06.知床・網走

美幌峠⇒開陽台80km走行、牧草地帯の丘(標高271m)にありる開陽台です。
330°の視界は地球が丸く見えます。
唯一視界を遮るのはこれから行く知床山系だけです。
広大な牧草地帯が真っ直ぐ地平線まで続きます。
牧場のミルクを運ぶのでミルクロードと呼ばれています。
この道路は北海道を代表する道路で、
旅行誌には良く登場します。
標津分岐で根室海峡に出て羅臼を目指します。国道335号線を国後国道とも言い、
前方に知床半島、右には根室海峡を挟んで国後島が見えます。
愈々羅臼から知床半島に入ります。
アイヌ語で知床とはシリエトクと言い、
大地の尽きる所との意味があるそうです。
入り口に知床旅情の森繁久弥像がありました。
知床の岬に、ハマナスの咲く頃・・・
どんどん半島の先端目指して進みます。知床半島の終点が相泊で、その1km程手前が瀬石です。
瀬石の海岸に露天風呂があります。
満潮時は海底になり入れません。
目を凝らすと遠くに国後島が見えます。
ロシアは終戦のドサクサに占領してしまいました。
本当は北海道も占領する予定だったそうです。
この海峡で
2006.8.16 ロシア警備艇が丸腰のカニ漁船に発砲、
一人射殺3人を拿捕、領海を侵犯したとの理由である。
何の躊躇もせずに発砲する。
人名軽視の国、ロシア人気質は忘れてはならない。
風呂に浸かりながら無性に腹が立ってきました。

