クロスシャントプッシュプルってナニ? |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
今回頒布する出力トランスは、マッキントッシュタイプのクロスシャントプッシュプル |
|
(CSPP)アンプ専用のトランスです。 さて、CSPPってどんな回路なのでしょうか? |
|
CSPPについて説明されたページを下に紹介しますので、ご参照下さい。 |
|
|
http://www.ne.jp/asahi/evo/amp/tech/CSPP/index.htm |
|
|
上のページにあるようにCSPPとは、2つの真空管の片方のプレートと他方のカソードを |
|
それぞれ接続し、互いのグリッドに逆相の信号を入力することでプッシュプル動作を行う |
|
回路です。 このページには、マッキントッシュタイプのCSPPについてはあまり詳しく |
|
書かれていませんので、ほんの少しだけ以下に補足説明をさせていただきます。 |
|
|
右図上の回路がマッキントッシュタイプのCSPP回路ですが、上記の説明にあるような |
|
片方のプレートと他方のカソードが接続されたようには見えず、単にダブルエンデッド |
|
プッシュプル(DEPP)にカソード帰還を掛けた回路にしか見えません。 このことが |
|
マッキントッシュタイプのCSPPの動作を正しく理解する事を難しくし、過去から様々な |
|
誤解を生んでいる原因のように思います。 |
|
|
マッキントッシュタイプのCSPPアンプは、一次側巻線をバイファイラー巻きにした出力 |
|
トランスが採用されています。 バイファイラー巻きにした2つの巻線は、非常に密に |
|
結合するため、交流的には全くと言ってよいほど同じ挙動を示します。 このため、上の |
|
回路は、信号の流れについては下の回路に置き換えて考えても差し支えありません。 |
|
このように書換えると片方のプレートと他方のカソードがそれぞれ接続されている事が |
|
理解できます。(注: 下の回路では電源を省略しています。) つまりマッキントッシュ |
|
タイプも他のCSPPと交流的には同じなのです。 |
|
|
バイファイラー巻きの一次側巻線の中点はグランド(電源)に接続されていますので、 |
|
プレートとカソードの振幅は同じとなり、P−K分割位相反転回路のようにカソード側は |
|
カソードフォロアと同等の動作になります。 その結果、出力段の利得は2未満(1.3〜 |
|
1.9程度)となりますので、大きなドライブ電圧が必要となります。 |
|
|
マッキントッシュタイプのCSPPの大きな利点として、通常はフローティング電源を複数 |
|
必要とするCSPPの電源回路を、DEPP並みに簡素化できることが挙げられます。 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|