☆やはり名品
オールドノリタケの中でも逸品とされているこの図柄、めったにお目にかかれる品ではないが、昨年たまたま手にすることができた。15pほどの高さの小型花瓶だが、その器形の美しさもさることながら、画像を見る限りその存在感からもっと大きな品に見える。
2017.2.11
実はこの図柄、ずっと好きではなかった。それは何年も前、5〜60pはあろうかという大花瓶を目にする機会があって、一面に施されたアクアブルーのビーディングの粒のあまりの大きさに、見事さよりも不気味な威圧感が先に立って、それが私にとってのこの図柄の印象を決定づけてしまっていたのだ。
そんな経緯から、随分遅くなってしまったが、この花瓶を前にすると、そのデザイン力と技術の粋を集めた豪華さに圧倒される。やはり間違いなくオールドノリタケの名品である。