トルコ
     
Turkey    2001/4/16~


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ルフトハンザでイスタンブールへ。夜遅く街中のホテルへ着いた。ホテルの窓の下からは、深夜になっても人々の喧騒が立ちのぼってきて、異国にいることをより思い募らせる。きっと、一晩中騒いでいたのだろう。

朝一番に目に飛び込んできた、イスタンブールの街、街、街。
ボスボラス海峡を眺めつつ、旧市街と新市街をバスで往き来する。女性のスカーフは、見慣れるとなかなか、お洒落だ。
トルコ人は、どの人も人なつっこい。バスが停まるたびに、「シャンエン、シェンエン」と言って、玩具や小物を売りに来る。

 
観光客が必ず訪れるトプカピ宮殿、ブルーモスク、そしてアヤソフィアへ、バスで巡る。
  

トプカピ宮殿の内部は、ため息が思わず漏れる美しさ。天井もイコンの壁画も。厨房の煙突がそのまま残されているのが面白い。右の写真、トプカピ宮殿の「幸福の門」の前で解説する男性は、トルコ人のアタルクさん。日本に行ったことがないと言いながら、全行程の通訳をしてくれた。性格が静かでまじめなのだろう、言葉もそうだった。

翌朝、晴れ渡ったボスボラス海峡を眺めながら食事をし、あちらが地中海、黒海、そしてエーゲ海と言いつつ、異国にいることを思う存分楽しむ。
 

ヘレニズム時代に栄華を極めたベルガマは、ビザンチン帝国時代を経て、縮小されたが、今に残る遺跡は、かっての繁栄をしのばせている。


アンカラでは、ヒッタイト時代からのコレクションで有名な考古学博物館をゆっくり見る。地元の学生が、先生に引率されて、神妙な顔で勉強をしていた。近代トルコの父、アタチュルク廟へも。

パムッカレへ向かう途中に、コンヤに立ち寄る。さて、郊外旅行のメインであるカッパドキアでは、ゆっくりと一日遊ぶことに。しかし残念なことに、このハイライト時にデジカメの電池が切れ、ストックもなくしていたために撮影ができなかった。

至る所にあるオリーブの木とプラムの木が花をつけていて、辺り一面が砂地であるだけに、それらはいっそう美しかった。
地中海最大のリゾート地であるアンタルヤは、ローマ、ビザンチン、セルジュク、オスマントルコとさまざまな帝国にに統治されたために、様々な時代の建造物が残されている。ホテルから見た夕景は、息を呑むほどに美しい。
翌日、イズミールへ向かう。この港町も異国情緒たっぷり、駅の佇まいが映画の一場面のようだった。


どこの地へ行っても街の中央にモスクがあり、村の人々は老若男女をとわず敬虔な面持ちで、お祈りをすることを日課としている。それには、胸打たれる。
また、どこの地へ行っても、必ず土産物屋があり、それを見て歩くのも楽しい。

アンカラ特急でまた、イスタンブールへ戻り、一回りしたわけである。アンカラ特急は、一等席だったけれど、振動があることと、
コンパーメントのドアの鍵があまかったために、よく眠れなかった。
どこまで行けども緑の平原と青い空が続くトルコ。澄み渡った風の心地よさが忘れられない。

イスタンブールに戻った翌日、あの有名なグランドバザールへ繰り出す。旅行を通しての大きな買い物は、たたみ一畳サイズの「ヘレケ」と、駱駝の毛だけで織られた8畳サイズの絨毯。後の、船便で送ってもらう手はずにした。

食事は、地下都市内にある洞窟レストランのメニュウ、鱒料理が一番美味しくて、雰囲気も印象的だった。毎食、ワインを飲んだが、「ラク」というお酒は、リキュールのように強くて、独特の香りを持つ地酒だ。コーヒーは、かの有名なトルココーヒー。
沈むのを待ってどろっとした感触で、何度か目を覚ましたものだ。


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