日本共産党津市議団
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津市のごみ問題のページです

市が候補地を美杉高山西狭間に決定
 津市は2008年8月5日の議会全員協議会で最終処分場の候補地を美杉町下之川字高山・西狭間地内に決定したと発表しました。

 配布された文書によると、選定委員会の意見書に基づいて検討した結果、

 @ 施設整備が急務であること
 A 地元との合意形成を最優先と考えること
 B @、Aを踏まえ、公募方式を採用したこと
 C 経済性、利便性を考慮すること

 これらを踏まえ、検討した結果、選定委員会が示した2ヶ所の内、経済性や利便性では白山町垣内字南布引地内の方が、市内各地域からの距離が若干近く、国道165号線に面しているためやや有利だが、施設整備に要する時間を考えると、現処分場の残された時間に猶予がなく、地元の合意形成が進んでいる美杉町下之川字高山・西狭間地内を候補地として決定した、とのことである。

 ただし、候補地は水道水源である君ヶ野ダムのさらに上流地域であり、君ヶ野ダムへの影響については調査がされていません。また、町内には民間の産廃施設進出の意向があり、最終処分場が建設されると、歯止めがなくなる可能性もあります。

 建設地として決定したのではなく、候補地として決定したのだと、市は言います。今後の地元説明の中で合意を得て建設地に決定するという手順ですが、水道水源に関わる問題だけに、地元住民の合意は当然ながら、津市民全体で議論する必要があるのではないでしょうか。

ゴミの新最終処分場問題
 片田地区にある津市の最終処分場は地元との約束の期限が過ぎていますが、市民のために無理をお願いして使わせていただいています。しかしそれも最終期限が近づいていますし、処分場自体の埋め立て能力も限界が迫っています。

 こうしたことから昨年の暮れ、地元の整備を条件に付けて、候補地を公募しました。期限の2008年2月末までに応募があったのは、白山町2箇所、美杉町2箇所の計4箇所です。地元の了解を得ていることや12ヘクタール以上の一団の土地が確保できることなどの条件のもとでの応募ですが、直下に断層がないことや地形的な課題、搬送のための道路確保の課題などがあるため、識者による選定委員会(公開)を3回開催して議論を行い、このほど(7月9日)に意見書が市に提出されました。

 意見書によれば、美杉町下之川字大原地内は保安林指定されており、その解除が非常に困難であること、白山町垣内字峯山地内は12ヘクタール以上の一団の土地の確保が見込めない状況と土地に係る利害関係者から協力できない旨の意見書が提出されていることから、選定の対象外とするのが妥当と判断しています。

 美杉町下之川字高山・西狭間地内については、搬入道路の新設、あるいは拡幅が必要で、かつ、各地域から遠いため運搬効率の問題がある、と指摘しています。しかし、地権者の合意がおおむね得られており、地元の協力体制も期待できる、と判断しています。

 白山町字南布引地内については、山腹の傾斜地であるため造成に多額の費用がかかると指摘しながらも、搬入経路が確保しやすく、土地が1筆なので買収手続きも容易であると判断している。ただし、隣接自治会から反対の署名が出されており、繰り返しリスクコミュニケーションを取る必要があり、これには多大な時間を要するとも指摘している。

 意見書の総合評価の結論としては、地理的、地形的な面では、候補地までのアクセスや道路状況から見て「白山町垣内南布引」が優位。関係者の理解が得られるかどうかという点では、白山町垣内南布引に対して複数の地域から反対署名や意見書が出されているため、「美杉町下之川字高山・西狭間」が優位。以上の判断を市長に提出しました。

 両地域とも水道水源の上流であり、安全性をどう確保するのか、また、地域住民の理解が得られるかどうか、ここがネックになります。山間地であれば水道水源問題が出てきますし、いわゆる迷惑施設ですから、住民の理解が最も大きな障壁になるのは当然といえば当然です。

津市の抱える大問題の一つ
 合併以後、津市は様々な問題を抱え込むことになりましたが、中でも「ごみ問題」は大きな懸案事項であり、議会でも特別委員会(日本共産党津市議団では豊田議員が所属)を設置しているほどです。何が問題になるのかと言えば、焼却やリサイクルなどの処理ができず、埋め立てざるを得ないごみが発生します。このごみの最終埋め立て処分場が間もなく満杯になり、持って行き場がなくなろうとしているのです。

 現在の処分場である白銀環境清掃センターは片田地区にあり、地元の了解の元に昭和47年から使用しています。途中、約束の年限が切れたのですが、代替地がなく、片田地区にお願いをして延長してもらっています。しかし、それも再び期限が迫っており、埋め立てるためのスペースもなくなりつつあるのです。

