コーヒー・ブレイク(16)紅葉を求めて
2013.11.8
紅葉の季節に合わせて韓国を訪れた。釜山から慶州、安東と巡る。朝夕の冷えを心配したが杞憂に終わった。穏やかな秋晴れに恵まれ、これ以上は望むべくもない陽気だった。それにしても韓国の人たちのアウトドア好きもかなりのものだ。最新のウエアに身を包み近くの山へ繰り出す老若男女を釜山で多く見かけた。そのウエアのカラフルさは紅葉も霞むほどで、家族や友人、恋人と語らいながら賑やかに過ぎ行く様は、やはりソウルと同じくここでもとにかくパワフルなのだ。
古都、慶州はどこへいっても観光バスが溢れている。主に小学生の修学旅行のシーズンなのだ。子供たちが元気にはしゃぐ姿はどこの国も変わらない。案内係の説明を、聞いている子もいない子も当然いるが、あとで必ずテストがあるのだそうだ。韓国の学生も楽じゃない。
四季のある国の恵みの紅葉を、今年は韓国で満喫できたことに満足しつつ帰国したら、翌日から天気は崩れ肌寒い毎日が続いている。
安東には世界遺産で有名な河回村がある。周囲から隔絶され朝鮮王朝時代にタイムスリップしたような両班の村だ。川の蛇行が天然の要塞となって村を守ってきたことが、対岸の山上から見ると一目瞭然だ。