榊原の風呂屋


榊原の温泉「ななくりの湯」は1500年前から「湯ごり」に使われ
400年前からは「湯治場」として使われてきました。
榊原の里人たちは「宮の湯」として
正月16日の湯始め行事を済ませてから温泉を汲みに行ったと伝えられます。
でも浴槽で首まで浸かって ♪いい湯だね〜ぇ と言ったかどうだか・・・
家庭にあった五右衛門風呂は100年前ぐらいからだったようです。
それまでは垣内(かいと=隣組)で集まって蒸し風呂で汗を流していました。
そのために榊原各地に「風呂」の名がついた場所がたくさんあります。
川のある近くに石を積み、周囲をむしろで囲って中で火を焚きます。
石が焼けてきたら水をかけて蒸気を出します。
こんな蒸し風呂でよもやま話だったのでしょうね。

五味之側垣内の風呂組が祀っていた石仏

中ノ山の垣内が風呂場の傍に祀った風呂屋地蔵


<注>この風呂屋の場所は過去の榊原地元学講座の探索で知ったものを、この講座で解説したものです。