 そのため新しい最終処分場をどうするか、これが津市の抱える大問題の一つになっているのです。そこで、このほど「新最終処分場整備構想等検討調査報告書」(案)が議会に示されましたのを機に、このサイトでも津市のごみの現状や新最終処分場の検討状況などをお知らせすることにしました。

最終処分場の候補地を公募に
 11月21日の議会全員協議会で、最終処分場の候補地を公募することが発表されました。

 土地所有者と地元住民の理解を得た上で、自治会代表者が申請する、とするものです。条件としては12ヘクタール以上の土地が確保できることで、締切は平成20年2月29日です。ただし募集対象の地域は、久居、香良洲、一志、白山、美杉に限るとしています。

 申請の際には、「まちづくり構想」を記入することになっています。当局の資料に寄れば「地域の振興や活性化に資するように、例えば道路整備や健康づくり施設の整備、あるいは、文化、歴史的遺産を活用した公園整備など」とあり、言わば処分場の受け入れと引き替えに地域整備するというものです。

 応募がなかった場合は、旧組合が調査した旧候補地14カ所と、新たに調査する候補地から選考委員会の意見等を聞きながら、候補地を選定することになっています。

産業廃棄物の受け入れ廃止について
 津市は平成20年4月1日から、白銀環境清掃センター(最終処分場)での産業廃棄物の受け入れ廃止を決めました。というのも、家庭から出る一般廃棄物は年々減り、この8年間にほぼ半減しているのですが、事業者から出される産業廃棄物はここ2〜3年増加に転じており、最終処分場で埋め立てるごみ全体の増加原因になっているからです。

 産業廃棄物の受け入れ廃止により、ごみの量は減ることになりますが、一方では不法投棄の懸念があり、事業者に対する啓発活動が重要な課題になります。

近年の最終処分場へのごみの受け入れ 及び 埋め立て量は状況は以下の通りです。なお、旧嬉野町からのごみは差し引いてあります。また、埋め立て量の内、「木くず混入土砂」と「がれき混入土砂」については16年度までは一般廃棄物に区分されていましたが、17年度からは産業廃棄物に区分されています。

最終処分場の受け入れごみの推移 (最終処分場 単位はトン)
種 類 11年度 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度
一般廃棄物 60,191 56,796 56,627 50,803 46,046 41,729 33,356 32,015
産業廃棄物 35,247 28,634 29,853 27,113 26,172 23,393 35,332 39,667
合 計 95,438 85,430 86,480 77,916 72,218 65,122 68,688 71,682


最終処分場における埋め立て量の推移 (最終処分場 単位はトン)
8年度 9年度 10年度 11年度 12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度
一般廃棄物 43,591 44,979 46,593 51,787 47,461 48,045 42,146 37,435 28,106 20,011 18,530
産業廃棄物 23,144 23,973 25,155 35,247 28,634 29,853 27,113 26,172 23,393 35,332 39,494
合 計 66,734 68,952 71,748 87,034 76,095 77,898 69,259 63,606 51,499 55,343 58,024


ゴミ排出量の推移(単位はトン)
 最終処分場に持ち込まれるごみ以外の、燃やせるごみや金属、びん、資源ごみなどのゴミの排出量は、ここ数年減少傾向にあり、事業系一般廃棄物の排出量についても減少してきています。ここ数年のゴミ排出量の推移を下に示します(18年度の排出量の増加は資源ごみの増加によるものです)。

12年度 13年度 14年度 15年度 16年度 17年度 18年度
生活系 収 集 82,020 83,152 83,871 83,355 81,131 81,117 85,761
集団回収 5,675 5,705 5,244 5,220 4,970 4,529 4,930
87,695 88,857 89,115 88,575 86,101 85,646 90,691
事業系 許 可 29,916 37,496 32,664 25,418 25,340 25,248 27,282
直接搬入 26,986 24,354 29,072 36,133 30,393 22,081 7,916
56,902 61,850 61,736 61,551 55,783 47,329 35,198
総  計 144,597 150,707 150,851 150,126 141,834 132,975 125,889

ゴミ排出量の推移のグラフ(単位はトン)

ごみの資源化の現状
 ごみの資源化量は増加する傾向にありますが、平成12年度と18年度を比較しても28%ほどしか増えておらず、まだまだ取り組みは充分とは言えません。
ゴミの資源化量の推移のグラフ(単位はトン)