私的資料補説
「三姉妹を巡る人脈系図」
46.「この人、外国人?」

浅井三代を巡る人々の系図の前で、この名前は??と、質問される方があります。

そこには、浅井長政の姉にマリア、京極高次の妹にマグダレナとあるのですから。 京極高次の両親は、キリシタンに入信しており、初と高次もその薦めに応じてか、初、そして高次の順に洗礼したと、宣教師が本国宛に送った書簡に書かれているそうです。京極家では、弟の高知も洗礼を受けており一家での入信ということになります。

明治維新を迎えた際、四家に分かれていた京極家のうち、現在、丸亀京極家、豊岡京極家がともに、代々なんでしょうか神主をしておられます。中でも、豊岡京極家の当主は一昨年から東京九段の靖国神社神主さんを勤めておられます。

クリスチャンと神道、結びつくような結びつかないような、宗教関係に接近するDNAだけはあったといえるのかもしれません。

いずれにしろ、戦国武将の系図の中に、何人も洗礼名が出てくるという、このおおらかな時代に拍手したいと思います。でも、禁教の方針も少しずつ強化され、間もなく弾圧の嵐がやってくることになります。 京極家、一家そろってクリスチャン、でも大河ドラマの構成上は、そんなことには、お構いなしなんでしょう。