朝から元気なお年寄りのゲートボールの声が響く。この木の下に入れば、誰とだって仲良くなれそう。観音公園の桜。
2012.4.15
コーヒー・ブレイク(1)サクラ
河岸の土手の並木。彼方に県庁や県警本部を望む。さしづめこちらが彼岸ですかねえ。
桜の名所偕楽公園は毎年大勢の花見客で賑わうが、ここまで足を延ばす人はまずいまい。公園の端の端に立つ孤高の名木。人に教えたくない、私の“この一本”。
桜の花の下で死にたいという人の気持ちが、実際その場所に立つとよくわかる。何もあえて高僧でなくとも即座に悟ってしまうような、そんなパワースポット。生きるか死ぬかは別として、やはりどうしてもこの時期ウキウキしてしまうので、近隣の桜を独自の、そしてもちろんマニアックな視点から紹介してみたい。
毎朝通る道沿いの古木。今年一番気になった桜。
料理旅館の桜。“桜”の字と実際の木のツーショット。
いつもは殺風景な駐輪場も、この季節ばかりは華やぐ。
墓石には1945年7月の大空襲の跡も生々しく残るが、花はすべてを包み込むように今年も清らかに咲いた。見頃を過ぎても花びらが散り積もる様が美しかった。
小規模と言えども城下町。代々の城主が眠る寺の桜。今は訪れる人の姿もない、穴場のお花見スポット・寒松院。東京の上野公園内にも同じ名の寺がある。築城の名手であった初代藩主藤堂高虎は、江戸で没しそこに葬られたが、二代高次がのちにこの地に移したという。
近所で真っ先に咲く、歳はとっても元気者の桜だ。