本校と地域の概要
  
 本校は、昭和47年4月に三津ノ小学校と宮相小学校の統合により、新たに『熊野川小学校』として発足する。その後、昭和60年に赤木小学校、平成3年に九重小学校、敷屋小学校の両校と統合、さらに、平成7年に小口小学校と統合し、当時の町内唯一の小学校となり、広大な校区をもつことになった。
 学校まで遠距離のため、路線バスを利用して通学する児童も多く、また、タクシーや行政バス、スクールバスを使って通学する児童もいる。さらに現在は奈良県十津川村、三重県熊野市からの児童も通学している。集中豪雨や台風による自然災害の発生も年間を通じて数回あるため、通学時の安全確保やバスの時刻に合わせた校時等、学校運営において適切な対応が必要とされている。
校区の大部分は山地であり、人家は一級河川熊野川沿いとその支流、北山川、玉置川、篠尾川、赤木川とその支流和田川沿いに集落を形成している。耕地がまとまり、人口の集中している日足・神丸・能城山本地区では、稲作のほかにハウス栽培でイチゴ、トマト、スイカ、キュウリ等を出荷している。ただ、地区の高齢化と後継者不足による休耕田も増えてきている。この地域は、わが国の最多雨地域で、降水量が年平均3100oを超え、高温多湿の気候条件に恵まれ、樹木の発育もよく、古くから熊野材の産地である。しかし国内の林業衰退により、林業従事者は少なく、近隣町村まで通勤している人が増えてきている現状にある。


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