歯周病ってどんな病気?
歯茎が歯周病細菌に感染して炎症を起こし、その毒素によって歯茎や歯を支える骨が破壊され、最終的には歯が抜けてしまう病気です。歯槽のう漏(しそうのうろう)は歯周病のひとつの段階、歯茎から膿が出る症状をいいます。歯に虫歯が無くても起こる歯茎の病気です。歯が抜ける原因の50%以上が、この歯周病です。20代で4割、40歳以上で9割程度が歯周病にかかっていると言われています。

どんな症状がでるの?
歯周病は糖尿病や高血圧とおなじ慢性疾患です。長期間かけて徐々に症状が進行していく病気のため、虫歯などと違い痛みをあまり感じません。ゆっくりした変化なので、神経がその痛みに慣れてしまうためです。歯茎から出血があったり時々歯茎が腫れたりしますが痛みが無いまま進行していくので、気付いた時には歯を抜いて入れ歯ということになってしまいます。

原因は?
お口に住んでいる細菌です
お口の中には細菌が何億といます。歯垢は細菌の塊。毎日歯ブラシをしていれば悪さをしませんが、数が増えると体に害をもたらすようになります。歯垢は時間がたつと硬い歯石になります。歯石はごつごつしているので歯垢がつきやすく、細菌の住みかになります。歯石ははぶらしでは取れないので歯医者さんで早めに取ってもらいましょう。

歯周ポケット
歯と歯茎のすきまに細菌が入りこみ、細菌の毒素によって歯茎の接着面が歯からはがれてできる溝のことです。歯ブラシが届きにくいところなので、歯垢が溜まりやすく病気の進行を助長します。歯周ポケットの深さを測ることで、歯周病の進行状況を知ることが出来ます。

歯周炎が進んでいく様子

P1: 歯肉が炎症を起こし、歯周ポケットができ始めています
P2: 炎症が骨に波及し、骨が溶けはじめています
P3: 骨が半分以上溶け、歯が動きだしています
P4: 歯を支えている骨がなくなり、今にも抜けそうです

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