番外編 CDプレーヤ組込型3Dフィルター

 右上に3Dフィルターが見えます。

私のホームページをご覧になった方から、私が使っている3Dフィルターについてご質問を受けましたので、 番外編としてご紹介します。

私の現在のメインシステムは、デスクトップにある小型CDプレーヤとミニ真空管アンプと8cmの フルレンジSPという超簡単なものです。それだけでは低音が足らないので、サブウーファー用のモノラルアンプ (現在は6CU6PPアンプ)と、サブウーファー(TOA、FB−10)を机の裏に設置しています。

以前はオペアンプを使った自作のプリアンプを使っていたのですが、プリアンプといっても中に組込んだ 3Dフィルターを使用するだけだったので、邪魔に感じたプリアンプを追放して3Dフィルターを CDプレーヤーの中に組込んだというわけです。

3Dフィルターといってもデュアル型オペアンプ1個で組んだ簡単なものです。片方のオペアンプで左右の信号を ミキシングし、もう片方でLPFを構成します。この回路定数で、カットオフ周波数が約100Hz、 −12dB/octのバターワース型フィルターになります。製作したときにはデータを取った覚えはあるのですが、 その時はホームページでご紹介するとは思っていなかったのでデータを残していないようです。 ということで、シミュレーションの結果だけをご紹介します。

片電源仕様と両電源仕様の両方の回路を載せていますので、もしご自分のCDプレーヤーを改造して中に 組込もうかという方がおられましたら、まずCDプレーヤーからどのような電源が得られるのかを調べてから 製作してください。電源をどこから取るかですが、CDプレーヤーの出力回路がオペアンプで構成されて いるのであれば、その電源端子を利用するのが簡単だと思います。電源はできれば10V(又は±5V)くらいは あったほうが良いと思います。私は片電源用の回路を基板に組んだ後で、組み込み時に両電源があることが 判ったので中途半端な回路にしてしまいました。L、Rの音声信号はライン出力端子から取ればOKです。 オペアンプ用にはICソケットを使って差し替えられるようにしました。最終的にはNE5532を選択しています。 このオペアンプは結構消費電力が大きいので組込むCDプレーヤーによってはもっと消費電力の小さいオペアンプの 方が良いかもしれません。

もちろん、良い子の皆さんはCDプレーヤーを改造なんて事を考えることはないと思いますので、電源回路を 別に作って、ケースに入れて製作されたほうが良いと思います。が、いちおう私が 作った基板のパターンをご紹介しておきます。 このパターンをコピーしても動作しなかったり、CDプレーヤーを壊してしまったり、その他いかなるトラブルが 生じても、当方では一切の責任を持ちませんので、ご了承の上ご利用いただけますようお願いします。

ライン出力の上にサブウーファー用出力が。

フィルタ回路基板のアップ

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