クリックすると写真が大きくなります


大地と空と緑


野分け来る予感の雲よ跳びて舞え嵐が丘のぬしとなるらむ

百色に描きあぐ宙に手を伸ばし幾たびか知るや叶わざること

雲の影抱きてくるよ湖のあは砂と交はりさふさふと往く

みどり風湖碧くしてしゅくしゅくと湖碧きゆえ添ひ吹きにけり


高山寺
緑陰に明恵が風の吹きたりて千年の夢いかに語らむ

白髭神社
貧しかるわが感性を嘆くなり通り過ぎしは百済の社





と・・

急ぎ行く街の中央渋滞す人それぞれの思ひを留めて


ひめ林檎獲りてジャズ聴くワーゲンと薫る紅茶と麦わら帽子



聞ひて酔ふ言の葉かくる団扇かげ山鉾の灯に明かされるやも

音もなくあなたの汗が落ちてくるわたしの眼(まなこ)しょっぱいと言ふ




                           2004/8/23                           


 戻る