学校の概要

 北山村は、和歌山県の東端に位置し、熊野川を境にして、南は三重県熊野市及び南牟婁郡紀和町、北は奈良県下北山村、西は奈良県十津川村に囲まれた和歌山県のいずれの市町村にも接することない飛び地である。そのため、和歌山県の東端の新宮市から三重県内の道路を経由して約1時間かかる。平成27年の169号奥瀞道路の開通により熊野川町経由での観光客も増加している 総面積の98%は山林で占められている関係で、基幹産業は林業であるが、輸入材におされた国産材の不況で厳しい現状にある。農業においては、じゃばら(村外不出の柑橘類)の生産が本格的になり、じゃばらドリンクをはじめ十種類近くが製品化、販売されている。平成14年11月に花粉症に効果があると公表され、注目を集めている。また、長い伝統を持つ北山材の筏流しが、ダム建設のために姿を消したが、昭和52年に観光筏流しとして復活し、今日に至っている。 北山村の人口は、昭和20年には2600人を越えたが、平成26年3月末現在、男217人、女248人、合計465人である。(世帯数268) 年齢別にみると、65歳以上が5割近くを占め、高齢化が進んでいるのが現状である。このことにより、児童生徒数は減少し続けていた。村では「若者定住促進事業」を積極的に行い、公営住宅を七色、竹原、下尾井地区に建設するとともに、筏師の高齢化にともなう後継者の養成を積極的に進め、平成10年には、5名の筏師見習を採用した。これらの施策にもより、減少していた児童数も増加した時期もあった。しかし再び減少に転じていたが、ここ数年は回復傾向が見られる。

 平成20年度より外国人講師の雇用(村負担)による保育所訪問、1年生からの外国語授業や無料の英会話教室(毎週木曜日小中学生対象)の開設等、国際理解教育を柱とした特色ある教育づくりに力を入れている。中学校では在学中に英語圏への海外語学研修(無償)を行っている。

 平成28年度より「子どもは村の宝」として、学校教育へのサポートを進め、給食費の無償化、さらには平成30年度より学用品費の無償化に踏み切った。和歌山県の教育施策である、「和歌山県子どもの居場所づくり推進事業」を利用し、毎週金曜日の放課後に学習支援活動を行っている。

<村の他の子育て支援施策>
・18歳までの医療費無料
・保育所の保育料無料(時間外保育等は有料)
・出産祝い金として5万円
・保育所・小中学校入学祝い金として、1〜3万円が支給

他にも様々な支援施策を実施している。

奇跡の果実「じゃばら」
じゃばら

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