榊原のものしりになろう

=榊原ものしり講座から=

*お米の誕生*

88歳になると米寿というお祝いをするように、「米」という字は八十八ですね。なんでやろ?
榊原ものしり講座で考えることにし、講座生には米作りをしている人や高齢者の人たちが多いので、一つひとつの行程を掲げてみました。(現在の農機具が導入されるまで)

モミ種作り
・モミ種の選別
・カマスへ詰める
・タナ池に一週間浸ける

苗場作り
・畦の側を切る
・カブ切り
・田すき
・こなげる(田こなげ)
・畦草刈り
・柴切り ・水戸作り
・水入れ
・畦ぬり
・田すき
・苗床を作る
・わら灰を置く
・手でならす
・くわでならす
・水を入れ澄ます
・モミ種を蒔く
・赤飯と花で祀る
・水の管理
・めい虫取り(螟虫=ずい虫)

田ごしらえ
・畦の側切り
・カブ切り
・まや肥え置き
・荒スキ(牛)
・こなげる(熊手)
・スキ返し(牛)
・こなげる(手)
・空スキ
・畦草刈り
・柴切り
・水戸作り
・水入れ
・畦ぬり
・肥え(配合肥料)ふり
・田すき
・しる(ならす)

田植え
・苗取り
・苗配り
・綱張り
・田植え
・田堀り
・田の草取り(8回)
・手で草取り
・田まわり(水の管理)
・中干し
・水かけ
・追い肥え(自家配合の肥料)
・消毒(イモチ)
・ヒエ取り
・穂肥え
・落とし水

取り入れ
・畦草刈り
・田刈り(稲刈り)
・小束ゆわえ
・干す(ハサ架けと笠干しがある)
  笠干しには手返しと寄せ積みの作業
・稲こき
・トウシにかける(モミの選別)
・ヤタ立て
・モミのむしろ干し(乾くまで)
・臼すり
・トウミ(籾殻をとばす)
・米選別機にかける

お米になりました
・俵/コモ/サンダワラを準備
・俵詰め(保管および供出のため)
・米つき(精米)
・米ヌカとばし
〜お台所の米びつへ


*この他に、田に水を引く共同作業(であい)が何度かあります。
*田まわりという水の管理は毎日、朝昼晩、夜中まで。たいへんなことです。
*取り入れた後の田では「落ち穂拾い」もしました。
*いくつの行程でお米が出来たでしょうか。
*感謝の気持ちでご飯をいただき、一粒残さず食べましょう。

−平成18年6月の講座から−