04.日高・襟裳・帯広

支笏湖⇒千歳、36号線を南下、
フェリーで着いた苫小牧に戻りました。
郊外にウトナイ湖があります。平均水深は60cmと浅く
ラムサール条約の湿原登録地で
渡り鳥の中継地になっています。
3から4月頃には北へ帰る日本中の冬鳥が集結、
数千羽のガン・カモ・ハクチョウで埋め尽くされる
そうです。
自然探索路があり、バードウオッチングが
出来るので、湖岸まで散策しました。
道標が少なく帰路の途中で迷ってしまい、
ぐるーっと一周して見覚えのある場所へ
戻ってしまいます。
2時間も広い原野を歩き廻る破目になってしまい、
中々駐車場に戻れずドキドキでした。
ピンクの花はホザキシモツケです。
この季節、一番多く咲いていたのがこの花でした。
国道235号線を南下すると競走馬の故郷の新冠町に入ります。見渡す限り牧場が続きます。
厩舎と広大な牧場です。
来春出産予定の母馬と今春誕生した当歳馬です。共に穏やかな表情で、競馬場でみせる闘争本能は見えません。
優しく、澄んでいる馬の目は綺麗ですよ!
新冠のほぼ中央にナリタブライアン記念館が
ありました。 入場料¥500でした。
皐月賞・日本ダービー・菊花賞・有馬記念の
四冠馬でしたが天皇賞は勝てずに
生涯が終わっています。
21戦12勝とありました。
墓参りをして現役の時の雄姿を思い出しました。
国道235号の日高路沿いに
道の駅 サラブレッドロード新冠がありました。
懐かしいハイセーコーの銅像です。
前回来た時は牧場で余生を送っていましたが
立派な銅像になっていました。
新冠温泉は道の駅から凡そ10分、太平洋を見下ろす丘の上に立つ巨大ログハウスの温泉施設です。日帰り入浴、¥500.
太平洋を眺めながらの露天風呂は極楽・・・、極楽・・・、でした。
沈みゆく夕日を眺めながら、
太平洋沿いの国道235号線を33km走行
道の駅 『みついし』に到着、今夜はここで車中泊です。
夕食は簡単にインスタントのラーメン・ライスです。
早朝の道の駅 『みついし』 です。
広い駐車場に10台程の車中泊です。
北海道の夜明けは早くて日の出前にこの明るさです。
今日も天気になりそうです。
襟裳岬で日の出を見ようと急ぐも、
北海道の日の出は早くて
途中で明けてしまいました。
襟裳岬の漁港です。襟裳町の基幹産業はコンブ漁です。
今日はコンブ漁の解禁日との事です。
丘の上で、多くの漁師家族の人達が海を見ています。
50隻程の漁船がエンジンを掛けて並んでいます。
AM.5サイレンで一斉にスタート、
中には諦めて近くの漁場でコンブ漁を
始める人もいますが殆どの人は全速力で
良い漁場を目指して突進します。
まるで競艇の様でした。
漁港から道路は襟裳岬へ真っ直ぐ続いています。
今日も好天に恵まれそうです。
襟裳岬は北海道を東西に分けて連なる日高山脈の最後が太平洋に消えている場所です。
何時も風速 10m/sec 位吹いているそうです。
島倉千代子と森進一の襟裳岬の歌碑が並んでありました。 『風はひゅるひゅる 波はざんぶりこ・・・ 』
以前来た時には真っ白な灯台だけで、森進一の歌の様にやたら風が強く何もありませんでした。
半地下式に造られた風の館がありました。入館料¥500です。
ここでは風速 25m/sec の体験コーナーがありました。 この実体験は面白かったですよ・・・
襟裳町⇒広尾町を結ぶ31.7kmの断崖絶壁の海岸区間です。難工事のすえ完成したそうです。
黄金を敷き詰める程費用が掛かりこの名前になったとありました。
黄金道路の外れにあるフンベの滝です。
非常に珍しい滝で、滝の上には川が無く、
全て岩盤から噴出している湧き水です。
昔、昔、その昔、未だ若かった頃、帯広の広尾線に愛国と幸福と言う駅があったそうな。
大勢の若者が旅行すると必ず寄ってキップを購入したそうです。
廃線の現在も駅前の売店で売っていました。 愛国から幸福行きの切符です。
国を愛して、幸せになりたくて購入しました。幸福のお裾分けです。
約30km走行、帯広市内を抜けると十勝川温泉です。
近くの丘に十勝が丘公園がありました。
ギネスブックにも登録されているそうで、
園内の花時計は世界一大きいそうです。
十勝川温泉観光ガイドセンターの裏に無料の足湯がありました。
植物が地中に堆積して、長い年月を経て湧出した植物モール温泉とありました。
入るのは足だけなのに体中がほてって来るから不思議です。
十勝エコロジーパークは十勝川温泉に隣接する北海道立の公園です。
センター内には、動植物や自然環境に関する展示物があり、
東京ドーム約3個分の広大な公園広場にはピクニック広場や宿泊施設やオートキャンプ場もありました。
流石、北海道の公園です。
十勝川を4km程下ると千代田堰堤に出ます。
農業用水の取水が目的で造られた施設ですが
9月上旬〜10月下旬の産卵期にサケが遡上し、
道内一番の捕獲場になるそうです。
この時期あちこちで見られる牧草の刈り込みです。
この牧草を満載したトラックに良く出会いました。
10km程走行すると、中世ヨーロッパの古城の様なワイン城に到着です。
正式には 『池田町ブドウ・ブドウ酒研究所』 池田役場の一部署との事です。
屋上からの展望は広大な十勝平野が
何処までも続いていました。
ワイン城から15km程進むと十勝川の広大な河川敷に
左右対称の扇形に広がった枝ぶりの木があります。
テレビや雑誌、写真集に良く登場する樹齢130年と言う
ハルニレの木です。

次は05.釧路・道東三湖です。

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