなどもあり、かなり楽しい空間である。外に置くことは感心しないがとにかく作ってみようということになり、先日引き取りに出掛けた。
テーブルの天板は、古い卓袱台の板がちょうど御誂え向きであったのでそれを利用したとのこと。その昔、日々の生活に大活躍したのち引退していた材が、思わぬ形で再び現役復帰である。ナラ材の木目が、在りし時代を偲ばせて美しい。一方、ストゥールの座面には橡の古材が使われていて、暴れているような独特の木目が楽しい。