新界地区の沙田と大埔の中程、KCR大学駅(香港中文大学)近くにある馬料水碼頭から船(土・日と祝祭日のみ運行される)に乗ること1時間30分。もう目の前には中国大陸が見えるというところに、香港最東端になる島「東平洲」があります。
自然が豊かに残り、水もきれいな島で、「ここも、本当に香港なの?」と思うのは私だけではないでしょう。というのも、まるで南国の島のようにビーチには珊瑚のかけらが散らばり、水は青く澄んでいます。また、香港島や九龍では見られないような地形(地層)も見られるからなのです。
この島は中国との国境に近いので、行くときには必ずIDカードかパスポートを持っていかなければなりません。船が馬料水に向かって帰るとき、警察官が乗り込んできてチェックをするのです。やはり、大陸からの不法入国者を警戒しているからなのですね。
この島は本来無人島と言われているのですが、島には警察官が駐在しており、何軒かの店屋(食堂)もあります。
ビーチの砂は、南国の島のように、珊瑚が細かくつぶれた砂のような感じです。沖に向かって少し進むと、すぐに深くなっており、そこには珊瑚礁が広がっています。
この日も、たくさんのスキューバダイバーが来ていました。
ビーチには、このような珊瑚が無数に散らばっています。これを見るだけでも、「ここは香港なの?」と疑ってしまいます。
碼頭は島の東側にあるのですが、小道を反対側(西側)に向かって進んでいくと、このような断崖の浜に出ます。風景写真を撮るには、絶好のポイントです。
島の北側の海岸線。岩は細かい縞模様になっており、ところどころでは断層になっている物もあります。
ビーチ近くに生えていた南国風の植物に、こんな物が生っていました。花なのか実なのか、ちょっと確認できませんでした。誰か知りませんか?
帰るときの碼頭の様子。船の前では、2名の警察官が不法入国者に目を光らせていました。でも、頼むと一緒に記念撮影をしてくれるような人でした。