コーヒー・ブレイク(11)ソウルの旅
水原華城の城壁の美。
2013.4.1
実は、韓流ドラマファンである。大げさな感情表現や不自然すぎる場面設定に違和感が薄れる頃、見事にハマってしまうものなのだ。
朝鮮王朝貴族の館を再現したコリアハウスに灯がともる。背後にライトアップされたソウルタワー。
本物よりも本物らしい? 時代劇ファンにはお馴染みの風景、龍仁MBCドラミアの撮影セット。
北村の伝統韓屋には細部にわたるまで興味が尽きない。
しかし、韓国には韓国、日本には日本の進み方というものがある。歳をとっても若き日の夢を追いかけるがごとく相も変わらず”経済成長“を目標とすることがどうなのか。むしろ、全く新しい価値の座標軸が今こそ必要なのではないか。そんなことを、ソウル市内や郊外に続々と建設が進む高層マンション群を眺めながら考えた。
事情で、何日も家を留守にするわけにはいかないが、その点韓国は、ヘタに国内旅行をするよりも気軽で安上がりでもある。というわけで、外貨稼ぎの国家戦略にすっかり乗せられてしまい、先日初のソウル行きとなった。
昌徳宮の照明器具には驚かされる。一見不釣り合いなシャンデリアが楽しい。
過去と現在の権力の在り処。神武門越しに見る大統領官邸、青瓦台。
まずは景福宮へ。何よりも塀の模様に目を奪われる。
現地ガイドの話からも、まあ善し悪しは別として、特に教育と美容にかける熱意は並大抵のものではなさそうで、そのがむしゃらにパワフルなところには、近年元気のない私たち日本人などただただ圧倒されるばかりであった。
緑の釉薬瓦がお洒落。
結局、無理に元気を出すこともなく、興味を引くものを堪能して、短いソウルの旅を終えたのであった。