日本の領土、北方四島を返せ!
一旦羅臼へ戻り、
知床横断道路で知床峠を目指しました。
羅臼町の高台に羅臼国後展望塔がありました。
屋上の展望台から根室海峡を挟んで国後が見え、
眼下には羅臼の町や漁港が広がっていました。
知床横断道路途中、熊の湯でまたまた露天風呂です。
川を渡ると直ぐ熊の湯の露天風呂です。川風が心地よく、森林浴をしながらの入浴は格別でした。
露天風呂から上がり、帰ろうとした所へ
ドカドカと15名程のTVクルーが来ました。
TBS系列の北海道TVで
今日午後4時から放送されるとの事、
背の高い人がDirector、若い女性と男がAD、
年取った人が地元の歩こうかいの人です。
これから露天風呂に入る設定だそうです。
出演して欲しいと交渉されましたがセセキの湯・
熊の湯と2回も露天風呂に浸かっていて、
勘弁して貰いました。ならばと,風呂上りの旅人への
綺麗な女子アナからのインタビューを受けました。
どちらからですか? 滋賀県大津市から来ました。
遠くからきているのですね!・・・
放映されたかどうかは定かでありません。
知床峠(738m)の眼前には知床連山の主峰羅臼岳(1660m)が聳えて居ます。
この知床横断道路は11月〜4月までは通行止になります。丁度鹿に出会いました。傍に寄っても無心に食べていました。
知床峠から根室海峡越しに、直ぐ傍に国後島が見えました。
峠を下り、ウトロで右折13km程で知床五湖に到着です。
知床五湖はヒグマの生息地です。ヒグマが出没すると即立ち入り禁止になります。
五湖全てを散策出来るのは珍しいそうです。一人歩きは危険がいっぱいとの事、
くわばら、くわばら・・・熊除け鈴を付けて用心深く進みました。
徒歩10分で一湖です。
標高:239m、周囲:0.7km、水深:3.0m とありました。
好天に恵まれ、知床連山が湖面に写り素晴らしい光景でした。
更に10分で二湖です。知床五湖で一番大きな湖です。
標高:239m、周囲:1.5km、水深:4.0m とありました。
湖面に投影された知床連山の主峰羅臼岳が最高でした。
更に20分で三湖です。
標高:239m、周囲:0.9km、水深:3mとありました。
観光客の殆どは二湖で帰ります。
今日は天気に恵まれ二度と無いチャンスなので、
静寂に包まれ神秘的な散策路をヒグマに注意しながら
進みました。左の尖った山が硫黄山(1563m)で
その麓にカムイワッカの滝があります。
滝壷が露天風呂になっている秘湯中の秘湯です。
お湯のカムイワッカ川を30分程沢登りして、
滝を3ヵ所登り、4番目の滝壷が目指す露天風呂です。
毎年滑落して大怪我をする旅行者がいるそうです。
知床五湖から先へはマイカーは入れずシャトルバスで
行きます。今年は崩落で全面通行止めとの事、
滝壷の露天風呂を期待していただけに残念でした。
三湖・四湖・五湖は自然の真っ只中でした。
誰もいない湖面に小鳥の囀りだけが響きます。
四湖には
標高:239m、周囲:0.7km、水深:3m、とありました。
五湖は一番小さく湖と言うよりも原生林に囲まれた池でした。
標高:239m、周囲:0.4km、水深:3m、とありました。
ヒグマにはビクビクでしたが、自然に満ちた散策に感動でした。
一旦国道334号線まで戻り、合流地にある
知床自然センターで 『知床の四季』 を
大型スクリーンの映像で見ました。
¥500. これは必見です。
自然センターに駐車、良く整備された遊歩道で自然の知床をフレベの滝展望台まで片道20分程の散策です。
展望台からは滝壷は見えません。別名 『乙女の涙』 とも呼ばれている通り、岩壁の隙間から 地下水が染み出て滝となって
オホーツク海に落ちていました。
オホーツク海沿いの知床国道を南下するとウトロです。
ウトロ港にゴジラ岩がありました。
上手く造ったもので、良く似ていて驚きでした。
更に国道を進むと、
高さ80mから豪快に流れ落ちるオシンコシンの滝がありました。
滝壷まで下りる遊歩道があり、流れる音の凄さは迫力満点でした。
ウトロ⇒原生花園 約60km走行です。 
釧網本線、5〜10月限定の小さな原生花園駅です。
国道244号線と涛沸湖に挟まれた砂丘に広がる
植物群で約8km続きます。ハマナスの花と実です。
浜梨が訛って浜茄子になってしまったそうです。
実はジャムにも加工出来るし、果実酒にも使えるし、
そのまま食べても旨いそうです。
天気がいいので能取岬へ、
原生花園⇒能取岬 33km走行です。
海抜60mの絶壁がオホーツク海にそそり立ち、
紺碧の海越に知床半島が見えます。
更に足を延ばし、48km走行して能取岬⇒サロマ湖です。周囲91km、琵琶湖・霞ヶ浦に次ぐ3番目に大きな湖です。
広い湖を一望したくて幌岩山(376m)の展望台に上りました。細長い砂洲でオホーツク海と区切られていました。
網走への帰路、道の駅サロマ湖で夕食用にホタテを購入しました。
2006.11.7、佐呂間町を襲った竜巻で9名が亡くなりました。発生した竜巻はサロマ湖に向かって移動しました。
直ぐ近くに行っていましたので、非常に身近に感じ、もしかしたらと思いました。
心より御冥福をお祈り申し上げます。・・・合掌
サロマ湖⇒網走、40km、1時間走行です。
この橋を渡ると網走刑務所です。
高倉健の 『網走番外地』 で知られています。
1890年(明治23年)北海道の道路整備の為、
本州各地から集めた重犯罪受刑者を収容するのに
設置されたそうです。
現在は軽犯罪者も収容されていて、塀の外の花壇は受刑者によって良く手入れされていました。
道の駅 メルヘンの丘めまんべつの近くにある
朝日ヶ丘展望台です。
青空とパッチワーク模様の畑が実に綺麗でした。
道の駅、メルヘンの丘めまんべつは直ぐ近くです。
今夜はここで車中泊です。明るい内に夕食としました。
御飯・殻付きホタテ焼き・味噌汁です。
しかし匂いが立ち込め旨そうですね! 
と声を掛けられる始末で恐縮でした。
日没を見計らって網走湖に夕日を見に行きました。
明日も天気になります様に・・・

次は 07.美瑛・大雪山・富良野 です。

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