11.ニセコ・積丹


豊平峡ダムは定山渓温泉から豊平川沿いに7km登ったところにある渓谷です。
札幌から1時間と言う近距離にあり、ダムと紅葉の名称として知られています。ダムでは丁度放水中でした。
再び国道230号線に戻り、20km走行で中山峠です。
道の駅 亡羊中山は霧の中でした。晴れた日には
羊蹄山が目の前聳えているのに残念でした。
中山峠を下り、喜茂別を過ぎた辺りで霧が晴れて羊蹄山(1898m)が雄姿を現しました
蝦夷富士とも呼ばれている通り、富士山そっくりでした。雄大な景色を楽しみながら焼きトウモロコシを食べる。
最高の幸せでした。
中山峠から32km走行して京極に到着です。ここにはふきだし公園があり、羊蹄山の湧き水が滝のように流れ出ています。
観光バスが到着する度に人でいっぱいになります。ここにおられる人達は皆韓国からの旅行者です。
京極⇒真狩村16kmです。ここは歌手、細川たかしの故郷です。
真狩村は羊蹄山の麓の長閑な村で小川に沿って行くと細川たかし像がありました。
村外れにまっかり温泉がありました。羊蹄山を眺めながらの露天風呂は疲れも吹っ飛び、気分爽快でした。
夕方再びふきだし公園に戻り駐車場での車中泊にしました。
真狩村のスーパーで購入した焼肉弁当・ポテトサラダが今夜の夕食です。食後湧き水で沸かしたコーヒーは又格別でした。
35km走行してJRニセコ駅に到着です。
スイス風の実に垢抜けした駅でした。
5km走行して
ニセコヌプリホルスタインズミルク工房に到着、
日本には少ないと言うブラウンスイス種と言う
乳牛を飼育していてその牛乳で作った
ソフトクリームを食べた。
実に濃厚なソフトクリームでした。
更に5km程でニセコアンヌプリゴンドラ駅に到着です。
ゴンドラで10分、標高1000mの展望台です。登頂ルート入口・山頂まで1300mの標識があり、
ここから山道を登る事約1時間、
山頂付近は平坦な尾根道で、羊蹄山や周辺の景色を眺めながらの登頂になりました。
頂上では洞爺湖や有珠山まで見える大パノラマでした。
下山はゴンドラ駅の駐車場まで同じ道を引き返しました。
11km走行して大湯沼です。
ニセコのほぼ中央にあり、硫黄臭漂うお湯の沼です。
隣の 『国民宿舎 雪秩父』 で一汗流しました。
ここの露天風呂は男湯だけで湯船が5箇所あり、約1000uあるそうです。
隣の大湯沼から引いているので全て掛け流しで、何より温めの温泉が実に心地良かったです。
¥500なり、大満足でした。
道道66号線で
ニセコの山間を約10km、神仙沼です。
静寂な、神秘的な沼は心を癒してくれます。
ずーっとここに居たい思いがしました。
ニセコ⇒岩内の約42kmです。
緩やかな快適な山岳ドライブが続きました。
パノラマラインで日本海に出ると
『道の駅いわない』でした。今日はここで車中泊です。
夕食はインスタントのサッポロミソラーメン・
サトウの御飯です。
国道229号沿いの西の河原駐車場から
海岸沿いを歩いて約40分、先端が西の河原です。
途中マムシ注意の看板もあり、ハラハラ、ドキドキ
景色と裏腹に浮石の道は歩き難く苦労しました。
この岬は1856年(安政3年)まで女人禁制の地で、
船に女人が乗ると海が荒れると言われていたそうです。
紺碧の海と絶壁、尾根の細い道を辿り先端の灯台に辿り着きました。
岬の先端にある高さ41mの人型の岩は 『神威岩』 と呼ばれ、
義経との恋に破れたアイヌの娘が海に身を投げて変身したという伝説があるそうです。
神威岬から日本海沿いに約15kmで積丹岬です。
先端まで約5kmの断崖絶壁に遊歩道が
整備されていました。
紺碧の海、激しい季節風により風化した奇岩等々
360°の展望は天下一品です。
岬の先端に女の人が子供を背負って立っているように見える岩があります。 
『女郎子岩』 伝説です。北へ向かう義経主従は途中大シケに遭い、やっとの思いで入舸と言う漁村に辿り着きました。
傷ついた義経は酋長の娘 『シララ姫』 の看病により、傷も癒え、たがいに恋い思う仲となったが
頼朝の追手が迫り、再び船出する事になり、義経の後を追う子を背負ったシララ姫は大波に飲み込まれてしまったそうです。
その直後に現れた岩を誰もがシララ姫の化身と信じ、誰言うともなく 『女郎子岩』 と呼ばれる様になったとありました。
1996年2月10日,ローソク岩の手前の
豊浜トンネル坑口付近で発生した
岩盤崩落・崩壊事故では,犠牲者20名を出す
大惨事になりました。
豊浜トンネル内から崩落現場を山側に迂回して
新トンネルが掘られています。合掌して通過しました。

断崖絶壁の続く日本海に沿って約25km、
海上にそそり立つ岩がローソク岩です。
高さは46mとの事、自然が生み出した芸術です。
更に国道229号線を進むとエビス岩と大黒岩が
ありました。
七福神の恵比寿・大黒に因んで名付けられたそうです。
暫く走行して積丹半島の付け根の余市町に入りました。
余市と言えば思い出すのがニッカウイスキーです。
創業者竹鶴政孝はスコットランドでウイスキー醸造の技術を学び、昭和9年にスコットランドと気候風土が似ている
ここ余市町にニッカの前身となる会社を設立した。とありました。早速見学する事にしました。
隣に 『道の駅スペースアップルよいち』 がありました。
その道の駅の中に
余市宇宙記念館がありました。
余市は宇宙飛行士の毛利衛さんの故郷です。
余市町に生まれて宇宙飛行士になるまでの軌跡や
宇宙に於ける実験と生活が紹介されていました。
又売店ではスペースシャトルで食べたと言う
お餅、アイスクリーム、シナモンアップル、等々
販売していましたが買ってまで食べる気に
なりませんでした。
館内の大型映像は音響効果も加わり迫力満点でした。

今夜はここで車中泊です。
夕食は近くのレストランで焼き魚定食にしました。
ホッケ・味噌汁・丼御飯でした。

次は 12.札幌・小樽 です。

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