EM菌を知る                 HOME

EM菌とは・・・?
EM菌とは"Effective Microbes"、つまり「有効微生物群」のことである。酵母、放線菌、光合成細菌、乳酸菌などが含まれている。右の写真は、EM1号を糖蜜で培養したものです。完成すると甘酸っぱい香りがします。

EM1号拡大培養液
EM菌の種類
EM菌には1〜5号まであります。
・EM1号
 EM2号と3号を混ぜ合わせたもので、幅広く使える。
・EM2号
 土作り(土の悪臭防止・窒素固定・線虫抑制・土壌の団粒化促進・保水力向上)や、発芽・開花・結実並びに増収に役立つ。
・EM3
 有害ガスを分解し、空気中の窒素を固定し、他の有効微生物の増殖を促す。作物の着色や熟成を促進し、糖度や品質を向上させる。主に、光合成細菌が含まれており、冷夏の年には有効である。
・EM4号
 雑草の発芽抑制と、有機物分解に有益である。肥料作りに最適です。
・EM5号
 EM1号に酢と焼酎を加えたもので、病害虫に大変効果的です。微生物の力を借りた、自然農薬です。
EM拡大培養液の作り方
          (約10g分)
 水10gに100tの糖蜜を溶かす。(お湯を少し加えて、30〜38℃ぐらいにしておくとベスト。)そこへ、EM1号を100t加える。よくかき混ぜ、日の当たる暖かい所へおいて置く。1日1度ガス抜きをお忘れなく。甘酸っぱい香りがして来たら出来上がり。(およそ夏なら1週間、冬なら1ヶ月。)
EMぼかしの作り方
2種類あります。
・EMぼかしT
 米ぬかとモミガラを1対2で混ぜ合わせ、そこにEM1号拡大培養液と水の1対1混合液を手でにっぎて軽く固まり、指でつつくとホロリと崩れるぐらいくわえる。あとは、黒いビニール袋に入れて、発酵させる。雨にはぬれないようにする。甘酸っぱいよい香りがしたら出来上がり。このぼかしの使い方は、生ゴミの堆肥化や、鶏舎の床土に蒔いておくと糞尿の匂いが消えます。
・EMぼかしU
 このぼかしは、追肥として効果的です。有機肥料の中では、肥効が早期に現れます。材料は米ぬか:油粕:魚粉が2:1:1が必要です我が農場では、カキガラを少し加えています。作り方は、ぼかしTと同です。天日で乾燥しておけば、長期貯蔵も可能です。
右の写真はEMぼかしUです。
EMぼかし液の作り方 EMぼかしU100gをを10gに1晩密封して浸けておく。夏(1日の平均気温20度前後の場合)は1晩でいいが、気温が低い場合は液の香りを確かめながらもう少し長く浸けて置いた方がいいと思う。
この液は、嫌気性の液肥ですので必ず密閉して、最低でも2日以内にお使いください。
効果としては即効性だけど、根を傷めない肥料です。
EM緑汁の作り方 EM拡大培養液にさまざまな種類の草を漬け込んだ液です。草は5cmぐらいに刻んで、夏で5日〜7日漬け込んでください。日にちはあくまでも目安なので、香りを確かめながら行ってください。甘さにほんの少し酸っぱさが混じってきた香りの頃がいいようです。
効果としては植物へのミネラル補給です。肥料効果も期待できます。
ストチュウの作り方 EM拡大培養液の発酵途中に、酢と焼酎を加えた液です。10gの拡大培養液を作っている場合は、酢と焼酎をそれぞれ100Ccずつ加えてください。ストチュウは葉や茎の表面を丈夫にし、病害虫を抑える効果があります。病害虫にやられてしまったものには、あまり効果はなく、あくまで予防として使ってください。